2011年03月
2011年03月31日
預けた荷物紛失
香港航空の帰りの機材は「HK Expressからリースされている」と書かれた小型のB737。機内映画は無し。行きのA330と比べるとエライ違いだ。ま、国内線並みの値段なのだから仕方ない、と諦める。
昨夕1830に成田到着。予定より早く着き喜んだものの、問題はその後に起こった。娘の預けた荷物がいつまでたっても出てこない。私のはすぐ出たにも関わらずだ。
結局、全ての荷物が出終わり、残った3個の荷物の中には、娘のと似た青のケースが。これは間違って持って行かれたに違いないと、係員に報告する。まずは空港の場内アナウンス。次に、係員が荷物からツアーの旅行会社連絡先を見つけ、そこから連絡を取ってもらおうとするが連絡付かず。
結局、30分待った末、書類を書かされ、荷物なしで家路に向かったのが1時間後の1930。娘は携帯電話も勉強道具もこちらに入れていたので、困ってしまった。
私は国内・国際線両方で数百回乗っていると思うが、これまで幸い、荷物がなくなったことはない。飛行機会社が無くしてしまった、という話は時々聞くが、他人に持って行かれた、というのは初めて聞いた。やはり、万一を考え、すぐないと困るものは預けるべきでない。
それにしても・・・名札が付いている荷物を持っていくとは不可解。高価なものが入っているようには見えない安物のケースだし、「盗まれる時はケースごと盗まれるから」と私の方針で、鍵を付けたことも無い。余程の慌て者なのか。真相はこれから。
2011年03月30日
The American Club Hong Kong
香港での最後の夜は、香港同総会の招待で、The American Club Hong Kongへ。周会長がメンバーのようである。
1925年に香港在住のアメリカ人のために創立された名門クラブ。拡大を続け、現在あるのはExchange Square Two（交易広場）の48-49階。同ビルには、香港証券取引所や日本領事館も入っている。
今回、ロンドンから駆け付けたDean Sir Andrewも参加するということで、とても盛会。
皆から、｢日本がんばれ」と励まされ感謝すると同時に、「放射能は大丈夫か？」と心配されるので、「香港の大気汚染の方が心配だ」と言っておいた。何しろ、スモッグで遠くが見えないのだ。風向きによって、悪臭までするという。1970年代の日本はこんな風だった?
2011年03月29日
Ferrari Mondial Quattrovalvole
今回、深夜にも関らず（というか深夜だったので気を使ってもらい）友人に空港からホテルまで送ってもらった。スイス出身（後にフランス国籍も取得）の彼の仕事はカーデザイナー。
当然、車が大好きで、普通の勤め人だが、車はFerrari。とはいえ、最近の車は高すぎるので、28年物のFerrari Mondial Quattrovalvole。「え、これに3人乗れるの?」と思ったが、2+2であった。当然、後部座席は大人が乗るのには狭いが、今回連れて行ったうちの娘なら大丈夫。
香港人、というより中国人一般に、新しい物好き。骨董品は別にして、工業製品は古くなると他国以上に値段が下がるらしい。Ferrariは車としては特別で、古くなっても価値が余り下がらないことで知られるが、香港では安く買えるということ。
2011年03月28日
Le Meridien Cyberport
今回泊まっているのが、Le Meridien Cyberport。香港島の東側、ビジネスの中心Centralからは30分ほどで、Cyberportという新しく開発された地域にある。その名のとおり、香港のIT産業の中心地なるべく開発されたが、香港島の北側のようにゴチャゴチャしてないので、現在では高級住宅地として有名ということ。
「デジタルシティーの中心に位置する当ホテルでは、iPodドッキングステーション、最新テクノロジーを完備したコンファレンスおよびエンターテインメント スペースをご用意。ダイナミックで個性的なデザインが印象的な建物は、鋼線湾の青い水と緑豊かな自然に囲まれ、香港のビジネス街へも数分でアクセスが可能です。」
ということで、デザインはモダンヨーロッパ風でガラスとスチールを多用している。日本円で一泊約2万円。
2011年03月27日
香港航空
昨晩深夜というか、今朝早く香港に到着。明日から行われるLBSのアジア地区同窓会会長会議出席のためである。アメリカやヨーロッパではこれまでにも開催されていたが、アジアでやるのは今回初めて。なので、参加したかったのだが、期末で投資先の株主総会などもあるし、半ば諦めていた。
最終的に参加を決めたのが2日前だったので、飛行機は限られていた。羽田発JAL無料航空券は満席で使えず。有料の中から探して安かったのが香港航空。聞いたことも無かったが、背に腹は変えられずこれで行くことにする。往復で36500円（全て込み）と土壇場での申し込みにしては悪くない。
