2011年09月
2011年09月29日
国富論
国富論〈1〉 (中公クラシックス)
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先週土曜日に高校の先輩+後輩で寿司屋で飲んだのはいいのだが、3人とも喫煙者だったことを忘れていた。おそらく通常の一年分くらいの副流煙を吸い込み、気管支をやられてしまった。小学生の時、気管支炎をやっていらい私の弱点である。そこに末娘が風邪をひき、てきめんでうつってしまった。一昨日、昨日と自宅療養中だ。
図書館で借りていた『国富論』を読む。恥ずかしながら、経済学部卒にも拘らず、通読したことはなかった。こういう時こそ古典である。
改めて読むと、いくつか面白いことに気づく。
・著者アダムスミス(1723-1790)はグラスゴー大学の倫理学の教授であり、経済学の教授ではない
・生涯に出版されたのは、『道徳感情論』(1759)と『国富論』(1776)の2冊だけだが、ともに大著で、『国富論』は生涯改訂を繰り返している
・原題は"An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of the Nations" (長いので、英語でも単にWealth of the Nationsと呼ばれている)
・国民の富の源泉は労働の生産物と定義（したがって生産性が上がれば豊かになる）
↑労働生産性
↑分業
↑交換（人間のみ） ↑市場の広さ
↑職業選択の自由 ↑労働と資本の自由な流通
うーん、でも風邪が悪化したようだ。寝ます。
2011年09月28日
相馬愛蔵
以前、「日曜美術館」に出ていた相馬黒光と彫刻家荻原碌山のことを書いたが、今月の校友広報誌『西北の風』に、黒光の旦那である相馬愛蔵の記事があった。
「新宿中村屋の創業者として知られる相馬愛蔵は1887年（明治20年）、創立して間もない東京専門学校に入学した」とある。1890年に第7回生として卒業しており、当時の卒業生は184名だったという。20年前のLBSがMBA一学年180名だったので、「ああ、ああいう感じか」と思う。この人数だと、ほぼ全員が顔見知りになる。
出身は、今NHK朝ドラで話題の長野県安曇野。松本中学を中退し、早稲田大学に入学するため17歳で上京している。ということは20歳で卒業している。当時の大学は3年間だったのか？（ちなみに、英国も3年）
インド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボーズを匿ったのが縁で、相馬夫妻の長女俊子はボーズと結婚。二子を設けている。こうして、中村屋の純印度式カリーが誕生する。
こうしたエピソードは中村屋が現在の場所で開店した1909年を記念して作った「本店百周年」に詳しい。興味深いエピソードや写真が満載だ。
2011年09月27日
GREEN GRILL
モスバーガーに通常のレストラン部門があるって知ってました？
それが、モスダイニングなんですけど、モスバーガー同様、素材の良さを生かしたお店を和様両方のスタイルで20店舗ほどやっているようです。
ここの経営者にレストラン経営を専門にしている友人が昨年就任した縁で、（それにしては遅いが！）昨日行ってきました。渋谷のcocoti３階にあるGREEN GRILLは天井が高くとても広々。野菜類が充実しているので、連れて行ったベジタリアンのインド人も満足したようでした。
2011年09月26日
Hobie Cat
7月にBBQに行って乗せてもらって以来、「習いたい」と思っていたのに2か月経ってしまった。時間はたっぷりあったのに、いったい何をしていたのか不明。
ともあれ、曇り空で暑さ対策の心配のない昨日、2か月ぶりで三戸浜へ。友人の艇の準備を見よう見まねで手伝う。先にアメリカ人夫婦が来ていて、彼らを先に乗せることに。定員は3名である。帰ってくるのを待ていたら、他の艇が乗せてくれることに。1時間余りセーリング。これは面白い
このタイプのヨットを製造しているのはHobie Company。現在は米国のほかにも、オーストラリア、フランスで作られているという。創業者はHobart Alter氏。愛称の"Hobie”が社名になった。このHobieさん、1950年代に現在主流となったファイバーグラス製のサーフボード製造でまず成功。その後60年代になって作ったのがこの双胴ヨットということ。
Wikiによれば「1976年にColemanに会社売却」とあるが、現在はどうなんだろう？
2011年09月25日
世界の放射線被曝地調査
世界の放射線被曝地調査 (ブルーバックス)
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原発事故発生当初から言っているが、騒ぎすぎ。そりゃ、心配になればきりがないけど、リスクのない人生なんて無く、科学的に見て今回の事故被害は数あるリスクの一つに過ぎない。それが関係者全員、自分で責任のとれない人で、かつ対策費用が税金で自分で払わなくていい、と来ているから自ずから過剰な対策が取られる。
