2014年03月
2014年03月31日
tokyobike
引っ越したら、近所にLBS同窓生が住んでいることが判明し、さっそくランチ。誘っていただいたのは、「すし乃池」。穴子寿司が名物ということで、食べました。この上ない柔らかさ。鈴木教授、早稲田をよろしくお願いします。
その後、引越の後始末のため大崎へ向かう。上野駅までの道すがら、面白い自転車を見つけた。「日本最古の自転車屋」・・・・というのはApril Foolだが（笑）、そういわれても違和感のない店構え。杉玉が吊るしてあるところからして、元酒屋らしい。
店名は、「tokyobike gallery 谷中」。tokyobikeのロゴは今までも街中で時折目にしていた。おしゃれな街乗り自転車を作るメーカーという印象。これを機に調べてみると、
トーキョーバイクはそのネーミングを思いついたときから全てが始まりました。山を走るのが「マウンテンバイク」なら、東京を走るのが「トーキョーバイク」だと。
ということらしい。会社の情報が全く乗せられてないので、いろいろ検索してみると、日経トレンディの古い記事があった。(2007) この記事で紹介されているピストバイクTOKYOBIKE LEVEL CUSTOMは、現在のWebには載ってないので、ピストブームの終焉とともに廃版になってしまったのかもしれない。どうやら、谷中が本社らしい。
2014年03月30日
さらば、大崎
現在は単身赴任中だが、ほぼ継続的に17年間住んだ大崎を昨日離れた。私にとって初めての家を買って移ってきたのが1996年。1995年にアメリカから帰国して、1年余り越中島の社宅に住んだ後。
当時の大崎は、東側に「ニューシティ」（日本精工本社などがある）があるものの、西側には明電舎の本社工場跡地が広がり、工場はすでに閉鎖していて駅の利用客も少なく、駅舎も小さかった。乗車人員を調べてみると、
大崎駅一日平均乗車人員（千人）
1996年 45
2012年 194(JR139+リンかい線56）
となっている。
住んでいる間に、駅の利用者が4倍以上に増えたわけだ。その間に、山手線が停まるだけだった駅に、埼京線・湘南新宿ラインが乗り入れるようになり、横浜に20分余りで行けるようになった。りんかい線の始発駅になり、東京ビッグサイトのある国際展示場駅へは14分で行ける。
それに伴い再開発が進み、大規模施設だけでも、ゲートシティ大崎（ローソン、サンリオ本社など）、 ThinkPark（モスフード、So-net本社など）、ソニーシティ大崎が出来た。今では、朝電車に乗ろうとする人より、降りる人が圧倒的に多いため、駅改札で苦労するほどである。
住民基本台帳によれば、「品川区大崎」住民は約13千人(2012)。周辺の駅利用者も入れて、2万人としても、その10倍くらいの乗車人員が毎日あるわけだから、これも当然。
「便利さ」という点では、この上なく良かった大崎。まだ手放したわけではないので、これからどうするか、ゆっくり考える予定。
2014年03月28日
Steve Jobs
言わずと知れた2011年のベストセラー。Jobsの人となりについては、既に多くの人が語っているので、省略する。言いたいのは、これだけの詳細な記録が後世に残ることの意味。
Jobsが死んだのは同年10月5日。本書はその死が世界を揺るがせた直後に発売され、「準備されていたのか」と話題になった。この本の企画は、ガンを宣告されたJobsが最初の手術を前に、2004年初夏に本書の著者Isaacsonに電話するところから始まる。
「散歩をしながら彼に頼まれたのは、『僕の伝記を書いてくれ』だった」
しかし、「ジョッブズはキャリアの途中で、まだまだ上りも下りもたくさんあるはずだと思っていた私は、彼の依頼を断った。いまじゃない、10年後か20年後か、君が引退するころに書くよ、と。」
その後も、Jobsは熱心に説得する。そして、2009年彼の妻から、ガンのことを初めて聞き、本書を書き始めるのだ。
Jobs本人への取材は40回も行ったという。それに加え、家族や友人、商売敵に元カノまで。この取材力はスゴイ。そして、Jobsは本の内容に一切口を挟まなかったという。
「23でガールフレンドを妊娠させ、それにどう対処したかなど、僕は、人様に誇れないこともたくさんしてきたよ。でも、”これだけは外に出せない秘密”なんてものはないんだ」
人は誰でも、「自分だけは特別だ」と思いたいが、この歳になって振り返ると、かって誰かが経験したことを自分もまた同じような齢で、同じように経験しているに過ぎないことがわかる。Jobsの人生は5σ位は「標準」から外れていそうだが、それでも、過去にそういう人はいただろうし、これからもそういう人は生まれる。だから、誰しも、「歴史」から学んだ方がいい。
本書は本人が亡くなると同時に出版されたという稀有な伝記。そのために、内容はより正確で、中身は濃い。それでも、初期の話になると、Jobsと関係者の「見解の相違」が随所にあり、両論が併記されている。
日本でこれだけの伝記は読んだことがない。学術的レベルだ。
2014年03月27日
カーボンvs.アルミ
昨年秋に購入したものの、体調不良＆多忙＆寒いでほとんど乗ってなかったフルカーボンの新車Centurion Gigadrive 4000。３月になって暖かくなってきたのと、大学の授業が終わったので、乗る機会が増えてきました。
期待していた通勤時間の短縮には今のところつながっていません。今週月曜日の記録は、
行き：38km 1.5h Av.26km/h
帰り：37km 1.5h Av.25km/h
とこれまでと変わりません。（行き帰りで距離が違うのは帰りに銀行に寄り、そこからの距離のため）
この通勤コースは、当初はクロスバイク（Bianchi Roma2）、次にアルミロード（GIANT Defy2写真）、そして今回のカーボンロードなのですが、タイムに差は見られず。
これは、どう解釈したらいいものか? 車体はより軽くなり、タイヤ幅も28→25→23mmと細くなり、コンポのグレードも上がっている。値段はその度に倍増。
結局、道具の差が出るほどの脚力がないということかな。よく、ゴルフでクラブを次々と買い替える人がいますが、あれと同じ?
