2025年02月
2025年02月28日
魏志倭人伝の記述
結局のところ、邪馬台国の話は全て『魏志倭人伝』に基づいている。それ以外に記録がないのだから、それをどう解釈するかに掛かっている。
魏志倭人伝の記述「海に囲まれた島の中にある周囲が400-500キロのところで、海を挟んで東に約80キロ行ったところに比較的大きな陸地があり、温暖で、稲や�慄磧淵�ラムシ)を植え、桑で蚕を飼って紡績を行い、麻糸・絹・綿を算出することができるところ。また、冬でも夏でも生野菜を食べることができ、裸足で過ごすことができるところ」「カササギが生息していなくて、鉄と真珠と青玉と丹を算出する場所」
先述した通り、御荷鉾構造線は地下資源の宝庫であった。
こうして、素直に『魏志倭人伝』の記述通りに推察した結果が剣山の麓「神山町」232:真珠と青玉と丹を算出する徳島県の御荷鉾構造線が走っている付近は、縄文後期から弥生時代、そして邪馬台国の時代にかけてずっと水銀朱の採掘、精錬、生産を行っていた。

267:魏志倭人伝に書かれた邪馬台国の地理的条件、地質的条件、気候的条件にピッタリ合致する場所は、四国の三波川編成帯域付近しかない!
2025年02月27日
藤原京は仮設住宅、平城京が復興住宅?
昨年「臨時情報」が出て警戒感の高まっている「南海トラフ地震」。過去に定期的に発生している地震だが、最も古い記録は684年の「白鳳大地震」。これを受けて、690年に「藤原京」造営が開始開始され、694年に遷都している。さらに、710年には「平城京」が整備され遷都している。地震による壊滅的被害で首都機能を移転したと考えられるが、では、この都に住んでいた人たちは、どこから来たのか?
とすれば、15年ほどしか使われなかった藤原京は仮設住宅、平城京が復興住宅と考えられる。140:藤原京遷都以前の首都は「阿波国」?途中に淡路島があり、昔から「撫養街道」という旧街道が通っていたので、大人数の移動を伴う首都機能の移動も可能。九州では遠すぎる。
『魏志倭人伝』には、邪馬台国には鉱物資源が豊富だという記述がある。今ではそのイメージはないが、かつての三波川変成帯(徳島県〜愛媛県にかけて東西に細長く帯状)は地下資源の宝庫であった。167:日本人の遺伝的集団構造渡来人由来のゲノム成分が高いのは近畿と北陸、四国。粉もん文化、うんどんやパン、お好み焼き好きといった麦食文化圏と一致。
195:地中深くにおいて生成された鉱物が中央構造線と御荷鉾構造線の激しい断層活動によって地上付近にまで押し出されてきたところで、かつては地下資源の宝庫。
2025年02月26日
「水行十日陸行一月」
『魏志倭人伝』には、「水行十日陸行一月」という記述がある。そして、投馬国は「5万戸」もの大きな国だというのだ。
64:現在の愛媛県愛南町から高知県宿毛市、土佐清水市、四万十市にかけての一帯。縄文時代後期から弥生時代にかけての遺跡が多数出土。愛南町の合併前の町名の一部は「城辺町」と「御荘町」。
つまり、現在の四国の南西部が投馬国だったとすれば、まずは豊後水道を通り、「水行十日」の距離には合う。そこから「陸行一月」はどこなのか。四国山地は「褶曲山脈」(何枚もの屏風を並べたような地形)であり、昭和になるまで南北で分断されていた。山にトンネルを穿ち、谷に幾多の橋を架けて高速道路が通ったのはまだ30年くらい前のことだ。
それまでの道路はR439のように基本的に、褶曲山脈に沿って作られた。投馬国が四国南西部だとして、そこから山脈に沿って「陸行一月」行ったところ。98:R439(徳島市〜四万十市)348km「日本三大酷道」他に岐阜県R418や紀伊半島R425
107:縄文時代から弥生時代の集落遺跡が、標高1000mを超える四国山地の中にある往来の多い交易路が通っていた。
2025年02月25日
サイエンスで読み解く古代史ミステリー
丸亀高校の越智先輩による初出版。越智は愛媛県に多い名前で、先輩も今治のご出身。ご尊父の転勤に伴い、高校時代を丸亀で過ごした。全国「越智」会の関東支部長でもある。
という越智先輩は広島大学工学部卒。就職したのが電電公社(現NTT)で、システム開発部門が長い。なので、専門はIT/DX。それがどうして古代史なのか。はじめに:邪馬台国の場所文献の調査・解釈主体、特に時の権力者に関する調査主体というこれまでのアプローチに問題があるのではないか?