著者は、ビキニ水爆実験による被爆地から旧ソ連の核実験場までを実地調査した大学教授。チェルノブイリの調査では、セシウムに汚染されたキノコを自ら食べて“人体実験”し、実際に１００日ほどで半分が体外に放出されることを検証したというから口先だけで不安を煽って儲けている人たちとは違う。
「ＰＥＴ（陽電子断層撮影）検査では数億ベクレルの放射性物質が人体に入りますが、皆さん検査を受けてもお元気ですよね。ラジウム温泉である三朝（みささ）温泉（鳥取県）も、入浴することでいろんな病気が治ります」
2011年09月24日
米国景気
米国の投資信託会社Janus CapitalのCo-CIOの講演があったので聞きに行く。話題は当然、米国経済の話。
大学では日本語を専攻。卒業後は最初日本で働いていたというGibson Smith氏によれば、「米国経済はそんなに悪くないので、ドルは今後意外高になる」というのが彼の予測。
根拠：
・QE3は実行されたとしても、QE2のような効果はもたらさない（QE2の時点と違い、現在は各国ともQEしている）
・米国企業CEO景況感は悪くない（現状ニュートラル）
・特に高級品やカジノ関係は好調
一方、金融危機に至るまで10年に渡って続いた主に不動産バブルによるかってない高水準の家計債務は解消しておらず、これが一般家庭の消費を抑えている、という指摘もあった。20年前の日本との違いは、日本では主に企業セクターとそこに貸し付けた銀行が大きな不良債権を抱えたのに対し、米国での主役は家計であり、債権化された住宅ローンが不良債権化しているという特徴がある。
帰宅後Saks 5th Avenue（SKS）の業績を調べてみると、今年のQ2は売り上げ減少で赤字になっている。これは、Smith氏の言っていた「高級品は好調」に反しているように思う。その後の展開を考えると、おそらくQ3はもっと悪くなっているのではないか。
Smith氏の予測が当たってくれるといいが。
2011年09月23日
2011年09月22日
新横浜
台風が近づく中、新横浜へ。時々、新幹線で通るが降りるのは何年振りか。投資先がこちらに引っ越したのだ。
来る度に町が大きくなっている。調べてみると、「横浜最大の水田地帯」に新幹線の駅が出来たのが1976年。
1985年に横浜地下鉄延伸開業。2002年FIFA World Cup決勝。ついに2008年には新幹線全停車。産業的には、半導体関連企業が多いように思う。
役員会に出席後、近くの新横浜国際ホテルでランチ。新横浜では老舗なのか、クラッシックな感じのホテル。最上階のレストランは本当は眺めがとてもいいらしいのだが、窓を雨が滝のように流れている。
帰れなくなってはいけないので、そのまま自宅へ戻ることにした。学校も休校になったということで、娘も既に戻っていた。
2011年09月21日
第5回「超音波霧化分離シンポジウム」
徳島で支援している会社が開催している「超音波霧化分離シンポジウム」に参加。第5回目の今回は、お台場の産業技術総合研究所で。こちらとの共同研究を進めている。
今回は、「ミストサイエンス＆テクノロジーシンポジウム２０１１」と題し（カタカナが多すぎ…）、これまでよりもより範囲の広がった研究発表が各大学や研究所からあった。
先日のキャノン電子酒巻社長の話にもあったが、一つの技術が研究から開発を経て製品化されるまで30年掛るのは珍しくない。酒巻社長が入社して最初に開発したのはバブルジェットのメカニズムだったという。今から45年前。キャノンが最初のバブルジェットプリンタBJ-80を発表したのが1985年で、本格的普及が始まったのはバブル景気の1990年頃だから、研究から25年後になる。
霧化分離も最初の原理発見からそろそろ20年。実用化の段階に入るか?
2011年09月20日
三菱重にサイバー攻撃、８０台感染…防衛関連も
三菱重工がサイバー攻撃された問題、大きくなりそうです。満州事変から丁度80周年で、それとの関係も言われていますが、そうした一時的な嫌がらせならまだいいですが、長期に渡って情報が漏洩していた可能性もあります。
満州事変といえば、その作戦参謀は石原完爾。日本陸軍始まって以来の作戦の天才といわれ、実際、満州事変では張学良の23万人の軍隊を相手に、わずか1万数千人の関東軍で、日本の3倍もの面積を持つ満州の占領に成功しています。
満州事変は、言うまでもなく、泥沼の日中戦争の発端となる事件で、私も長年「石原の責任は重い」と考えていたのですが、どうやら石原は本気で「中国と日本を父母とする独立国：東洋のアメリカ」を作りたかったようです。
満州事変に関する極東軍事裁判証人として法廷に立つに先立ち、中国記者に語った石原の言葉です。
「満州国独立の結果、日本人が満州を独占し、多民族を圧迫し、同国の建設そのものも多くのビル建設と鉄道敷設にとどまり、産業の開発もまた期待を裏切る結果となった。わしが理想郷を心に描いて着手した満州国が、心なき日本人によって根底から踏みにじられたのである。在満中国人に対する約束を裏切る結果となってしまった。その意味においてわしは立派な戦争犯罪人である。独立に協力した中国人に対し、誠にすまなかったと思っている。しかし、今となってはわびのしようもない。ただ中国当局者がこれらの人々に寛大な心を持って臨まれるようお願いする次第である」
