2011年08月
2011年08月31日
SINGAPORE BREAKFAST TEA
昨日、シンガポールのお土産にSINGAPORE BREAKFAST TEAのティーバッグを頂いた。早速、今朝飲んでみた。
紅茶と緑茶のブレンド、という珍しい組み合わせ。紅茶は茶葉を完全発酵させて作り、緑茶は酸化発酵させない。その中間がウーロン茶などの半発酵茶だが、今回の味は紅茶に近かった。さらに、生姜とバニラで味付けされている。
ティーバッグが手縫い？の綿バッグと凝っていて、確かに、大きく開くので茶の出がいい。日本で良く知られるLiptonのティーバッグはピラミッド型になってから10年以上になる。茶葉がバッグの中で動く余地が大きいということでの効果は同じだと思うが、綿の方が「付加価値が付く」ということだろう。
調べてみると、TWG社は2008年に最初の店をシンガポールに出したばかり。「2009年にはシンガポール航空のビジネスクラス以上の機内サービスに採用されるなど、高級ブランドとしての地位を確立している。」というのは、良く練られたブランド戦略と、その実行のための資金があったんでしょうね。お茶を作っているわけではないのに、ブランド化する手法は日本も学びたいです。
自由が丘にTWG初の海外店舗もあるようです。
2011年08月30日
東工大・田辺研究室
東工大・田辺研究室「他人実現」の発想から 理科少年シリーズ
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午前中、投資先に寄った帰り、田町にある東工大大学院・イノベーションマネジメント研究科の田辺先輩を訪ねる。
先輩は、「他人実現」という考えを打ち出している。これは、「自己実現」を肯定しつつも、全員が「自分はこれをやる！」と早々と自分の道を見つけられるわけではなく、むしろ、他者の夢の実現を手伝うなかで、徐々に自分の道を見つけられる、という考え。
確かに、自己実現は一歩間違えれば、エゴのぶつかり合いになってしまう。表紙の絵は、二人が長い箸で互いに相手に食べさせてあげている図。「地獄でも天国でも、食べ物は豊富にある。長い箸で食べなくてはならないが、天国では互いに協力するので食べられるが、地獄では自分のことだけしか頭になく、箸が長いので、自分の口に運べず食べられない。」という法話がありましたね。
2011年08月29日
新首相に野田氏
民主党代表選で野田氏が勝利
候補者の中で一番発言がマトモだと思いつつも、下馬評では「前原氏有利、海江田氏との決選投票」と言われていたので、半ば諦めていた。それだけに嬉しい。
野田氏というと、
・増税派
・「戦争犯罪人はいない」発言
が記憶に残る。
民主党は、鳩山前総理や菅総理が北朝鮮の関係政治団体へ多額の献金をしている一方、野田新総理のような人が居たり、ホント、不思議な政党です。
2011年08月28日
資本主義の士官学校
ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場
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立命館MOTでの講義で草津（滋賀）へ。一日目のゲストスピーカーはHBS出身の方。HBSには「資本主義の士官学校」という別名が昔からある。"Westpoint of Capitalism" Westpointは米陸軍士官学校だ。
「５年毎にある同期同窓会に出ると、『誰々が捕まった』という話がいつも出る」という。これにはビックリ。LBSでそんな話は卒業以来20年間聞いたことがない。
確かに記憶に新しいところでも、Enron事件でHBS卒業生Jeff Skillingは4,500万ドルの罰金と24年４ヶ月の実刑判決を受け収監された。彼は、HBSの入学面接で「I'm f***ing smart」と言ったとか。卒業後入社したMcKinseyでは最年少パートナーの１人だったということで、賢いことは間違いなかったのだろうが、もしLBSの面接でそんなことを言ったら落とされることは間違いない。それが、同じMBAでも、「校風の違い」ということなのだろう。
FT Global MBA Ranking 2011の調査では、HBS新卒業生の平均年収$170Kに対し、LBSは$145Kと、年収で250万円くらいの差がある。（購買力平価換算） これが、限界まで働き、限界まで稼ぐことを良しとし、時には逮捕者まで出してしまうHBSと、「大人の国」イギリスにあって、ストレートなギラギラさをカッコ悪いと思うLBSの違いなのだろう。
