2010年07月
2010年07月31日
第1回「E-1グランプリ」開催
マネー講師のセミナーコンテスト「E-1グランプリ」が今日銀座で開催された。
主催はマネー・カレッジ。LBS同窓の木田さんが頑張っています。
栄えある第1回に参加したのは、岡村知美さん（名前の読みが同じ、且つ早稲田）、花輪陽子さん（リーマンショックで外資投資銀行リストラを機に猛勉強してFPに）、大石泉さん、田中雅人さん、高橋成嘉さん。（スミマセン、最初の二人だけしか聞く時間がありませんでした)
審査員の温かくも厳しい的確な意見が良かった。プロ講師を目指す出場者に本当に参考になったと思います。
2010年07月30日
Monopoly
小山台高校の英語教諭の指導の下、英語版Monopolyを初めてプレー。
このゲームが生まれたのは、米国の大恐慌時代。大学の経済学の講義などで使われていた原型をゲームとして完成させたのは、失業中のエンジニアだったという。
やってみるといかにもアメリカ的。ゲームの中心にあるのは不動産投資。土地の一角を買い占めることが出来れば、そこに家を建て、そこに停まった人から賃料を徴収できる。この賃料が家の建築費と同じ位するので（高金利時代の名残りか?）、当然、ドンドン建てたほうがいい。
かくして、富める者は益々富み、貧富の格差は開いていく。この成長カーブに乗れなかったものは、最後に支払いが出来なくなって破産。ジ･エンド。
私はというと、4人でプレーして、２人が破産した時点で、タイムアウト。生き残ったが、もう一人とは１０倍くらい資産の差がついていて息も絶え絶え。
ゲームはうまく使うと教育効果高いですね。
2010年07月29日
Middlesbrough
娘の行っている高校の交換留学生が今日到着。今年は経済危機＋円高の影響で来る学生の数が減ったとか。
うちは一昨年この留学制度で長女がベルリンに行き、昨年は泊めていただいた家庭の子がうちに来た。これで一通り終わっているので、今年は来る予定は無かったのだが、引率の先生を受け入れる家庭がなかなか見つからず、うちで引き受けることに。
イギリスの2箇所から来ていて、うちに来た先生はEngland北東部にあるMiddlesbrough出身。地元の高校と大学で生物を教えているらしい。
バイク好き(HONDA)ということで、ホンダ本社とツインリンクもてぎのHonda Collection Hallに連れて行ってあげようと思う。
2010年07月28日
三行提報
久しぶりで「カンブリア宮殿」を見た。ゲストはサトーの藤田東久夫（元社長・会長）。以前、『たった三行で会社は変わる』を読んで感動し、2年前本blogでも紹介した。
今流行りのTwitterは140文字以内だが、サトーの「三行提報」は127文字以内。多少の違いはあるものの、非常に近い分量。
1980年後半に導入した際は、PCもインターネットも勿論普及しておらず、手書きで80文字だったらしい。イントラネット導入で画面に打ち込むようになって、3行で収まりが良かったのが127文字だったということ。
これを海外も含め3500人いる全社員が毎日書く。書いたものは社長室の専任3人が全て読み、重要と思われるもの80通を選ぶ。
3行だと、「こうでした」だけでは終わらず、「こういう背景ではないか?」とか「私はこう思う」も付け加えて丁度いい。社員に考えさせる訓練にもなるという。
提案された内容はドンドン取り入れるので、社内規則はドンドン変わるという。これが、変化に強い会社、変化を楽しめる社員を作っているとか。なるほど
2010年07月27日
ビジネス洋書トライアスロン
Living in More Than One World: How Peter Druckers Wisdom Can Inspire and Transform Your Life
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「ビジネス洋書トライアスロン」発売開始記念 神田昌典X井上久美 講演会 なるものが紀伊国屋ホールであった。安かったし（1000円）、聞きに行くことに。