また、東京裁判については、こう語っています。
「戦争も大きな政治の問題として争うべきである。戦争に負けたからといって卑屈になる必要はいささかもない。卑屈になってはいけないのである。日本も侵略国だと称して裁判している最中に、なんと米ソ両国がお互いを侵略者といい、争っているではないか。彼らに良心があるなら恥ずかしくて裁判なんかやってられない。大泥棒たちがお互い泥棒を決めつけながらコソ泥を捕まえ、お前は人様のものに手をつけたからお仕置きするのだ。俺たちは正しい、というに等しい。」
戦争開始時に既に除隊されていたとはいえ、満州事変の張本人である石原が東京裁判の被告にならなかったのは一つの謎とされていますが（当時上司の板垣は絞首刑）、一大論客である石原にこう主張されては不都合であったから、という説もあります。
2011年09月19日
ファミリーセルバンク
早稲田MBAの同級生が起こしたというファミリーセルバンクのプレゼンを聞きに渋谷へ。「臍（さい）帯血を有料で保存する」というビジネス。世界には専業上場企業も数社出ており、既に確立されたビジネスとなっている国もある。
なぜ、臍帯血を保存するか、というと、臍帯血は幹細胞を豊富に含んでおり、将来、難病の治療に使えるかもしれないから。生まれたときに一度しか採取できない最も若くパワフルな幹細胞といわれている。米国の例では、脳性麻痺治療に多く使われているらしい。
日本でも、白血病の治療には年間1000例くらい使われており、医療保険が適用される。この場合は、本人のものでなくてもよい。その他、各種血液疾患や糖尿病には米国を中心に臨床試験実施中。日本での研究には大腸がんに効くのでは？という報告もある。
現状では、日本に臍帯血を使った治療に積極的なところが少なく、白血病治療には公的バンクに保存されているもので用が足りるので、用途がないことから普及が進んで無いようだ。
2011年09月18日
せんざんきと鯛めし
今治出身の元同僚に誘われ、中目黒の「鶴姫」へ。ここは、今治出身の高橋社長がやっているらしい。
友人が、「せんざんき」と注文する。「何それ？」と聞いたら、鶏のから揚げだという。では、なぜ「せんざんき」で、どう書くのか？と聞いたら、ひらがなだというので、店員にも聞いたが「知らない」という。
帰って調べてみたところ、どうやら中華料理に起源があるようです。最後は「鯛めし」。一尾丸ごと鍋の中に入れて米と一緒に炊く。今治の鯛は来島海峡で獲れる。明石や鳴門の鯛と同様、瀬戸内の早い潮と寒暖差の激しさでもまれ身が引き締まって美味しい。
昼間、御徒町まで12kmを自転車で行った後だったので、よく食べた。
2011年09月17日
平井加尾の庭
高知から上京中の小川社長とお話していたら、ご自宅はかって坂本龍馬の初恋の相手とされる平井加尾が住んでいたらしい。龍馬伝でのヒロスエの加尾は良かった
（以下、『高知新聞』より）高知市神田にある庭園が、坂本龍馬の初恋の相手とされる平井加尾（１８３８〜１９０９）が晩年に過ごした場所である可能性が高いことが分かり、１４日、園内で発掘作業があった。「重要な物が埋まっている」と伝えられてきたため、県立坂本龍馬記念館（高知市）職員らが２人を結ぶ品がないかと夢を膨らませて茶室跡を調べた。
庭園は現在、運送会社「四国運輸」（高知市）の小川雅弘社長（５０）が所有している。約１６５０平方メートルの敷地にモミジや桜、イチョウなどの樹木や花が植えられている。
同館などによると、加尾の夫で警視総監にもなった西山志澄が、明治末期に庭園を購入したと記した文献があることなどから、夫婦が晩年の一時期を庭園で過ごした可能性が高いという。
森健志郎館長（６８）が今年３月、加尾の孫を庭園に案内したという男性から話を聞いたのをきっかけに、文献を調べたり、関係者の話を聞いたりして可能性が高いと判断した。庭園には当時、住宅と茶室が立っていたという。
掘作業では午前９時から約６時間、小川さんの知人ら４人が、茶室跡を直径約２メートル、深さ約１・５メートルにわたってスコップなどで掘った。土の中からは陶器や瓦の破片３個が見つかっただけだったが、同館の三浦夏樹学芸員（３７）は「まだこれだけでは何とも言えない」。小川さんは「龍馬にあてた恋文でも出てくれば、とてもすてきです。今後、もう少し掘り進めたい」と話していた。
2011年09月16日
KARSH
米国から来日中のベンチャー企業役員に会うため六本木ミッドタウンへ。この会社、赤字のまま昨年NASDAQに上場、$60Mの資金調達をした。IPO前にVCから調達した金額は$30M。NASDAQでも昨年はVC投資先の上場は20社程度だった、ということで数は少ない。
打合せ終了後、FUJIFILM SQUAREへ。ミッドタウンに来るとよくここによって写真展を見る。今回展示されてたのは、企画展「帝のまなざし−京都の御所と離宮」−写真 三好和義−と、隣接する写真歴史博物館での、『ユーサフ・カーシュ作品展 ポートフォリオ「FIFTEEN PORTRAITS」』。
