2011年06月
2011年06月30日
釜石の奇跡
先日の震災では、blogでも何度か書いた通り、地震から津波まで数十分〜1時間の時間があったにもかかわらず、津波が見えるまで避難せず、亡くなった方がたくさんいた。「これまでも大丈夫だったから、今度も大丈夫だろう」という思い込みだ。これまでに経験したことのない揺れを感じているにもかかわらずだ。
一方で、日頃の防災教育を通じて、子供たちに「地震、即避難」を徹底していたため、釜石では子供たち全員が助かった。その防災教育をしていたのが、群馬大院・片田敏孝教授ということで、内外から注目されている。
・阪神大震災以降に進んだ、被害想定を前提とした防災が無残にも敗北した
・被害想定を無視して、「地震が起きたらとにかく逃げること」だけを目標にした防災教育が効果を発揮した
・ある小学校では、全員が避難を完了してから大津波警報を聞いている
・犠牲者は逃げなかったか、逃げ遅れたから亡くなった
・津波は１０分から数十分の間に高台に逃げれば助かる
たった、これだけのこと。
一方、「万里の長城」と呼ばれる日本一の防潮堤に守られていたため、避難が遅れ大きな被害を出した
岩手・田老の例もある。
・被害想定が避難の足かせになったとしたら、ハザードマップや予想波高の広報はやめるべき
・どのような情報であれ、人は都合のいいように解釈してしまう傾向がある
「人間」というものをよく分かったうえで、政策を考えなければならない。
2011年06月29日
国内企業、電力不足で日本脱出
今、原発をたたけば票になるんでしょうが、これでいいんですかね?
科学的根拠のない原発まで止めてますから、それを早く再稼働させないと、再稼働させるまでに電気を多用する産業が無くなってしまっている可能性がありますね。
2011年06月28日
2011年06月27日
2011年06月26日
2011年06月25日
太平洋の放射能濃度、昭和３０年代の３分の１
「日本原子力研究開発機構は２４日、東京電力福島第１原発事故から約１年後の太平洋の放射能濃度は、最高でも世界各国が核実験を繰り返した昭和３０年代の約３分の１にとどまるとの予測を発表」
隣の中国は1996年までに核実験を45回に渡り実施。うち1980年までに行なわれた核実験は、地下核実験ではなく地上で爆発させていますからね。原発事故どころの騒ぎじゃないです。
2011年06月24日
The smoky horror show
来年から米国で売られるタバコの箱に入る新しい警告。これまでは、直接的表現であっても、文章だけでした。今度からは、隣国のカナダや、EUでの例に倣い、よりインパクトの強い画像を使うということです。
「吸う人の勝手でしょ」と言われそうですが、病気になったら放っておかれないのが現代社会。それでなくても赤字で存続が危ぶまれている健康保険に負担が掛かります。各国が喫煙者を減らそうと躍起になるのも無理はない。
低レベルの放射能で大騒ぎしている日本ですが、専門家によれば、健康への影響では「喫煙のほうが何十倍も危険」と言われています。かなり値段が上がってきていますが、それでも先進国では最安。欧米の半分の水準。
他の先進国並みに倍にしてもいいと思いますが、ジワジワとしか上げないのは、消費減による税収減を気にしてのことか? それならそれで、医療費減少で元が取れる?