機材は真新しいA330。液晶画面も大きくて、映画の選択肢も豊富で、なかなか快適。
成田発1930、香港着1140だったのが、成田での出発が20分遅れ、到着したのは丁度真夜中。荷物を受け取って、迎えに来てもらったフランス人の友人のFerrariで空港を出たのが0030。深夜なので快調に飛ばしたが、それでもホテルがあるのが、飛行場からは最も遠い地域になる香港島の南側で、到着したのは0130。就寝は午前2時となった。
2011年03月26日
被災地の泥棒「撃ち殺していい」
ビートたけしの過激発言が話題に。
確かに心情としてはそうですよね。せっかく、世界から、「流石、日本人は秩序正しい」と褒められていたのに。あれはただ余りの災害に犯罪者も対応する暇が無かった、ということか。
実際問題、自分の家や車を触っていて間違えられて撃たれると困るが、こういう火事場泥棒には有事立法で罪を倍にするとか、いうことはあってしかるべき。戦時刑法では、空襲中の窃盗は重罪で、靴を盗んだだけで10年くらいの罪になったらしい。
「国会議員がジャンパー」はね、確かに役に立たないけど、ブランド物のスーツ着てたら絶対もっと叩かれますからね。首を冷やしちゃよくないので、えり立てるのも目くじら立てなくていいと思うが、コンビニ視察はね･･･。一々行かなくても分かるでしょ、その位。
もっと不可解だったのは、「コンビニの深夜営業自粛要請」。電力使用がピークになる朝夕の通勤時間帯に営業するな、というならわかるけど、発電量に余裕のある深夜に使用量を抑えても意味がないと思うが。（だから、電力会社は深夜料金を安く設定して使ってもらおうとしている）
まさか、こんな基本中の基本が分かっていない、とも思えないので（スタッフだって居るんだし）、ひょっとして、深遠な理由があるのかもしれない。誰か知っていたら教えてください。
2011年03月25日
日本の水道水に関する放射性物質の規制基準は国際基準の１０倍厳しい
今回の水道水騒ぎ、｢世界基準に対して異常に厳しいのでは?」と思っていたら、WHOによれば、「日本の水道水に関する放射性物質の規制基準は国際基準の１０倍厳しい」ということです。つまり、世界的には、成人はもちろんのこと、乳幼児でも全く心配ないレベルということ。このことはもっとアピールしていいんじゃないでしょうか?
個人でボトルウォーター買うのは勝手ですが、こんなに大量に行政が配る必要があるんでしょうか? 全て税金ですからね。備蓄期限があるので、使っておこうということかもしれませんが。
これを機に、基準を世界並みにしておく必要がありますね。
2011年03月23日
10年ぶりの山越うどん
高松からの帰り、空港近くに本社を構える会社の友人と会社から車で10分ほどの距離にある山越うどんへ。ここは、「かまたま」発祥の店として有名。
通常、うどんは釜揚げ後、水で〆る。これでうどんが、あのツルッとした食感と讃岐うどん独特の強い腰になるのだが、水で〆ずに釜揚げのままモチモチ感を味わおうというのが、「釜あげ」。これに、生卵を落として、絡めたのが「釜玉」。いわば、卵掛けうどん。私が子供の頃には無かった食べ方で、山越で始まったのはいつのことか? 現在では、讃岐うどんの一つの食べ方として確立しており、丸亀製麺のような大手チェーン店でも品揃えしている。
最初に行ったのは15年位前だと思うが、確かに美味しいうどんを出すので（釜揚げもいいが、かけも絶品）帰省した際の空港への行き帰りに何度か寄っていた。ところが、10年位前から讃岐うどんブームの中で極端な人気店に。「山越渋滞」なる言葉も生まれ、休日になると、県外からの車で周辺が渋滞し、ゴールデンウィークなどはTV局がヘリコプターを飛ばして取材するほどになった。
この余りの混雑振りに恐れをなして、足が遠のいていたのだが、今日は平日。これはチャンスということで、誘われるまま車で連れて行ってもらう。
店の外見は変わってないが、目を引くのは200台停まれるという大駐車場。それが半分くらいはうまっている。店前の行列は、20人くらいで、これは山越としては少ないだろう。平日でよかった。
店内の流れはスムーズで10分待たずにうどんにありつく。寒い日だったので、釜揚げにした。山越ならではのモチモチ感は健在。
讃岐うどんの店は商売っ気が無いところも多く、人気店になっても、客の流れを考えず、そのために余計に混乱しているところもあるが、山越は品質を落とさずに生産性を上げる努力が感じられた。2011年03月22日
救援物資受入
今日は三連休の続きで、有給を取ってお休み。
空港へ向かう前に、市役所を訪ね、横山市長にご挨拶。その後、政策課で「関東三豊市ふるさと会」の今後の運営について確認。