2011年08月27日
たっすいがは、いかん！
高知では夜、「どんこ」で地元の方々と会食。このお店、高知駅からはりまや橋へと向かう電車通りにあるが、通りから見えているのは看板だけ。入口を入ると、ビルの奥に小さな庭があり、民家のような建物が姿を現す。最初から驚かせてくれる。
高知といえば、カツオのたたき。高知の人はタレではなく、粗塩とネギ、ニンニクの薬味で食べることが多いようだ。地元でも値が張るが文句なく美味しい！
以前から気になっていた、キリンビールのポスターの意味を聞いてみた。今日は生を飲んだので、関係なかったのだが。「たっすい」とは高知弁で「味が薄い」「頼りない」「ピリッとしてない」という意味、だそうだ。なるほどね。
2011年08月26日
高知に新条例必要
朝、琴平から特急で高知へ。汽車（ディーゼル）で高知へ行くのも久しぶり。
讃岐山脈、四国山地を越えるこの土讃線は戦前に出来ていて、難工事だったのだろう、山沿いに自然に遠慮しながら走る。後からできた、国道32号線は重機の進歩と共に、拡幅を続け、山を崩し、谷を埋め、山肌をコンクリートだらけにしてしまった。かっては、四国の玄関口である高松と高知を結んだこの幹線道路も、今では、高速道路の開通で地元の人の生活道路と化しており、交通量は激減。
単線は木々に覆われ、緑のトンネルのよう。四国三郎「吉野川」沿いの景勝地を走るこの路線はお勧め。
はりまや橋東側の交差点には、からくり時計が設置されている。午前９時から午後９時まで，１時間おきによさこい節の音楽に合わせて，からくり時計の上から高知城，下にはよさこいの踊り子人形，右にはりまや橋，左に桂浜が登場。思った以上に見ごたえあり
小雨の中、見物したのは我々だけ。地元の人は、何の関心も示さず、そそくさと通り過ぎる。熱心に見ている我々はチョット恥ずかしい気分に。出来れば、この時間に偶然通りかかった高知市民には唄に合わせて踊ってほしいものだ。そうすれば、高知の新名物になること請け合い
と、案内していただいた龍馬の末裔である坂本先生に提言。
2011年08月25日
エコリッチ
久しぶりに新幹線で四国へ。今回は、東京→香川→高知→香川→京都→東京なので、途中下車のできるJRにした。出発前、大崎駅「みどりの窓口」で切符を買おうとしたら、２０分以上もかかってしまう。後ろには５人ほどの列ができるし、香川では駅に迎えに来てもらうことになっていたのでキレそうになる。
でも、考えてみたら、宇多津だ、琴平だ、坂出だといきなり言われても、香川の出身でない限りすぐ理解できるわけがない。品川駅でダッシュしたが、イキナリ予定の新幹線に乗り遅れた。
それでも、瀬戸大橋からの景色に気が和む。今回見学させていただいたのは、「香川県で一番金の買い取り量が多い」というエコリッチ。宇多津店は、黄色の度派手な外観。ドンキを小さくした感じ。景観の問題はあるが、商売考えたら、やはり目立つのが一番なんですね。元は弁当屋の店舗だったということです。
全国的にリサイクルショップが伸びている背景には、上限金利引き下げで消費者金融が大幅縮小した影響もあるようです。かって庶民の資金繰りを支えたのは質屋。モノを担保にして個人融資。それが世の中豊かになり、無担保でヒトの信用力で貸す消費者金融が台頭。そして現在、モノを現金に換えるリサイクルショップ。お金はなくても、家の中、モノで溢れてますからね。
2011年08月24日
幸福途上国ニッポン
幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言
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先日LSE同窓会でご本人が講演されるという告知で知り、面白そうだったので、読んでみた。私自身はイベントには行けなかったのだが。
まずは筆者の経歴が目を引く。慶應大学を出るまではまずは普通の日本人。就職先の外資系証券会社でデリバティブトレーダーとして東京、NY、ロンドン勤務。本人曰く「のめり込んだ」ということなので、5年間で相当稼いだのだろう。ふと、金の虜になっている自分に気づき、退職。10年間の海外放浪の旅に出る。その間にインドで1年間瞑想したり、LSEで修士号取得。
日本人がこれだけの生活水準と自由を謳歌していながら、幸福の実感が少ないのはなぜなのか？」の問いに対して→「個」を確立してないから、と私は理解した。明治以降何度も繰り返されているテーマである。テーマ自体は古いが、それを幸福と結びつけたのは新しいと思った。著者の10年間にも渡る100ヶ国以上の訪問先での体験がちりばめられ理解しやすい。