略して「洋トラ」。「もしドラ」もそうだけど、定着しやすい略称になるかどうかも考えてネーミングしているようだ。
本サービスは、神田さんの最新商材で、2週間に一冊のペースでビジネス洋書を取り上げ、それについて神田氏と井上氏が語る、というもの。
神田さんは、「大学院留学（彼はMAとMBA両方米国で取得している）で単位が取れるように必死で読んだが、読んで身に付くようになったのはフォトリーディングをマスターしてから」だとか。
私は、最近ペースが落ちて月10冊の読書ペース。洋書を読むのは貰った時だけなので、年に数冊。洋書は妙にボリュームがあったりで、見ただけで気が重くなったりするのだけど、多くは、同じことを繰り返し多少違った書き方をしているだけで、エッセンスは必ずしもボリュームに比例しない。
「本の情報を刺激として、既存知識を結び併せて、自分自身の思考体系の中で活用する」のが読書の目的。洋書は、分かりにくいだけに、想像力が働きやすいのでいいのだという。
これを機にもっと気楽に読むことにした。
写真：神田さんの一押し
2010年07月26日
北鎌倉駅から金沢文庫駅までハイキング
うちの娘たちは全員ボーイスカウト経験者。上二人はそれぞれ中学になって止めているが、末娘は現役カブスカウト。
日曜日、久しぶりに活動に参加。今回のコースは北鎌倉駅から金沢文庫駅までの11.4km。ほぼ山道のコース。
折からの猛暑で大人でも厳しいコースだったが、小学生中学年のカブスカウトが全員5時間（休憩1時間含む）掛けて歩き通した。
明日は筋肉痛かな。
写真：建長寺の天狗像
2010年07月25日
Little Miss Sunshine
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リトル・ミス・サンシャイン [DVD]
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娘の通う高校の英語の先生が映画好き。推奨され、学校の図書館で借りたのがこれ。
2006年のアメリカ映画。監督はジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスの夫婦。美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の最終審査に通過したぽっちゃり気味の少女・オリーヴのために、あらゆる問題を抱えたその家族が黄色のVWバスに乗って会場まで連れて行くその道中を描いたコメディ映画またはロードムービーである。（Wikipedia）
凄く問題を抱えた家族なのだが、4日間（多分）の旅行中の試練で次第に「家族」を取り戻していく。最後は笑えた。
2010年07月24日
金元工作員の招請費３０００万円超
まだ詳細は発表されていませんが（というか、政府が拒否していますが）、今回の金元工作員招請費は３０００万円超であるようです。
犯罪者に「謝金」を支払って来てもらって、取調べは一切無し。ふざけてます。
拉致被害家族を会わせる事に意味があるなら、こちらから韓国に出向けばよかっただけですが。その費用は一人10万円で済んだでしょう。
2010年07月23日
金元死刑囚帰国
「チャーター機、ベンツに乗せて軽井沢に連れて行き、ヘリコプターで遊覧させて何の意味があるのか」と批判したのは、北朝鮮による拉致被害者で帰国した蓮池薫さんの兄透さん。
・貴重な情報があるなら警察が聴取すべきだ
・２３年前の思い出話を聞いて感傷に浸っている場合ではない
・政府にビジョンがあるのか
いちいち正しい。
日本旅券を偽造して不正使用したテロリストを、いくら反省しているとはいえ（一方、「未だ一度も大韓航空機爆破事件の被害者家族に謝った事は無い」という報道もある）、これだけの大犯罪者を「国賓級の歓迎」（朝鮮日報）で迎えるなど、これで法治国家といえるのか?