丁度、連休中に、「三豊市でも大震災の救援物資受入が始まりました」というアナウンスが市民無線で流されていたので、実家に何か無いか?と探し、（新品）バスタオルを3枚持参。香川県で集められた救援物資は、隣町の善通寺にある陸上自衛隊に集められて被災地に運ばれるそうだ。
阪神淡路大震災で被災した方の話では、2,3日すると物資は大量に届き、使い切れないほどだったが、最後まで困ったのは風呂だったとか。確かに、毎日風呂に入るというのは、水と燃料が豊富で初めて出来ることです。風呂は日本人にとって特別ですね。
うちのバスタオルも被災地の風呂で有効利用されるといいが。
2011年03月21日
350回法要
高瀬で一族の総祖「高木孫惣」の350回忌法要出席のため、香川に来ている。
この法要、前回行われたのは、50年前の昭和36年。このところは50年に一回なので、私も出席するのは初めて。
土佐から四国平定した長曾我部元哉。その家来として讃岐に来た人の縁者が初代の高木孫惣ということらしい。
最初に住みついたのが、現在の高瀬町二ノ宮。うちの祖先が、隣の麻に移ったのは江戸時代のいつのことか。
今回、墓碑を350年間安置されていた二ノ宮長谷から一族の菩提寺である仏厳寺の境内に移転。
50人ほどの人が集まり、そのうち前回も参加していたのは住職（70歳）も含めて5人。前回実施したときの写真が配られ、その中には私の祖父の50年前の姿も。私の韓国留学中に祖父が死んで21年になる。
2011年03月20日
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ
震災の影響で卒業式が中止になった立教新座中学・高等学校の渡辺憲司校長の卒業生へのメッセージが話題になっています。一部抜粋すると・・・
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。
海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。
「真理はあなたたちを自由にする」（Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース）・ヨハネによる福音書8:32
確かに名文。というか、詩ですね。
調べてみると、やはり、日本文学者の方でした。
2011年03月19日
Napoleon's March to Moscow
地震の話ばかり続いたので、一つ別の話を。
先週来日していたアメリカで働いているイギリス人からお土産に頂いたのがこれ。本当は、金曜日の夜にも同窓生と一緒に会う予定であったが当然中止に。「その時に渡そうと思っていたのだけど」というメールがあり、今週になってニューオータニに取りに行った。
「ナポレオンのモスクワ侵攻？（1812年ロシア戦役） 何これ?」と思ったが、よく見ると、この図がよく出来ている。
丁度、この図の解説をしてある日本メディカルライター協会のサイトを見つけたので、詳しくはこちらを見てください。
それにしても、42万人の兵士が1万人しか生き残らなかった、というのは凄まじい。フランスは第2次大戦でも、マジノ線を破られアッサリ降伏。今回の原発事故騒ぎでも、いち早く自国民に東京からの退去勧告を出したが、ひょっとするとこの悲惨な戦争が厭戦気分のきっかけになったのかもしれない。
2011年03月18日
日本沈没
英米メディアが「がんばれニッポン」とか、日本人の冷静沈着さを褒めた報道が多かったのに対し、韓国メディアはセンセーショナルな扱いだったようだ。
上は、大手新聞「中央日報」の1面。タイトルはナント、日本沈没。
これには、良識ある韓国人も怒り、知日派のジャーナリストは「穴があったら入りたいぐらい恥ずかしい」とまで言っている。これを期に、相互理解が深まるといいのだが。
2011年03月17日
石油の一滴は、血の一滴
「油なくして、支援はありえない。ほんとにこの一滴一滴が、命が関係してる」
昨日のNHKニュースでの、青森県三村知事の発言。被災者へのインタビューを聞いても、移動と暖房のため「石油が欲しい」という声が多かった。如何に、現代生活が石油に依存しているか、思い知らされた。実態は、戦前と変わっていなかった。尤も、その頃石油を使っていたのは軍と産業界で、一般人は殆ど使っていなかったが。
そんな中で首都圏のガソリンスタンドに給油の行列が
先日、「世界が見ている」と書きましたが、これは恥ずかしい。万一に備え、「自分だけは」ということですからね。それも、差し迫った危険の無い首都圏で。イザという時、皆が自家用車で逃げ出したら、先週の帰宅時と同じことになり、大渋滞間違い無しなのに。
昨晩、ドイツ人の友達から、「しばらく、一家でスイスの別荘に来たら」という提案が。
海外（特に欧州）では相当深刻に報道されているらしい。イギリスからも電話が入ったし。子供たちも春休みだし、それもいいかも。
2011年03月16日
政府、東電批判を繰り返す・・・で、何ができるの?
