2010年06月
2010年06月30日
戦略の無い日本に光明?
田原総一朗責任編集 2時間でいまがわかる! 絶対こうなる!日本経済
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W杯は残念
日頃サッカーなんて全く見ない私も、子供たちと見ようと、録画したのを（この辺が俄かファン）朝5時に起きてみました。実は、このところいつもこの時間に起きているので、全く問題なし。
今日、年下の友人からメルマガが届き、それによると、日頃辛口の英国フィナンシャル・タイムス紙も、日本チームの活躍を持ち上げています。
それで、彼は、
「もしこの日本代表の躍進が、現有戦力を冷徹に見極めた上で、「勝つ」為の方策とその実行に伴うリスクの両方を考慮に入れて下した決断の結果であるならば、即ち「戦略」によるものならば、これは日本にとって画期的な事であり、日本の将来に希望の光を灯すもの！！と強く思います。」
2010年06月29日
ZoomSystems
ベルギー人の同窓生が働くZoomSystemsを訪問。
「ZoomShop」と呼ばれる自動小売店舗でiPodやデジタルカメラといった小型電化製品やソフトウェア、化粧品等を販売している。
最初聞いたときは、「自動販売機とどう違うの?」という感じだったが、
１．基本的にワンブランド一台（中には、Best BuyやMacy'sという小売店ブランドもあり）
２．売られているものは最低でも$20以上（日本では￥3000以上）数万円までの中価格商品
３．クレジットカード決済
という点が違うようだ。これをショッピングモールや空港など屋内で人通りの多い場所に設置する。米国では約1000台が稼動、日本では昨年から始め30台らしい。
米国本社にはSierra Venturesはじめ有力VCが100億円以上を出資している。
2010年06月28日
ハイコンセプト
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
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昨日の『新・経済原論』は大前研一氏が英語で書いて海外で評判になり、それが日本語訳されたものだけど、これはDaniel Pinkが書いたものを大前研一氏が日本語訳したもの。同じ2006年の出版。
� 屬茲修旅顱�特に途上国に出来ること」は避ける
�◆屮灰鵐團紂璽燭筌蹈椒奪箸暴侏茲襪海函廚枠鬚韻�
��「反復性のあること」は避ける
＊創造性があり、反復性がないこと
農業→産業→情報→コンセプト
富を約束する「6つの感性」
�ゝ’修世韻任覆�「デザイン」
��議論よりは「物語」
�８鎚未茲蠅癲崛澗里猟艦臓�
�は斥�ではなく「共感」
�イ泙犬瓩世韻任覆�「遊び心」
�Ε皀里茲蠅癲崟犬�がい」
「そうは言われても、今更･･･」というのが、私の世代以上の反応かもしれない。Pink氏によれば、「誰でも持っている才能だが、学校の『左脳偏重教育』の中で鍛えられてこなかった」という。
Appleなんか、ハイコンセプトの最大の成功例だろう。iPod、iPhone、iPadなど、何れもこれまで世の中に全く無かったものではない。特殊な部品を使っているわけではなく、全て仕入れ。組み立ては中国。
しかし、デザインが良くて、（Steven JobsやApple社の）物語があり、操作にも遊び心がある。正に、「コンセプトの勝利」
2010年06月27日
新・経済原論
大前研一 新・経済原論
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土曜日は4件のアポのあと、実家で就寝。今朝は地元の企業経営者に空港まで送ってもらう道すがらお話。
本書は2006年の出版。
「21世紀の政府は納税者の金ではなく、世界中に有り余っている資金を引き寄せて他人の金で自国・地域の発展を図る」
というのがメインテーマ。資金を引き寄せるためには、「世界中の投資家や企業がすぐにわかるメリット」が必要。その最たるものは、人件費の安さであったり、税金の安さだろう。
その後、リーマンショックで本書でも取り上げられたアイルランドは経済危機に見舞われている。しかし、中印の経済性回復は力づよく、引き続き世界の資金を引き寄せている。これは巨大な国内市場が注目されているため。
発展の単位は、かっての「国」から、「地域」に変わっており（地域国家や都市国家もありますが）、そこにはリーダーが居る、ということ。一貿易港に過ぎなかったシンガポールを、日本を上回る国民所得にしたのはリー・クワンユーであったし、現在、中国で発展を引っ張っているのは各地の市長だという。
そういえば、中国人から「中国の市長は45歳以下しかなれない」という話を聞いたが、本当か?将来に責任を持つ、という観点からはいいかもしれない。
2010年06月26日
高松は雨
昨晩は、取引先の株主総会出席のため香川に来ていた上場企業社長らと会食。どこにしようかと考えたが、結局、街中のお茶屋を改装した隠れ屋な店で、和のテイストにイタリアンというのが気に入っているイタリアン・ビストロ･ヒライに。
当初旧知の3人だけのはずが、「あの人も紹介したら面白いんじゃないか」とやっているうちにドンドン増えて、結局10人に。一人が風邪で来れなくなり、最終9人。
楽しい会で、また、注いでくれるものだから飲みすぎてしまった。酒に弱い私には手酌がいい。
今朝の高松は雨。先ほどまでは大雨だったが、今は小雨に。
これから仕事だが、少々頭が重い。