2014年03月26日
大学院修了式
先日あった大学院の修了式。「教育という仕事は特別だ」と一年で一番感じる日です。会社で働いていても、仕事を教えてくれた上司や、プラベートでも世話になった先輩がいるわけですが、学校というところはこういった師弟関係が制度的に作られ、定期的に「卒業」していきます。
それで久しぶりに、自分の大学院修了式のことを思い出しました。当時はLBSに学位授与権がなく、学位を取るために、ロンドン大学の卒業試験を受けなければなりませんでした。2年間頑張って、必要な単位を取得していても、最後の最後に「MBAが取れない」ということが起こりうるのです。
日本の大学は絶対評価で、かつ、単位認定が甘いので、授業に出席して試験を受けていればまず単位が取れないことはありません。ところが、当時のロンドン大学では下位5%が落ちるという相対評価なのです。
入学競争率30倍（当時）の難関を超えて入学した世界から集まった秀才です。在学中、学費と生活費で最低1000万円は掛かります。それを最後の最後に落としていいのかという疑問がありましたが、制度は制度です。「世界中で一番英語が下手」と言われる日本人学生がその5%に入る確率は非常に高く、毎年1/3程が「修了」はできるものの、学位が取れないのです。
修了式は卒業試験の直後に行われます。試験の結果が発表されるのは、確か、10日後位だったような気がします。なので、取りあえず、「試験も含めて全てが終わった」という解放感で全てが輝いて見えました。
さて、この卒業試験、私が卒業して5年ほどして、無くなりました。LBSが晴れて学位授与権を持ったので、必要科目を受講し、単位を取っていれば学位ももらえるという普通の大学になりました。
どうしてこんな制度になっていたのか。それにはロンドン大学設立の歴史が関係しています。ロンドン大学の前身であるUCLは、英国国教徒でなくても入学できるように民間が創ったイギリスで3番目にできた大学です。(1828) ところが、この動きに危機感を抱いた国王が勅許状（Royal Charter）を与えないどころか、対抗してロンドン市内にKing's Collegeを設立します。事態を収束すべく1836年に設立されたのが「ロンドン大学」で、これは両方の大学の学生を試験し、学位を授与する機関であり、教育機能を持ちませんでした。
この制度は、「卒業生の品質保証をする」という意味ではよくできています。なぜなら、教育機関と、試験機関が違うので、情状酌量の余地がない。世の中で価値がある資格は、全て独立した第三者機関によって実施されているはずです。
尤も、「一回だけの卒業試験で品質保証できるのか」という制度上の疑問もありますので、やはり、個々の科目でしっかり評価を行い、その総合として学位を与えるのが一番なのでしょう。日本の大学が変わらなければ、企業から見放され、留学組が優遇されるという状況は変わりそうにありません。
2014年03月25日
トヨタのDNA
週末2夜連続でやっていたTBS『LEADERS』を録画で視聴。トヨタ自動車の創業期を描いたドラマの原作は、『小説 日銀監理』らしい。一時は「トヨタ銀行」と揶揄されるほど徹底して現金にこだわるトヨタのDNAは、戦後不況の中で倒産しかかり、メインバンクにも見放されて、最後は日銀管理下に入った屈辱の日々から来ている。
今や株式時価総額日本一になったトヨタにも、「ベンチャー」だった時があった。それが世界のトヨタになったのは偶然ではなく、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が創業当初からそうしたビジョンを描き、日本の復興と社業の発展を重ね合わせたからだ。
喜一郎は57歳で突然死し（資金繰りと労働争議からの心労と言われる）、後は残った役員と社員にゆだねられる。1950年日銀監理下になり、人員整理を行った責任を取って社長を辞任してから2年後だった。
人間でもそうだが、会社が若いとき、強烈な苦労をすると、それが会社のDNAとして残る。創業がすんなりいった会社は、その後状況が変わった時、あっけなく潰れることがある。これまで多くのベンチャーを見てきて、創業時に苦労した会社ほど、後に大成している。
見逃した方には、再放送をぜひ見てほしい。
2014年03月24日
中高年ライダー
昨日、西条へのサイクリングの帰りに寄ったのが地元の道の駅たからだの里。天気が良い三連休の最終日で、車が溢れていた。もう一つ多かったのが、バイク。自転車じゃなくてモーターバイク。この峠のふもとにある道の駅にはサイクリストは私一人だけだった。
その昔バイクに乗っていた私は、興味深く、最新のバイクを眺めさせてもらいました。停まっていた6，7台の中に原付は皆無で、排気量は250cc〜1200ccまで。一番高そうだったのは、アウトバーンを200km/hで巡航可能というBMW K1200S。新車なら220万円、中古でも100万円以上する。
驚いたのは、全員が40-60代であったこと。若者が全くいない。最近では、若いころ乗っていたライダーが、結婚などを機にバイクを手放し、50歳くらいになって子供らの手が離れるのを機にまたバイクに戻ってくる「リターンライダー」が増えているらしい。2013年の国内販売台数は46万台を超え、過去5年間で最高だった。（グラフ）それでも、1982年のピークに比べると1/7の市場規模だ。