今日から会社は「自宅待機」となった。勿論、福島原子力発電所から流れ出した放射能を心配してである。
菅首相が、「報告が遅い！」と東電批判を繰り返しているようだが、傍目には、東電に報告してもらい、それを右から左に発表しているだけに見える。
首相官邸に専門家は居ないだろうし、ましてや原子力発電所のような専門性の高い分野での未曾有の事故に、当事者の東電よりよい対策案を出せるように思えない。なので、「報告しろ」とせっつくのは、政治主導を見せたいだけじゃないのか?と思ってしまう。
頼れるとすれば、核で空母から潜水艦まで動かしている原子力を扱いなれた米国の専門家しかいないだろう。海外の専門家を含めた合同対策本部は設置されたのだろうか?
一方、「志願して応援のため福島へ行く」との報道には頭が下がりました。福島とは何の関係も無い中国電力の社員がですよ。「今の対応で原発の未来が変わる」・・・その通りです。
2011年03月15日
それでも必要な原子力発電
今回の地震で、ここ数年世界的に見直されていた原子力発電に対し、再び慎重になっている。それに伴い、原子力関連の会社の株式は下落。逆に上昇しているのが、太陽電池や風力発電関連株。
確かに、地域によってはこうした自然エネルギー発電が適する場所もある。しかし、まず第一に、日本が使用する電力は膨大で、自然エネルギーでまかなえる量はせいぜい数パーセントである。第二に、雨量が多いことから太陽光発電に適さず、土地代も高い。
さらに、風力発電についても日本には向かない、と思っている。「何であんなものに補助金までつけるのか？」と憤慨していたら、案の定、問題が明らかになってきている。
１．国の責任
日本の風土に向いていない風力発電に補助金をつけた間違い
２．自治体の責任
戦後50年間に渡り、「国の補助金事業をやらないのはバカ」とばかり、無批判に受け入れてきた。国が全国一律に行う補助金事業が、自らの自治体に必要なのか、投資に対するリターンがあるのか、殆ど考えずにだ。
結果：動かずに赤字垂れ流しの風力発電施設が全国に累々。中には、「せっかく建てたのに動いてないと格好がつかない」と発電するのではなく、逆に電気を流して羽根を回している施設もある、というのは嘘のような本当の話らしい。
今回の事故から学ばなければならないのは勿論で、省エネもさらに進めるべきだろう。産業界が使用する電力が減る一方、家庭での使用量は年を追うごとに増えている。しかし、資源小国の日本にとっては原子力発電はやはり必要だと思うのだ。
2011年03月14日
日本は世界から見られている
地震以来、海外の友人から異口同音に、日本人の冷静な対応が賞賛されています。日本に注目が集まったのは本当に久しぶり。自然災害が起こるまで全く無視されていたわけですが、今回の対応次第では「やはり日本は捨てたものではない」と見直される可能性があります。
住んでいる私から見ると、「被災者に『感想』を聞いてどうするんだ」と思ったり、「それが今必要な情報か?」と思ったりしますが、海外から見ると、（おそらく、情報が垂れ流しでなく、要約されているせいもあるのではないかと思うのですが）「日本人はこんな時でもスゴイ」と褒められています。確かに、海外で地震が起こると大抵治安が悪くなり、略奪や暴行が起こります。救援物資をわれ先に求め、力のあるものがそれを手に入れます。
確かにそれに比べれば圧倒的に冷静。復興に向け、この態度と努力を続けたいものです。世界が見ています。
私のところに送られてきた海外の友人のメールから：
"I really hope Japan can rebuild and recover quickly, although I am completely amazed that, with so much physical damage, that more people weren't killed. It's a real testament to your country's preparedness."
米国で働くイギリス人
"I'm very impressed that people in Japan stay calm and in order after the quake on TV."