DX推進を阻害する5代疾病�_甬遒寮�功体験からくる「奢り」�∋埔貽宛�・顧客ニーズの変化に対する「鈍感さ」��自己中心的な「供給者発想」�げ甬遒侶亳海箴鐚院Σ樟發貿�られた「思考停止」�ロ瀧爐鯣鬚韻臣翕喩消爾並填┝腟�
これは「歴史学にも当てはまる」のではないか、と考えたという。「これまで思い込んでいた通説や常識を疑い、一度自分の頭で冷静になって論理的に考えてみる」ということだ。
越智先輩は、NTTデータ他各社が出資する民間気象会社ハレックスの社長を10年間務めた。その経験からの信条が上記。15:世の中の最底辺のインフラは地形と気象、すなわち自然である地形と気象がその土地に住む人たち全ての営みに大きな影響を与え、その場所の経済や社会、さらには文化や歴史でさえも、すべてはこの地形と気象をベースとして成り立っている。
17:理系の歴史学地形や地質、気候、自然災害の痕跡といった疑いようのない事実から、論理的に当時のことを推察してみる「サイエンス」。
2025年02月24日
闇金ウシジマくん
マンガを読まないので知らなかったが、ホリエモンが「読んでおくべきマンガNo.1」として挙げているのが『闇金ウシジマくん』。
はじめに:思考が浅かったり、ラクな判断ばかり続けたり、何でも他人任せにした結果、カネも仕事も、そして人生までも、何者かに吸い取られてしまい、破滅の道へと進んでいく。
141:フジテレビ日枝久会長
主要株主でもないのに、いまだにフジテレビグループの最高権力者。会社全体をほぼ完全に掌握。あのグリップ力はすごい。フジテレビほどの巨大企業で、グリップ力を発揮している手腕は見事。
160:洗脳犯罪のおそるべき凶行
北九州連続監禁殺人事件 松永太
明るく爽やかなルックスで、しゃべりが上手い、魅力的な男。だが正体はサディスティクで、他人を支配し、財産を絞り尽くすカネの亡者。しかも他人の命を奪うことも平気なサイコパス。
高校の同級生緒方純子を暴力で支配し、内縁関係に。緒方一家を洗脳、1997年から一家6人を小倉のマンションに監禁、半年で全員死亡。「自分たちで殺し合う」ように仕向ける。
監禁した者たちに電気ショック。日常的に通電されていた純子は足の親指が欠け、肉が溶けて右足の小指と薬指が癒着。
170:悩んでいるとスキが出る
そこをピンポイントで、詐欺師が言葉巧みに解決したら、信じてしまう。悩みをどうにか解決しようとしているけれど、一発解消してくれる存在を、心のどこかで待っているような環境が、洗脳される危険性を高める。
228:マイルドヤンキーの楽園が成立しているのは、地方交付税交付金があるから
本当は不便なはずの地方に、東京のカルチャーを凝縮した商業施設を建てまくって、マイルドヤンキーライフを快適にした経済的負担は甚大に。
2025年02月23日
ドナルド・トランプの創り方
「無理が通れば道理が引っ込む」
羽田からマニラまでのANA機中で見たのは話題の新作映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」。アプレンティスとは「見習い」。ドナルド・トランプが2004-17まで主演していた人気TVシリーズのタイトルでもある。決め台詞は、「お前はクビだ!」
その名の通り、若きドナルド・トランプが父の経営する不動産会社で下っ端として働いていた時から話は始まる。当時のトランプにはまだ常識と恥じらいがあった。法律違反をしていた会社はNY市から訴えられるのだが、そこで頼ったのが悪名高い弁護士ロイ・コーン。ロイは盗聴などで相手や裁判官の弱みを握って、不可能と言われた裁判を勝ってきた。
ロイから「勝利のための3つのルール」を学んだトランプはやがて、ロイの下から巣立ち、ロイを凌ぐ「キラー」になっていく。
羽田からマニラまでのANA機中で見たのは話題の新作映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」。アプレンティスとは「見習い」。ドナルド・トランプが2004-17まで主演していた人気TVシリーズのタイトルでもある。決め台詞は、「お前はクビだ!」
その名の通り、若きドナルド・トランプが父の経営する不動産会社で下っ端として働いていた時から話は始まる。当時のトランプにはまだ常識と恥じらいがあった。法律違反をしていた会社はNY市から訴えられるのだが、そこで頼ったのが悪名高い弁護士ロイ・コーン。ロイは盗聴などで相手や裁判官の弱みを握って、不可能と言われた裁判を勝ってきた。
ロイから「勝利のための3つのルール」を学んだトランプはやがて、ロイの下から巣立ち、ロイを凌ぐ「キラー」になっていく。
2025年02月22日
「開発」援助の好ましくない履歴
今話題のUSAID。米政府の国際支援機関だが、単なる人道支援だけではなく、その活動を通して各国の政治に影響を与えようとしていたとして、トランプ政権により廃止の瀬戸際に。国家が税金を使ってやっていることだから、広い意味の外交であり、外交の目的は最終的には自国の利益だからそれ自体は何の問題もないが、その影響の仕方がトランプ政権の方針とは異なるようだ。
これまでのベトナムや南米、アフガニスタンでのアメリカ外交の歴史を見れば、そうした見直しも必要だとは思う。まるで正義のヒーローのようにやってくるが、本書が指摘する通り「お決まりのパターン」で失敗している。一方で、今の「恫喝外交」も長期的にはアメリカのソフトパワーを弱めてしまうように思われる。
312:対外援助の失敗〜2001アフガニスタン
過去50年間の貧困国と破綻国家への対外援助の失敗。お決まりのパターン。