若者がバイクに乗らなくなったのは、風潮なのか、雇用状況のせいなのか、はたまた携帯電話にお金をとられたからなのか。グラフを見ると、1998-1999年と、2008-2009年に大きく下がっている。これは、両方とも金融危機があった時だ。全体の傾向として販売台数が下がっているのは、子供の数が減っているのだから自然だろう。
とすると、金融危機→雇用状況の悪化が主原因なのだろうか? 確かに、20代の平均給与推移をみると、この15年で1割ほど下がっている。一方、この15年間で、昔はほとんどなかった「20代で年収1000万円」という職種も増えた。東大文系の就職先一番人気はリーマンショックまでしばらく外資系証券会社で、初任給は約500万円だった。これら高給取りは一握りではあるが、こういった給与格差を考えると、「下層」では平均以上に収入が下がっていることが推定される。
2014年03月23日
よしむら農園＋かめびし醤油
先日、よしむら農園の「野菜試食会」に初参加。よしむら農園の吉村社長は以前から知っているが、そこのECをこれまた既知の塩田社長が始めたのだ。
今回のサプライズは、さらにそこに、かめびし醤油の岡田社長が様々な醤油を持って現れたこと。かめびしは江戸中期（1753年）から260年続く引田の醤油屋で、未だに「むしろ麹製法」を守り続ける全国で唯一の醤油屋さんである。
そこで、生野菜に醤油という普段やらないことを試してみた。この製法の特徴は、ゆっくり時間を掛け発酵が進むので、大豆や小麦のたんぱく質がほぼ完全にアミノ酸に分解されることで、結果として、コクが強い。通常は2年醸造だが、「3年醸造」さらには、新発売の「5年醸造」も試してみた。こちらは、通常は、大豆・小麦アレルギーでも食べられる「アレルギー低減醤油」ということ。
個人的には、もろみが元来好きなので、今回も、「三年熟成もろみ」が一番良かった。変わったところでは、醤油をフリーズドライした「ソイソルト」という商品もある。
改めて、醤油って、万能調味料だと思った次第。
2014年03月22日
クァンガイ陸軍士官学校
そして、ベトナムの親日を決定づけたのが「クァンガイ陸軍士官学校」らしい。これはベトナム独立戦争中の1946年に創られたベトナム初の本格的な陸軍士官学校で、教官・副教官と医務官は全て旧日本陸軍将校と下士官だった。
この士官学校の卒業生が指揮するベトナム軍が独立戦争を勝ち抜き、さらにはアメリカとの戦争に勝利することになる。
勿論、この構造はインドネシアでも全く同じ。さらに遡れば、中国で最初の近代的陸軍学校である保定軍官学校も日本の陸軍士官学校をモデルに作られ、教官も同士官学校卒業生が多かった。蒋介石もここの卒業生で、卒業後1907年に日本に留学、1909年からは大日本帝国陸軍に将校として勤務している。（高田連隊野戦砲兵隊)
ベトナムでは、元日本陸軍が共産党員（その多くは後に北ベトナム軍幹部）を教えたというのが面白い。 尤も、彼らが共産党員になったのは独立戦争の後のことで、中国の支援を受けた北ベトナムと、アメリカの支援を受けた南ベトナムに分かれてからのことで、旧日本軍関係者は「アジアの独立のために」行ったことだ。
2014年03月21日
「ベトナムは日本を二度助けた」��日本海海戦
時代は鎌倉時代から、明治時代へと飛ぶ。明治37年(1904)、南下政策を進めるロシアと日本との間に日露戦争が勃発する。
ロシアは勝利を確実にするため、虎の子のバルチック艦隊をはるばる極東まで派遣することにする。しかし、世界の海を支配していたのは日本と同盟関係にある英国で、寄港地は極めて限られていた。
ロシアがあてにしていたのは同盟国のフランス。そのため、フランス植民地を頼りに日本海を目指した。日本海に着く前の最後の寄港地が仏印で、天然の良港であるカムラン湾で、石炭の補給、艦隊の整備、兵士の休息を取ることになっていた。
ところが、フランスの植民地支配に苦しむベトナム人は日本を応援していた。そこで、石炭には質の悪い泥炭を混ぜ、艦隊整備もサボタージュしたため、バルチック艦隊はそれでなくても古い艦が混じっていたため船足が遅かったのが、益々遅くなったといわれる。おまけに、イギリスからの圧力がフランスにあり、艦隊は5日後にはカムラン湾を出なければいけなくなった。
これが、「ベトナムが日本を助けた二度目」なのだという。
2014年03月20日
ベトナムは日本を二度助けた
高松稲門会の昼食例会の今回の講師は、NHK高松放送局の久保局長。地元のご出身で、NHKではテヘラン支局長、ハノイ支局長、
その中で興味深かったのが、日越の歴史的関係。ベトナム駐在の時に、歴史通のベトナム人からこういわれたという。
「ベトナムは日本を2度助けた」
一度目は、元寇。蒙古襲来は、文永の役（1274）と、弘安の役（1281）の2度あったことは学校で習った通り。弘安の役では、元・高麗軍4-6万人に加え、旧南宋軍10万人、合わせて約15万人が軍船4400隻に乗って派遣された。この艦隊規模は世界史上例を見ない、最大規模のものであった。この大艦隊が、よく知られている通り、最後は台風で大半が失われてしまう。無事だった船に将校が乗って元に帰ったため、10万人の兵士が松浦の鹿島に残された。戦闘の末、2-3万人が日本軍の捕虜になったという。