個が確立されていないから、手間のかかる「フローの充実感（没頭） 」よりも「安易な快楽」に流れてしまう。その時は楽しいが、いつまで経っても幸福は得られない。それが日本の現状か。
本の最後で、「幸福な社会のために 」として、具体的提言がされている。
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��個人に寛容な社会
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�ゼ匆颪里弔覆�りを個人の体験として実感する
地方分権と幸福度の相関については、スイスでの研究結果があるそうで、興味深い。自分で自分のことを決められれば、参加意識が高まり、幸福感が増すのはその通りだろう。スイスは人口780万人と愛知県位の規模。26の州からなる連邦制である。つまり、州の平均人口30万人。「自治」の規模としてこのくらいが適切、ということか。
2011年08月23日
SHERLOCK
昨晩から3日連続で放映中のNHK BSプレミアム「SHERLOCK（シャーロック）」は噂にたがわず面白かった。第一話は原作と同様、Dr Watsonが友人の紹介でHomesと共同生活を始めるところから始まる。Dr Watsonがアフガニスタン帰りの軍医であるなど原作の設定が大筋生かされている。原作では第二次アフガン戦争（1878-1881）で、今回は今も続くアフガニスタン紛争だが。
British Englishに興味がある人は録画して英語に挑戦すると面白そう。英語が早くて聞き取りにくいが、言い回しは難しくない。
（以下NHKサイトから）
コナン・ドイルの原作を大胆にアレンジした「21世紀版シャーロック・ホームズ」。2010年、イギリスBBCで放送され大反響を呼んだ話題作。
ＢＡＦＴＡ（英国アカデミー賞）ベスト・テレビドラマ賞受賞
エミー賞（2011年）ミニ・シリーズ部門 脚本賞、ほか ノミネート中
2011年08月22日
パール博士顕彰碑
年に一度は行っている靖国神社ですが、これには初めて気づきました。（たいてい、通りかかった時にサッとお参りするだけなので） 遊就館の前の広場にあります。
「極東国際軍事裁判（通称 東京裁判）でインド代表判事を務め、裁判官の中でただ一人、被告団全員を無罪とする意見書を提出したラダ・ビノード・パール博士の功績を伝えるため、平成17年（2005）に建てられました。」
2011年08月21日
キリスト教者によって焼き払いを免れた靖国神社
それにしても、今だに批判されることの多い靖国神社が良く占領期間中生き延びられたものだ、と思っていたら、これには、カトリックの神父が大きくかかわっていたのだという。（以下、Wikipediaより）
1945年に日本を占領したGHQは、靖国神社を焼き払いドッグレース場を建設する計画を立てていたが、賛否両論が巻き起こり収拾が付かなくなっていた。そこでローマ教皇庁代表であり上智大学学長でもあったブルーノ・ビッテル（Bruno Bitter）神父に意見を求めることになった。
ビッテル神父は「いかなる国家も、その国家のために死んだ戦士に対して、敬意を払う権利と義務があると言える。それは、戦勝国か、敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない」とし、「靖国神社を焼却する事は、連合国軍の占領政策と相容れない犯罪行為である」とまで言ったという。そして次の言葉で締め括った。
「靖国神社が国家神道の中枢で、誤った国家主義の根源であるというなら、排すべきは国家神道という制度であり、 靖国神社ではない。我々は、信仰の自由が完全に認められ、神道・仏教・キリスト教・ユダヤ教など、いかなる宗教を信仰するものであろうと、国家のために死んだものは、すべて靖国神社にその霊をまつられるようにすることを、進言するものである」。この進言により靖国神社は焼き払いを免れたという。
なんと、靖国神社がドッグレース場！勿論、占領軍兵士が賭けをするため。こんなことされたら流石に日本人も怒ったと思いますが、それが「賛否両論」だとは・・・。流石のGHQも、「戦没者に対する敬意」と「信仰の自由」は否定できなかったわけですね。
犬といえば、靖国神社内には、戦没軍犬が、同じく、戦場でなくなった馬、伝書鳩と共に慰霊されています。犬はジャーマンシェパードだとか。
2011年08月20日
神≠GOD
