2012年03月
2012年03月31日
ブレア回顧録
ブレア回顧録〈上〉
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英米の政治家は現役を退くと、すぐに回顧録を出す。つい最近の内容なので、興味深く読めるし、教訓にもなる。日本の政治家にそうする人が少ないのは、文才が無いから書けないのか、書く内容が無いから書けないのか。確かに、1年で首相交代しては本を書くほどの経験は出来ないし、首相を辞めて政治家を引退するわけでもないから、赤裸々に書く、というわけにいきそうにない。
本書は1997-2007まで10年間首相を務めたイギリスのブレア元首相が2010年に出版したもの。以下、出版社の案内から。
「イギリス元首相にして、現代を代表する政治家のひとりトニー・ブレア。彼は、新生労働党(ニューレーバー)と「第三の道」を掲げて労働党史上最大の勝利をおさめ、18年間にわたる保守党支配に終止符を打った。首相就任、ダイアナ妃の死去、北アイルランド和平の厳しい交渉、医療と教育政策での苦闘、公的サービスの一大改革…野党時代には経験し得ない試練に直面し、彼は何を考え、いかにそれを乗り越えたのか。労働党初の3期連続という長期政権を成し遂げたブレアが首相就任直後から退任に至るまでの自らの葛藤と決断をあますことろなく語った大ベストセラー。 」
実際に読んでみると、本文ではなく、昨年になってから付け加えられた「ペーパーバック版への序文」が面白かった。
8:左派・右派の違いはすっかり曖昧になった
左派が価値観をめぐる戦いに勝ち、右派が政策の方向をめぐる戦いに勝った
10:現代民主主義にとっての課題は有効性
有効な改革を実現するように機能するか
41:原子力発電の可能性をすべて閉ざすのは悲劇的な誤り
本人は自らを、保守でも革新でもなく、「近代化推進者」と自称している。
2012年03月30日
大国の興亡
決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉
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単身赴任までのひと時、大著に挑んでます。原著は1987年出版というから、もう25年前!1年後には日本語訳が出ており、当時バブル経済の中でベストセラーになった。本書は、「決定版」ということで、全面的に改訳されるとともに、初版で割愛されていた原著の膨大な注釈と参考文献、索引を完備して1993年に出版されている。
「アメリカの大学の学生は在学中に400-500冊、トップクラス校では1000冊読む」と言われているが、こういう近代史の歴史書は1年目で読むんだろうな。
各時代の各国家の状況が統計数字と共に解説されており、興味が尽きない。結論としては、シンプルで以下のようなものになる。
・大規模な常備兵力を維持するには経済的な資源が必要
・国際システムに関する限り、富と権力はどちらも常に相対的
大国の相対的な力は不変のものでない
�〃从兩�長の速度および他の社会に抜きんでる要因となる技術や組織の発展が、社会によってまちまち
�∪源裟�及び収益を高める能力と軍事力の間には重要な相関関係
2012年03月29日
小山台高等学校シンフォニックバンド演奏会
次女の所属する小山台高校ブラスバンド班の定期演奏会が「きゅりあん」でありました。平日昼間にも拘らず、1074席の大ホールは7割方の入り。いつもながら、父兄だけでなくOBも参加して、盛り上がっています。今回、昼の部に出ましたが、夜の部は例年満席だそうです。
シンフォニックバンドは、現役高校生にOBと講師陣を加え、「地域に根ざす音楽活動」を展開。定期演奏会もこれで17回目になります。
指揮は、指導する高校の吹奏楽部を次々と都大会で優勝させている鈴木孝助先生。やはり、高校生は指導者次第か。
司会は、ブラスバンド班OBの朝岡聡アナウンサー（元TV朝日）。流石はプロ、しっかり盛り上げてくれました。
2012年03月28日
この世でもっとも大切で、もっとも難しい問題
24日付の産経に我田引水目立つ「外国の教育」という記事があった。（日本漢字能力検定協会理事長・高坂節三） 私も、海外の特定の政策の背景やそれに伴うコストも考えず、「日本はダメ、XXを見習うべき」という単純な話に辟易しているので以下に引用。
「つい先ごろフィンランドの教育が優れているとして、あたかも夢の教育が行われているかのような報告がなされたことがあった。もちろん学ぶことがあるのは事実だ。謙虚にその良さを認めることもやぶさかではない。ただフィンランドならぬノキアランドとまで呼ばれた、フィンランドの代表的企業、ノキアが業績停滞のため、株主が最高経営者に釈明を求めたところ、問題は教育制度にあると反論された。
日本のような平等・公平がモットーの教育をフィンランドがやったので、グーグルやアップルのような新しいアイデアを生む人材は育たないと主張したという。結果的にこの経営者は退任し、マイクロソフトなどのＩＴ企業で活躍したカナダ人が後継者に選ばれた。」
フィンランドの教育は「考えさせる」能力に重点を置いているので、「日本のような」とは個人的には思いませんが（ノキア元社長の誤解?）、確かに、平等・公平という点だけとれば日本の教育に似ているかもしれません。
米国は、ご存知の通り、元々独立した国(State)が集まった連邦国家ですので、連邦政府がやっているのは外交、国防、金融政策位で、後は原則州単位です。教育制度についても、６・３・３制ですらない州もあります。教育方針は群(County)で決めています。この多様性が、教育制度だけでなく幅広く米国の強みだと思います。