あまり知られてないのは、クビライがこれで日本侵略をあきらめたのではないということ。第3次日本侵攻計画を準備していたが、この計画がとん挫したのは、当時ベトナム南方にあったチャンパ王国との戦争が始まったためである。クビライは第3次日本侵攻計画の総司令官と15000の兵、軍船200隻をチャンパ王国に派遣したのだ。さらにこの後、元に服従していたベトナム北部の陳朝大越国でも反乱がおこり、最終的に、日本侵攻のために用意していた500隻の軍船と、92000人の兵をベトナムに差し向けることになる。こうして3度目の日本侵攻計画はとん挫したのだ。
これが「ベトナムが日本を助けた」一度目。確かに、ベトナムでの戦争が起こらなければ、「三度目の正直」で日本は元の属国となっていた可能性もある。
ちなみに、元寇の際の日本軍の勇猛果敢な戦いぶりは中国に強烈な印象を残した。元の後、明の時代にも3度日本征討論が持ち上がったが、元寇の失敗を鑑みて、実行されることはなかった。南宋遺臣の鄭思肖は以下のように述べている。(Wikipedia)
「倭人は狠、死を懼（おそ）れない。たとえ十人が百人に遇っても、立ち向かって戦う。勝たなければみな死ぬまで戦う。戦死しなければ、帰ってもまた倭王の手によって殺される。倭の婦人もはなはだ気性が烈しく、犯すべからず。（中略）倭刀はきわめて鋭い。地形は高険にして入りがたく、戦守の計を為すべし」
2014年03月19日
外国語学習のROI
英エコノミスト誌に興味深い記事があった。題して「外国語の価値」
アメリカ人にとって、外国語を学ぶことのリターンは2%にしか過ぎないという。$50,000の年収の人が外国語を話せるとすると年収が$1000増える計算になる。
「大したことはない」のかもしれないが、複利で考えるとこの差は大きい。記事では、年収が毎年1%上昇し、2%の実質利回りが投資で得られると仮定して計算したのが上のチャート。40年間働くうちに、この差は$67,000になる。（現在価値）
面白いのは、言語によってこのリターンに差があることで、スペイン語は低くドイツ語は高い。理由は「需要と供給」の差にあり、スペイン語を話す人はアメリカでは多い一方、ドイツ語を話す人は少ない。しかし、ドイツは世界有数の貿易国であり、ドイツ語の需要はかなりある、という訳だ。
これはあくまで英語を母国語とするアメリカでの調査。日本で一番投資対効果が高いのが英語であるのは間違いなく、そのリターンは習熟のレベルによるが、10-20%はあると思う。500万円の年収の人が50-100万円年収アップになる感じである。
こういった調査結果を学校で示せば、取得に熱心になるかもしれない。
2014年03月18日
地元を知る
会員の世代層を広げたいと思っていた「まちづくり推進隊」に、ついに女子高校生が加入
正確には卒業式も終わったので、元JKです。先週末は、彼女らの希望で「しっぽくうどん」の炊き出し実習付きの防災訓練でした。会員になってくれたものの、4月からは二人とも県外に進学するので地元を離れることになります。会話していて驚いたのが、地元のことを殆ど知らないこと。三豊市の最大の観光資源は庄内半島ですが、地元に住みながら、一度も行ったことが無いというのです。自転車でも30分もあれば行ける距離なのに。聞けば、親には車で県外にばかり連れて行ってもらっていたとのこと。
丁度、香川に来た東京にホームステイ中のアメリカ人留学生を庄内半島に案内する予定だったので、一緒に来てもらい撮ったのがこの写真。浦島伝説のある丸山島です。ここは干潮の時だけ歩いて砂州を渡れます。
先日もジオパークで書きましたが、「まちづくりは地元を知ることから」です。地元をすっ飛ばして県外ばかりに連れて行っていれば、「地元には何もない」と勘違いして、地元を出たまま帰ってこなくなるのは必至です。家庭教育の責任は重いです。
2014年03月17日
世界に誇れる「美しい村」
例年、優秀卒論を選び、来賓をお招きしてシンポジウムを行っている。今年は創立10周年ということで、ホテル宴会場を借りて盛大に催された。
その中で、大学院での講師もお願いしている�蠅い蹐匹蟆�石社長の講演が圧巻であった。私は年に何度か上勝町を訪れているので、その背景も、変遷も、現在抱える問題も大体知っているつもりだが、やはりその中心にいる方から直接話を聞くと迫力が違うのだ。
本blogで何度も書いている通り、横石社長は10年以上にわたる努力の末、現在の「いろどり事業」の仕組みを完成させた。横石社長曰く、「日本で一番高齢者が稼いでいる町」を作ったのである。他の町なら、病院に通ったり、介護を受けて社会保障費の受給者となっているお年寄りがイキイキと働いて納税者になっている。これはスゴイ。
10年前、横石社長は「これで町は安泰」と思ったが、そうではなかった。いろどり事業に参加している200軒の農家にアンケートを取ったら、「5年以内に3割が、10年以内に残り5割が後継者がおらず事業を止める」という。稼げる商売があるのに、相変わらず、若者は町を離れていたのだ。
町（というか人口1800人なので「村」といったほうがいい）の若者が町を離れる一方、いろどり事業が注目されて都会の若者は上勝に押し寄せていた。50人のインターン生を募集したら1200人の応募があったという。以来、250人のインターン生を受け入れ、そのうち数十人が町に残った。町に残った若者はこの2年で7つの事業を起こした。こうして、上勝町は転入者が転出者を上回る「社会増」自治体になった。
その横石社長の最新提案が、「世界に誇れる美しい村」。既に、上勝町は「日本で最も美しい村」連合に加盟しているが、この提案は次の「三本の矢」からなっており、既存概念を上回る。
