2005年10月13日
やる気 やるチャンス やる力
やる気 やるチャンス やる力 - ビジネスで成功する100の知恵久しぶりの本の投稿。引っ越してからバタバタして本が余り読めなかったのと、図書館が遠くなったので高松に来てから余り本を読んでいません。今数えてみたら、引越し以来6ヶ月で10冊。うーん、少ない。早く、一日一冊のペースに戻したい。
さて、最近の数少ない読書の中からのお勧めはユニチャーム創業者である高原慶一郎の一冊だ。
きっかけは、先月川之江で、元ユニチャーム社員で、その後独立して成功している経営者に会ったこと。その方がユニチャームでの新人時代の事を懐かしそうに語ってくれたので、以前からチェックしていた本書を読んでみる事にした。
高原氏というと、自社の生理用品を自ら股間に挟んだトップ営業が有名。これだけ聞くと猛烈な営業の会社を想像しがちだが、実態は、マーケティング力に大変優れた会社である。
優れた経営者はメモ魔であることが多いが、高原氏も例外でないことが本書でわかった。社長室の机の後ろには、テーマ別に大学ノートが数十冊並べてあるという。それを暇があれば眺めているらしい。
私は、この「テーマ別に分ける」という方法が上手くいったためしがなく、持ち運びにも不便なので、何から何まで一冊で済ましてしまっている。おそらく、高原氏のメモ量は半端ではないのだろう。
会社が成長するためには、それぞれのステージにあった経営幹部が必要だが、その獲得にかける熱意にも凄まじいものを感じた。
ある時「大変優秀な人がいる」と聞いて、四国から大阪まで日曜日に出かける。その人の家に行ったら、「散髪に行っている」というので散髪屋まで押しかける。こうして初対面した人はその後入社、ユニチャーム急成長を支える専務となるのだ。
あるいは、ある銀行がNYで不祥事を起こす(大和銀行?)。その銀行はNY撤退に追い込まれるが、その指揮を取った支店長を帰国後わざわざ三顧の礼で向かいいれるのである。
その頃、ユニチャームは急成長の真っ只中。しかし、「いつか上手い負け戦からの撤退」をするのに、そういう経験者が必要だろう、というので取引も一切なかった銀行の頭取に会って話をつけて入社してもらう。元支店長は、「これで自分の会社人生は終わった」と思っていたはずだからこの上なく感激しただろう。
高原氏は、四国が生み出した傑物の一人であることは間違いない。よい会社は、残っても辞めてもよい人材を生み出す。リクルート然り、野村證券然りだ。
実は私も、20代の頃、ユニチャームで工場長や最後は人材育成担当役員をされていたユニチャーム出身の方に大変お世話になった。その後、大病を患い退任されたが、「残りの人生をユニチャームで培ったマーケティングを次の世代に伝えることに使いたい」と命を削るような迫力で教えられていた。
余談だが、こういった会社に四国に残ってもらえればさらに良かったのに、と思う。愛媛は四国最大の経済規模を持つが、成功した会社は本社を東京に移してしまう傾向があり、上場企業数は香川の半分しかない。加ト吉、タダノ(クレーン)など大きくなっても香川に残るのが香川の特徴になっている。