「一つのシステムが全てに優れている」ということはあり得ないので、教育制度についても、絶対正解は永遠にないでしょう。日本も、「参考にする」という点では、多様な選択肢はあった方がいいですね。
因みに、哲学者カントがこんなことを言っているらしいです。（やはり、上記記事から）
「この世の中に、もっとも大切で、もっとも難しい問題が２つある。一つは政治であり、もう一つは教育である。前者は不完全な人間が不完全の人間を支配しようとするからであり、後者は不完全な人間が不完全な人間を教えようとするからである」。
2012年03月27日
今、日本一のブームタウンいわき
3月18日の日経に「被災地 もう一つの異常事態」という記事があって読まれた方も多いと思う。「仙台が復興需要で大変な賑わい。ホテルは満室だし、飲食店も大賑わい。」と聞いていたが、元々東北の中核都市だった仙台より、変化率ではいわき市がもっとすごいらしい。
・新築件数は震災前の5倍以上
・33万人の人口が、工事関係者や避難者で実質2-3万人増えている
・世帯主が30万円の収入だった家族が、東京電力が避難生活者に支払う「精神的損害」賠償金一人当たり月10万円で、倍以上の収入になっている（給与も補償されている）
・地元で最大手の地銀、東邦銀行の個人預金は前年比で2400億円増加
・企業も操業再開しなければ東電に損害賠償金を請求できるので「急いで再開しようなんて会社はほとんどない」
5人家族で世帯主が30万円の収入だった家族が、今や月収80万円。（30万円＋10万円ｘ5人） 地方で年収1000万円クラスとなれば最高部類になるが、今やほぼ全員がそうなった状態。
賠償金額が妥当かという議論もあったと思うが、東電悪しの世論の前にかき消された。早く正常化しないと、補償への依存を生み、それが次には生活保障受給者と犯罪増加につながる。
・新築件数は震災前の5倍以上
・33万人の人口が、工事関係者や避難者で実質2-3万人増えている
・世帯主が30万円の収入だった家族が、東京電力が避難生活者に支払う「精神的損害」賠償金一人当たり月10万円で、倍以上の収入になっている（給与も補償されている）
・地元で最大手の地銀、東邦銀行の個人預金は前年比で2400億円増加
・企業も操業再開しなければ東電に損害賠償金を請求できるので「急いで再開しようなんて会社はほとんどない」
5人家族で世帯主が30万円の収入だった家族が、今や月収80万円。（30万円＋10万円ｘ5人） 地方で年収1000万円クラスとなれば最高部類になるが、今やほぼ全員がそうなった状態。
賠償金額が妥当かという議論もあったと思うが、東電悪しの世論の前にかき消された。早く正常化しないと、補償への依存を生み、それが次には生活保障受給者と犯罪増加につながる。
2012年03月26日
黒い紙のメモブロック
土曜日の六本木でのランチに、友人の建築家も来てくれたんですが、やはり「お祝い」に黒い紙のメモブロックを頂きました。
「黒い紙に、どうやって書くの?」
と思ったら、鉛筆で書くんだそうです。そうすると、字が銀色に見えるんだとか。墨田の製本会社「伊藤バインダリー」製。2010年度Good Design賞受賞。
高松の研究室で使うのが楽しみです。
2012年03月25日
NEU interesse
家内から、「就職祝い」を貰いました。
こちらの長財布。「ハイブリッドレザー」という特殊加工された牛革で、イタリア・キノリー社のステアリングやシフトノブに採用されている素材だということです。カーボンパターン。
2012年03月24日
Mercedes-Benz Connection
六本木アートナイトというのを今週末やっていて、長女を連れ家内が朝から出かけた。メインはその名の通り、夜なのだが、昼間から協賛で、国立新美術館が無料になっていたり、サントリー美術館が500円で出入り自由になっているらしい。
末っ子は美術館の類が嫌いなので、私が後からランチにだけ連れて行くことになった。自転車で40分。いつもの1.5倍掛ったが品川から六本木に自転車で行く小学生は余りいないだろう。
昨年7月に出来て気になっていたMercedes-Benz Connectionで待ち合わせ。「2階のレストランでランチを」と思ったが、今日は貸切だった。AW kitchen オーナーシェフ渡邉明監修で期待していたのに残念。
施設自体、今年末まで18カ月の限定営業ということ。ベンツに興味のある人もない人も、車の営業を直接しない店なので気楽に入れる。
2012年03月23日
３大都市圏、自立させよ
石原知事、橋下市長の陰に隠れてしまってあまり目立たないのか、あるいは、単にこれまで余り名古屋に縁のなかった私のアンテナに引っかからなかっただけかもしれませんが、愛知県の大村知事の主張を読んで納得しました。
・東京、愛知、大阪の３大都市圏ががっちり連携して大都市を自立・独立させ、道州制を実現しなければならない
・国には外交・防衛や国際経済・金融、そして年金などオールジャパンの骨格作りをしっかりやってもらう
・それ以外の内政は医療を含めてすべて地方に任せても大丈夫
・民主党は政権交代だけのために作った政党だから綱領もなければ理念もない
・知事になって国政との違いをもっとも感じたのはスピード感
・まともな復興予算ができたのが震災発生から８カ月後
・このままでは世界やアジアと戦えない
・世界経済で競争をしているのは国じゃない、大都市
・日本の枠組みでは大都市さえも手足を縛られ、持ってる力の半分も出せない
・明治４年の廃藩置県から今年で１４１年、いまだに４７都道府県の枠組みでやろうというのがおかしい
橋下構想、大村構想とも、20年前の大前研一氏の「平成維新」政策提案が元になっているのではないか、と思うのは私だけでしょうか?