�“�しい村整備事業
��美しい村交流促進事業
�Ｈ�しい村起業促進事業
�，任蓮▲廛蹈妊紂璽機式蘋�で「シンクタンクへの指導委託はしない」と注意書きがついているところが流石。これまでの同類事業は、「補助金を貰う→シンクタンクへ委託する→立派な報告書が出来る→以上
」であった。自分たちの力で作り上げない限り、結果が出るまで続けられるわけがない。�△任蓮�農村型MICEを提案している。欧米では会議を田舎のホテルを借りて行う。私も母校の理事会や、米国での営業会議で経験した。美しい景色の中、非日常的な空間の中で良いアイデアがでる。また日常から切り離されているため会議に集中できる。世界から集まった参加者との絆が深まる。
��が特にこれまでなかった最大の特徴だろう。村に事業が起こらなければ、村落の継続など不可能なのだ。きれいごとを言って補助金に頼るのみである。横石社長は「社会のため」だとか「地域のため」だとか言わないのがいい。自称「商売人」である。
横石社長の講演にはなかったが、「自立してなければ、自信も持てず、美しいとも言えない」と付け加えたい。
2014年03月16日
財政破綻は起こるのか？
一般政府債務は1200兆円で、家計の純金融資産1100兆円を既に上回っている。しかし、政府にも公的年金の積立金や、為替準備などの金融資産があるので、純政府債務は700兆円となり、まだ下回っていることになる。しかし、団塊の世代が退職して、資産を取り崩す年金生活に入り、また社会保障費も増え続けているので、ここで増加にストップを掛けなければ何れ破綻することは確実だ。
・H25国家予算92兆円⇔歳入47兆円＋国債45兆円
国債費＝22兆円＝返済分
＊財政は火の車
・日本の国債は90%以上が国内消化(保険会社、金融機関)
国の借金を上回る家計の金融資産（1500兆円―借金＝1100兆円)があったため→年々差が縮まる
・少子高齢化による社会保障費の赤字が拡大
2014年03月15日
ネスレ日本トップが明かす新・日本的経営
ネスレはスイスの会社で、本国市場が人口800万人と小さいため、現地化が早くから進み、「真の国際企業」と言われてきた。ところが、ネスレ日本で生え抜き日本人がCEOになったのは、これが初めてのことだという。
高岡社長は、父も祖父も42歳で亡くなったことから、自らの寿命も42歳で尽きることを覚悟して「逆算」して生きてきたらしい。キットカットの受験生応援キャンペーンの立役者。その後の「アンバサダー制度」もお客さんに仕事をさせて、かつ、満足度を高めるというスゴイ仕組みだ。
高岡社長は、父も祖父も42歳で亡くなったことから、自らの寿命も42歳で尽きることを覚悟して「逆算」して生きてきたらしい。キットカットの受験生応援キャンペーンの立役者。その後の「アンバサダー制度」もお客さんに仕事をさせて、かつ、満足度を高めるというスゴイ仕組みだ。
・戦後日本の成長を支えたのは、オペレーションレベルのイノベーション
メインバンク制や安い労働力などを背景としており、競争優位が長続きしない
イノベーションの5段階（Gary Hamel）
�．�ペレーション（日々の業務改善）→長期的な競争優位はほとんど確保できない
�∪宿淵機璽咼后焚茣�的な製品開発）→長くても半年で模倣される
��ビジネスモデル（業界のルールを変革）→10年以上の競争優位
�ぅ泪優献瓮鵐函平祐屬�働く、その方法自体を新しくする）
�．�ペレーション（日々の業務改善）→長期的な競争優位はほとんど確保できない
�∪宿淵機璽咼后焚茣�的な製品開発）→長くても半年で模倣される
��ビジネスモデル（業界のルールを変革）→10年以上の競争優位
�ぅ泪優献瓮鵐函平祐屬�働く、その方法自体を新しくする）
・日本企業が高いレベルのイノベーションを起こせない最大原因＝教育システム
似たような人間を集め同じような教育をする→多様性がない→人と異なる発想を持てない
＊多様性のない環境で育った人間は、どれだけ地頭が良くてもリーダーシップが身につかない
・日本の成長を阻むニッポン株式会社を支えてきた仕組み
迅速に変える必要→マーケティングの発想
・縮小するマーケットでも必ずチャンスはある
既存の枠組みにとらわれない発想→イノベーション＝ゲームのルールを変える
・リーダーの役割＝最終責任を自ら負う
2014年03月14日
「仕事が無くなる」時代の新しい働き方
ここでも、教育の問題は大きいですね。欧米では就業5-10年した頃、管理職を目指すビジネスパーソンはMBAに行くのが常識になっていますが。
市場が縮小し、会社の業績は上がらず、仕事が無くなる。そんな時代のビジネスパーソンに必要な「稼ぐ力」・20年間、対外投資は急増しているが、対内投資はほとんど増えていない→国内産業の空洞化2011年末時点で、対外投資（約9650億ドル）が対内投資（約2260億ドル）の4倍��JETROが海外への工場移転をサポートしている＝雇用を海外に持っていく手伝い��厚生労働省が、改正労働契約法や改正高年齢者雇用安定法で一層雇用を硬直化・国内シェア1位の企業が海外で業績を伸ばせないその原因は、組織や人事。本社採用された日本人を派遣⇔現地化・グローバル人材になるには�．蓮璽疋好�ル：会計、財務、マーケティング、統計学などの「道具」�▲愁侫肇好�ル：民族・文化・言語などの違う人々とコミュニケーションをとりつつビジネスを円滑に進める能力大学・大学院の入学者に占める社会人の割合：米国23% 英国20% 韓国10% 日本2%・人生3つの段階ごとのスキルPhase1（30歳くらいまで）：与えられた仕事をきちんとこなし、結果を出すPhase2（45歳くらいまで）：中間管理職として、3つの異なる分野で仕事をする。営業の管理職、資材購買部門、海外駐在など。Phase3（45歳以降）：「全く新しい事業を立ち上げる」「ダメな事業を立て直す」「会社の中核事業をさらに伸ばす」という3つの役割をこなせるようにする。