米国で働く中国人
"Amazing how the Japanese are coping with it in absolute calm and disciplined manner."
昨年から日本で働きだしたインド人 （彼のblog）
"I was coming from the East Coast of the US last night and sat next to a guy that was flying west to catch a flight to Hawaii and then on to Japan. He is a US Coast Guard environmental specialist who works on clean-up at shipyards and that sort of thing, and the US Coast Guard had already mobilized some teams to go help out. I was glad to hear it - it made for an interesting flight for me to learn a bit more about what is going on and how Japan and other countries are already working together to deal with the challenges."
米国で働くアメリカ人 （やはり、アメリカは頼りになりますね！）
そして、これは日本でも報道され有名になりましたが、米国で働くカナダ人より、
"I think the WSJ had it right: Despite its challenges, Japan remains a mighty industrial power."
（でも、勝手に出来るわけじゃありません）
2011年03月13日
シロウトでも1年で再建できる!
営業力強化のセミナーに投資先と一緒に参加。講師の川勝先生は、日産出身で子会社の経営などをされた後、日本電産に転職。そこで、日本電産が買収したシバウラとネミコンの再建を託される。両社とも見事、1年で黒字化されたが、実は、永守社長の言うとおり実施するから「シロウトでも1年で再建できる」のだという。
その手法とは、
・営業マンに一月100件訪問させる
稼働日が月20日だとすれば、一日平均5件の訪問。ダメな会社の営業マンは月20-30件しか訪問してない。訪問件数を3倍にすれば、√3=1.7で、売上は1.7倍に増える。
・スピード
それまで2週間掛っていた見積もり時間を1日にした。やろうと思えば出来るのに、各部署を回る間にあちこちで放置され、2週間掛っていた。｢仕事を取ることが最優先」と全社で認識し、すぐにやる。翌日、見積もりが出てくれば、顧客は｢もう出来たのか!」と驚き、それだけでもライバルより有利になる。
・ダントツのコスト追求
仕入れは｢半値八掛け」が基本。（つまり定価の4割） No.2の立場で派遣されることが多い日本電産からの役員は、全ての支払伝票を決済する。これを続けて行くうちに、会社の全てのコストを把握し、改善点が分かる。コストはなるべく小さい単位で管理する。工場の電気代にしても、全体で把握するのではなく、ラインごとに電気メーターを付けてライン長に責任を負わせる。
・損益の週次管理
日本電産は（リーマンショック時を除き）決算予想の下方修正をしたことがない。これは月次ではなく、週次で試算表を作成しているから。
日本電産というと、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」が有名。なるほど、このスピードと執着心は只者ではない。
2011年03月12日
東北地方太平洋沖地震の東京での顛末
海外からも含め多数の安否確認をいただきました。家族も含め皆、大丈夫です。
マスコミの常で、被害の大きいところばかり報道されていますが、東京に限っては、水道も電気もガスも正常で混乱はありません。
インターネットにも問題なく、一番最初に問い合わせを貰ったのはフランスの友人からでした。そして、2番目はバングラデシュから。流石、核戦争に備えて米軍が構築した通信網です。国内の友人からは「携帯に電話したけど繋がらなかった」と後からメールで知らされました。一斉に安否確認が起こるため、電話が繋がらなくなるのはいつも通りです。
地震発生時、私は六本木ヒルズ27階にあるGoogleを訪問していました。エレベーターが止まり、また、電車も動いていない、という情報でしたので、そのまま復旧を1時間ほど待ちました。それ以上会社で待たせていただくのも難しくなり、事務所へ戻ることに。
歩道には、週末の表参道のように人があふれています。携帯が通じないので、公衆電話にはどこも列が。タクシーはどれも乗車中で、バスはラッシュ時のようにギュウギュウです。有楽町までは歩いて1時間でした。日頃30分くらいは平気で歩いているので、ここまでは問題ありません。
会社に戻ると、社員全員が揃っていました。地震発生時外出していたのは、私ともう一人で、もう一人も先ほど帰社し、私だけ連絡も付かず待っていたとのこと。携帯にメールもらえればよかったんですが・・・。
大変だったのはそこからでした。電車も動かず、タクシーも捕まらず、最初は「いざとなったら会社にとまればいい」と悠長に構えていたものの、報道で皆が歩いてでも家に帰ろうとしているのを見ると、だんだん「自分も帰ったほうがいいのではないか?」と思えてきます。（集団心理!）
そこで、社有車を運転して戻り始めましたが、隣の新橋まで30分! 歩いて10分の距離です。そこで、また会社に戻ったところ、「都営浅草線が一部動き出した」という情報。それで今度は、新橋まで歩いたのですが、駅の余りの混雑に、駅地下の居酒屋へ。一杯飲んでからはスムーズに帰りました。(^^♪
教訓:
�＿箸砲泙辰垢圧△譴个茲�った
六本木から大崎までは徒歩で2時間の距離。地震発生時点では、電車の復旧にどれだけ掛かるかわからず、「2,3時間で復旧するだろう」という考えでより近い事務所に戻ったが、電車が復旧しないリスクを考えて、最初から自宅に戻ればよかった。途中で地下鉄が動き出せば、必要なら、事務所に戻ることも可能。
��会社で地下鉄が動くのを待っていればよかった
JRが確か1847に終日運休を決め、これで「ひょっとして帰れないかも」と思い始めました。有楽町から大崎までは10km、歩けば3時間の距離です。当初、近くで働いている友人のところへ行き、一緒に食事して様子を見ようとしたのですが、同じことを考えている人も多く、近所の店は皆満席で席がなかなか空きません。こうなってくると、益々帰りたくなる! 時刻は午後8時ごろ。やはり空腹だと焦ってくるのです。後の顛末は、上記にあるとおり。枝野官房長官は正しかった
�９埓�はなぜバスレーンを確保しなかったのか?