「謝礼」まで払った、というのには開いた口がふさがらなかった。何が「逆立ちしても鼻血も出ないほど無駄削減」だ。チャーター機だけで1000万円掛かったという。
同じ時期、イギリスのDavid Cameron首相は米オバマ大統領を就任後初めての公式訪問したが、BAのビジネスクラスで行ったので、これだけで?200K（3000万円弱）の節約になったという。大英帝国でも財政赤字を増やさないためにこれだけのことをやっている。
勿論、いくらコストが掛かろうが、それに見合った成果があればいい。しかし、金元死刑囚には日本の公安当局が韓国に出向いて既に話を聞いている。それからまた何年も経っているので、記憶が風化することはあれ、新たな情報が出るわけは無い。
中井洽拉致問題担当相は23日、ヘリ使用の第一の理由は渋滞回避のためだと強調。批判に「こんなことが非難されるなら、世界中だれも情報持った人は日本に来てくれない」と述べた、という。
中井大臣は、赤坂議員宿舎のカードキーを交際していた銀座のホステスに預けていたことでも問題になった。それを首にしないのだから民主党はスゴイ。
2010年07月22日
シリコンバレー復活に見る日本の課題
Innovation Summit 2010（日経ビジネス）の基調講演は、Dr. John Hennessy, President of Stanford University。
スタンフォードは米西海岸を代表する名門私立大学であり、シリコンバレーの中核となる大学だ。HP、SGI、Sun Microsysems、Cisco、Yahoo!、Googleシリコンバレーを代表するこれらの会社は皆この大学、あるいは大学関係者から生まれた。
世界中からシリコンバレーを見学に訪れ、この世界一のITビジネス創造システムを真似ようとする。学長は、こういった見学者によく言うのだそうだ。
「10年で自国にシリコンバレーを作りたい? それは無理。ここでも50年掛かった。」
投資家の時間軸はせいぜい10年。それ以上長期的な技術開発は大学でやるしかなく、大学の役割は重要性を増しているという。スタンフォードは、��Global（大学院の1/3が留学生 技術系に限ると1/2以上）、�◆崟こΔ鯤僂┐襦廚�目標、�Ｅ按貪�な実力主義であり加点主義、だという。
そしてのその技術の「種」がビジネスに育つには、�〇餠發鯆鷆，垢�VC、��経営者、�５蚕兌圓了阿弔�必要だという。
日本の大学は変わらないといけない。そうでなければ、存在意義が無い。
2010年07月21日
バブルの興亡
バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか (講談社BIZ)
著者：徳川 家広
販売元：講談社
発売日：2009-10-16
おすすめ度：
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徳川将軍家直系19代目による経済本。今回の金融危機を予想した本として2008年ベストセラーになった『ソロスは警告する』の翻訳者である。
市場経済は最も効率的な経済体制であるものの、景気変動が必ず起こる。この景気変動があるきっかけで人為的に大きくなるとバブルが発生し、それは必ず崩壊し新たな現実に適応するための犠牲を強いる。・・・と私は理解した。
筆者が過去のバブルを研究したところ「バブルサイクル」があるという。
�ヾ�待上昇要因＋外発的な危機に対する過度の金融緩和
（例）1987ブラックマンデー
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��インフレ
�ざ睛三�締め＋期待の変転する事件
（例）1990湾岸戦争･･･やはり軍事力
�ゥ丱屮詈�壊
�ι垓�
面白いのは、今後2年間で、日本にバブルが発生し、日経平均は3万円（今の3倍だ）になる、と予想していること。
これだけ「期待値」が下がっている日本にそんな上昇要因があるのか? あるとしたら、日本の環境技術が世界に輸出され、安全な日本に豊かになった新興国から観光客が殺到するか?そうやって景気が回復したところで、「外発的な危機に対する過度の金融緩和」が行われれば、バブルが発生する。
「予想」というより一つのシナリオと考えておいたほうがいいだろうが。
2010年07月20日
豊洲でピクニック
東京ピクニッククラブ例会？は「海の日」ということで豊洲。
豊洲はその昔、時々NTTデータの会議室をLBS同窓会で使わせていただいていて、行ったくらいです。その頃は、オフィスビルが幾つかあった位で余り人が住んでいる感じじゃなかったんですが。
今回行ってビックリ。
元造船所だったドックを囲んで、ららぽーとなど商業施設とマンションが林立してます。「あー、10年前に買っておけば、ここは不動産も上がったんだろうなー」と横目で見ながら、今回の会場の豊洲公園へ。