2011年06月23日
低レベル放射能それほど危険か
元駐タイ大使・岡崎久彦氏の勇気ある発言です。以前ご紹介したOxford大学教授の考えに近いです。
広島、長崎の被爆者８万６５４３人の健康状態の追跡調査の結果（米ミズーリ大学名誉教授のトーマス・Ｄ・ラッキー博士の論文）では、
「約２０ミリシーベルトの被曝（ひばく）線量であった７４００人のグループでは、がんの死亡率の著しい低下が見られた。そして、その他の数値を挙げ、結論として、低線量放射線は日本の原爆生存者の健康に生涯にわたり寄与したことを示している」
こういうのを、「ホルミシス効果」というらしいです。
「生物に対して有害なものが微量である場合は、逆に良い効果を表すという生理的刺激効果のこと、つまり、毒を薄めると薬となるということである。」
「そういえば、昔は皆、健康のためと言って、ラジウム温泉に入ったり、放射能が出るといわれてカルルスせんべいなるものを食べたりした」
ラジウム温泉は聞いたことがありますが、カルルスせんべいって
2011年06月22日
松山の夜
松山出張で、今回は一泊。投資先の役員の方、同じ会社に投資しているVC同業者と夜会食。
このメンバーで夜出かけるのは初めてで、これまで知らなかったプライベートのことが聞けて面白かった。2次会にはいかない主義の私だが、浮かれて誘われるまま八坂通りへ。高松と違い、松山はまだまだ賑やか。
徳島出身の方は、中学生の夏休み、同級生と能登半島を一周したそうだ。船で大阪南港に渡り、そこからひたすら陸路。琵琶湖一周も別の機会にしたそうで、徳島の中学生はスゴイ。(現在はどうか知らない)
これを聞いた、能登出身の同業者。「私も・・・」と言い出したのは、社会人になって最初の夏休み。京都で働いていた彼は、普段使っていたママチャリで四国に行ってみようと、そのまま明石大橋まで来る。明石大橋は高速道路専用なので、当然、自転車は渡れない。そこで、次に岡山まで来る。瀬戸大橋も一般道はないので、自転車で渡れない。そこまでに既に二日かかっている。
普通、そのくらい事前に調べると思うのだが、ここで初めて自転車で渡れるのは「しまなみ海道」だけだと分かる。そこで、広島へ。せっかく自転車で渡れる橋まで来たのに、自動車道のほうに入ってしまい、パトカーの先導で降ろされたそうだ。
四国にやっと上陸したときは一週間の夏休みは既に残すところ二日。仕方なく、今治の駐輪場に自転車をとめ、電車で京都に帰ったそうだ。
きしくも一年後、松山に赴任。自転車を見に行ったところ、そのままあったという。
しかし、それまでに鍵を無くしており、再び放置。さらに一年後見たときには、サドルが無くなっていた、という。
全国で問題になっている放置自転車だが、こういうパターンは初めて聞いた
2011年06月21日
ブタがいた教室
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ブタがいた教室 (通常版) [DVD]
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最近、小学生の末娘が一緒にしてくれることといえば、TVを一緒に見ることくらい。それも、どの番組でもいいわけではない。それでも、面白いのは、結構経済番組が好き。
週末に見たのは、映画「ブタがいた教室」。2008年に映画化された本作品は、1990年に大阪であった実話に基づいている。小学6年生がブタを学校で飼い、一生懸命世話をする。同級生同様に一緒になって遊ぶが、卒業にあたり、ブタをどうするか決めなくてはならない。
当初「最後は食べる」という前提で飼い始めたが、情が移ってしまい、予定通り殺して食べるのか、それとも、下級生に引き継ぐのか、 を決めなくてはならない。何か月も真剣な議論が続く。その中で、「生き物は全て、他の命を食べて生きている」ということに気付く。
この教育は素晴らしい。小学生に残酷だ、ではなく、小さい時でないと感じられないことがある。こういう教育を受けた子は、食べ物を粗末にしないだろうし、命も大切にして不可解な事件を起こすことも少ないだろう。
2011年06月20日
2011年06月19日
2011年06月18日
NZの医療制度
これまた、NZから一時帰国した大学教授とお話。NZの大学で研究中。
ここでも中国マネーのパワーが凄いらしい。南半球にあり北半球と季節が逆で風光明媚なNZ。5年位前までは日本からも不動産投資のツアーがあったりしたらしいが、現在では殆どが中国と韓国。中国人は別荘を買い求め、韓国人は移住する人も多いらしい。