大学教授をしている先輩から誘われ、学生たちとの課外授業へ。大学院近くの靖国神社まで遠足。出発前に「靖国神社に関する基礎知識」と題して、ミニテスト。
何かと話題になる靖国神社だが、その歴史、背景、実態を正確に把握している人は少ない。日本人が正確に知らないのだから、外国人が誤解するのも当たり前だ。
誤解の根本原因として、「神≠GOD」があるという。日本人が使う「神」は多神教における神だから、数が多いのは勿論のこと、インドや中国から来た神様もいれば（七福神など）、人間が死後祀られることもあれば、果ては山や川などの自然もなりうる。
これをGODと訳してしまうと、大変な誤解を招く。カトリックではこれを区別するため「天主」という言葉を使っている。ちなみに、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は同じ経典『旧約聖書』を持ち、唯一絶対の創造主を信じている。同じ神を信じているのに、2000年に渡って対立しているというのも日本人には信じがたい。
では、靖国神社に祀られている神はだれか？それは、「戦没者」（英霊）ということになる。
「靖国神社には現在、幕末の嘉永6年（1853）以降、明治維新、戊辰の役（戦争）、西南の役（戦争）、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際して、ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊（靖国の大神）として斉しくお祀りされています。」（靖国神社HPより）
この辺から説かないと誤解を解くのは難しい、ということになる。
2011年08月19日
THE WORLD'S GREATEST NEWSPAPER 1843-2011
旧聞ですが、イギリスの日曜版タブロイド紙News of the Worldが150年以上の歴史を突然閉じたのが先月。長年にわたる電話盗聴によるネタ収集が明らかにされてでした。
自業自得、ではありますが、News of the Worldというと思い出すのが、1984やAnimal Farmで有名なGeorge OrwellのエッセーDecline of the English Murder。リンクから全文が読めますので、興味のある方には読んでいただくとして、このエッセイはこう始まります。
It is Sunday afternoon, preferably before the war. The wife is already asleep in the armchair, and the children have been sent out for a nice long walk. You put your feet up on the sofa, settle your spectacles on your nose, and open the News of the World. Roast beef and Yorkshire, or roast pork and apple sauce, followed up by suet pudding and driven home, as it were, by a cup of mahogany-brown tea, have put you in just the right mood.
どうです？キリスト教徒にとって日曜日の午後は一番ゆったりできるとき。朝は教会での礼拝、帰りにローストビーフとヨークシャープディンのご馳走を食べ、家に帰る。マホガニー色の紅茶を用意して読むのが、日曜版タブロイド紙だったんですね。
このエッセーを初めて読んだのが、大学2年の時。イギリス人のSnowden先生指導の下、悪戦苦闘したのでした。考えてみれば、それから5年後にイギリス留学を選んだのはこの辺に伏線があったわけで、その時はどんな新聞なのか想像するしかなかったのですが、こんな形での最後は残念です。
2011年08月18日
Joining the drones club
こんなのがそこらじゅう飛び回るようになったら、防ぎようがないな。
しかも、技術は模型飛行機にGPSと、世界中で容易に手に入る。
Ravens cost around $56,000 each, and economies of scale should bring this down. By contrast, machines like the Predator cost at least $5m, and another $5,000 an hour to fly.