「ユーサフ・カーシュ（YousufKarsh、1908年−2002年）は「カーシュに撮られることが世界のセレブリティであることの証である」とまで言われた肖像写真家で、1941年に撮影したイギリスのウィンストン・チャーチル首相の肖像が雑誌『ライフ』の表紙を飾り、国際的な反響を呼びました。チャーチルが射るような視線でカメラ（カーシュ）をにらみつけているこの作品は画面からチャーチルの放つ気迫が伝わってくるような優れたものです。このほかにアーネスト・ヘミングウェイ、アルバート・アインシュタイン、ヘレン・ケラーなど各界の著名人を数多く撮影し、彼らの外面だけではなく人間性をも感じさせる大変優れた作品を残し、1967年にはカナダ勲章も受章されています。」
2011年09月15日
一隅を照らす
先週の土曜日は、車で連れて行ってくれる、ということでこれまで行っていない郊外を中心に訪問。寺田屋→平等院と午前中に回った後、延暦寺へ。
千日回峰行など厳しい修行でも知られるが、比叡山ドライブウェイにケーブルカー、ロープウェイまであり、簡単に到着。アクセスが良ければ、当然観光地化される。なにせ、山頂にあるのは「フランス風でなく、フランスです」を謳うロテル・ド・比叡だ。
広い。「延暦寺」とは、比叡山の山内にある500ヘクタールの境内地に点在する約150ほどの堂塔の総称。主な建造物を見て、国宝殿を見るだけでも丸一日掛るだろう。今日は既にたくさん見ているし、夜、立命館の名取教授と会食予定であったので、見たのは東塔エリアの3つほどの建物だけ。チョットもったいない。元亀２年（１５７１）織田信長によって全山焼き討ちされ、堂塔伽藍はことごとく灰燼に帰してから、よく再建したものだ。
境内いたるところに「一隅を照らす」というポスターが貼られている。これは、
「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という、天台宗を開かれた伝教大師最澄さま（767〜822）の精神を現代に生かすために生まれました。
ということ。
一隅（いちぐう）とは、今、あなたがいる、その場所です。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らして下さい。あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。
これは、いい言葉ですね。
2011年09月14日
技術戦略での「選択」と「集中」
ドラッカーの教えどおり、経営してきました
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長年購読しているビジネス書を紹介する雑誌『TOP POINT』では、半期ごとに「読者が選ぶベストブック」を発表している。2011年上半期で第一位となったのがキヤノン電子社長・酒巻久氏によるこの本。
社長としてキヤノン電子を利益率１０％超の高収益企業に変えた著者は、実はキヤノンに入社以来のドラッカリアン。初任給で『経営の適格者』を購入して以来、座右の書として仕事、経営に取り組み、成果を上げてきた。ドラッカーの思想を、実際の仕事、経営にどのように落とし込んできたかを、すべて実例を挙げながら解説していく。ドラッカー思想のエッセンスが現実の経営を通して理解できる、画期的な入門書。その酒巻氏の講演に出かける。最も印象深かったのは、技術戦略での「選択」と「集中」。つまり、数ある技術の中から自社がどれを選択し、その開発を集中してやり遂げるか、ということ。選択には「鋭い先見性」が必要で、そうした「感性」のある人間にしかできないのだという。
50年前のキヤノンは弱小カメラメーカーに過ぎず、オリンピックのある年にはカメラが売れるが翌年は必ず赤字になっていたらしい。そこで、「フィルムのような消耗品ビジネスがいい」と開発に着手したのが、カメラの光学技術が活かせる複写機。
次に開発したのが、PCから印刷できるプリンタ。さらには印刷しなくてもよいディスプレーの開発と進む。こうした開発方針を決めたのはある一人の人物で、キヤノンが名だたる競合相手に伍して伸びてこられたのは時代を見据えた先見性による開発を行ったから、だという。
ちなみに、酒巻氏は体育会系出身で（そのためか、氏の経歴には出身校がない）「集中」型人材だそうだ。入社当時は秀才に囲まれ、「これで務まるのか」と悩んだという。それを救ったのが、ドラッカーの「強みを活かせ」という言葉で、自分の強みを見直した結果、�‖領呂函↓�好奇心だと気づく。製品開発が佳境に入ると３ヵ月間会社に泊まり込むのが普通だったというから恐れ入る。当時の日本人はモーレツだったのだ。
「選択」も「集中」どちらか一つでも高いレベルで出来るのはごく少数で、両方ができる人物にはこれまで一人しか会ったことがない、という。それは最近アップルCEOを引退したSteve Jobs。彼こそ、時代が何を求めているかを見極め、さらに製品開発時の集中力、さらには売り方にまで拘るあくなき情熱には酒巻氏も脱帽したという。