大勢の援助活動家とその随行団が自家用ジェット機で首都に乗り込み、あらゆる種類のNGOがそれぞれの目標を達成するために殺到し、高官レベルの会議が政府や国際団体の代表のあいだで始まった。いまや何十億ドルもの金がアフガニスタンに集まってきた。だがその金は、インフラや学校をはじめ、包括的制度の整備に必要な公共サービスや、法と秩序の回復に必要なサービスにさえ、ほとんど使われなかった。インフラの大部分が荒廃したままであったにもかかわらず、最初に入って来た金は国連などの国際完了を輸送する航空会社の委託に使われた。官僚たちが次に必要としたのは運転手と通訳だ。そこで、英語を話す数少ない役人と現地に残っていた学校の教師を雇って車の運転と案内をさせ、当時のアフガニスタン人の給与の何倍もの金を支払った。数少ない有能な役人が対外援助団体の業務を請け負う職にとられ、流入する援助金はアフガニスタンのインフラ建設に使われるどころか、本来ならその金で建設し強化するはずのアフガニスタン人の国家をむしばみはじめた。
314:アフガニスタン中央部の山間の村で起きたこと
援助対象に届くのは援助金のおよそ10~20%。現在、国連及び現地の職員による援助金流用容疑で捜査中の事件は、何十件にも上る。だが、対外援助から生まれる無駄の大半は不正ではなく、たんなる無能さの結果であり、もっとひどい場合、援助機関の通常業務の結果なのだ。
過去50年間を通じて、世界中の政府が「開発」援助に拠出した金額は何千億ドルにも及ぶ。そのうちの多くはアフガニスタンの場合と同じく経費と不敗のために浪費された。さらに悪いことに、かなりの額がモブツのような独裁者の手に渡った。独裁者たちは、金の力で支持者の関心を買って政権を盤石にするために、また、私腹を肥やすために、西側のパトロンからの対外援助に頼った。サハラ以南のほかのアフリカ諸国でも、たいがい状況は似たようなものだった。
315:「開発」援助の好ましくない履歴
対外援助の失敗のサイクルも何度となく繰り返されている。貧困問題を解決するために富裕な欧米諸国が多額の「開発援助」をすべきだという考えは、貧困の原因についての誤った理解に基づいている。アフガニスタンのような国が貧しいのは収奪的制度のせいだ。そうした制度があるせいで、所有権も、法と秩序も、まともに機能する法律制度もなく、国のエリートや、もっと多くの場合、地方のエリートが政界と財界に厳然と君臨するようになる。同じような制度上の問題のせいで、対外援助は略奪されたり、届くべきところに届かなかったりして、効果を発揮できない。最悪の場合、対外援助が、そうした社会問題のまさに根源である政権を支えることになる。
2025年02月21日
シーモア・マーティン・リプセットの近代化論
生きた時代が違うので未だによく分からないのが、100年前から50年ほど、なぜこれほどまでに共産主義が魅力的に映ったのか。一時は世界の1/3が共産主義国家になる勢いだったし、今でも中国はじめベトナムも北朝鮮も共産主義を自称している。
本来、共産主義は政治経済体制のはずだが、北朝鮮はともかく、中国もベトナムも経済は市場主義。なんなら、中途半端な資本主義の日本よりも市場主義だ。それをマルクスが見たらどういうのか、見てみたい。
本来、共産主義は政治経済体制のはずだが、北朝鮮はともかく、中国もベトナムも経済は市場主義。なんなら、中途半端な資本主義の日本よりも市場主義だ。それをマルクスが見たらどういうのか、見てみたい。
288:カギを握るのは歴史
制度的浮動を通じて決定的な岐路に重要な役割を果たすかもしれない相違をつくりだすのは、歴史的プロセス。決定的な岐路そのものが歴史上の転換点。
298:ソ連の1950年代から60年代にかけての経済成長とこんにちの中国の成長の類似点
ソ連が収奪的な政治・経済制度の下で成長を遂げたのは、中央集権化された指令系統に従い、産業の中でも軍備と重工業に資源を強制的に配分したため。このような成長が可能だったのは、取り戻すべき遅れが多かったからでもある。収奪的構造下での成長は、創造的破壊が不要な場合の方が達成しやすい。
290:George Orwell 1984さながらの中国
会話の盗聴や通信の傍受、ウェブサイトの閉鎖、新聞を休刊にすることばかりか、インターネット上の個別のニュース記事を選んでアクセスを妨害。
302:シーモア・マーティン・リプセットの近代化論
独裁体制はたんなる通貨段階。すべての社会は成長とともに近代化され、発展し、文明化したものになっていき、とりわけ民主化へと向かう。
304:収奪的制度下での成長は、そうした成長が収奪的制度そのものの排除を自動的に意味するわけではない
そうした成長が生まれるのは、収奪的制度の支配者が経済成長を脅威と見るのではなく、みずからの態勢を支えるものと見るから(中国共産党1980~)。ガボン、ロシア、サウジアラビア、ベネズエラのように国の天然資源の価格が上がることから生じる成長は、そうした独裁体制から包括的制度への根本的転換にはつながりにくい。
306:繁栄は設計できない
「無知説」無知のためにこんな事態に至ったのなら、為政者と政策立案者を教育して彼らに知識を与えれば、現状から抜け出せる。政治家に適切な助言を与え、良い経済とは何かを教え込めば、世界中で繁栄を「設計」できるはずだ。
⇔最大の障害は政治家の無知ではなく、その社会の政治・経済制度から生じるインセンティブと規制
2025年02月20日
北朝鮮
脱北者によって明らかになった、金正日の7階建て「喜びの殿堂」。国民が飢え死にしている中で、そこには、バー、カラオケ設備、小型映画館、人工波発生装置つきの巨大プールがあったという。施設は息子に引き継がれたのだろうか?