先日、イギリスの医療の話を聞いたばかりなので、NZの医療制度について聞いてみた。NZでは医療費は人頭税で負担し、皆保険制度で無料。イギリスと同じく、掛かりつけ医制度。
面白いのは患者に医療事故の訴訟件が無いこと。医療事故については公社が患者に補償を行い、事故の調査は専門の調査委員会が行う。日本でもこの問題が大きくなりつつあるが、これはよい制度ではないかと思った。
Video: 話題の「Air New Zealand機内安全ビデオ」
ここでも中国マネーのパワーが凄いらしい。南半球にあり北半球と季節が逆で風光明媚なNZ。5年位前までは日本からも不動産投資のツアーがあったりしたらしいが、現在では殆どが中国と韓国。中国人は別荘を買い求め、韓国人は移住する人も多いらしい。
先日、イギリスの医療の話を聞いたばかりなので、NZの医療制度について聞いてみた。NZでは医療費は人頭税で負担し、皆保険制度で無料。イギリスと同じく、掛かりつけ医制度。
面白いのは患者に医療事故の訴訟件が無いこと。医療事故については公社が患者に補償を行い、事故の調査は専門の調査委員会が行う。日本でもこの問題が大きくなりつつあるが、これはよい制度ではないかと思った。
Video: 話題の「Air New Zealand機内安全ビデオ」
2011年06月17日
UU３００越え！
友人にしか教えていないこのblog。
これまで一日のユニークユーザーが１００を超えることはなかったのですが、今日突然の３００越え
一体、何が起こったのか
アクセス元を調べてみたところ、以前書いた、CHOCOROOMSの記事にリンクが張られていたことがわかりました。どうやら相当読者のついているblogで、この記事を見た読者がこっちに来たんですね。
これまで一日のユニークユーザーが１００を超えることはなかったのですが、今日突然の３００越え
一体、何が起こったのか
アクセス元を調べてみたところ、以前書いた、CHOCOROOMSの記事にリンクが張られていたことがわかりました。どうやら相当読者のついているblogで、この記事を見た読者がこっちに来たんですね。
2011年06月16日
イギリスの医療制度
イギリスから一時帰国した友人とランチ。ロンドンでの暮らしが20年以上になる彼女、そろそろ退職後のことを考え、帰国を考えている。
「日本のいいところはなんと言っても医療制度。高水準の医療が誰でも保険で受けられる。どんな高い治療を受けても、負担の上限金額があるので安心。こんな国他にない」という。
イギリスも皆保険制度で、しかも無料。コストの殆どが税金によって賄われている。そっちのほうがよさそうに見えるが、そうではなさそうだ。
「足をくじいて診てもらいに行っても長く待たされた上、レントゲン一つ取ってくれない。兎に角、最低のサービス」らしい。
幸い、私は留学中風邪一つ引くわけでなく（日本では毎年何度か寝込む私なのに、余程気が張っていたのか）病院の世話になることは無かったが、NHSのサービスの酷さはよく聞いた。無料なのにサービスをよくしては患者がより集中してしまい、収拾がつかなくなる、ということなのだろう。なので、経済的に余裕のある人は大抵、民間の医療保険に入っている。
これと対極なのはアメリカで、先進国で唯一国民皆保険制度が無い。7-8割の人は月に5-10万円する民間の医療保険に入っているが、残りの人は費用が負担できず無保険になっている。病気になって病院に掛かれば、世界一高いと言われる治療費を払わなければならない。
日本の医療保険は自己負担を求めながらも、支払いの上限があるなど、バランスの取れたよい制度ということなのだろう。しかし、高齢化で毎年赤字を出す状況になっていて、団塊の世代が大量退職する時期を向え、このままの制度が成り立たないのは明らか。
それにしても、現在の日本の経済状況では、稼げる人は現役の間海外で働き、海外で税金を払い、退職後に日本に帰国して未だ世界的に見れば優れた社会保障制度に乗っかる、ということになりかねない。
2011年06月15日
菅政権の責任
何のカンの言って、政権成立から1年。いろんなことがありました。櫻井よしこさんが産経新聞で連載していますが、まとまった記事があったので引用。
８月１０日：仙谷氏は植民地支配で「韓国の方々に言わせれば土地を奪うという実態もあった」と、無知と事実誤認で日本を貶（おとし）めた。植民地時代に日本が朝鮮半島の人々の土地を奪った事例のないことは、ソウル大学経済学部の李榮薫教授ら当の「韓国の方々」が指摘済み。