私の大好きなクレーンなどの産業遺構もあり、20年前留学中にヨーロッパで見たドックなどの再開発地域を思い出します。
帰りは、船でお台場へ。20分ほどの短い船旅ですが、海の上から見る東京は非日常感があって楽しめました。
写真：Yutaka Suzuki/ Tokyo Picnic Club
2010年07月19日
官僚病から日本を救うために
官僚病から日本を救うために―岸田秀談話集
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先月読んだ岸田先輩の「嘘だらけのヨーロッパ製世界史」が面白かったので、最新刊も読んで見ることにした。
タイトルからは、「また官僚批判の本か」と思うが、そうではない。
岸田先生の専門である精神分析的に言うと、放っておくと「全ての集団は自閉的共同体になっていく」。外部からしかブレーキを掛けられないので、そうした仕組みが必要、だということだ。
日本は精神分裂症の典型的症状を示しており、それを直すには、「現実を直視する」 ことを真っ先にあげている。まずは、「不平等条約、敗戦占領を歴史の事実として認める」ことから始めないといけない。
「官僚は大バカだ」と言った総理大臣が居たが、優秀な官僚組織の暴走を許したのは政治の責任、ということですね。制度上、「三権分立」で互いに牽制が利くようになっているのに、「馴れ合い」にしてしまった双方が悪いのだ。
ついでに言えば、世間知らずの裁判官が下す司法判断も時々ひどいのがある。政治家を選んでいるのも国民なら、最高裁裁判官の審査権がありながら行使してないのも国民。
「バカというお前がバカだ!」と子供の頃よく怒られましたが、菅総理はそんなことも言われずに育ったんですかね。
2010年07月18日
科学技術は日本を救うのか
科学技術は日本を救うのか (DIS+COVERサイエンス)
著者：北澤 宏一
販売元：ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日：2010-04-15
おすすめ度：
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西日本では大雨が降ったばかりだが、関東は梅雨が明けたそうだ。確かに暑い。
図書館に涼みに行って、読書。今日は3冊読んだが、そのうちの一冊。
著者である北澤宏一氏は高温超電導の研究で著名な科学者であり、独立行政法人科学技術振興機構の理事長。先日の「事業仕分け会議第２弾」で、都内にオフィスが多すぎると指摘を受けた。
日本の科学技術のレベルは依然として世界トップレベルだが、このところ投資不足で「技術革新が回らない」状態だという。
菅総理は、「第三の道」で福祉分野への支出で成長も可能、としているが、基本的に「消費」である医療や介護で持続的成長が可能とは思えない。「違う」というなら、根拠を示して欲しいものだ。
消費される福祉より、科学技術を含めた「末来への投資」を優先させないと、結局、国家予算で最大かつ年々増え続ける福祉も提供できなくなってしまう。
2010年07月17日
法人税廃止?
日本の税をどう見直すか (シリーズ・現代経済研究)
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『日経ビジネス』今週号のタイトルは、「日本倒産」。ついに、メジャーな雑誌で正面からその可能性が論じられるようになった。
その中で、慶應義塾大学の土居教授が「法人税の廃止」を提案している。これは面白い。
世界中で、富を生み出す源泉としての企業の奪い合いになっている。その昔、欧州の法人税率は日本より高い時代もあったが、今では日本の約40%に対して、（国によって違うが）約30%に低下している。EUの誕生で欧州内の人・物・金の流通は自由になり、企業が場所を選ぶ時代だ。
東南アジアでは20%台。「それならいっそゼロに」というのは面白い。
企業内に蓄積された資金も、いずれ「誰か」のところに支出される。賃金として従業員に支払われれば、個人所得税で課税できる。配当として株主に支払われれば配当税あるいは所得税で徴収。株式として相続されれば相続税で。（尤も、これは控除額が大きいので、相続する人の5%くらいしか納税対象になっていないが）
法人所得税が無くなれば、納税に関っている膨大な手間と人が要らなくなる。その分もっと生産的なことに経営資源が使えるので、これはいいかも。
2010年07月16日
小網神社
出張の間は、四国→岡山→大阪と全て「曇り時々雨」だったが、東京は快晴
。暑い
午後は茅場町の後、人形町へ。微妙に時間があったので、以前から行こうと思っていた小網神社に寄る。