2012年03月22日
福祉国家亡国論
私はまだ読んでないのですが、、『文藝春秋』３月号に、「朝日新聞主筆が瞠目（どうもく）した衝撃論文」と題し、「予言の書『日本の自殺』再考」を特集し、論文を再掲載しているということです。この論文は、学習院大学教授を務めた故香山健一氏（１９３３〜９７）によって書かれたもの。
「論文はローマ人が怠惰になって『パンとサーカス』を求めたように、日本人は福祉や減税、平等、利便を求めて自立精神を失い、政治はそれに迎合して赤字を増やす、とやいばをつきつけた」（朝日新聞１月１０日「座標軸」主筆：若宮啓文）
「福祉国家というのは、初期においては理想に燃えて、この社会の中でハンディキャップを負っているために貧しい生活をしている人たちがいる、こういうことがあってはならない、その人たちに愛の手を差し伸べなくてはならないとか、あるいは病気に罹（かか）った人たちが非常に苦しい生活をしているのを見捨てるわけにはいかない、みんなで助けようということから出発して、非常に面倒みのいい国ができたわけなのです」と述べながら、「ところが、そういう理想に燃え、夢を実現するための動きの中で、予期せざる重大な副作用が発生し、拡大してくるという大変皮肉な結果がもたらされてきました」（７８年の『英国病の教訓』）
「医療を無料にすれば確実に病人が増える。老人医療が無料になってから、人々は大晦日（おおみそか）に救急車を呼んで病気の老人を病院に入れると自分たちは家族そろって旅行に出掛けることを覚えた。そして首尾よく入院させてしまえばもう引き取りにこない」（『日本型福祉社会』）
ロンドンで働いていた年上の知人も、「そろそろ働けなくなってきたから（福祉の充実した）日本に帰ろうかな」と言っています。「イギリスは医療費が無料」なのは事実ですが、質が悪いうえ、見てもらうだけで何週間も待たされるため、中流以上の人は民間の医療保険に入っています。日本も国が借金できない状況になれば、すぐにそうなります。
「論文はローマ人が怠惰になって『パンとサーカス』を求めたように、日本人は福祉や減税、平等、利便を求めて自立精神を失い、政治はそれに迎合して赤字を増やす、とやいばをつきつけた」（朝日新聞１月１０日「座標軸」主筆：若宮啓文）
「福祉国家というのは、初期においては理想に燃えて、この社会の中でハンディキャップを負っているために貧しい生活をしている人たちがいる、こういうことがあってはならない、その人たちに愛の手を差し伸べなくてはならないとか、あるいは病気に罹（かか）った人たちが非常に苦しい生活をしているのを見捨てるわけにはいかない、みんなで助けようということから出発して、非常に面倒みのいい国ができたわけなのです」と述べながら、「ところが、そういう理想に燃え、夢を実現するための動きの中で、予期せざる重大な副作用が発生し、拡大してくるという大変皮肉な結果がもたらされてきました」（７８年の『英国病の教訓』）
「医療を無料にすれば確実に病人が増える。老人医療が無料になってから、人々は大晦日（おおみそか）に救急車を呼んで病気の老人を病院に入れると自分たちは家族そろって旅行に出掛けることを覚えた。そして首尾よく入院させてしまえばもう引き取りにこない」（『日本型福祉社会』）
ロンドンで働いていた年上の知人も、「そろそろ働けなくなってきたから（福祉の充実した）日本に帰ろうかな」と言っています。「イギリスは医療費が無料」なのは事実ですが、質が悪いうえ、見てもらうだけで何週間も待たされるため、中流以上の人は民間の医療保険に入っています。日本も国が借金できない状況になれば、すぐにそうなります。
2012年03月21日
鹿の湯
大学の同級生を訪ねて、宇都宮から大田原市へ移動。彼に会うのは、新入社員の頃、新橋でランチして以来25年ぶりだ。8年前にこちらの子会社に出向して以来こちらに在住。
那須といえば温泉ということで、「鹿の湯」に連れて行ってもらう。７世紀前半、約１３００年前の舒明（じょめい）天皇の御世に開湯されたといわれ、公式も天平１０年（７３８年）の正倉院文書のなかに那須温泉の記録が残されているという由緒正しい温泉。
男湯は、手前から、41℃、42℃、43℃、44℃、そして奥に46℃と48℃の風呂がある。ロッカーは有料なので、車の中に（それもトランクなどに）置いてきた方が安心。石鹸、シャンプーが使用禁止なのも、場内が静かで湯治に専念出来て好感。タオル持参。
2012年03月20日
Honda Collection Hall
午前中、宇都宮大学での用事を済ませ、午後、ツインリンクもてぎに行ってみることにする。1998年3月のオープン時に行って以来なので、14年ぶり。時間は限られているので、真っ直ぐにCollection Hallへ。