227:北朝鮮
共産党の独裁政権で、私有財産と市場に反対。だが、闇市を統制するのは難しい。そして、闇市では現金で取引が行われる。(中略)通貨改革(2009)はそうした市場の利用者を罰するために、もっと正確には、彼らが富裕になり過ぎたり力を持ちすぎたりして体制を脅かするのを阻止するために行われた。国民を貧しいままにしておくほうが安全だからだ。
229:20世紀の新たな絶対主義「共産主義」
スターリンの集産主義化と粛清による死者4000万人。カンボジア、中国、北朝鮮にも見られた。いずれの場合も共産主義が悪質な独裁政治と広範な人権侵害をもたらした。
経済制度は市場の有無にかかわらず、資源を人々から搾取するように組み立てられ、所有権の全面的否定によって、たいがいは繁栄ではなく貧困が生み出された。(中略)はるかに悲惨な結果に至ったのが毛沢東の中国、クメールルージュのカンボジア、北朝鮮で、共産主義の経済制度が経済破綻と飢饉をもたらした。
2025年02月18日
ジンバブエ
これを読むと、日本に生まれて良かったと思う。(先進国で一番貧しくなったとは言え)豊かになれたのは「包括的制度」を確立できたおかげで、それは偶然の産物ではない。
190:名誉革命やフランス革命後により包括的な政治制度の出現を促した要因
�/靴燭幣�人・実業家階級の台頭
��広範な同盟の性質=特定の限られた利害関係者や限定的なグループのクーデターではなく、商人、産業資本家、ジェントリー、幅広い政治グループが支援した運動
��イギリスとフランスの政治制度の歴史=両国とも議会及び権力分担という伝統
192:富裕国が豊かなのは、主として、過去300年のいずれかの時点で包括的な制度を発展させることが出来たから
こういった制度は好循環のプロセスを経て生き残った。好循環が包括的な制度を存続させるように、悪循環は収奪的な制度の存続へ向けて強い力を発生させる。
200:国家が衰退する理由で最も一般的なのは、収奪的制度の存在
ムガベ体制下のジンバブエ=2008年の平均年収は、同国が独立を勝ち取った1980年の半分以下
国家は崩壊し、基本的公共サービスはいずれも休止状態。2009年の失業率は94%。
201:1901南ローデシア
セシル・ローズのイギリス南アフリカ会社の私有する植民地(ローズの名前から)。
1923白人だけのアパルトヘイト国家建設
202:1980ジンバブエ建国
独立するや、ムガベはすばやく個人支配を確立。対立する相手は暴力で排除するか味方に引き入れるか。1980年代前半に2万人を殺害。白人統治時代につくられた収奪的経済制度を引き継ぐ。1960年代のガーナとそっくり。
204:白人の土地収用
大半はZANU-PF(ムガベの支持団体)のエリートの手に渡る→農産物の収穫量と生産性低下→経済破綻
2025年02月17日
Sir Arthur Louis「二重経済」
「二重経済」とは、イギリス人経済学者Sir Arthur Louisが1955年に発表した経済理論で、彼は後にこれでノーベル経済学賞を受賞している (1979)。
彼は、経済発展を妨げている二重経済を自然発生したものと捉えたようだが、実は、二重経済は、ごく最近のものである。38:発展途上経済や低開発経済の多くは二重構造になっている=近代部門+伝統部門伝統部門では労働力の利用効率がきわめて悪く、農村部門の産出総量を減らさずに、労働力を近代部門へ再配分することが可能。
40:白人エリート層が、自分たちの事業で使う安い労働力の「溜め池」をつくり、アフリカの国民との競争を減らすために生み出したもの
ヨーロッパ人が南アフリカに進出し始めた当初、その人数は少なく、鍬や鋤などの金属製品を持ち込んだことで、アフリカ人の労働生産性も上がった。当時の記録では、裕福なアフリカ人農民がイングランドの貧しい繊維労働者救済のために寄付をした例もある
この状況は、南アで金やダイヤモンド鉱山が発見されたことで変化する。イギリスが南アフリカ全土を支配しようと決意したのだ。
この状況は、南アで金やダイヤモンド鉱山が発見されたことで変化する。イギリスが南アフリカ全土を支配しようと決意したのだ。41:ボーア戦争(1880-81, 1899-1902)1867キンバリーで莫大な埋蔵ダイヤモンド1886ヨハネスバーグで金鉱発見