９月７日：中国漁船が尖閣諸島沖で日本領海を侵犯。２４日、温家宝首相が船長の即時無条件釈放を要求すると、翌未明、菅政権は中国を恐れ即時釈放。那覇地方検察庁の判断だったと卑怯（ひきょう）な弁明。
９月２９日：中露両国が第二次大戦終戦６５周年の共同声明を発表、「ファシスト及び軍国主義」の侵略に勝利した、「第二次大戦の歴史の歪曲（わいきょく）」には断固非難すると宣言。ソ連・ロシアとの関係で侵略されたのは日本。第二次大戦の歴史を歪曲したのは中露だ。だが、菅政権は抗議しなかった。
１１月１日：メドベージェフ大統領がロシア指導者として初めて、日本の北方領土、国後島を訪れた。事前情報があったにも拘わらず、菅政権は対処出来なかった。３日には抗議のために駐露大使を帰国させたが、早くも７日には大使をモスクワに帰任。
４月２２日：日独交流１５０周年を記念するとして、日本とナチスドイツの歴史を同一視するかのような決議を強行採決。
これはヒドイ。こんな民主党に政権は任せられないという人が増えて当然。でも、今更自民党か、という意見もその通り。多くの人は一旦愛想をつかしたのだ。受け皿となる第三政党は? 一時、「みんなの党」がそれに見えたが、最近目立ちませんね。
８月１０日：仙谷氏は植民地支配で「韓国の方々に言わせれば土地を奪うという実態もあった」と、無知と事実誤認で日本を貶（おとし）めた。植民地時代に日本が朝鮮半島の人々の土地を奪った事例のないことは、ソウル大学経済学部の李榮薫教授ら当の「韓国の方々」が指摘済み。
９月７日：中国漁船が尖閣諸島沖で日本領海を侵犯。２４日、温家宝首相が船長の即時無条件釈放を要求すると、翌未明、菅政権は中国を恐れ即時釈放。那覇地方検察庁の判断だったと卑怯（ひきょう）な弁明。
９月２９日：中露両国が第二次大戦終戦６５周年の共同声明を発表、「ファシスト及び軍国主義」の侵略に勝利した、「第二次大戦の歴史の歪曲（わいきょく）」には断固非難すると宣言。ソ連・ロシアとの関係で侵略されたのは日本。第二次大戦の歴史を歪曲したのは中露だ。だが、菅政権は抗議しなかった。
１１月１日：メドベージェフ大統領がロシア指導者として初めて、日本の北方領土、国後島を訪れた。事前情報があったにも拘わらず、菅政権は対処出来なかった。３日には抗議のために駐露大使を帰国させたが、早くも７日には大使をモスクワに帰任。
４月２２日：日独交流１５０周年を記念するとして、日本とナチスドイツの歴史を同一視するかのような決議を強行採決。
これはヒドイ。こんな民主党に政権は任せられないという人が増えて当然。でも、今更自民党か、という意見もその通り。多くの人は一旦愛想をつかしたのだ。受け皿となる第三政党は? 一時、「みんなの党」がそれに見えたが、最近目立ちませんね。
2011年06月14日
アメリカでも四気筒
アメリカでもついに新車の65%が４気筒！
1ガロン1ドルの頃に駐在した私には、隔世の感。一方、日本はドンドン３気筒になってますね。昔は3気筒エンジンは軽自動車だけでしたが、今やVitzもマーチも3気筒。コスト、重量、燃費その他考えると1.2L位までは3気筒が最も合理的、と言うことなんでしょう。
そうすると、スバルの軽が4気筒だったのはナンだったのだろう。（笑）凝った車作りをするスバルらしいが。
2011年06月13日
Tokyo AIMに第一号上場企業
AIMそしてTokyo AIMについては、本blogでも2006年から継続的に書いてきた。つい先日、「Tokyo AIMが出来て2年になるが、未だ上場企業が無い」と書いたとたん、ついに第一号上場企業の発表。
バイオ企業のメビオファームで、バイオ企業は国際的でなければ仕事にならないので、そういった意味でTokyo AIMに適しているだろう。
J-Nomadはシンガポールを拠点とするフィリップ証券。こちらも、Tokyo AIMが立ち上がらなかった最大の理由が「国内に投資家が居ない」だったので、アジアの投資家をどれだけ呼び込めるかが勝負となる。外人投資家から評価されれば、国内の機関投資家も国内ベンチャー企業を見直すきっかけとなるかもしれない。
2011年06月12日
にっぽん縦断 こころ旅
家で朝居るようになったので、家人が見る朝ドラを一緒に見る癖がついた。今やっているのは「おひさま」。視聴率は18%で始まり、最近では19%というから、しっかり朝ドラファンがついているんだろう。