ここには、ホンダ車を中心に二輪・四輪350台が市販車とレーサーに分けて展示されている。全てが走行可能な状態で保存されているのが特徴。ここまで力の入った自動車博物館は国内ではトヨタとここだけ。
昔乗っていたCB400NやCBX400Fなどが懐かしい。
ASIMOはいつの間にか走れるようになっていて、時速6kmで走る。
2012年03月19日
笠間工芸の丘
東大牧場訪問後、周辺の観光地お勧めを聞いたところ、笠間工芸の丘を推奨いただき昼食後向かう。敷地内には、県立陶芸美術館や展示販売所、陶芸体験施設など。
時間も限られていたので、子供のろくろ体験に絞ることにする。基本料金一人2100円。よくその下を見てなかったのだが、これ以外に、出来た作品の大きさに応じて800-1500円が焼成料として加算される。土の量からは、大中小それぞれ一つくらい作成可能。つまり、5000円＋。加えて、取りに来ない場合は着払いで焼成後送付される。
〆て、6000円くらい。これで自分だけの器が三つできると思えばマアマアか。少なくとも、1000円の器を買うのに慎重な消費者が、「体験」となるとどんどん申し込んでいた。
モノよりコトということ。
2012年03月18日
東大牧場
高校の先輩を訪ね笠間にある東大牧場へ、同じく高校後輩と向かう。
広大な敷地では、豚や牛、馬にヤギなどが飼われている。戦前は軍馬の研究が重要だったそうだ。馬の鍼灸用のツボを示した模型が面白かった。馬も鍼治療をしていたのだ。
私の子供の頃は田舎の至る所で家畜の飼育をしていたが、徐々に集約されていき、今では大規模に専業でやっているところしか残っていない。実家でも牛を４、５頭飼っていて、乳を搾っていた。お産で大騒ぎしていたのが懐かしい。
2012年03月17日
昭和57年
昭和57年、皆さんは何をしていましたか?
私は、その年、四国の県立高校を卒業し、大学に進学しました。東京に行くのは初めてで、しかも一人旅。高松まで汽車（当時、全てディーゼル車です）で出て、そこから連絡船で宇野へ。再び国鉄に乗り換え、岡山駅へ。そこから、新幹線で東京へ。船に乗ると心細さが増したような気がします。
それから30年。高校同窓会の幹事の年代となりました。昨年から何度か集まり準備を進めてきましたが、今年はいよいよ本番。
今朝は、長年東京同窓会の事務局を務めていただいている先輩の事務所で、同窓会案内発送の準備。例年、2-3時間掛っているということでしたが、同級生で手際よく進め、1.5時間で終了。歴代記録だったようです。
2012年03月16日
アジア史概説
アジア史概説 (中公文庫)
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1973年に学生社から刊行された同名の著書が中央公論社によって1987年に文庫化されたもの。実は、「すでに1947年に人文書林という版元から出された正続２冊の旧版『アジヤ史概説』があって、これに手直しを入れて原稿とした」らしい。さらには、これもそれ以前の稿本を元にしたものだったということ。この辺りのエピソードはなかなか興味深い。
482頁に「日本近代化の成功原因」という項があって、宮崎はこう分析している。
�〔声０歐靴棒萠�つ300年近い長期平和→文化的・経済的発展
��徳川時代の日本人は中国的奢侈を知らなかった
↕
中国：世界に冠絶する奢侈の生活→ヨーロッパ文化に魅力感じず
�，呂茲�言われていることだが、�△慮�方は面白い。確かに、清の全盛期、交易を求めてやってきた西洋人に、皇帝が「我が帝国には何でも揃っているから、貴国から買うものはない」と断ったと聞いている。
実際、英国は茶、陶磁器、絹を大量に清から輸入する一方、売るものが無かったので、大幅な貿易赤字だった。これが伏線となって、植民地インド産のアヘンを清に密輸入し（既に清はアヘン輸入を禁止していた）、これを取り締まった清と阿片戦争に突入することになる。
一方、武士の支配した徳川時代は、質素倹約を旨としており、中国的奢侈とは支配階級であっても無縁だった。これが、豪華絢爛なヨーロッパ文化に対する憧れと、それを支える機械文明に対する興味をかきたてた、と見る。
2012年03月15日
2012年03月14日
記念艦みかさ
先週末に、横須賀の記念艦「三笠」をサイクリング仲間と見に行く。本当は、東京からサイクリングの予定だったが、天候不順で全員電車で集合。
「立派に残っている。世界海戦史に燦然と輝く、日本海海戦を征し、ひいては世界の植民地独立のきっかけとなった記念艦だから当たり前か」と思っていたら、とんでもない。
実は、戦後のどさくさの中で、金目のものは全て盗まれ、占領下では米軍相手の娯楽施設となっていたのである