その後、発展を遂げるかに見えていた南アフリカ経済は突然終了する。それは、支配者となったイギリスの都合による政策変更だった。それには二つの理由があった。
こうして、制定されたのが1913年の「先住民土地法」。南アを2地域に分割し、近代的で豊かな地域と伝統的で貧しい地域に分けられた。国土の87%が人口の20%を占めるヨーロッパ人に与えられ、その地域に先祖代々住んでいたアフリカ人は強制的に残りの13%の土地に押し込められた。耕せる十分な農地はなく、農作物はヨーロッパ人の経営する農園に独占され、貧困にあえぐアフリカ人はやはりヨーロッパ人の経営する鉱山で奴隷のように働くしかなくなった。46:�.▲侫螢�人と競合するヨーロッパ農民の敵意(作物価格の下落)��工業分野での安価な労働力確保の必要→アフリカ人を貧困化させる
2025年02月16日
四季報は日本経済の小説
エミンさんの最新刊。現在の米AI株ブームはバブルだという。
79:バブルは必ず崩壊する1637チューリップ・バブル(蘭)1719ミシシッピ計画(仏)1720南海泡沫事件(英)1890年代 自転車バブル1920年代 家電バブル1970年代 半導体バブル1980年代 不動産バブル(日)
そして、「米国株のバブルが崩壊しない限り、日本の株価上昇も限定的」だという。普通、米国株がよければ日本株もよく、その逆もまたしかり。しかし、今回は、米国株バブルが崩壊してこそ、日本市場に本格的に資金が入ってくるので、それまでは「日本の株価上昇も限定的」というわけ。確かに、このところ、行ったり来たりのBOX相場となっている。
この歴代のバブルの中で、「自転車バブル」というのは初めて聞いた。確かに、現代乗られているチェーンを介して後輪を駆動する「安全自転車」が発明されたのは1880年代で、これで安全で早い乗り物となった自転車が世界的に普及したのは事実。それによって、自転車関連株式のバブルが起こったようだ。
いつの時代も、株式市場は事業の将来性を先に取り込みすぎて(あるいは、場合によっては、実態がないものを信じて)バブルとなる。
24:見出しランキングにある言葉の大半がポジティブワードであれば「そろそろ天井」
逆にネガティブワードだらけだと「そろそろ大底」。
25:変化
経営者交代。業務提携(→資本提携)。
56:損益通算
含み損でネガティブ思考に→戻り売りで、その後の上昇を逃す
含み損でネガティブ思考に→戻り売りで、その後の上昇を逃す
59:利益確定
市場規模がもうこれ以上は拡大しないし、その企業のシェアも伸びないと判断した場合。
87:日本の株価上昇はまだ2合目
130:株主総会での質問
�〇埔譴竜�模感
�△修了埔豕�模は今後どのくらいまで伸びるのか
��その中でどのくらいの市場シェアを握っていくのか
135:株主構成
・グロースの場合上場から5年程度経過して、大企業と資本提携しているかどうか
・外国人投資家(関心を持っているか)
おわりに:四季報は日本経済の小説
四季報には、私たちが知らない企業の成長ストーリーが詰まっている。
四季報は日本経済の縮図であり、そこには無数の物語が存在する。
2025年02月15日
新NISA
実はよく分かっていなかった「新NISA」。NISA口座を変えるのが面倒で、旧NISAのまま投資信託の積み立てでほったらかしていたが、娘たちの分を自分が積み立ててやればいいと本書を読んで気づく。一人当たり年間110万円までは贈与税は掛からないから、ちょうどいい。
・つみたて投資枠 年間1.2M・成長投資枠 年間2.4M(保有限度12M)合計保有限度(生涯投資枠)18M
早いか遅いか分からないが、自分が死んだときに相続するよりも、運用するなら一刻も早く始めた方がいい(複利効果)。今は平均的な収入でも所得税30%に社会保障費20%だから、独身で控除できるものがないと大して残らないし、趣味でも教養でも自分に投資した方がリターンが高い。
80:www9945
JPXプライム150 ROE15% PBR2.6x 時価総額中央値1.5兆円
(S&P500と比較しても遜色ない)
99:Akito
・不祥事や悪材料によって叩き売られている銘柄
実態であるビジネスの健全性や業績に問題がないか?
104:縮小が続くパチンコ・パチスロ業界
残ったプレイヤーが寡占し「残存者利益」?