2011年08月17日
コクリコ坂スタンプラリー
終戦の日、先日映画を見た余韻で、末っ子とコクリコ坂からスタンプラリーに参加。最近は、一緒に出掛けることがほとんどない末娘も、なぜか、スタンプラリーは大好きで一緒に来てくれるのが最大の理由。
横浜の名所＋スポンサーであるKDDIのauショップに寄ってスタンプを集める。東京に住むこと20年になるが、横浜のことをほとんど知らなかった。特に山の手は初めてで、「ここが外人墓地か！」という感じ。
良いところがいっぱいあった。仕事で月に一度は行っているのに、もったいなかった。
2011年08月16日
昭和二十年八月十五日 玉音放送を阻止せよ
終戦の日。日本の近代史最大の事件だから、毎年、戦争を振り返る。
今年見た番組の中で印象的だったのは、TV東京「池上彰の戦争を考えるSP」 玉音放送の当日未明、クーデター未遂事件があった。もしそれが成功していれば、終戦出来なかったかもしれなかった。
このあたり、『日本のいちばん長い日』に詳しいが、NHKサイトでも証言集を公開しているので、必見。
NHK番組紹介から：
「宮城事件」は、ポツダム宣言受諾決定に対し、徹底抗戦を叫ぶ陸軍の若手将校が引き起こした皇居占拠事件である。彼らは、東部軍と近衛第1師団を決起させようとし、森赳近衛第一師団長を殺害。ニセの師団命令を出し、近衛師団の部隊に皇居を占拠させる動きに出た。天皇の終戦の詔勅の放送「玉音放送」を阻止しようとしたのだ。
この部隊は、8月１４日深夜から15日未明にかけて、「玉音放送」の収録に立ち会っていた下村情報局総裁などを監禁したうえで、玉音放送を収録したレコード盤を奪おうと、宮内省など皇居内の建物を捜索した。さらに、当時内幸町にあった日本放送協会も襲撃した。
この動きに対して東部軍管区の田中司令官が鎮圧に乗り出し、クーデターは失敗に終わり、１５日朝には鎮圧された。８月１５日正午、昭和天皇による「終戦の詔勅」の朗読の放送「玉音放送」は何事もなく行われた。（以上）
ここでは、単に「鎮圧」としか書いてないが、実は、田中司令官は側近のもの数名だけで皇居に出かけた。部隊を連れて出向けば、皇居を占拠する近衛兵団と戦闘状態になるかもしれず、そうなれば、ますます事態は混乱するかもしれないとの判断からだ。
この田中司令官、小柄だが大変な威厳があったらしく、反乱軍を主導した青年将校を、「貴様ら、なんだこれは！自分たちのしていることが分かっているのか！！」と一喝、これだけでクーデターという大事をしていた将校たちが恭順したというのだからすごい。同行した二人の憲兵が、将校の銃を取り上げて捕縛。これで、下手をしたら終戦にならなかったかもしれない大事件が片付いた。
ということは、田中司令官は終戦を守った英雄。15日未明には、副官を阿南陸軍大臣の元に走らせ、「閣下はどうせ自決されるだろうから、どうやって自決するか聞いてこい」という。阿南大臣は、「作法にのっとり割腹自殺をする」と回答。これを聞いた、田中司令官は、「それは痛そうだな」（笑）。
その後も、蜂起した陸軍予科士官学校生徒を説得。「これでいいだろう」と、副官に「拳銃を持ってこい」と命令するが、意図を察した副官が「さあ、どこへやりましたか」と言を左右し、持ってこない。事態を察した自宅の田中夫人から副官に、「これでは田中がかわいそうですから、銃を渡してやってください」と電話を受ける。８月２４日深夜東部軍管区司令室で拳銃自殺。（ここは軍によって摂取されていた第一生命本社ビルであり、引き続き、占領期間中GHQ本部が置かれた）
クーデターを鎮圧した功績でもっと知られていい人物だろう。
2011年08月15日
2011年08月14日
コクリコ坂から
コクリコ坂から (角川文庫 み 37-101)
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東宝の株主優待券があったので、久しぶりに映画に行った。宮崎親子が脚本＆監督で話題の「コクリコ坂から」を渋東シネタワーで。劇場はとても快適
だけど、定価で払うと1700円もするとはビックリ。舞台は旧制中学以来の伝統がある横浜の進学高校。おそらく県立。ここに通う男女生徒の青春恋物語だ。