「キャバレー・トーゴー」と名付けられた施設は、夜ごと米兵とパンパンとで賑わっていたという…。その状況を憂い、立ち上がったのは、日本人ではなく、英米人。東郷元帥を深く尊敬していた米海軍のニミッツ提督が中心となり、復元保存運動を展開。また、これ以上盗難されないように歩哨を立てた。
というわけで、現在の三笠のマスト、砲塔、煙突など多くはレプリカ。「神」のように称えられた東郷元帥の旗艦がある日突然、スクラップ同然に扱われ、昨日までの敵、米軍相手の娯楽施設を経営したのは日本の会社。
如何に日本人がいい加減で、移ろいやすいか。歴史を軽視しているか。人の目が無いと思えば、恥知らずなこともやるのか。
それを忘れないためにも、この、明治時代にイギリスで建造された戦艦は永く保存され、多くに人に見に来てもらいたい。
2012年03月13日
破獄
破獄 (新潮文庫)
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昨年は震災の影響で、同じ著者の「三陸海岸大津波」が話題になった。貴重な津波体験はこうして本にまでなってたのに、肝心の現地では、読んでいた人が少なかったのが残念。
さて、こちらは戦前から戦後にかけ、4回も脱獄に成功したという日本犯罪史上未曽有の人物を描いた小説。綿密な取材で、登場人物は仮名となっているものの、ノンフィクションと言っていいだろう。
主人公佐久間の強靭な肉体と精神。心理戦に次第に負けていく看守。最後に収容された府中刑務所で、主人公の心を次第に開いていく鈴江所長。
戦中、戦後の食糧難の中で、囚人たちの食糧確保に奔走する刑務所。囚人が優先され、飢え、体格も劣っていく看守。占領軍の偏見に満ちた「民主化」など、なかなか語れることのない刑務の歴史が記録され興味深い。
2012年03月12日
Balance ＋ Complexity = Character
先週、沼津から持ち帰ったBaird Beerを、お客さんが来たので一緒に飲んでみる。AleとIPA計6本。
うまい
イギリスで飲むビールのように、それぞれに個性がある。
Baird Beerの公式は、
Balance ＋ Complexity = Character
ということ。
通販でも買えるし、沼津に行ったら是非一号店の「フィッシュマーケットタップルーム」にお立ち寄りを。
2012年03月11日
日本の聖域
日本の聖域(サンクチュアリ)
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「選択」誌の名物連載をまとめた本。出版が2010年なのだが、その中には、「原子力安全・保安院
経産省はなぜ分離独立を認めないのか」という章もあり、その組織改革は、3.11という大災害を経て、ようやく実施されることになった。電力会社側から、「検査能力はなく、不正は見抜けない」という指摘が以前からあったにもかかわらずだ。
他にも、以下のような、一般にはあまり話題になることのない、しかし、深刻な問題の数々。50年も一つの体制が続けば、当然、権益に巣食う既得権者が出てくる。その牙城は今でも堅牢、ということか。
154:2700万匹ペット市場
毎年30万匹処分（犬10万 猫20万）
161:犬種ブームに乗り、流行している犬の、それも子犬ばかりを求める消費者
109:学生のいない「国連大学」
外務省の裏金作りの道具
東京都が土地を無償提供
日本政府が建設し無償提供
・施設費の二重払い
・職員の常識はずれの高額給与
・議員年金より手厚い年金制度
99:日本最大の機関投資家「農林中金」
純粋な民間金融機関
貯金だけが膨らむ構造
2012年03月10日
経営の美意識
Venture Private Conference三つ目の話題はTAKIZAWA OFFICEの滝沢社長。滝沢社長は長年、三宅デザイン事務所でISSEY MIYAKEのデザインを担当し、2006年に独立。ISSEY MIYAKE時代のSteve Jobsのエピソードが面白かった。
Steve Jobsはあるとき米国のISSEY MIYAKEの店でTシャツを買ったらしい。２年程してISSEY MIYAKE本社に本人から連絡が入る。
「昔買ったTシャツが気に入り、買いに行ったがもう置いてない。どうしても欲しいので、ないか？」
調べてみたところ、Jobsが買ったTシャツは既に廃番になっていた。そのことを伝えたところ、
「それでも欲しいから、特注したい。500枚作ってくれないか？」
そこまで言ってくれるなら、ということで再現し、納品した。ところが、全て返品されてしまう。
「これは、同じTシャツではない。」