「戦時中、度重なる空襲から神社を守り、出征した氏子全員が無事に帰還したことから別名『強運の龍』と呼ばれ、強運厄除けの力が宿るといわれています。」
しっかり、「強運・厄除」のお守りを買って帰りました。
2010年07月15日
スペインに遍路展示室オープン
昨日朝、飛行機で松山へ。松山で4社訪問後、夕方高松へ。松山市内、相変わらずの渋滞。坂も無い平らな街だし、路面電車も走っているので、車の使用を控えればいいのだが。
夜は、高松でNPO「遍路とおもてなしネットワーク」の松岡事務局長と会食。この活動を長年熱心にされている。ここ数年、四国遍路だけでは飽き足らず、キリスト教徒の巡礼路として有名なスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを既に3回踏破されている。
行く度に、四国遍路の紹介をし、交流を図ってきた甲斐あって、先月、巡礼路の途中に四国遍路展示室がオープンしたらしい。世界遺産のサンティアゴ・デ･コンポステーラに四国遍路！
いつか、四国遍路も世界遺産になるといいな。
2010年07月14日
磯崎先輩当選
今回の参議院選挙で、香川県（一人選挙区）からは磯崎さんが当選。下馬評では、元高松市副市長で民主党の支持を受けた岡内須美子氏が優勢だったが、選挙戦が進むにつれ、菅総理大臣の「迷走」に助けられ、次第に優位に。結果は４万票の差をつけ圧勝した。
香川県から選出される自民党議員として初めての公募候補。3月まで全日空の社員だったが、公募で選ばれた後退職して、背水の陣で選挙戦に臨んだ。
磯崎さんは丸亀高校の4年先輩。お会いしたことはないが、国会議員になれば東京丸高会に来るんだろうな。
2010年07月13日
LAOX
ラオックス代表取締役の羅社長の講演があった。
羅社長は上海の出身で、1989年に来日。92年に中国語書籍の貸本店「中文書店」と、同新聞「中文導報」創刊。95年に中文産業を設立。2009年にそれまで10期連続の赤字で倒産の危機にあった老舗家電量販店のラオックス（東証2部）を買収し、一躍有名になった。
買収資金を出したのは、中国最大手の家電量販店である蘇寧電器（ソネイデンキ）。その時価総額は約1兆円で、ヤマダ電機（6000億円）の倍近くある。売上高は逆に、ヤマダ電機が2兆円で、蘇寧電器は8000億円位。PERで比べると、ヤマダ電機のx10に対して、蘇寧電器はx26。国自体の勢いの差だろう。
中国の家電市場は、急成長中。蘇寧電器含め、家電量販店と言うのは日本の百貨店ビジネスに近く、店を所有しているだけで、そこに商品を置いて販売しているのは各メーカーの社員らしい。現在はこれでも売れるからいいが、将来競争が激しくなれば、日本のような商品知識の豊富な定員による丁寧な接客と、顧客本位の品揃えが求められるはずで、ラオックス買収はその布石でもあるという。
羅社長も、「日本の企業は、日本企業と言うだけで割安になっている場合がある」ということで、情けない話である。
2010年07月12日
2010年07月11日
日本は世界の「課題先進国」
「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ
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元東大総長にして、現在、三菱総合研究所理事長の小宮山氏が、『資源枯渇、環境問題、高齢化に直面する日本は世界の「課題先進国」、その解決に成長の活路あり』との提言をされている。
氏は自動車などのエネルギー効率を3倍にすることを提案している。これは現在の技術でも十分可能なのだけど、ユーザーのコストが余計に掛かるので、なかなか進んでいない。日本では、自動車産業を助けるための「エコカー減税」で高価なハイブリッド車の導入が一気に進んだが、税収はその分減った。
最も公平で簡単なのは、「炭素税」だと思うのだが、どうだろう？同じ車でも乗り方によって二酸化炭素排出量は違う。極端な話、全く走らなければ、排出量はゼロ。また、整備状況・ドライブの仕方で燃費は楽に5割違う。
なので、使った石化燃料に応じて課税するのが最も合理的だと思うし、燃料代が上がれば、自然に節約を心がけ、高価でも燃費の良い自動車が選択される。
2010年07月10日
あなたの投票先を診断できます
日経ビジネスonlineに「あなたの投票先を診断できます」という特集あり。17問の設問に答えて、その志向に一番近い政党を選んでくれる、というもの。
私も早速やってみました。
結果は・・・・「競争重視･成長派」
それはその通りなんですが、困ったのがその先。
「政党」を選んでくれるのかと思っていたら、「公共投資⇔官のムダ排除」「競争促進⇔大きな政府」というマトリックスの中で、個々の議員が同じアンケートにどう答えたかで、マッピングしています。