末娘が小学校に行く時間の関係から、BSプレミアで730から見る。745に終わった直後に始まるのが「こころ旅」。民放ならここでCMが入り、電源を切ってしまうところだが、いきなり始まるのでツイ見てしまう時もある。
旅の手がかりは、視聴者から寄せられる一通の手紙。
誰かにそっと教えたい「忘れられない風景」が記されています。
旅人はこの手紙をもとに、ルートを決め、日本列島を自転車で縦断していきます。
という番組で、旅人というのが火野正平さん。彼のキャラ通りのユルイ番組で、「自転車で」と言っても、殆どが輪行（自転車を列車やバスに積んでの移動）。現地に着いてから車輪をはめて手紙にある「忘れられない風景」を探しに出かける。二日酔いで殆ど進めない日もあった。（笑）
そんな私にとって「たまに見る番組」なんだけど、昨日、高校の同窓会に行って、今年の幹事である一年上の先輩の講演を聞いていたら、ナント、この番組のプロデューサーだった。高校時代一時期、生徒会で一緒だったが、それ以来会うことも無く、進学先も就職先も知らなかった。同じ大学の同じ学部だったのに、なぜ会わなかったのか不思議。高校時代本ばかり読んでいた先輩、おそらくほとんど大学に来てなかったのではないか。
会場では、その場で手を挙げてもらい簡単なアンケートもしたが、若者ほどTVを見ない傾向は確認できた。意外にも？熱心に見ているのは年配者で、考えてみれば、年をとって活字を追うのが面倒になっているのだろう。
デジタルネイティブの若者はソーシャル･メディアにより時間を使い、高齢者がもっぱらTVを見て有り余る時間を過ごす。そう考えれば、北村先輩が作るこの番組は的を得ている?
2011年06月11日
Droning on
The Economistの記事。
droneとはリモコン機（ここでは米国の無人攻撃機）のことを言うらしい。（他に、ヒモの意味も）
改めて思うのは、米国の突出した軍事技術。その気になれば、米国は自国の兵士の生命を一切危険にさらすことなく、世界中で敵を攻撃できる。以前見た米ABCテレビの報道では、カリフォルニアにある基地からアフガニスタンで飛んでいる当機を操作していた。操作している兵士は、朝自宅を出て基地に出勤。モニターを見ながらこのPredator を操縦し、敵が居ると思われる場所にミサイルを撃ち込んで、帰って家族と夕食。「今日は大物をヤッタヨ
」とか話すんだろうか。どういう時に、どういう手続きで使用が許可され、いかに執行されるか。勿論、米国法及び国際法に沿いながらやっていると信じたいですが、解釈するのはあくまで米国ですからね。
2011年06月10日
特別展「写楽｣
失業中のこんなときこそ空いている美術館に行こう、と東京国立博物館の特別展「写楽」に朝から出かけたが、何のことは無い。朝から満員だった。週末はもっとすごいのかもしれないが。
なるほど、人気だけあって、展示は工夫されている。写楽以前の役者絵の成立から、写楽を生み出した名プロデューサー蔦谷重三郎のこと（ビデオレンタルのTSUTAYAはここから店名をとっている）、そして、同じ絵の版による違いや、同じ芝居の同じ役者を描いた他の浮世絵師との比較など、初めて見るたものもある。
今週日曜日まで。終了間近なので、今週末は激混みだろう。出来れば今日がオススメ。
2011年06月09日
小山台高等学校 合唱コンクール
4月から次女が、長女と入れ違いで小山台に通っている。昨日は小山台の二大イベントと言われる合唱コンクール。（もう一つは体育祭） 場所は、日比谷公会堂。
朝から始まり、1年生、2年生、3年生と発表が続くのだが、ずっと居るわけにもいかず、3年生の最後の方だけを聞いた。
行ってみたら、ナント会場はほぼ満席
1階席は生徒、2階席が卒業生と父兄、となっていて、各階とも約1000席ある。生徒は学校行事だから全員出るとしても、2階席が満席なのに驚いた。だって、平日の日中ですよ。主婦が来るのはまだ分かるとしても、見渡したところ、父親と見受けられる中年男性が私以外にも2、3割居る。まさか、皆失業者、ということは無いと思うが。当然ながら、出来はクラスによってバラつきがあるが、総じて1年生より2年生、2年生より3年生の方が上手い。しっかりと上達するために何が必要かを学んでいるようだ。
こういった「集団競技」は重要。社会に出れば、個人対個人で競う、という場面は少なく、大抵、組織対組織。従って、「どうすれば目標に向かって組織の力を一つにできるか」を知っているところが勝つ。この点、学校での学習は個人の学力をベースにしていて、受験も個人の学力を測っているだけ。