6249,6419,7991
137:ごはん
SHINPO 無煙ロースターシェア80%
QBネット 世界へ
フジマジック 業務用厨房機器 インバウンド+世界で日本食ブーム
2025年02月14日
古典を読む
「20歳の頃、年表をつくった。『これから世の中がどうなるか』と考えて過去100年にさかのぼり、何年何月何日に何が起きた、多い日だと1日400項目くらい書き込んだ。過去を踏まえると、法則のようなものが見えてくる。量子コンピュータは2016年ぐらいに来る、とか。将来は「AI」と「宇宙」が大きなビジネスになると確信。特にAIは、2018年かあ2020年の間に、大きなイノベーションが起きることが見えてきた。ここに間に合わせないと・・・と思ってやってきた」(AI inside渡久地社長)
テクノロジーは変われど、人間性は変わらない。120:愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)
122:創業と守成いずれが難きや
「関ヶ原の戦い」までの家来たちとそれ以後「徳川三百年」の礎を創って行く家来たちとでは能力・手腕の違う人間であるべき。
127:天の下に新しきものなし『旧約聖書』
現存する全ては形は違えど過去に出来たものであり、洋の古今東西を問わず人間性も変わらない。
128:古典を読む
�“稟重�に読む「尽く書を信ずれば即ち書無きに如かず」(孟子)
�⊆臑療�に読む「古教照心 心照古教」(虎関禅師)
�8充造乏茲�す「知行合一」
136:世の中が変化する中で、「会社を如何に進化させ続け、何百年もの間永続させ得るか」
自己否定・自己変革・自己進化
138:「其の人を使うに及びては、之を器にす」(論語)
君子は器ではなく、器を使うのが君子。
2025年02月13日
2025年02月12日
二宮尊徳
江戸中期(1787年)小田原藩の農家に生まれた二宮尊徳。多くの農村を復興し、晩年にはその実績を買われて、幕府の命を受けて幕府直轄領である日光地域の農村復興に携わり、現地で亡くなっている。
二宮尊徳(通称「金次郎」)は、日本の協同組合運動の先駆けとして、江戸時代後期に報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導した農政家です。戦前は「修身」で必ず学習。全国の小学校に少年金次郎の銅像があったが、戦後「修身」が無くなると、やがて忘却の彼方に。最近、映画が作られていたとは知らなかった。
尊徳は小田原市の農家に生まれ、5歳の時に大洪水で田畑が耕作不能になり没落、14歳で父、16歳で母が他界し兄弟は散り散りに。金次郎は伯父の家の手伝いをしながら成長していきました。24歳の時に借金を返済して田畑を取り戻し、家を復興させます。この頃から「尊徳」を名乗り始めます。家を再建した尊徳は武家に頼まれ、財政再建や農村の復興に手を貸し、功績を積んでいきます。尊徳の評判が各地に広まると、弟子がたくさん集まり、各地に出向いて指導することもありました。幕府の命で財政改革の指導や土木工事にも携わり、多くの農村を復興していきました。(JAはだの)
76:淡泊明志、寧静致遠(諸葛孔明『三国志』)
「私利私欲に溺れることなく淡泊でなければ志を明らかにできない。落ち着いてゆったりした静かな気持ちでいなければ遠大な境地に到達できない」
87:森信三『修身教授録』
「おそらく古来尊徳翁ほどに微賎な身分から身を起こして、一般の庶民大衆にも近づきやすい大道を示された偉人は、比類がないと言ってもよい」
・日本民族の生んだ最大の思想家にして実践者
・日本は2025年に立ち上がるであろう。しかしその再起再生の原動力になるのは、二宮尊徳の教えに基づくほかない
88:映画『二宮金次郎』
「分度=自分の置かれた状況や立場を弁え、それに相応しい生活を送ること」が大切
2025年02月11日
楽天知名
「楽天家」といえば「くよくよしないで人生を楽観する人」のことだが、元々は『論語』からきており、もっと深い意味があるとは知らなかった。
47:「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
つまり、「天命を知り、それを楽しむ」ということ。。これによって「楽天知命」(天を楽しみ命を知る、故に憂えず)という境地に至る。これが、「楽天」ということなのであって、天命も知らずに「楽天」ということは本来、あり得ないようだ。
40:四を絶つ『論語』
「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし」
(私意がない、無理を通すことがない、物事に固執することがない、我を通すことがない)
リーダーが己の「意必固我」から離れ、広く深く偏りなく物事を見ることが出来ないと、正しい判断は困難になる。
43:真善美(稲盛和夫)
人生の目的は美しい魂を磨き、人格を高め、真善美を追求すること。人生はそのための道場。
真善美=認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値。
2025年02月10日
論語
投資先SBIの株主説明会に行くと、毎回、北尾社長の著書がお土産に付く。どうも、貰った本は後回しになって読まない傾向があるのだが、遅ればせながら読んでみる。インタビューなどでもしばしば触れられている通り、北尾社長は『論語』に造詣が深い。
はじめに:「君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す」(君子は口下手でも、素早く実行できるようにしたいと望む)
他に本書によく出てくるのが、安岡正篤と森信三。いずれも、戦前の中国古典教育を受けた教育者であり、思想家だ。
佳書を読む(安岡正篤)
佳書を読む(安岡正篤)