可笑しいのは、どの象限にも民主党議員が満遍なく居ること。 元々、「政権交代」という野望だけで集まった政党ですから、それが実態なんでしょうね。
実は、驚いたことに、自民党も、偏りはあるものの、やはり各象限に議員が居て、その意味で民主党と違いはありません。こういうのが二大政党制ということなんでしょうか？
結局、消去法で、「この象限に入っていて、他の象限に入ってない政党」を選ぶしかありませんでした。
2010年07月09日
グランドアーク
昨晩はParty終了後、LBS同窓生だけで近くのグランドアーク半蔵門で2次会。
警察共済組合直営のこのホテル、東京で最も安全なホテルとも言われています。（笑） 警視庁のHPでは、「施設とサービスは一流ホテルと変わりません」と謳っていますが、これはその通りですね。運営は帝国ホテルのようです。
皇居を見下ろす最高のロケーション。世が世なら打ち首でしょうね。
先日の健康診断で、胃炎の悪化が指摘され、しばらく酒を控えていましたが、役割を無事終えた開放感から、普通に飲んでしまい、今日は体調悪し。
2010年07月08日
2010年07月07日
フェラーリ・フェスティバル
七夕の今日は、東京では生憎の雨。
さて、｢男の子」として乗り物全般が人並みに好きな私ですが、その一方、合理的な私としては、どう考えても割に合わない都心での車保有には踏み切れないです。
それでも関心があるので、車関係の記事があるとツイ読んでしまいます。今回目に留まったのは、日経ビジネスonlineの「おいおい不況はどこに行った？」フジスピードウェイで行われたフェラーリ･フェスティバルの記事。
これ読んでいると、｢不況って、超富裕層には関係無い」ことが分かります。いや、ホントは富裕層を構成する人が変わっている可能性はありますが。
2010年07月06日
マニフェスト評価 民主党21点 自民党30点
言論ＮＰＯが行った評価によれば、民主党政権になってから9カ月間のマニフェスト評価は、民主党は21点、自民党が30点ということ。
民主党の場合は、「マニフェストの実行が修正されているにもかかわらず、それを国民に説明していない、ことが大きい。」
先週末の党首討論でもそうでしたが、中身が修正されていることを認めず、「ぶれてない」と強弁。初めて政権を取ったんだから、素直に認めて、「変えました」と認めた方がいいと思うんですが。（鳩山前首相の「学べば学ぶほど・・・」は流石に首相がいうには素直すぎましたが）
2010年07月05日
未公開企業への個人投資に新規制？
先月、VC業界を震撼させたのが、日本証券業協会の協会規則改正案。
個人投資家を相手に増資をした未上場会社について、証券会社が上場時の新株発行や売出しを引き受けることを原則、禁止することを提案している。
改正の趣旨は、「未公開株の詐欺防止のため」ということだが、これではエンジェル投資が出来なくなる、と大反響が起こった。
所謂ベンチャー企業は、資本を、�〜篭伴圓箸修硫搬�･友人、�∪菁攘弍勅圓覆疋┘鵐献Д訶蟷餡函↓�VCなどの機関投資家・事業会社、�ぞ緇譴砲茲螳貳姪蟷餡函△�ら発展段階にあわせて調達していくのが普通だ。
世間には、「アメリカではVCが創業時から投資している」という誤解があるが、米国でも創業時間もない時期に投資するVCはほとんど無く、少なくともプロトタイプなりが出来てからの投資となる。これは、個人のリスクで、個人の判断で投資できる個人投資家と、常に説明責任が求められる機関投資家との違いだ。
エンジェル投資家が居なければ、アメリカを代表する企業となったアマゾンもアップルもグーグルも誕生しなかった、と言われている。
証券業協会の意図は、エンジェル投資家を禁じるものではないらしいが、改正案にはハッキリと書かれてない。実は、私も協会が募集した「パブリックコメント」（なぜ、こんな横文字を使わないといけないのか?「意見募集」で十分。）でも意見を述べさせてもらった。
改正案は個人での投資そのものを禁じるものではなく、協会員である証券会社が上場を引き受けない、つまり、個人から投資してもらっていた会社は上場できなくなる、ということ。
これも、考えてみればおかしな話。上場を真剣に考えられるような会社になっている、ということは明らかに詐欺ではないし、詐欺ならハナから上場なんて目指してないから、証券会社が引き受けを検討することも無い。
日本でよく起こる、「本末転倒の過剰反応」としか言いようが無い。
2010年07月04日
ノーマン・ロックウェル オールディーズ、その愛しき素顔たち
府中市美術館で開かれている「ノーマン・ロックウェル オールディーズ、その愛しき素顔たち」を見学。