実は、当時使った繊維を作っていた会社が潰れてしまい、手に入る中で最もそれに近いものを使った。素人はもちろん、玄人でもまず分からない程の違いしかない。その違いを着て感じ取ったJobsの感覚の鋭さに滝沢社長は参ってしまう。
「こうなったら、プロの意地にかけて、元のTシャツ以上のものを作る。」
そう決断し、元の製品を再現するのではなく、それ以上の製品を作ることにする。試行錯誤を重ね、完成した商品をJobsに届ける。
「素晴らしい！」
滝沢社長が言うには、Jobs程の感覚を持つ経営者と他に二人巡り合ったという。一人は、NIKE社長のMike Parker（写真は社長室）。もう一人は、現在、一緒に仕事をしているユニクロの柳井社長。共通するのは「美意識」だという。
2012年03月09日
親子ベンチャー
同じく、Venture Private Conference登場者から。この度めでたく上場するライフネット生命の岩瀬副社長には、2年前にLBS同窓会でも講演いただいた。日本の生命保険市場は極端にゆがんだ市場になっていて、�￣超鳩佝颪鯊紳腓砲�けているので保険料が高く、�△發靴�は法人向けに「節税商品」として売られている。個人向けにネットで営業経費を最小限にしたシンプルな保険を売って急成長した。
岩瀬さんも代表取締役なのだけど、代表取締役社長は出口さん（日本生命出身）。会社を始めた当時、岩瀬さんは30歳で、出口さんは58歳。丁度、出口さんは岩瀬さんのお父さんと同い年で、「親子ベンチャー」とも言われたそうだ。
この点は、ベンチャーの成功要因としても大事で、ベテランの「経験」が必要な場面は会社運営上必ずある。時と場合に応じて、破壊と創造につながる「非常識」と「常識」を使い分けられる会社が成功する。岩瀬さんは、Googleなどの例をあげ、「アメリカの成功したベンチャーには必ずおじさん（ベテラン経営者）が入っています」と言っていた。
うちの投資先にも、技術系の「親子ベンチャー」があって、30代の社長が中心になって製品開発し、60代の業界では顔役の取締役が営業担当となって売っている。これだけ年齢が離れていると感情的対立が深刻になることもなく、経営チームとして安定する点もメリットだ。
2012年03月08日
ベンチャーを買うのはベンチャー
起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
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昨日は、慶応大学で半年に一回開かれるVenture Private Conferenceに参加。これで20回というから、もう10年続いていることになる。私にとっては、年に2回のベンチャー業界の「定点観測」となっている。
今回、ベンチャー・ファイナンス関連で有名な磯崎哲也氏のセッションがあった。
・日本で証券自由化が行われたのは1999年で、米国の1975年に遅れること、24年
・ベンチャー業界もその位米国の後を追いかけていると考える
・米国でベンチャーがこれ程注目され、盛んになったのは1980年代
・日本はまだまだこれから
・2000年のITバブルの頃に上場した「第一世代ITベンチャー」が10年経って（最初の）成熟期に入っている
・これからの会社は更なる成長のために、足りない部分をM&Aで補う
・「ベンチャーがベンチャーを買う」ことでリスクマネーの好循環が始まる可能性
私にとって、「ベンチャーがベンチャーを買う」というのが面白かった。これまでよく言われてきたのは、「米国では大企業が成長のためにベンチャーを買うが、日本の大企業は国内ベンチャーを買わない。だから、IPO市場が冷え込むと、投資家は資金が回収できず、次の投資に資金が回らなくなり、ベンチャー投資市場が縮小してしてしまう。」
磯崎氏の視点は、「いや、米国でもベンチャーを買っているのはベンチャーなのだ」ということ。確かに、大企業も買ってはいるものの、比率から言えれば、AppleやGoogle、CISCOなど創業10−20年の「元ベンチャー」が買っているケースが多い印象だ。これら元ベンチャーは、自分たちの創業期や、その後の拡大期の会社としての記憶があるため、現役ベンチャー企業の評価においても、買収後の統合においても、的確にできる可能性は高い。
となると、日本で期待できるのはDeNAやGREE、楽天などが、IPOできなくて成長資金が得られず困っているベンチャーを適正な値段で買収し、あるいは資本参加して、共にさらに成長していくことだろう。ベンチャー経営に最も遠い伝統的大企業がベンチャーを買収しても経営統合が困難なのは道理である。
2012年03月07日
松田修一教授最終講義
早稲田を代表するベンチャービジネス研究・支援の第一人者である松田先生の最終講義が昨日行われた。真新しい１１号館の大教室は先生の幼馴染、同級生、教え子、同僚、そして私を含む日本ベンチャー学会関係者でほぼ満席となった。