車で帰ろうとする人が殺到し、都心の道路渋滞はその後も深夜まで続いたようです。疑問だったのは、動いている公共交通手段が6時間に渡ってバスだけになったにも関らず、道路の通行制限を掛けなかったこと。一般車を規制して、緊急車両とバス用に１レーン確保すれば、どれだけ多くの人がスムーズに帰宅できたことか
2011年03月11日
The Sky
Gpus in the Cloud
クチコミを見る
米国で働いている英国出身のLBS同窓生から連絡があり、「今度日本に出張するのに高校生の息子を連れて行く。ついては、自分が仕事をしている2日間の間息子のためガイドを付けたいのだが、いいガイドは居ないか?」という問い合わせ。
「それなら、年齢が近いうちの娘にやらせるよ」と返信してひと月。今週実際にやってきて、一昨日と昨日娘がガイド。
そのお礼にと、昨晩は宿泊中のニューオータニに一家で招待していただいた。最初に行こうとしたガンシップは上智大学の卒業パーティーで貸切。
次に行こうとしたKato'sは小学生以下はダメ、と断られる。
さらに、天ぷらのほり川はテーブルが二つに分かれると言われ諦め、最後にたどり着いたのが展望レストランのThe Sky。開業した東京オリンピックの際、最先端だったという「回るレストラン」である。ここにいくのは多分二度目か。最初に行ったのは10年位前にランチでだったと思う。ビュッフェのみで、昼は5000円＋TAX、夜は8000円＋TAX。飲み物別でこの料金はビミョー。そのせいか、客の入りはよくなかった。和洋中なんでもあって、それぞれのコーナーに人を配置しているので、採算は厳しそう。9時を過ぎて小学生の末娘が舟をこぎ始め、9時半で引き上げた。
ちなみに、この同窓生と会うのは初めて。会ってみたら、私と同時期に別のプログラムに在籍していたクオンツの専門家だった。GPUを使ったシステムトレーディングのコンサルティングをやっている。
会ったことの無い人にでも世界150カ国の同窓生ネットワークが使えるのがLBSの強み。
2011年03月10日
世の中に出れば、「カンニング」した者が勝ち
大前氏も指摘している通り、世の中に出て勝っている人は、「カンニング」をして自ら情報を収集し、その得られた情報から最後は自分自身の頭で考えてまとめ直し、「これが一番だ」と思えるものを実行に移せるひとなんですよね。
人に聞いてもいいし、ググってもいいし、インターネットのおかげで単なる「物知り」の価値は地に落ちています。もっと、考える力のある人を取るように入試に工夫が必要ですね。
考えてみれば、ビジネススクールの試験を受けたときも衝撃的でした。GMATという世界共通試験をまず受けるんですが、科目は数学と英語だけ。英語を母国語としない我々は確かに英語単語など知っていなければ、ネイティブとまったく同じ試験を受けるので、話にならないんですが、それ以外は記憶しておかなければ解けない問題はありません。数学は、算数といったほうが正確で、簡単な計算を山ほど解かなくてはならない。小学生のときの算数のドリルを思い出したほどです。つまり、これも、計算の正確さとスピードを見ている。
後は、応募書類につけて出す小論文と経歴を元に審査され、書類専攻が通れば、次は面接。世界各国で卒業生がペアとなって英語で1時間弱面接します。確かに、手間を掛けています。今流行のAO入試との違いは、まず試験と書類専攻で足きりをした上での面接なので、基礎学力を疎かにすることは無い、ということでしょうか。
マンモス校では難しいでしょうが、日本でもそういった手間を掛けた入試でレベルアップを図るところが出てもいいように思います。
2011年03月09日
Bossa Du Anime
アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~
クチコミを見る
昨年から気になっていたのが、サントリー「ALL-FREE」のCM。親子役で出演している三浦友和と榮倉奈々のほっぺたにはナルト巻き。