いつも通りのよくできたジブリ作品に仕上がっている。時代設定は1963年で、東京オリンピックの前年。これから高度成長に入るという時で、高校は団塊の世代でひしめき合っていたはずだ。
この辺は、今現在大量に定年退職し、年金はしっかり出ていて、昔を懐かしむ時間がたっぷりある世代の市場性も考えてのことか。トトロが子供だけでなく親の世代から支持されたのも、時代設定が1958年でお姉さんのさつきは12歳。公開された1988年当時の子育て世代に重なっていた。ちなみに、さつきは当初の設定は小学校4年の10歳だったがあまりにしっかりしているので、後で変更されたという。（Wikipedia) いずれにしても、バリバリの団塊の世代。
それから5年後、しっかりもののさつきは17歳の高校生になっていたのだ。とすると、次は高度成長期の新入社員が主人公？
2011年08月13日
トルコ料理とベリーダンス
香川出身の友人3人とオリエント ターキッシュ（新宿）へ。トルコ料理店に行くのは20年ぶりかもしれない。
コース料理が出揃った頃、ミラーボールが回りだし・・・たが何も始まらない。15分以上経って、ようやくベリーダンスが始まる。ベリーダンスといえばエジプトかと思っていたが、中東の広い範囲で踊られており、トルコ風はその一派ということらしい。
生で見たのは初めてだったが、これは面白い！優美な舞＋胸や腰を振って強調するしぐさが頻繁に入る。この辺は、アフリカでも、ハワイアンでも共通する、「男性本能に訴える」という基本ということだろう。
ダンサーに誘われるまま、一緒に行っていた友人たちと飛び入り。そのうちの一人は、サンバで踊るのを趣味としており、後で「腰が入っているからすぐわかりました」とダンサーから褒めれていた。ダンサー達は習って4年になる、ということ。
面白い店でした。
2011年08月12日
アジアの軍拡競争
中国が初めての空母を持った、というので話題になっている。もともと、旧ソ連時代にウクライナで建造されていた空母「ワリャーグ」、ソ連崩壊で完成間近で雨ざらしになっていたらしい。それを、1999年に香港の事業家が「マカオで水上カジノにする」ということで買った。ところが、カジノになることは一度もなく、2002年に到着した先は大連港。ここで最新の装備で艤装され今回、試験航行に出た。
中国海軍は「2020年までに航空母艦6隻を配備して南沙諸島を含む海域を警備する」としており、東南アジアではこれに対抗すべく軍備拡大が進んでいる。昨日の「日本経済70年周期説」に照らし合わせても不気味で、実際の軍事行動につながらなければいいが。
2011年08月11日
日本経済70年周期説
日本金融恐慌 間奏曲~日経平均4000円時代が来る
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暑い。(^_^;) 暑くて、ついblogの更新を怠った。
昨日涼みに行った図書館で読んだのが、これ。2009年11月の出版で、リーマンショック後1年の段階で書かれている。大竹氏は、10年前から一貫して、「日経平均4000円（バブルピークの1/10） 長期金利5% 失業率 10% 平均所得200万円になる、こういう『自然』の水準まで落ちなければ、日本経済は回復しない」と主張している。日本だけが平均的に高い所得水準と低い失業率を、株主の犠牲と政府の借金で何とか維持してきたが、「もう続かない」ということ。
さて、その中で面白かったのが、「70年で歴史は繰り返す」という説。「どこかで聞いたな」と思ったら、以前、神田昌典の本でも紹介されていた。この説に沿って70年前と比べてみると・・・
1920世界恐慌 1990バブル崩壊
1923関東大震災 1995阪神大震災
1927金融恐慌 1998山一・長銀破綻
1930昭和恐慌 2000ITバブル崩壊
1931満州事変 2001 9.11
1937日中戦争勃発 2007サブプライム危機
1939第二次世界大戦 2008リーマンショック
1941大東亜戦争開始 2011東日本大震災＆金融危機
1945敗戦 2015日経平均4000円？