大先輩の菅首相もしっかりこれを学んだのか?と心配になったのですが、菅首相は1965年卒。コンクールが始まったのは1970年なので、菅首相の在学中は無かったのですね。道理で・・・。
2011年06月08日
東電社長乗る自衛隊機、防衛相指示で引き返す 震災当日
先日見たNスペ震災特集で思い出したが、こんなこともありましたね。
「東京電力の清水正孝社長が東日本大震災が発生した３月１１日の夜、関西方面の出張先から東京に戻るために搭乗した航空自衛隊の
輸送機が、離陸後に引き返していたことがわかった。北沢俊美防衛相が離陸したことを知らずに被災者支援を優先するよう指示し、そのまま実行されたためだという。」(asahi.com)
ということですが、そもそもこの飛行機は首相官邸の緊急参集チームからの依頼で手配されているんですよね。既に原子力緊急事態宣言が発令されており、当事者である東電トップの対策チームへの参加は最も優先されるべき。
それが、「官邸」の指示で手配されて、既に離陸しているにも関らず、わざわざUターンさせている。それを指示したのが、同じ「官邸」の北沢防衛相。「離陸したことを知らず」といいますが、そもそもその時点でそれが最優先だったし、そんなこと「既に離陸していました」と部下が報告すれば済むこと。「被災者支援を優先するよう」と尤もらしいことを言いますが、被災地の空港は全て閉鎖されていて航空自衛隊のＣ１３０輸送機が着陸できるような場所なんてなかったので、ひき返させても何にもならなかった。
要するに、この緊急事態に司令塔となるべき官邸の中が一番混乱していた、ということです。
さらに、この事実が報道されるや、枝野官房長官が、「名古屋−東京間は車を飛ばしても走れる状況だ。なぜ、自衛隊に頼んだのか。自衛隊機が飛ばないなら自動車を飛ばすのは当然で、常識ではないか」批判している。官邸はまさか、当日夜、首都圏の高速道路が閉鎖され、一般道は大渋滞していたことさえ知らなかったのか?
清水社長を一刻も早く東京に戻すことが最優先なのに、原子力緊急事態宣言を発表した本人がこんなことを言っているのだから、冷却装置が動かないことを知った東電の小森常務ではないが、「信じられない」
2011年06月07日
事故はなぜ深刻化したのか
日曜日のNHKスペシャル「事故はなぜ深刻化したのか」を見たが、これが事実なら驚愕。平和ボケ日本もここまで来ていたか！という感じだ。
�…吐箸播展擦�やられていれば、当然、冷却装置自体の故障も想定できたはずなのに、電源車が到着して電源をつないで見て初めて冷却装置自体の故障を発見し、担当常務が「信じられない」という。電源を入れるまで半日もあったのに、その間、冷却装置自体が故障している場合を想定した代替案を考えていない。
�∪�府と東電が統合対策本部を創ったのが事故から4日目の15日。原子力緊急事態宣言は東電から異常が報告された11日のうちに出されているのに、4日間の間、官邸と原子力安全委員会と東電の間で、情報が錯綜する中、別の場所で「あーでもない、こーでもない」とやっていた。
原子力安全委員会･斑目会長は、「これは人災」とハッキリ言い切った。この言葉は重い。
2011年06月06日
東京タワー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
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会社に行ってないので、時差ボケがなかなか直らない。会社に出ていれば、ボーっとしてようが寝るわけには行かないし、朝遅刻するわけにも行かないので、3日もすれば大体直る。今回は、帰国後の溜まった用事にめどがついたとたん、朝寝。
それでも、提出用の原稿を書き上げ、昨晩は帰国して初めて渡英中撮っておいたTVを見た。・・・と思ったら、私の予約していた番組は消されていて、他の番組を見る。
HDDの空きがなくなってきて、油断もすきも無い。今日は、遅ればせながら、娘が買って本棚に入れていた『東京タワー』を読んでみる。うまいなー、この文章。
200：東京には、街を歩いていると何度も踏みつけてしまうくらいに、自由が落ちている。
383：その日、東京は突き抜けるような快晴で、青空がどこまでも広がる中、赤羽橋の交差点から、真っ赤な東京タワーが空にはしごを掛けていた。
こんな「大人の本」を娘の方が先に読む年齢になったことにドキリ。
この本が出た2005年、東京タワーは寂れていたと思う。この本が出て、そして映画化もされ、 人気が復活。東京スカイツリーの完成は来年春。その後はどうなるんだろう?