「佳書とは、それを読むことによって、我々の呼吸・血液・体液を清くし、精神の鼓動を高めたり、沈着かせたり、霊魂を神仏に近づけたりする書のこと」
16:天を信ずる
森信三「信とは、人生のいかなる逆境も、わが為に神仏から与えられたものとして回避しない生の根本態度をいう」
22:精神的な若さ
小林照子「未来を面白がることができるかどうか」
29:敬の心(安岡正篤『照心講座』)
「偉大なるもの、尊きもの、高きものを仰ぎ、これに感じ、憧憬れ、それらに近づこうとすると同時に、自ら省みて恥ずる」心。
2025年02月09日
桐野夏生の「最も好きな小説」
最近よく読んでいる桐野夏生が「最も好きな小説」と言っていた『鍵』を読んでみる。
ハッキリとは書かれてないのだが、文脈から主人公は大学教授。それも、住んでいるのが「左京区吉田牛ノ宮町」とあるから、京都大学という設定。
そこで主人公が思いついたのが、妻に言い寄ろうと、なにかと理由をつけて自宅に来る大学の若い独身教員にわざと隙を見せること。10:僕ハ今年56歳(彼女ハ45歳ニナッタ筈ダ)ダカラマダソンナニ衰エル年デハナイノダガ、ドウ云ウ訳カ僕ハアノコトニハ疲レ易クナッテイル。正直ニ云ッテ、現在ノ僕ハ週ニ1回クライ、
25:妻ハ随分キワドイ所マデ行ッテヨイ。キワドケレバキワドイ程ヨイ。
なるほど、この辺の人間の複雑で深くてずる賢いドッキリする心理描写は桐野夏生に共通している。映画化もされたようなので、機会があれば見てみたい。
解説:山本健吉大胆な性の叙述が大きな反響を呼んだ。議会でさえ問題とされ…過去におけるもっとも厳粛な哲学的思索といえども、彼が性の陶酔という方法で到達したこの永遠の瞬間の追求であったという点で、変わるものではない。
2025年02月08日
H11直木賞
桐野夏生の平成11年直木賞受賞作。これは、男には書けない。
「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。姦通。誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。4年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。34歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。
��14:灰色の海(留萌郡)
左側に雄冬岬。右は稚内まで続くまっすぐな海岸線。浜は小石混じりの黄色い砂に覆われている。海岸で拾う石はどこから流れ着くのか、砂を固めたもののようにぽろりとあっけなく折れる。
��44:利己的なことは百も承知だ。しかし、利己的になるのにこれほど勇気が必要だとは。他を振り捨ててでも自分自身でいたい。
��205:内海刑事
スティーヴィー・レイ・ヴォーン「テキサス・フラッド」
��60:ホストクラブ
客の女たちは自分が餌食になりたいのだ。餌食でも何でも、誰かに欲されてちやほやされる経験を楽しみたいのだ。
��119:内海は、それを自身の本来の姿なのだと見入った。己の肉体から本来の姿が徐々に表れ出でてくる。衰弱とは何と不思議なことだろう。
2025年02月07日
ビジネスの意思決定に役立つ財務戦略の基本
先日読んだ成田修造『逆張り思考』で、兄(成田悠輔)に勧められて、高校卒業前に大前研一『企業参謀』と本書『企業ファイナンス入門講座』を読み、「ビジネスの世界に行くことを決めた」という下りがある。本書は読んだことがなかったので、読んでみる。
「入門講座」と銘打っているだけあって、予備知識がなくても理解できるように工夫されている。著者は大学卒業後、「リーマン・ブラザーズ証券、UBS証券にてM&A、資金調達アドバイザリーに従事」とある(現在は大学教授)。本書が出版されたのは、リーマンショックが起こる7か月前だ。
2:Life of a Company(会社の一生)
外資系証券会社の投資銀行本部に新卒社員として入社したときに、真っ先に学んだこと。
�|太検覆劼燭垢蘋犬�抜く)
�∪�長(株式上場まで)
��成熟(さらなる成長〜M&Aや市場での資金調達)
�だ犬�延びる(輪廻転生:事業売却、MBO)
152:永続価値(TV)
永久成長率gは通常0~2%(物価上昇率程度)。
185:世紀の大合併Daimler/Chrysler
タイムラーはクライスラーの価値を4兆円と算定して買収→無価値で投資ファンドに売却
187:M&Aの前に検討すべきこと
�ー�社の経営戦略に合致しているか?
�△修寮鑪�目的は、M&Aでなければ達成できないのか?
��その会社のポストM&A経営は自社でできるのか?
234:M&A契約書の主要項目
�”縮席歉�
��損害賠償
�D篁濔魴�
�で簀禧盂曚猟汗�
�ゥ屮薀鵐斌召了斗�
�Χザ犯鮖澣遡�
301:株主還元でよくある勘違い
�〜�配すると企業価値が上がる→理論的には中立
�∩�配すると株価が上がる→配当分下がる
��自社株買いを行うと株価が上がる→理論的には変わらない
2025年02月06日
歯科医の船
第9章「歯科医の船」とは、20年前に起こったドイツでの造船投資ブーム。
120:ドイツ政府の優遇税制こうした船舶ファンドの投資家は、他になかなか節税方法がなかった高収入の医者、特に開業医の多い歯医者が多かったため、「歯医者の船」と呼ばれた。
節税効果のある船舶ファンド→年間配当に対する税金軽減
船舶ファンドへの年間投資額200億ユーロ=数百隻の船舶建造相当
122:21世紀最初の年に建造されたコンテナ船の1/3はドイツ船主。船会社はドイツ所有船を有利な条件でチャーター。
2000年代の前半、国際貿易は拡大を続け、船舶ファンドの配当も良かった。しかし、2008年のGFC後、船価は急落し、船舶ファンドの投資家は壊滅的な打撃を受ける。このため、数百の投資パートナーシップが破産した。