多少のずれはあるにしても、かなり合っている気がする。これが正しいとすると、現在は大東亜戦争開始の年。まだ年は終わっていないが、既に東日本大震災という未曽有の災害と、またしても金融危機が進行中である。
本当に「敗戦」に向かって突き進むのか？それとも、今回は回避する方法があるのか？
2011年08月10日
ビジネスフェイスブック
はじめて仕事で活用する ビジネス・フェイスブック
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暑い…のに自宅でクーラーかけていては節電にならないし、特に午後は眠くなるので、図書館へ。予約していた本が届いたので、そのまま読む。
これまで3年間、受け身だったFBだが、今年になって急に日本人の友人の参加者が増えた。日頃連絡を取っている友人は８割方参加した感じ。
そこで改めてFBを勉強してみることに。５冊くらい読んだが、中ではこれが良かった。FBって仕事にもつかえますね。無料のGroupwareとして使えそう。
「ノート」に外部ブログを流し込む方法が出ていたので、設定しました。本blogは今日からFBでも読めるようになりました。
2011年08月09日
タイのVC
昨晩、タイ出張から戻ったばかりの人と話していて、ふと、「タイのVC活動状況はどうなんだろう」と思い、調べてみた。タイは最近、元チアリーダーの「美しすぎる首相」インラック史が就任して話題に。タイでも女性首相の就任は初めて。Thai Venture Capital Associationという団体があったので見てみると、
一般会員：11社
うち一社はOFFICE OF SMALL AND MEDIUM ENTERPRISE PROMOTION（中小企業庁）で、もう一社はTHE STOCK EXCHANGE OF THAILAND（タイ証券取引所）、さらにもう一社もSME BANKという銀行なので、実質は8社位。
経済規模はGDP $2,639億（名目、2009年）というから、日本の約1/20。日本のVCは現在50社無いと思われるので、それから言えば多い。逆に、8社ｘ20=160社となり、これはつい5年前くらいまであった日本のVC社数とほぼ一致する。日本が極端に少なくなりすぎている、という証左かもしれない。
2011年08月08日
米国の西進の野蛮
「どうしてあんな戦争をしたんだ」と戦後反省ばかりしてきた日本ですが、「どうしてしなければならなかったのか」の視点も忘れてはいけないですよね。
あのマッカーサーも、「日本のした戦争は自衛のための戦争だった」と1951年5月3日、米上院軍事外交合同委員会で発言していますし。
「日米交渉の最後の段階に於けるハル長官の通牒の様な屈辱的な通牒を受け取ったら、モナコやルクセンブルグの様な小国だって、武器をとって立ち上がったあろう。」という東京裁判におけるパール判事（インド）の言葉も有名です。
2011年08月07日
入谷でJAZZ
Four & More
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NITでの2回目の講義を終え、入谷へ向かう。湿度が高く不快。
昨年末以来でFour&More。Imperial Collegeに留学されていた山田さんが定年後の楽しみにやっているJazzライブも回を追うごとに観客が増え、今回は立ち見まで出た。
2ドリンクに軽食がついて2000円。これに加えて今回は、山田さんの奥さんが手作りのアップルパイを振る舞ってくれた。この手作り感がイイ。
2011年08月06日
丸高会作戦会議
金曜日夜、浜松町の居酒屋「地魚屋」で、来年担当する丸高会の第一回作戦会議。この店はG-tasteの経営。昔投資して大失敗した「ちゃんこ江戸沢」がここに買収され、株主になった。外食不況でG-taste自体も業績が悪化している。ぐるなび限定コースは2980円。最初に出たかんぱちの刺身も新鮮で、舌の肥えた瀬戸内出身の同級生も一様に満足。2時間の飲み放題がついてこの値段でいいのか？と株主としてはちょっと心配になる。
東京同窓会では、各卒業年度が順番に幹事を務める。卒業して30年目に担当することになる。皆協力的で（というか協力的な人しか参加してない）すんなり担当も決まり、後は同窓会幹部会の承認を得て、来年具体的準備が始まる。