こんな天才を期待しても仕方ないので、普通の会社は、「選択」の出来る人と「集中」の出来る人を組み合わせることになる。特に「選択」の出来る人は貴重であり、かつ、いつも必要なわけではないので、そういった人に顧問になってもらうのでもいいということ。
2011年09月13日
米原駅にて
旅行にアクシデントは付き物とはいえ、今回は、荷物が届かなかったのに端を発し、最後までトラブルが多かった。
朝、瀬田のホテルを出て自転車で守山へ。今回のMOTで知り合った「経営者学生」の会社に寄り道。今回一番議論をリードしていた方で、既に20年以上経営されているというのだから、意識レベルが当然違う。どんな会社なのか見てみたかったのと、昨年9月に「ロンドン大学卒の女性が入った」というので、会ってみたかったのがもう一つ。
その後、近江八幡を経て、安土へ。近江八幡は数年前に観光したのでパス。安土に入ったが、「そういえば」と思い確認したところ、寄ってみたかった博物館などの施設は月曜日で全て休館だった。
「今日はサイクリングがメイン」と気を取り直し、北にハンドルを向け、琵琶湖岸へ。暑い中、時折公園で休みながらほぼ予定通りに目的地米原へ着いた。ここから新幹線で輪行して東京に戻る、というのが計画。米原停車の「ひかり」は一時間に一本。まだ時間があったので、駅前にあったMacでアイスクリームを食べながら涼む。
30分前自転車分解開始。20分で荷造りが完了し、改札へ向かう。その際、慌てて外した眼鏡を掛けなかったのが不味かった。裸眼で0.5位なので何とか見えるのをいいことに、そのまま改札に向かったのだ。改札を抜けたら、もう新幹線が止まっている。
ここで重大な判断の過ち。1時間に一本の新幹線なので「予定の東京行」と思い込んだのだ。既に、皆さん察しの通り、これは大阪行きだった。
反省
・そもそも、初めての駅で慣れない輪行するのだから、Macに寄らず、余裕をもって真っ直ぐに改札に向かうべきだった
・時間に余裕があれば、カバンから眼鏡を取出し、ホームを間違うこともなかったはず（現在、近視＋遠視で不便極まりない）
・思い込みは恐ろしい。後で調べたら、ナント一時間に一本の列車は米原駅上り下りとも、「同時」発車だった。
京都から折り返したが、事前購入の米原・東京間「ひかり」回数券では、のぞみに乗れない、とのことで、車掌から新規購入。自転車を抱えての京都のでのホーム上り下りと余計に疲れました。
朝、瀬田のホテルを出て自転車で守山へ。今回のMOTで知り合った「経営者学生」の会社に寄り道。今回一番議論をリードしていた方で、既に20年以上経営されているというのだから、意識レベルが当然違う。どんな会社なのか見てみたかったのと、昨年9月に「ロンドン大学卒の女性が入った」というので、会ってみたかったのがもう一つ。
その後、近江八幡を経て、安土へ。近江八幡は数年前に観光したのでパス。安土に入ったが、「そういえば」と思い確認したところ、寄ってみたかった博物館などの施設は月曜日で全て休館だった。
「今日はサイクリングがメイン」と気を取り直し、北にハンドルを向け、琵琶湖岸へ。暑い中、時折公園で休みながらほぼ予定通りに目的地米原へ着いた。ここから新幹線で輪行して東京に戻る、というのが計画。米原停車の「ひかり」は一時間に一本。まだ時間があったので、駅前にあったMacでアイスクリームを食べながら涼む。
30分前自転車分解開始。20分で荷造りが完了し、改札へ向かう。その際、慌てて外した眼鏡を掛けなかったのが不味かった。裸眼で0.5位なので何とか見えるのをいいことに、そのまま改札に向かったのだ。改札を抜けたら、もう新幹線が止まっている。
ここで重大な判断の過ち。1時間に一本の新幹線なので「予定の東京行」と思い込んだのだ。既に、皆さん察しの通り、これは大阪行きだった。
反省
・そもそも、初めての駅で慣れない輪行するのだから、Macに寄らず、余裕をもって真っ直ぐに改札に向かうべきだった
・時間に余裕があれば、カバンから眼鏡を取出し、ホームを間違うこともなかったはず（現在、近視＋遠視で不便極まりない）
・思い込みは恐ろしい。後で調べたら、ナント一時間に一本の列車は米原駅上り下りとも、「同時」発車だった。
京都から折り返したが、事前購入の米原・東京間「ひかり」回数券では、のぞみに乗れない、とのことで、車掌から新規購入。自転車を抱えての京都のでのホーム上り下りと余計に疲れました。
2011年09月12日
ついに平等院
寺田屋の後、宇治の平等院へ。京都市内から少し離れているので、これまで行ったことがなかった。今回、京大OBのLBS同窓生に車で連れて行っていただく。
当初は極彩色に塗られていたようだが、1000年間色あせるままに。そこに時の流れと無常を感じる。これが日本の美意識ということなのだろう。京都は観光資源の宝庫だと改めて実感。
「ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別業をその子頼通が、永承7年（1052）にこれを仏寺に改め、平等院としました。永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。その翌年の天喜元年（1053）には平等院の阿弥陀堂（鳳凰堂）が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されております。」