2014年03月13日
2014年03月12日
戦略的イノベーターに捧げる10の提言
HBSクリステンセン教授の『イノベーションのジレンマ』では、大企業でイノベーションを起こすには、「別会社にする」「地理的に離れた場所にする」などが解決策として提案されていたが、本書ではさらに詳しい洞察が加えられている。
「NewCoのトップをCoreCoのトップより高い地位に設定する」はどうか？と思うが。そこまでやらないと、巨大な既存事業に潰されてしまうということか？
＊従来の事業における卓越性を維持しながら、どうやって新事業を成功させるか?・ビジネスの根本要素�仝楜劼話�か��彼らにどんな価値を提供するのか��それをどうやってもたらすのか・戦略的実験事業（NewCo)⇔既存の事業（CoreCo)・同じ会社に新旧の事業が共存することで生じる3つの課題� 嵋叉僉廚硫歛�NewCoは自由に新しい考え方を追求しないといけない。そのためにCoreCoの事業定義や既成概念を忘れる必要がある。NewCoのトップには外部出身者を据える、NewCoのトップをCoreCoのトップより高い地位に設定する。NewCoは不確実性が伴うので、評価基準をCoreCoとは変える。�◆崋斃僉廚硫歛�NewCoは、CoreCoが有する資産を借用すべきである。ただし、借用する際は、CoreCoの組織的DNAが入り込まないように注意しなければならない。決定的な競争優位性を得られる場合に限り、ちょっとしたコスト削減くらいなら、外注した方がまし。��「学習」の課題競争相手に先んじるためには、いち早く学習し、適応する必要がある。NewCoは、事業成果の予測精度を上げなければならない。それには試行錯誤による学習が有効。
2014年03月11日
祖国とは国語
私は欧米にユダヤ人の友人がいて、家に泊めてもらったことも度々ある。祖国を出て2000年以上になるのに、何十世代にも渡り、ユダヤ教の儀式とヘブライ語が失われてないことに驚愕する。一方でそれは、居住国に受け入れられず、周期的にユダヤ人が排斥されることにもつながっている。
一方、北米や南米に移民した日系3世の殆どが今や日本語を話せなくなっているのを見ると、宗教に根差した民族との違いを感じる。
・日本の危機症状＝局所的なものではなく全身症状＝体質の劣化←教育
・教育の立て直し→小学校の国語教育から
読書→教養→大局観→長期的視野・国家戦略
・国語には、祖国を祖国たらしめる文化、伝統、情緒も含まれる
祖国=国語
ユダヤ民族は2000年以上も流浪しながら、ヘブライ語を失わなかったから、20世紀になって再び建国することができた。琉球、アイヌ：言語を奪われた民族の運命
・英語第2公用語論
母国語=文化伝統＝民族としてのアイデンティティという視点の欠如
・「個性の尊重」→子供の甘やかし→我慢力不足
・愛国心
Nationalism(国益主義)
Patritism(祖国愛)→欠如
2014年03月10日
讃岐ジオパーク構想推進シンポジウム
今期最後の大イベント「讃岐ジオパーク構想推進シンポジウム」が土曜日に開催されました。讃岐ジオパーク構想の「ご本尊」であるサヌカイトの演奏から始まり、本構想の中心人物である工学部の長谷川修一教授による講演、そして広域連携ジオパークの先達である山陰海岸ジオパーク推進協議会の石田事務局長による講演と続き、最後が県下全市長出席によるパネルディスカッションでした。
香川県下には8市9町があり、8市全ての市長に出席いただくことができました
出席した市長方から、「市長会でも全員が揃うことはまずない」と言われるほど珍しいことだったようです。昨年末から長谷川先生と各市に説明に回り、当初は「半分の市長に来ていただく位が現実的」と考えていましたが、うれしい悲鳴です。おかげで、人数が多すぎて、「ディスカッション」するほどの時間は無くなってしまいました。3年前から香川大学と「石の文化シンポジウム」を共催して先行している小豆島町の塩田町長には、例外としてパネルに加わっていただきました。小豆島には、「マントル直結型安山岩（サヌキトイド）」があり、世界のマグマ学者の聖地ともいわれます。
ジオパークを推進することは、「大地」という地元の一番根幹になっている資源を知ることであり、地元資源を勉強することは地元愛につながります。大人が地元自慢をするのを聞き、学校で地元資源をしっかりと勉強して育った子供たちは、一旦進学や就職で地元を離れても、将来Uターンする確率は高くなります。人口減少が20年前に始まっている地方の人口減少を穏やかにすることにも繋がります。
「ここには何もない」ということはないのです。
2014年03月09日
猪熊弦一郎の製作年が違う？
昨日の「讃岐ジオパーク構想推進シンポジウム」は、香川県立ミュージアムの講堂を借りて行った。その際に、玄関ホールに面白い展示があったので、今日再び見に行ってみた。