2025年02月05日
第三のグローバル化
第7章「第三のグローバル化の火付け役」。第一のグローバル化が20世紀初頭、第二のグローバル化が第二次世界大戦後として、第三のグローバル化は1980年代後半。その火付け役は、英米の規制緩和であった。
87:市場が経済グローバル化をけん引
一方で、「市場メカニズムを導入して経済発展を図ることで、貧困から繁栄へと駆け上った国はかつてない」というのが歴史の教訓だ。経済が停滞した先進国に市場メカニズムの強化は必須だが、発展途上国にいきなり導入しても先進国に成れるわけではない。
そんな中取り残されたのが欧州。EU単一市場を創ることで対抗しようとする。
101:万策尽きたヨーロッパの指導者たちの賭け1985関税撤廃からさらに一歩を進め、ギリシャからアイルランドに至る単一市場創設。
2025年02月04日
ホットマネーの功罪
第6章は「ホットマネーの功罪」。石油危機を経て、中東の産油国は莫大な利益を上げるが、国内に投資先はない。
その資金は、NYやシティの金融機関を通じて世界中に投融資される。しかし、発展途上国に融資された資金の多くはデフォルトしてしまう。77:産油国から流れ込んだ「オイルダラー」第一次世界大戦以後初めて、銀行が中南米・東欧・アフリカ・アジアの貧困国に巨額の融資。
一方で、東アジアの国々は日本を参考に工業化を成し遂げ、輸出を急増させる。83:80年代「失われた10年」LCDs債務危機メキシコ、ブラジル、トルコ、アルゼンチン、インドネシア、ポーランドがデフォルトもしくは延滞
85:東アジアの発展途上国に対する米国の貿易赤字は、1980年の40億ドルから1986年には300億ドルに拡大。アパレル・製靴・鉄鋼などの工場で何万人もがレイオフ。
しかし、そうしてアメリカの産業構造はより付加価値の高いハイテク産業に移行し、結果、今の繁栄がある。トランプ大統領の頭の中は80年代までの伝統的製造業(と不動産業)中心のように見える。一方、そのトランプ大統領を支援しているのは巨大テック企業。こちらの期待は規制緩和。この二股かけた蜜月はいつまで続くのか。
2025年02月03日
コンテナ革命
いよいよ、物流に革命をもたらせた、第5章「コンテナ革命」。
戦後の1956年、工業製品の貿易額が1次産品のそれを歴史上初めて上回った。その大きな原因は、画期的なコンテナ輸送が実用化されたことにあった。
そこに登場したのがコンテナ。当初は、各社が独自に規格を作っていたので、サイズはバラバラだった。それでもバラ積みに比べればはるかに効率的だったので徐々に普及していったのだが、規格を統一したのは米軍だった。62:1950年代貨物の積み込みだけで2週間かかり、100人以上の港湾労働者が必要。
当初はアメリカを中心に普及していったコンテナ輸送。これが国際化したのはベトナム戦争が契機で、米国本土からベトナムへ物資を輸送するためにインターモーダル輸送が始まる。68:1965コンテナ規格の統一有事に補助船を徴用する権限を持つ米海軍が、コンテナ規格がバラバラでは後方支援活動が煩雑になると懸念。
71:1967シー・ランドが米国本土とベトナムを結ぶコンテナ輸送開始
2025年02月02日
「ネット断ち」と「酒断ち」
毎日たくさんのインプットをしているお二人。佐藤優さんの場合は「1日4時間」を読書に使うと決めているという。
246:「一日これだけの時間、本を読む」と決めてしまう
どうやってやるかと言えば、「ネット断ち」と「酒断ち」。これがお二人に共通。まず「ネット断ち」だが、ネットは「非常に効率が悪い」というのには納得だろう。
322:ネットの大原則�.優奪箸蓮崗綉藜圈廚離瓮妊�ア(情報の選別に知識とスキルが必要)�◆嵌鷯錣妨�率が悪い」メディア(同じ時間なら、新聞や雑誌の方が効率的)��「プリズム効果」に注意(自分の考えに近いものが「大きく」見える)
次に、「酒断ち」だが、外交官時代には仕事柄よく酒を飲んでいた佐藤氏。しかし、50歳を過ぎて人生の残りの持ち時間を考えるようになった時、「酒を飲むのは人生の無駄」と悟り、以来酒を飲まなくなったという。池上氏の場合は、元々「下戸で酒が飲めない」という。
250:本を読むために、国内の移動は新幹線飛行機は、気圧の影響もバカにならない。国際線では、映画を見て、食事して、睡眠不足を解消するのが一番。
これも納得。飛行機は空港までの移動、チェックイン、セキュリティと時間が細切れになるので、読書には適さない。加えて、機内は低気圧なので、頭の動きがいっきに落ちる。読書しようとしてもすぐに疲れるし、眠くなる。
289:スタディサプリで基礎知識強化ビジネスパーソンの「やり直し勉強法」として最適。
2025年02月01日
「週刊 佐藤優」
ちょっと前の本だが、二人の共通点が「ネットは最小限、アナログ重視」ということ。これも共通なのが、「iPhoneも持っているが、通話はガラケー」ということ。まぁ私も、そもそも通話で使うことがほぼないのでガラケーは持ってないが、これに近いかも。ネットを使うのは主に友人とのSNSと特定のYouTube番組。
「ネットに溢れる玉石混交の情報」(はじめに)には本当に脅威を感じる。「偏見に満ちた思い込みで歪んだ分析」を見れば、アルゴリズムが似通った情報ばかりを次々と見せ、その思いは確信に変わる。
はじめに:「週刊 佐藤優」
驚異的な出版ペース。毎月90近い締め切り。
「知は武器であり、楽しみでもある」(佐藤優)
物事の背景を深く知ること自体が、知的好奇心を満たす純粋な「楽しみ」にもなる。
132:『失敗の本質』『組織の不条理』
日本の組織というものは昔も今もまったく変わらない。陸軍海軍が現代の官僚や役所と同じだった。
200:おすすめTVドラマ
真山仁原作『マグマ』(池上彰)
『闇金ウシジマくん』(佐藤優)