2011年08月05日
Le Tour de France
湯河原で2泊。本も持ってきたのだけど、そればかりも疲れるので、TV欄を見たところ、NHK BS「ツール・ド・フランス2011総集編」が目に入る。小さい頃から自転車が好きで、高校生の頃はロードバイクで一時通学していた。（禁止されていたので、何度か捕まった） 大学生になると、免許を取って、それがオートバイになったが。
そんなわけでツール・ド・フランスがどんなレースかは大体知っていたが、全レースを2時間番組で見るのは初めて。1903年に始まったレースは今年で98回になるそうだ。毎年7月に23日かけ3300km前後を走る「世界最大の自転車レース」である。最終的には個人のポイントで競われるが、9人編成のチームによる駆け引きが面白い。
考えてみると、F1やパリダカ、ルマン24hなど、国際レースはフランス発祥が多く（F1はイギリスでスタートしたが、主催するFIA本部はパリで歴代会長もフランス人が多い）、フランス人には国際イベントを作る才能があるのかもしれない。
今年総合優勝を果たしたのは、オーストラリア人のEvans。フランス発だが、参加者は世界中から集まり、世界中で注目されるというのもフランス的。経済はいまひとつでも、ストライキが頻発しても、やはりこの国はなくならない、と実感。
NHK総合で今週末再放送があるようなので、興味ある方は録画してみてみてください。
8/07（日） 2:00-2:50（第１部）、2:50-3:40（第２部）
2011年08月04日
ここの花火は30分しかないのです。
2011年08月03日
「クーポン」先駆者Pikuが撤退
これまで何度か書いてきたGroupon類似「クーポン」サイト。とりわけPikuは、友人が投資していたので自らも相当のクーポンを購入し応援してきた。3.11以降、目に見えてクーポン数が減っていたので心配していたが、ついにこの事態に。事業譲渡で事業自体は継続されるようなので、購入済みのクーポンが使えなくなる心配は無いよね？
3.11で、「上層部を占めていた外国人が一斉に海外へ避難、当時の社長である森氏も当日、カナダへと出国し、経営陣不在という異常な事態に陥った。」というのだから、そりゃ、潰れて当たり前。
2011年08月02日
中国が独占意欲「トリウム原発」
3.11前に出た記事にこんなのがあった。中国が「トリウム原発」という次世代原子炉開発をドンドン進めており、独占する勢いなのだという。
ウラン原子炉は燃焼効率の悪い“石炭ストーブ”
ウラン原子炉は燃焼効率の悪い“石炭ストーブ”
「構造が簡単で、長期連続運転が可能で、燃料の“雑食性”が強いなどの利点がある。しかも、小型かつ精巧に作ることができ、一定量の核燃料を装入すれば数十年の安定運転ができる。さらに、理論的に、核廃棄物は現在の技術による原子炉の1000分の1しか発生しない。」
高速鉄道技術では出遅れているかもしれないが、これは最先端分野で世界に例はなく、本当の独自開発。日本は出遅れていたのが、今回の原発事故騒ぎで研究継続は不可能になるかもしれない。
原子炉は50年ほどの歴史しかない。これまでも技術発展してきたし、これからも研究さえ続けば発展していくのだろう。トリウムは核爆弾には使えないらしいし、日本にうってつけの技術だと思うが。
3.11後は世界では注目のようだ。
2011年08月01日
原発についての冷静な討論を
新銀行東京では3年間で1000億円スッてしまった石原都知事だが、やはりこういう時にまっとうな発言してくれるのは流石。
今や「脱原発」に反対しようものなら、即「原発推進派」のレッテルを張られ、抹殺されてしまいますからね。先の大戦でも、一部の強硬論者に引っ張られて戦争がはじまり、また、意味のない玉砕で多くの命が奪われましたが、今回も「空気」で決めていいのでしょうか？
こういった問題は、反対派が有利なんですよね。反対派は感情で反対してきますから、より強硬。結果的に、1割の人しか反対してなくても、中間層の多くが「あそこまで言う人に逆らうと面倒だ」とそちら側につくと、それが通ってしまったりします。
付和雷同な日本人の弱点です。要注意