最終講義らしく、前半は先生の大学時代から現在までの半生を振り返り、後半は、先生の信条としていた「ベンチャーによる自律型社会の実現」にむけての提言であった。
先生は、早大在学中に当時難関であった公認会計士試験に合格。博士課程修了後、監査法人サンワ事務所（現トーマツ）に入所されている。私の卒業と入れ違いで大学に戻られ、以降、早稲田大学アントレプレヌール研究会を組織され、日本のベンチャー振興に多大な貢献をされた。
70歳の定年まで３年を残しての退任。ゼミでは「気力・知力・体力」を合言葉に、本庄・早稲田100kmハイク参加をゼミ参加の必須条件にしていたという。昨年のハイクの最後、正門の階段のところでのダッシュで躓いて前頭部を強打し、体力の衰えを痛感。(100km歩いた後にダッシュするというのだから恐れ入る) 「残りの現役人生を直接ベンチャー支援に専念したい」と早期退職を決断された。
提言はこう締めくくられた。
「今後5年以内に抜本的改革が必要。団塊の世代が70歳を迎えてからでは、痛みを伴う改革は政治的にできなくなってしまう。」
すぐやらないと間に合わない!
2012年03月06日
天は自ら助くる者をのみ助く
改革の議論をしていると、結局、最後は憲法に行き着くよね。法律という国のルール作りの基になっているのだから当たり前なんだけど。
シナの潜水艦は日本領海内の海峡を無断で堂々と通過してはばからない。これがもし日本の潜水艦が相手国の領海内の海峡を無断で通過したら、シナにしろロシアにしろ北朝鮮にしろ爆雷を投下されるのは必定だ。いや一応友国とみなされている韓国でも同じ反応を示すだろう。それが国防の常識というものだ。
2012年03月05日
LEAF=コミュータカー
週末に家族で一泊のドライブ。こうやって泊りがけで家族揃って出かけるのは2年ぶりか。何しろ、初年度は受験生が二人、2年目は浪人生だったので。それもようやく目途がつき、ホッとした。
丁度オリックスでリーフの体験キャンペーンをやっていたのでレンタルしてみた。カタログ値は航続距離200kmとある(JC08)。そうか、なら、目的地の静岡まで行きに一回と、帰りに一回充電すれば大丈夫だ、と踏んでいた。
甘かった。
まず、海老名で借りたフル充電のはずのLEAFは航続可能距離166kmとある。え、200kmじゃないの? 聞いてみたら、急速充電器では安全のため、容量の80%までしか充電できないのだということ。
気をとりなして、最初の目的地沼津へ。4年前にこちらに引っ越した友人宅を訪ねる。沼津漁港など案内してもらった後、ICに向かう途中の日産ディーラーへ。ここで充電してから安心して今日の目的地、菊川へ行こう、という算段。
ところが、「急速充電器はありません」と言われる。沼津市内には日産ディーラーは2店あるのだが、こちらには一般充電設備しか無い、ということ。これでは充電に4時間掛ってしまう。「隣の三菱にあります」と言われ、恐縮しながら隣へ。
30分ほど充電してMAXの8割に。沼津を後にする。今度のメモリは135km。どうやら、夕方になって冷えてきたのでヒーターを入れたせいらしい。よく効かないヒーターなのに、入れた途端に航続距離が2割減になる。
高速に乗ると、ところどころのSAに急速充電設備があることはオリックスで聞いた。事前登録制の会員カードが必要。私は忘れていたのだが、オリックスの店長が貸してくれた。
牧之原SAで充電しようとするが、充電コネクタが外れない。充電器の前には照明がるのだが、コネクタが付いた横は暗くてよく分からない。問い合わせ番号に電話を掛けるが、要領を得ず、技術担当の方からの電話を待つこと10分。電話の指示に従い、あれこれやってようやく充電開始。寒さで、コネクタのLOCKが外れにくくなっていたらしい。この間に20分。
結局、充電を済ませてSAを後にするまでに1時間近くを浪費。翌日は、急速充電器の扱いには慣れたものの、相変わらずの航続距離の短ささで、一日に3回充電。その度に30-60分掛り、走行距離は250kmだったので、2時間充電して、高速を中心に(実際は渋滞があったのでもっと乗っていたが)3時間走行した感じ。
ガソリン車ならガス代が3000円掛ったろうが、充電代は３階で300円。これは安かったものの、一日中「どこまで電池が持つか」とハラハラし、急速充電器を探して街を駆けずり回る羽目になり、ドット疲れた。
結論：EVは走行範囲の決まったコミューターカーとしては燃費が圧倒的に安くお勧めだが（割高な車両コストは考慮に入れない）、知らない土地を走るドライブには不向き。