このノンアルコールビールが顧客層と考えているのは、40代、50代の現役バリバリ。飲酒運転取り締まり厳しい折、飲むわけにはいかない。この層にササルのが子供の頃よく見たアニメ。私にもバッチリはまりました。
そしてこのCMのバックで流れている、ボサノヴァ風にアレンジされた「天才バカボン」の歌が凄くイイ。調べてみると、歌っているのは、フランスを代表するボッサ歌手クレモンティーヌ。なるほど、上手いはずだ。
2011年03月08日
超深海油田「プレサル」
日本で｢ブラジル」というと、戦前戦後のブラジル移民、自動車工場での日系ブラジル人労働者のイメージですが、ブラジルにも「世界一」といわれる会社が何社かあります。
その一つが、深海油田探索のペトロブラス。元々、国営の石油開発会社。NYSEにも上場していてTickerはPBRです。深海油田の掘削では世界屈指の技術を持っていると言われています。
2011年03月07日
2011年03月06日
NTVP組合員総会
個人で出資しているNTVPの投資組合員総会。株主総会みたいなものなので、年に一回この時期にあるのだが、自分とはまた別の視点でVC投資している村口先輩の投資活動は参考になる。
もう一つ楽しみなのが、総会の後の懇親会。通常VCの出資者は機関投資家が多いが、NTVPは個人の資金しか取らないことをポリシーとしている。「究極のリスクマネーは個人資金しかない」という考えだ。なので、組合員の方が「自己責任」を分かっている方で、話していて楽しい。
DeNAの次が出るか、正念場。
写真：NTVP支援のカンキョー空気清浄機
2011年03月05日
「入試は大学の業務の中で最も大事な社会的な契約事項」なのか？
今回の入試カンニング事件に関しての京大記者会見。
「入試は大学の業務の中で最も大事な社会的な契約事項である、万全を尽くしているつもりだが、それを妨害された。」
これに対して、
「大学は本来、学の府として高度な研究と教育の末に社会に役立つ人材を輩出してこそ大学ではないか」
とTweetした人が居た。確かに。
一発勝負で決まってしまう入試での公正を期すより（勿論、それも大事なのだけど）、入ってからの教育にもっと力を注いだほうがいいですね。
日本の大学は卒業生の「品質保証」をしておらず、このため、「受入検査」も育成も企業任せ。先日会った経営者は、「挨拶から教えないといけない」と嘆いてました。尤も、このレベルになると家庭教育の問題ですが。
2011年03月04日
超マクロ展望 世界経済の真実
超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)
クチコミを見る
津田塾の萱野准教授は哲学者である。なのに、エコノミストの水野和夫氏と超マクロ展望の対談をして、それが今回本になった。
昨晩のLBS同総会は、この萱野先生の生トークでスタート。同窓生ではないので、本書の編集者である服部さん（集英社）にお願いして実現した。いつもより女性参加者が多かったのは、「イケメン哲学者」と案内があったせいか？
肝心の内容だが、MBAがともすれば短期的な損得だけで終わってしまうのに対し、普段考えない超長期の視点で、文明の流れの中で経済を捉える、というのが新鮮であった。
・「アメリカの世紀」であった20世紀が終わり、米国の衰退が始まっている
・実物経済が衰退すると、それを金融で補おうとするのが世の常
・これはかつてのイタリアでも、オランダでも起こったこと
・1970年代を境に、米国GDPの1割程度だった金融業が占める割合が25%にまで高まった
・大した産出量も無く世界に流通しないWTIが石油価格の指標に使われたのもその査証
・石油価格が上がることで物流コストが増え、地産地消が盛んになる
・先進国では石油輸入代金が増え、（放っておけば）その分生活水準が下がる
・米国があらゆる犠牲を払ってでも守りたいのは基軸通貨としてのドル
・ルール作りが上手いのが欧州で、それ自体が大きな力になる
・ルールが変わることで、衰退する産業が出たり、逆に伸びる産業が出る
・日本はルール作りにもっと上手くなる必要がある
・そのために必要な能力は、「言葉」と「論理」