2011年09月11日
伏見 寺田屋
ホテルに車で迎えに来てもらい、京都に移動。途中、伏見を通り、「寺田屋が残っている」というので寄ってみることにする。
昨年の龍馬伝で大人気になった、と聞いているこの寺田屋。薩摩藩邸近くにあったこの船宿は薩摩藩士の定宿として賑わう。龍馬も薩摩藩の紹介でここを京都の定宿としていた。女将はお登勢。ここで女中をしていたお龍と知り合うのもここだ。
室内には、寺田屋事件の際についたといわれる弾痕や刀傷がある。が、どうやら、オリジナルの寺田屋はその後起こった戊辰戦争の際に消失したようで、現在建っている寺田屋は明治時代に同じような作りで再建されたものらしい。
近くには、月桂冠や黄桜など酒造蔵が立ち並ぶ。多くは一部を公開しており、利き酒もできる。次回はゆっくり回ってみたい。
2011年09月10日
届かなかった宅急便
今回、自転車を抱えて新幹線に乗るため、他の荷物は宅急便で事前にホテルに送ることにした。
大阪でのチェックインの際、何も言われないので聞いてみたところ、「届いていません」という。メールで届いている問い合わせ番号で、ヤマトの配達状況を見てみたところ、「受付が今朝」となっている。私が近所のファミマで出したのは昨夕だ。今朝受付ではその日の午後大阪に着くわけがない。
ヤマトのコールセンターに問い合わせたところ、「コンビニでは当日の受付終了時間が早い」という。どうやら、私が荷物を出した1830には既に当日の集荷は終了していたらしい。
「それなら、どうして、ファミマの店員はそういってくれなかったのか？」
その時間でも、ヤマトに直接集荷してもらえば、まだ十分に間に合っていた。どうやら、大崎常盤店の（アルバイト？）店員は、集荷が終わっていたことを認識してなかったか、あるいは、単に言い忘れたのか。
PCも着替えも書類も届かなかったので、エライことになったが、仕方ない。翌朝、近くのヤマトのセンターに取りに行くことにする。配達を待っていると、午前中いっぱいかかってしまうかもしれない。
ヤマトコールセンターで聞いた住所で、ホテルに打ち出してもらった地図を頼りに朝8時からセンターを探す。その住所にあるのは、ヨドバシカメラのみ。9時にはホテルに迎えが来ることになっていたので焦る。通りかかった警官に相談。どうやら、大阪駅北側のこの地域は再開発で地番変更があったようだ。警官持参の地図でもわからず、本署に問い合わせてもらう。
何とか場所を教えてもらい、ヤマトにたどり着いたときは既に830。この日の大阪は朝から夏のような天気で既に汗ばむ。
「なぜ、そんなに分かりにくい場所なら、ヤマトはそういってくれなかったのか？なぜHPに地図を掲載してくれないのか。」
という疑問が残った。
大阪でのチェックインの際、何も言われないので聞いてみたところ、「届いていません」という。メールで届いている問い合わせ番号で、ヤマトの配達状況を見てみたところ、「受付が今朝」となっている。私が近所のファミマで出したのは昨夕だ。今朝受付ではその日の午後大阪に着くわけがない。
ヤマトのコールセンターに問い合わせたところ、「コンビニでは当日の受付終了時間が早い」という。どうやら、私が荷物を出した1830には既に当日の集荷は終了していたらしい。
「それなら、どうして、ファミマの店員はそういってくれなかったのか？」
その時間でも、ヤマトに直接集荷してもらえば、まだ十分に間に合っていた。どうやら、大崎常盤店の（アルバイト？）店員は、集荷が終わっていたことを認識してなかったか、あるいは、単に言い忘れたのか。
PCも着替えも書類も届かなかったので、エライことになったが、仕方ない。翌朝、近くのヤマトのセンターに取りに行くことにする。配達を待っていると、午前中いっぱいかかってしまうかもしれない。
ヤマトコールセンターで聞いた住所で、ホテルに打ち出してもらった地図を頼りに朝8時からセンターを探す。その住所にあるのは、ヨドバシカメラのみ。9時にはホテルに迎えが来ることになっていたので焦る。通りかかった警官に相談。どうやら、大阪駅北側のこの地域は再開発で地番変更があったようだ。警官持参の地図でもわからず、本署に問い合わせてもらう。
何とか場所を教えてもらい、ヤマトにたどり着いたときは既に830。この日の大阪は朝から夏のような天気で既に汗ばむ。
「なぜ、そんなに分かりにくい場所なら、ヤマトはそういってくれなかったのか？なぜHPに地図を掲載してくれないのか。」
という疑問が残った。
2011年09月09日
輪行で大阪へ
LBS後輩から「社内のMBAホルダーの勉強会で講師をしてほしい」という依頼があり大阪へ。かねてから立命館MOTで講師をするたび「琵琶湖をサイクリングしたら気持ちよさそうだ」と思っていたので、今回、自転車を分解して持参することにした。
午前中大手町の銀行で打ち合わせがあったので、自転車で向かう。大崎から11km。35分で到着。その銀行OBでLBS同窓生を思い出し、連絡を取ってみたところ、「ランチ空いている」というので、御茶ノ水へ5分。比較的フラットな東京での自転車の機動力を実感。スーツを着る必要さえなければ、都心部どこでもすぐ行ける。