日本でもよく知られた画家なので、府中市美術館という都心からは離れた場所だったが、ほぼ満員状態。かといって、都心の美術館で開催される著名な展示ほどではなく、「人の頭しか見えない」ということは無かった。
ノーマン･ロックウェルの作品の魅力は、絵の持つストーリー性と、そこに容易に感情移入できることだろう。
例えば、1972年作「家出」からも、
・子供が一人警官と話している
・場所はDinerなのに、子供は一人だけのようだ
・椅子の下には、棒に突き刺された荷物
・「あ、この子、家出してきたんだ」
・その子供を、直ぐに叱るのではなく、子供から「少年」への一歩を踏み出したことに敬意を表してか、警官が対等に話している
・そのやり取りを、「なかなか、やるな」と温かい目で見る食堂の主人
というストーリーが一瞬にして頭を駆け巡り、やがて、自分の同時期の頃を懐かしく思い出すだろう。
美術館で放映されていた、解説ビデオである米国人批評家が、
「TVも映画も世話を焼きすぎ。あれでは自分でストーリーを描けない。ロックウェルの絵を見れば、誰もが自分のストーリを描ける。」
2010年07月03日
消費税議論
大阪で生活保護費目的に来日したらしい大勢の中国人が問題になっているが、当然ながら、氷山の一角だろう。そもそも、残留日本人の子供と偽って来日した中国人も多いと聞く。（「半分以上はそうだ」という説も。）
勿論、こういうことが起こるのは、日本が低所得者に手厚い国で、「中途半端に働くより、働かないほうがいい」という仕組みになっているからだ。
今回の選挙でも、やっと消費税率アップが口にされるようになり、財政破綻はギリギリのところで避けられるか?と思ったが、内閣支持率がチョット落ちると、もう「300万円以下の所得の人には還付する」とか言い出した。
そもそも、所得税などの直接税から、消費税などの間接税に移行するのは、「広く浅く」課税するほうが、社会を支える税として公平だからであり、また、富を生み出している企業や富裕層に必要以上に累進的に課税すると、様々な節税を試みるし、最後は海外に出てしまって税収がゼロになりかねないからである。
その原則を忘れて、還付とは本末転倒。欧州諸国は20%前後の消費税だから食料品は無税にしたり、税率を低くしているが、10%程度なら一律に課税するほうが簡単だし、「税金を払わない人を無くす」のが公平というものだろう。
以前も書きましたが、私は、「法人税も、所得税も、消費税も20%のフラットタックス」（しかも、控除なし!）が最もシンプルで、いいと思うのですが。こうなったら、世界中から「富を生み出せる人」がかなり移住してくると思うんですけどね。
2010年07月02日
中国人とうまくつきあう実践テクニック
すぐに役立つ 中国人とうまくつきあう実践テクニック
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今や日本経済の頼みの綱ともいえる中国経済。かっては輸出用の生産拠点だった中国が、巨大市場であり、また資金源となってきている。
そんな中、月例の朝食勉強会での講師を務めて頂いたのが、本書の著者である吉村章さん。台湾最大のＩＴ業界団体「TCA（台北市コンピュータ協会）」の駐日代表。
私は中国人とビジネスをしたことがないので『取締役 島耕作』で読むくらいなのだけど、現場では様々な「すれ違い」が起こっているらしい。
例えば、会食は必ずどちらかが奢り、割勘は無し。気持ちよく受けて、次回はこちらが接待すればいいのだという。割勘は、「貸し借りをせず、関係をこれまでにしましょう」という意味になりかねないとか。
それも、「高かったでしょう。悪かったですね。」などと言うより、「安かったですね！流石、XXさん。」と、店を選び、交渉したであろうホストを褒めるのが中国流だとか。
さらに、中国人は「人と人」との個人関係で付き合うので、「ご馳走する」と言っておきながら、領収書なんかもらっていると、「ナンだ」となってしまうらしい。この点は日本より健全かも。
2010年07月01日
99歳で初出版の詩集が6月のベストセラー第10位
くじけないで
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昨年iPhoneにしてから、産経新聞を読むようになった。iPhoneでダウンロードして全記事が新聞と同じ体裁で読める。
一面の上、「産経新聞」の文字の横にあるのが、「朝の詩」のコーナー。毎朝、読者の投稿した詩が掲載されている。
小学生から超高齢の方まで。いつも上手くて感心するし、中にはビックリするくらい上手なのもある。｢言葉の力」というものを毎朝実感。
ここで注目されていたのが、99歳の柴田トヨさん。投稿したものを集めて自費出版したところ、出版社の目に止まり、今年3月に一般発売。
6月は月間ベストセラー初登場で10位に！(トーハン調べ)