経歴には最終学歴のパリ第十大学大学院博士課程しか書かれてないが、あとがきに「2人の母校である早稲田周辺で何度か会い」と書かれていたので本人に確認したところ、学部が早稲田文学部だったということ。MBAでは早稲田劣勢なので（昨晩も東大・慶応多し）チョット嬉しかった。
2011年03月03日
自分に飽きない
昨日の「大川功伝説」の続き。
パネラーの方、流石、大川氏の薫陶を受けただけあって（もしくは、ただ、気があったということかもしれないが）、色々とよい話をする。
・（他人が）トラウマのあるビジネス （増田氏）
「そんなビジネス絶対ダメ」とか「無理」とか言われるのがイイ。「あそこは蛇が出るから行かない方がいい」とか言われると、「シメシメ」と思う。
・これからバブル （藤田氏）
スマートフォンとSNSのオープン化で、インターネット業界は大ビジネスチャンス。黎明期から10年経って、徐々にインフラが整備されてきた。
・自分に飽きない （秋元氏）
仕事がチョット出来るようになると、一生懸命にやらず手を抜き始める。成功する人は、例外なく、「自分に飽きず」突き詰めていく。
2011年03月02日
よみがえれ「大川功伝説」
夕方の飛行機で東京に戻る。その足で、ベンチャーサミット2011 よみがえれ「大川功伝説」へ。この度、大川ドリーム基金なるものが出来、その記念ということらしい。
大川氏はCSKの創業者。大阪でタクシー会社など幅広く経営していた大川氏は、40歳の頃コンピューターとの衝撃的な出会いをし、42歳にしてソフトウェア会社を設立。（1968）これが後の1982年に、日本のソフトウェア企業として初めて上場するCSKである。
今日のパネルの人選は、どういう関係なのかと思ったら、CCCの増田社長と秋元康氏は大川氏と親交があり、経営危機に陥ったセガの社外取締役を務めた方。サイバーエージェントの藤田社長は、24歳で上場準備に追われていた頃、NHKの番組で「誰でも連れてくるから、番組出演して欲しい」と言われ、対談相手に大川氏を選んだらしい。IT企業の先輩経営者として、是非あってみたいと思っていたそうだ。
私は大川氏と面識はなかったが、スゴイ！と思ったのは、1998年のMITへの35億円の寄付と、経営危機に陥ったセガを救うために出した850億円の寄付。日本に金持ちは(実は)多いが、これだけの寄付をした人は近年居ないのではないか？飲食の際も必ず自腹で、会社経費は一切使わなかったそうだ。
ところで、出身の早稲田には寄付はしたのだろうか? 奨学金制度はあるようだが。
2011年03月01日
鳴門市ドイツ館
仕事で鳴門へ。会議開始まで時間があり、近くの鳴門市ドイツ館へ連れて行っていただく。
ここは、1917年から1920年まで、第一次大戦で日本の捕虜となったドイツ人約1000人を収容した捕虜収容所。当時の日本は国際法を実直に守り、「一等国」となることを目指していたこともあり、諸外国で考えられないくらい捕虜を優遇した。
まず、強制労働一切無し。収容所内には、図書館、ボーリング場、テニスコートなど娯楽施設まで作られた。また、パン作りや菓子作り、演劇、楽団などの活動が盛んだった。捕虜にも関らず、捕虜だけで山登りまでしている。ベートーベンの交響曲第9番、所謂「第九」が日本で最初に演奏されたのもこの捕虜収容所である。
この生活水準は、当時の日本で最高水準だったろう。大多数の日本人は娯楽に縁のない生活をしていた。おそらく、監督する側の日本兵よりもよい待遇。
この頃まで、明治以来、「鹿鳴館」の流れは続いていたわけだ。第一次大戦後、「これで日本も一等国」と思ったのに、終戦後のワシントン海軍軍縮条約で米・英・日の保有艦の総排水量比率を5:5：3と決められ、これがきっかけとなって「ここまでやったのに、英米は日本を一等国と認めてない」という世論が沸き起こる。
この時、同じ連合国側だった仏･伊は1.75であり、当時の日本の経済規模からいって、3はむしろ貰いすぎだったにも関らずである。実力を直視できない結果、後の大東亜戦争の悲劇が起こる。