お茶の水から東京駅まで10分。日本橋口でタイヤを外して、エンド工具を取り付け、荷造り。先週、自宅で練習したかいがあって、20分ほどで完了。すぐ近くの新幹線口からホームへ。日本橋口は空いており、自転車を持ち込むには他の乗客の邪魔にならず良さそうだ。
JR東海の係員も、気を利かせて、日本橋口から上がってすぐの15号車の席を取ってくれた。車両一番後方の座駅後ろの空間に自転車を置き、大阪へ向う。
2011年09月08日
わだばゴッホになる
棟方志功―わだばゴッホになる (人間の記録 (13))
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末娘の部屋を移動し、それに伴い本棚の整理をしていたら『わだばゴッホになる』という小冊子が出てきた。つい、整理の手を休めて読んでしまう。
先日、「神≠God」と書いたが、この本にもいたるところに「神」が出てくる。
「あのゴッホでさえ、日本の版画を神様として扱っているではないのか（わたしは、お手本のことを神様というクセがありました）」（版画入門）
とある。棟方氏は青森の出身。ひょっとすると、仏教伝来前の八百万の神の伝統がより濃く残っていたのかもしれない。
何れにせよ、「わだばゴッホになる」と洋画家を目指して青森から上京してきた棟方氏は、次第に西洋のまねをして油絵を描くことに疑問を持ち、版画に転向して大成功を収める。この本には、創作のエッセンスと、人生で成功するためのヒントがある。
2011年09月07日
佐賀牛 季楽
日印サミットに参加した関係で、地元選出の議員さんも入れ、鳩山元首相と銀座「季楽」でランチ。佐賀の店ということで、民主党の佐賀選出議員も参加。
鳩山元首相とお話しするのは初めて。対立しそうなので、余り政策議論には触れず、ビールも飲みながら和やかなランチとなりました。自虐的ジョークもお得意で、憎めないお人柄です。
お店はJA佐賀の直営。銀座の一等地にある高級感あふれるビルで相当な運営費がかかっていると思われます。これをJAがやるとは相当な勇気。昼から我々も含め予約でいっぱいの様子。なかなか人気のようです。私はといえば、最高級霜降り肉を食べ過ぎて、今日腹の調子悪し！日頃食べつけないものはダメですね。
2011年09月06日
日印グローバル・パートナーシップ・サミット2011
インド・センター主催の「日印グローバル・パートナーシップ・サミット2011」に参加。キーノートスピーチとパネルディスカッションの連続。パネラーの数が多すぎ、一通り概論を述べるだけで時間の大半が費やされ、「表面を撫でただけ」の感ぬぐえず。
初日で一番おもしろかったのは、元首相がナント四人も同じ舞台に並んだこと。近年の日印関係緊密化のきっかけを作った森首相（日印協会会長）、安倍首相、鳩山首相に、辞めたばかりの菅首相。安倍さんは、野党時代の鳩山・菅氏の執拗な攻撃を皮肉ってました。あれで体壊したわけですからね。
2011年09月05日
ジャック・ウェルチ
ジャック・ウェルチ わが経営 <上>
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時間がある今こそ大著を、ということで、ノウハウ系以外のものを読んでいる。今更、かもしれないが、どうも私、天邪鬼なところがあって、あまりに流行ると避けてしまう。
本書が出たのは2001年で、ジャック・ウェルチが20年間にわたるGEでのCEO職を辞した直後。米国の経営者に限らず、政治家も、辞めた途端に結構な内容の本が出るのは、当然ながら、出版社が事前に周到な準備をしている。そして、多忙な本人から聞き取りを基に大半を書いたであろうライターが居る。ゴーストライターとして名前が出ないことが一般的だが、本書ではチャンと名前が出ている。
結局、彼は、
・経営に掛けるスゴイ情熱と野心
・本質を見極める能力（難しいことを簡単に）
・人への関心
の三拍子が揃った人なのだと実感した。
その中でも特に人への関心が強い。この本に出てくる登場人物は一体何人に上るのか？どのページも固有名詞の連続で、類稀なる記憶力と共に、やはり、人への関心が並はずれて強かったことが窺える。
ビジネスを捉えるとき、大きく分けて、�．咼献優好皀妊襦↓∈睫魁↓Ａ反イ了阿弔�ら考えるが、人によってそれぞれへの関心度が違う。資金の流れに関心の強い人は、財務面から見ようとするし、仕組に関心の強い人はBMを理解しようとする。
勿論、全ての面から多面的に捉えないと、「立体的に理解した」ということにならないが、ウェルチは組織への関心が一番だったのではないか。おそらく、数千人のGE幹部の名前を記憶していたのではないかと思われる。
2011年09月04日
鎌倉投信
今週の「ガイアの夜明け」に鎌倉投信が登場。このファンドが出来たとき、「面白いな」と思いながらも、既に先輩格のさわかみ投信に入れていたので、資金を移すのが面倒でそのままになっていた。こういった人は多いのではないか。さわかみは独立系投資信託で最初に出来たので、「これだ！」と思った（潜在的）投資家が飛びついた気がする。