東京芸大の卒業作品展だった。写真は、「ラッキーアイスクリーム」 展示は今日までですが、初日は「三木みどり」さん本人が人形の代わりに座っていたとか。いや、今は本人の代わりに人形が座っているというべきか。三木さん、徳島出身らしいです。
さて帰ろうか、と思ったところ、「11時からギャラリートークがあります」とのアナウンスがあり、常設展も見てみることに。解説したのはボランティアの高校生
であった。 指導者らしい人がもう一人と、さらに副館長がついている。客は私一人。
丸亀高校の大先輩、猪熊弦一郎画伯の「楽しき広場」「テクノロジーと自然」のところであることに気が付いた。どちらも説明には「製作年1987」とあるのだが、絵に絵に書き込まれた年号はどう見ても「82」だ。「最初はクセかも」とか言っていた解説者も、合わせて掛けられていた「最良なる運動会」(1982)に書き込まれた数字と同じことを確認して、「アレー？」
副館長が、「確認してみます」と言っていたが、どうなったか？大学に戻って、「所蔵品検索」でも、やはり「製作年1987」となっている。ちょっと注意して見れば誰でも分かることが、館のデータベースでも間違っている？まさか、何らかの理由で、猪熊が違う製作年を書き込んだ？
連絡先も聞かれなかったが、今度行ったら、ひそかに訂正されているかもしれない。
2014年03月08日
全社員を勝利者にする！
横田相談役には以前、高松でお話を聞く機会がありましたが、「全社員を勝利者にすることが一番大切」という言葉が印象的でした。どの会社も一様に、「人材が全て」と言いますが、そこに本当にお金と時間を掛けている会社がどれだけあることか？
・一番大切なこと
・一番大切なこと
お客様に喜んでいただく、社員の幸福
・できるだけ多くのお客様に、できるだけ大きな満足を提供する
販売台数＋顧客満足
・いたずらに量を拡大すると、質が下がり、量が減る
・人の質＝会社の質
採用活動が最重要
採用するのは年5-10名だが、創業当時でも採用費に1000万円以上
一人の学生に最低でも30時間以上かけて面接
・今日の一台より、将来の100台を！
目先の一台を売るより、100人の人に会社の存在を知ってもらい、好意的な印象を持ってもらう方が、長期的には有益
2014年03月07日
全従業員が毎日4時45分に帰る会社
岐阜の会社のモットーが、偶然、IBMと同じというのは面白い。THINK
・売り上げ目標は立てない・営業マンはPC禁止営業マンは現場に足を運ばないといけない・残業禁止仕事の段取りを効率的に考えないと仕事がたまるまず無駄を省き、常識を捨て、「常に考える」・日々の業務の一つ一つを見直し、5分単位で業務の無駄を削る無駄を削って生まれる時間の楽しみ方を想像することで、面倒くさくなる気持ちをコントロールする・出社時に、その日の帰る時間を決める時間内に何とか終わらせようという気持ち→集中力→業務効率・評価で給与に差をつけない・上司の部下への「命令」を禁止部下が上司に「どうしましょう」と聞くのも禁止→常に考える・人材育成のために、業務を簡素化担当者の権限と責任を増やす
2014年03月06日
砂糖消費量
人間というもの、興味を持つと途端に「アンテナ」が立ち、それ関係の情報が目に飛び込んでくる。昨日会ったのは食品関係の経営者。奇しくも、読売新聞の「時代の証言者」は、元農林水産省事務次官の高木勇樹氏であった。
1983年に砂糖類課長を務めた時の製糖産業改革の話が面白い。砂糖は「戦略物資」だそうで、国内の原料栽培農家を守るため、輸入粗糖を精製するメーカーが年700億円を超える「調整金」を出していたそうだ。
当時は、砂糖の供給過剰。年間消費量200万トンに対し、国内生産能力は倍の400万トンもあった。高度成長時代、製糖メーカーは砂糖の消費拡大を信じて一斉に工場を拡大したらしい。というのも、「砂糖は文化のバロメーター」と言われていて、所得が拡大すれば消費量が増えると信じられていた。ところが、日本人は米などで糖分をとるせいか、砂糖の消費量は伸びなかった。こうして大幅な供給過剰に陥ったらしい。
高木課長は、通産省の特定産業構造改善臨時措置法を使い製糖産業を構造不況指定し、工場閉鎖や人員整理を行わせる。その結果、生産能力が290万トンまで下がり、卸価格はキロ160円から185円にまで上がり、1984年には業界全体で黒字に転じる。
国内生産のビートも、それまでの「重量取引」から、欧米で主流の「糖分取引」に変えたことで農家の意識が変わる。それまでは、ビートを大きくすることばかりに熱心で、糖分の少ないビートができていたのが、1986年の改革で、ビートの含糖率は急増した。農家が、含糖率の高くなる品種や栽培法に切り替えたためだ。結果、農家もメーカーも儲かった。
これは10年以上前から言われていたらしいのだが、農家もメーカーも「制度が変われば自分たちに不利になるのではないか」と疑心暗鬼になり、改革を拒んでいたらしい。メーカーの赤字が続いたのと、改革を決断した砂糖類課長のリーダーシップでようやく国家的損失に歯止めがかかった。
上記の図は約10年前のものですが、今も、先進国の中で日本は突出して一人当たり消費量は低いですね。発展途上国と同レベル。今や、フィリピンやタイの方が消費量が多い状況です。日本以外の先進国でも健康四国で、消費量は減少傾向です。
2014年03月05日
世界NO.1レストラン『エル・ブリ』が完全閉店