2011年06月05日
雲仙普賢岳：大火砕流から20年
先月はLBSの卒業20周年だったが、これと切り離せない思い出がある。
20年前の5月末、私は就職の面接のため東京に5日間だけ戻っていた。実質3日間くらい。その間泊めてもらったのが、大学時代の友人宅。新婚だったが、相手は大学時代から付き合っていた相手で私も知っていたから、気楽だった。
明日はロンドンに戻るという日、夜友人宅に戻ったら、 「最後なので家で3人でメシにしよう」と言っていた友人が居ない。「雲仙の応援で島原に行ったの」と奥さんから聞かされた。そう、友人はTV局の記者だったのだ。
そして帰国。数日後、学校の図書館で衛生版の朝日新聞を読んでいた私は驚いた。
「大火砕流で死者多数」
慌てて死亡者の欄を確認する。
そこには、大学時代から見慣れた彼の名前があった。これが、私が初めて経験した同級生の死だ。
2011年06月04日
いかに国民全体の負担を最小化できるか
「東電負担なら電力料金を通して住民（国民）が負担し、国なら税金を通して国民が負担するからだ。要するに範囲や形態の違いこそあれ、全て国民の負担になる。問うべき本質は、いかに国民全体の負担を最小化できるか。」
学者として順風満帆だったのに、敢えて、政権に入って泥をかぶった竹中先生。経済も政治も理解した故の｢正論」だと思います。
2011年06月03日
日本の美術館ベスト100
Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
クチコミを見る
訪英中から歯の具合が悪かったので、歯医者に行った。待ち時間に見たのがこれ。
都道府県別で見ると、
�‥豕�都 27
と圧倒的。これは分かる。
それで、
��香川県 9
と大阪や名古屋など大都市を押さえて、香川が堂々の2位
これ結構スゴクないですか?
最もよく見ると、直島だけで5なので、チョット特殊要因ではありますが。
あそこはベネッセ島みたいなところなんで。
それを引いた4でも上位ですが。
2011年06月02日
The George Inn
ロンドン滞在最終日、昨日行ったSouthwark Cathedralから出発して周囲の歴史を探索するWalking Tourがあったので参加することにする。11時から90分で£４。15人ほど参加した中で日本人どころか、外国人は私一人だった。
鉄道が出来るまで、Southwark Bridgeは数百年にわたってテームズ川南側からシティに渡る唯一の橋で、周辺には旅籠屋が軒を連ねていたらしい。現在でも唯一残っているのがGeorge Innで、歴史的建物としてNational Trustが管理している。
歴史的建物でも、そのまま使ってしまうのがイギリス式。現在も、Pubとして現役で活躍している。歴史の重みで波打った軒を見ながら、ツアーに参加したイギリス人5人と中庭のテーブル席で飲み始める。
話してみたら、夫婦二組の旦那さんは二人とも元国会議員。昨年までそれぞれ14年間と18年間同じ労働党の議員だったということ。もう一人はSerious Fraud Office（重大詐欺局；日本の検察庁特捜部に相当）で勤めていた弁護士で、現在は大学に戻って食品政策の勉強中ということ。こちらも面白い話が聞けた。
こういった凝ったツアーに参加する人は偏っている?
2011年06月01日
Southwark Cathedral
FTの記者にインタビューするためにSouthwark Bridge近くにある同社を訪問。流石、記者、取材に行ったのに、日本の新興市場、VC、Tokyo AIMなどについて逆に取材されるはめになった。Tokyo AIMについては、LSEにも取材の上、今週木曜日のコラムで書くかもしれない、とのこと。
さて、面談をした帰り道、立派な教会があったので寄ってみることにした。Southwark Cathedral
606年から増築を重ねた教会は、英国でも最も古いらしい。
教会内には、William Shakespeareの臥像がある。シェークスピアは1592年にロンドンに進出。その後、1599年にSouthwarkに転居し、以降、1613年に故郷Stratfordに引退するまで教会の近くで暮らした。彼が活躍の舞台としたGlobe座も教会の近くにある。
彼は故郷で死んだが、彼の弟Edmondはロンドンで1607年に死亡。この教会内に埋葬されていて、床に碑がある。これには大変なお金が掛かるのだが、既に劇作家として大成功していたシェークスピアがお金を払ったと言うこと。