これを機に検証してみることに。鎌倉投信が運用開始した2010年3月末から昨日までを比較してみる。この間の日経平均は10996円から8951円まで19%下落している。
さわかみ （モーニングスター★★★★★）
基準価格13428→10839（-19%）
過去1年間 +3.3% Sharp Ratio 0.23
鎌倉 （MSレーティングはまだ運用歴が浅いのでなし）
基準価格10000→10264（+2.6%）
過去1年間 +6.3% Sharp Ratio 1.02
という結果で、鎌倉が圧勝！尤も、鎌倉は金融危機後日経平均が最高値を付けた昨年3月末に運用を開始しており、相場が下がっていく中で徐々に株式の組み入れを増やして行けた、という恵まれた立場にあった。一方、さわかみは既に2000億円を超す大型投資信託に育っており、その運用成績は徐々に市場平均に近づいていかざるを得ない。これから始めるなら「鎌倉の方がいい」といえそうだ。
鎌倉投信は番組によれば社員8人。運用残高は徐々に増えているとはいえ、まだ7億円。運用手数料は約1%なので、年間手数料収入は700万円にしかならない。当然、会社は大幅な赤字だと推定される。そのせいだろう、この1年間で1億円の増資がされている。黒字化のためには10倍の残高になることが必要だと思われる。
2011年09月03日
イタチの最後っ屁
「イタチの最後っ屁」という表現を新聞で見たのはたぶん初めて。
世間の注意が新首相に集まっているなかで、まさかの「最後の仕事」。やはり、余程、北朝鮮と親しいんでしょうね。「教育内容にかかわらず無償」というのが民主党の方針らしいんですが、そんなのあり得ますか？国民の税金ですよ。
橋下知事の大阪府は明確なルールを決めていて、「金正日総書記らの肖像画を教室から外す」などの４要件を満たせば補助金が出るということです。ただ、昨年高校無償化が決まった際に、このルールを示したところ、未だに回答がないので、府からの補助金は止まっているということです。
2011年09月02日
パンク修理
高校生の時サイクリングにハマっていた私はその時パンク修理を覚えた。サイクリングでは一日平均100km位走る。通常、自転車通勤・通学をしていたとしてもせいぜい片道5km、往復10km位だと思うので、通常の10倍くらい走ることになる。雨の日はあまり乗らないだろうから、年間200日通って平均1回パンク（つまり年に一回）したとして、20日間のサイクリングで1回パンクしてもおかしくない、という計算になる。
3日間のサイクリングに出たとして6回に一回。月に一度出かけたとして半年に一回のペースだ。この位だと、少しずつ手際が良くなるが、年に一度だと「毎回初心者」という感じになる。自転車屋さんがやっているように手際よくやれば、15分くらいでできるものが、30分は掛る。
しかも悪いことに、「以前やったことがある」という思い込みから、つい、端折って自分流でやろうとして失敗する。こういう場合、初心者と同じなのだから、説明書を見ながらやらないといけない。修理に失敗すれば、最初からやり直しで、また30分掛る。
今回の修理は、昨日やったのがゴム糊が古くなっていて失敗。おかげでパッチを2枚無駄にした。今日、ビックカメラで新しいパンク修理セットを500円で購入し、今度は昨日の「練習」のかいもあってスムーズにできた。機会費用を考えると合わないが、サイクリングを復活しようと思っているので、その練習。
知りませんでしたが、最近は100円ショップでもパンク修理セットを売っているようです。これは安い。
2011年09月01日
トライ・エイジ〜三世代の挑戦〜「第三回 杉山家三代の物語」
グリーン・ファーザー―インドの砂漠を緑にかえた日本人・杉山龍丸の軌跡
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NHK BSで再放送された トライ・エイジ〜三世代の挑戦〜「第三回 杉山家三代の物語」を録画で見る。豪放な初代と、病弱で文学好きの子。その子は、父の死後分かっているだけで3人の妾、幾らいるかもわからない異母兄弟、政財界の裏舞台で活躍する一方（「アジア主義」で知られた玄洋社・頭山満代表の右腕といわれる）残した借金の整理を終えると同時に心労で亡くなる。孫は授業料のかからない陸軍士官学校へ。
復員した孫はインドの悲惨な状況を聞き、農作物増産のため、緑化に生涯をかける。そのため代々伝わった４万坪の農地を売り緑化の費用にあてた。
今でこそインドが注目されているが、当時はただの貧しい後進国。そこに私財をなげうってたった一人でここまでやった日本人がいた。もともと乾燥地帯で、麦しか作れなかった土地を緑化し、地下水のくみ上げに成功する。その水を使って、米と麦の二毛作を始める。その時に使った米は、祖父茂丸が支援した台湾で開発された門外不出の蓬莱米だった。この米は台湾の戦略品種として厳重に管理されていたらしいが、「開発に貢献した人の孫」ということで特別に許可される。
こうやってアジアのために身を挺した先人たちの活躍を知ると、｢大アジア主義｣も掛け声だけでなかったのだと思える。