普段、それほど食に興味のない私。昔のロンドンで困らなかったのはそのせいかもしれない。ロンドンはお金さえあれば世界中の本物の料理が味わえるが、貧乏学生にとっては厳しい。留学中の2年間、ほぼ毎日、朝はシリアル（スイス・ミューズリが好物）、昼はTescoで買ってきたパンとハムとチーズでサンドイッチ、夜は自分で茹でるパスタで過ごした。それでいて、一日15時間は勉強だから、よく病気にならなかったものだと思う。
そんな私が、昨年、「うどん県からは、なぜ、うどん屋チェーンがでないのか」を書くにあたり、讃岐うどんの歴史とうどん店の調査を行った。そのから、丸亀製麺飛躍の一因となった大和製作所の小型製麺機を知り、藤井社長など飲食業界の知己を得た。
大和製作所は、元は製麺機メーカーであったが、今は、会社の使命を「麺専門店の成功を支援する会社」と定義し、うどん学校、ラーメン学校、そば学校を年間を通して運営している。また、麺専門店であっても、対象とする市場は「消費者の胃のシェア」であることから、飲食店全体、ひいては食品全体に対して研究対象にしている。
現在は上記小論をフルペーパーにすべく研究を進めているところ。その中で知ったのが、「世界一のレストラン」 の名声をほしいままにしていたEl Bulli(スペイン)。1997年にミシェラン三ツ星。45席しかないシートに年間200万人もの予約希望が入っていたというからすごい。
ところが、2011年7月30日をもって閉店。現在は「料理研究財団」として活動し、オーナーシェフであったフェラン氏はHarvardで料理をテーマに教えているという。
2014年03月04日
依存症
これはかなり深刻ですね。尤も、一人当たり年間パチンコ消費額はその後減っていると思います。今は、オンラインゲームでしょう。
・依存症ビジネス依存症を増やすことで成り立っている日本社会パチンコ→オンラインゲーム・「依存症」は進行性の病気で、放っておくと人生を破滅させかねない・依存症は心理的な問題ではなく、脳の神経伝達物質の異常で起こる社会性を身につけた脳のプログラムが書き換えられる・アルコール広告の規制が甘い日本アルコール依存症270万人・海外ではギャンブル禁止の国が多く、認められているのは特定の地域限定日本では街中にパチンコ店が氾濫・日本のギャンブル依存症は200万人で、その9割がパチンコ・パチスロ関連一人当たり年間パチンコ消費額：1989年51万円→2004年160万円
・依存症→学力低下
日本の数学リタラシー(PISA)
2000年No.1→2003年No.6→2006年No.10→2009年No.9 2014年03月03日
「和」の精神
「この地位は、主権の在する日本国民の総意に基づく」は未だかって検証されたことがない。国民投票した方がいいのかも。
・国体＝国民のアイデンティティ
・国体＝国民のアイデンティティ
アメリカ=自由 フランス＝平等
・憲法の冒頭
フランス＝全ての市民に対して法の下での平等を保障する
日本＝天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の在する日本国民の総意に基づく
・日本建国の精神＝和
自分のことはあと、まずは仲間のために働こう
正しく生きた先に自分の幸せがある
・国民の不幸は天皇の責任
仁徳天皇「それ天の君にとして立つには、百姓のため」
世界に、こんなことを口にして実行した帝王は他にいない
・「祈る存在」としての天皇
国民の幸せを祈る
2014年03月02日
地域活性化３町物語
四国に戻って２年。今回「賢人会議」に招待され、上勝に行くのはこれで５回目になります。
土曜日の昼前から、日曜日の昼間で丸々１日。寝ている時間を除きほぼズーッと、地元で頑張っている卒業生に他の参加者を加え、「上勝の将来」について語り合いました。これだけのまとまった時間を一つの課題に費やすのは年に一度あるかどうかです。
面白いのは、「過疎地域の活性化成功事例」といっても、やり方には違いがあるということです。例えば、今回行った上勝、その隣の神山、隠岐の海士町を比較すると以下のようになります。
上勝→社会起業志向
キーワード：自然、癒し、ナチュラル系女性、一次産品、農業
中心：町役場＆�蠅い蹐匹�
神山→ビジネス志向
キーワード：サテライトオフィス、IT系経営者、アート、クリエイティブ
中心：民間NPO
海士町→ビジネス志向
キーワード：産業育成、島留学、一次産品、挑戦する男性
中心：町役場
それぞれ、中心になるリーダーがおり、その人たちの個性に左右されているようです。『ビジョナリーカンパニー』にもあるとおり、これらも取組が継続し、地域が自立していけるかどうかは、今後の「組織作り」に掛かっています。
写真：上勝丼（上勝名産の肉厚椎茸をカツ丼風に揚げたもの）
2014年03月01日
日産GT-Rを創ったリーダーシップ
水野さんは、チームメンバーの行動分析を行っていて、その結果、勤務時間の「60-65%が会社のため、組織維持の仕事→35-40%しか実のある仕事をしていない！」ということを割出し、メンバー全員で共有していたということです。
・GT-R開発メンバーは非エリート他社をリストラされた人＋日産のアウトロー社員＝失うものがない人→新しいチャレンジ・GT-R開発は期間3年、スタッフ50名＝従来の半分人の能力を「脳数」の視点で見て、能力を倍増する・高級品＝恒久品GT-R：主要部分の仕様を毎年のように変えるYear Model制度販売後のお客様には「バージョンアップキット」を提供