「それでも試してみたい」という方は、��一回の充電で安心して走れるのは120kmまで、��急速充電器のある場所をあらかじめ調べておく、ことが必須。LEAFのナビに「充電スポット情報」というのが出るのだが、ずらーっと出る日産ディーラーの多くは急速充電器を備えておらず、意味がない。探すのに手間が掛るだけなので「急速充電器」でスクリーニングできるようにすべきだ。その点、三菱ディーラーは沼津でも静岡でも急速充電器を備えており、嫌な顔一つせず充電してくれ、余程頼りになった。
2012年03月04日
昼行灯の天下泰平
うーん、金曜日から風邪。毎年、判で押したように3月と9月。罹ると一週間。分かっていてもなかなか防げない。困ったものです。
こうなると、頭が働かないので、もっぱら判断を要しない溜まったメールチェックとネットサーフィン。
先日の「コーヒーを飲む精神」の田中防衛大臣。その前にはこんなやり取りがったんですね。確かに、コーヒーでも飲んで一息つきたくなるのは分かる。（笑） こんな人を平気で防衛大臣にするんだから、民主党の国防意識が疑われます。
続いて山谷さんが、「日本のＰＫＯ部隊は、どこの国の部隊に守られるのか」と問うと、消え入るような声で「知らない」と答える。渡辺周副大臣が「バングラデシュの部隊です」と助け舟を出した。
防衛相の知識不足というより、防衛力の欠陥に対する問題意識の欠如が問題なのだ。イラクでは英豪蘭軍に守られ、南スーダンではバングラデシュ軍に守られては、軍に不可欠の誇りが傷つく。
2012年03月03日
日本はもう終わっている
米オバマ政権の経済顧問を務めたラリー・サマーズ元財務長官は「日本はもう終わっている」と言い放った、らしい。残念ながら、経済学的、歴史的に見て、そういう結論になってしまうことは、本blog始まって以来、度々指摘してきた。
国は破綻に向けてまっしぐらなのに、沈みゆく船の上で、相変わらずの利益誘導に忙しい国民の姿は、70年前の「神風」を期待している国民の姿に重なる。日本史の「70年周期説」は不気味だ。
・日本のＧＤＰ（一人あたり）２０００年には世界第３位だったものが２００８年には２３位に低下
・国際競争力は１９９０年には世界１位だったものが２００８年には２２位に低下
・プラント（生産設備）輸出では２００６年に韓国に抜かれ、今や成約実績で３倍以上引き離されている
・貿易収支は３１年ぶりに赤字転落
・日本の国と地方の債務の対ＧＤＰ比率は２１３％でイタリアの１２９％を大きく上回っている
2012年03月02日
スマートカンパニーを目指して
旧聞ですが、先月行われたイノベーション・エンジン佐野社長の講演が面白かったです。佐野さんは野村證券→野村総研→JAFCOというかたで、証券営業の現場、アナリストを経て、VCで独立されました。
スマートグリッド、スマートホン、スマートハウス・・・世は「スマート」時代ということで、
会社も「スマート」になろう
という提案です。
講演スライド中、「グローバル産業競争とポジショニング」というのが、流石、元アナリストという感じで、グローバル競争の歴史的流れを上手くまとめています。
スマートカンパニーの７つの条件
1.強さと広がりのあるコアコンピタンス
世の中でプラットフォームとなるテクノロジーやビジネス領域を持つ。
2.マイコンセプト・マーケットの創出力
大きいけれど非効率な市場を見つける。
3.｢使い場｣からのソリューション提案力
先読み、逆読み、合わせ技を用い、驚き・喜び・感動・納得・共感を与えていく。
4.シリューション実現のためのプロデュース力
コアコンピタンス企業群を組みあせていく
5.スリム＆スピード
社内はコアコンピタンスに絞り込んでいき、身軽になって速くする。
6.スマートセンサーネットワーク
グローバルな政治、経済、産業、社会、企業、人の意味情報をリアル感覚でとらえる。
7.グローバルスケールの事業展開力
企業規模とは関係なく、スタートからのグローバル展開する。
2012年03月01日
ビジネスモデル革命
ビジネスモデル革命―グローバルな「ものがたり」への挑戦
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2007年に出た第2版と、2011年に出た第3版を続けて読んでみる。
まえがき：
��中期経営計画の策定に相当の時間とエネルギーを投入しているにもかかわらず、必ずしもそれが成果に繋がっていない
�Ｆ�本の製造企業「技術で勝って、ビジネスで負ける」
→真の顧客価値創造を実現するBMの必要性
誰に：顧客ターゲット
何を：顧客価値
どのようにして提供するか：開発・製造・販売・物流システム
↓
顧客価値の創造と実現のための組織的プロセス
儲かる仕組み
「もの」づくり→「こと」づくり ハード＋ソフト＋サービス→BMイノベーション