2010年06月25日
龍鳳
上場企業の米国法人代表を務めていた同窓生が帰国。早速ランチすることに。
今回の場所は、TCAT内にある龍鳳。早く着いて、周りの卓を見ていると、皆、お約束のように坦々麺を食べている。
なので、まずは名物から、と坦々麺（大）注文。1050円也。
胡麻のこってりまろやかなスープ。元気が出そう。美味しくて、スープをほとんど飲んでしまった。
店内は広いので、大テーブルの相席でよければ、ピーク時でも待たなくて済みそう。
2010年06月24日
財政危機への対応が早い英国
昨日、赤坂ツインタワーを訪問したら、一階にある英国政府観光庁が閉鎖されていた。張り紙によれば、4月で閉鎖されたらしい。
同窓会でお世話になったBritish Councilのイベントスペースも昨年なくなり、同窓会の担当者も兼任に。
英国は財政再建に向け本気のようだ。オズボーン財務大臣は、2015年までに構造的な財政赤字を解消するとすでに宣言している。
・英政府支出は、前年比で11年19.3％減、12年は8.5％減
・条件付きで19歳まで支給している子ども手当を課税対象にし、かつ支給を13歳で打ち切り検討
・年金支給開始年齢を、現在の65歳（男性）からいずれ70歳に引き上げる可能性があることを示唆
・ＶＡＴ（付加価値税）が17.5％から20％へ引き上げ
「最近の英国の世論調査によると、キャメロン政権が5月下旬に発表した第1弾の歳出カット案を3分の2の有権者は支持し、反対は16％にとどまっている。」
これだけ国民に痛みを求める政策を正面から打ち出して、2/3が支持とは凄い。民主主義の前提である、「国民が政治に関心を持ち、政策を理解する能力があること」が根付いているためか？
問題を先送りして、ズルズルと「失われた20年」になろうかという日本と対照的。
2010年06月23日
都会に憧れない若者
ニッポン若者論 よさこい、キャバクラ、地元志向 (ちくま文庫)
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週末に読んだ7冊のうちの一冊。
内容（「BOOK」データベースより）
2010年06月22日
広尾 亀よし
昨晩は、年に何度か集まる仲間たちで、広尾で会食。Mothers上場U社長のご贔屓の「亀よし」。
恵比寿駅から徒歩10分弱、明治通りから少し入った住宅街の入口に佇む庭付きの一軒家。２家族が住んでいたメゾネットタイプの築40年の和風アパートを改装したらしい。
残念なことに、風邪が完治していなくて、食欲がいま一つだった。鼻声でしゃべっているうちに、エラくなってしまい、会話が続かなかったり。
それでも、完食。〆の季節の土鍋炊きご飯は「蛸バターご飯」。皆さん、TKG（卵かけご飯）セットを注文して、お代わりしてました。
万全な体調で再訪したい店でした。
2010年06月21日
意志力革命
意志力革命 目的達成への行動プログラム (Harvard business school press)
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著者の一人Professor Ghoshalは2000年前後LBSの看板教授だった。私の頃は居なかったので、直接教えを受けたわけではない。しかし、私の後輩たちで幸運にもその講義を取れた人達は異口同音に絶賛している。「人生が変わった」とビジネス･スクールらしからぬ（笑）ことを言う人まで居る。
遅ればせながら、遺作となった本書を読んだ。
通常のビジネス･スクール本とは異なり、かなり異質。そもそも、MBAとはMaster of Business Administrationの略であり、その名の通り「経営管理」を中心とする学問である。組織論の講義では、モチベーションなども扱われるが、それ以上の「ソフト」な点に関しては、「学校で教えるのは無理」とされていたと思う。
本書は、本当に組織が成果を挙げるには、目的意識を持ったリーダーが必要で、それはどんな人で、どんな時に現れるか、を扱っている。面白いのは、そんなリーダーは生まれながらにしてそうだったのではなく、何かのきっかけで平凡なマネージャーが真の「リーダー」に変わった例も多いということだ。
その名前から分かるとおり、ゴシャール先生はインドの生まれ。BOPのC.K.プラハラード先生といい、インド人研究者＆教育者の活躍は目覚しい。共通する点は、貧しいインドで生まれ育ち、苦学して米国の最高学府と言われるところで成果を挙げ、両方の世界を知っていること。
人類の歴史を振り返れば、その大半で、インドと中国は大国であり、生活水準も高かった。それが逆転したのは、欧米によって植民地にされたここ200年ほどに過ぎない。中印は今後長きに渡ってその栄華を取り戻すのか?
2010年06月20日
嘘だらけのヨーロッパ製世界史
嘘だらけのヨーロッパ製世界史
著者：岸田 秀
販売元：新書館
発売日：2007-02
おすすめ度：
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先週末の丸高会で、岸田先輩に会った。現役も退かれ、毎年同窓会でお見かけする。せっかくなので、先輩の本を読んで見ることにする。
先輩は精神分析学者なので、精神分析を歴史に当てはめ、「史的唯幻論」を打ち出している。「人間は本能が壊れて幻想の世界に迷い込んだ動物で、人間の歴史、世界の歴史は幻想に発し、幻想で動いている」というもの。これだけでは、ん？、なのだけど、本書の仮説は大変面白い。
元になっているのは、「差別が人種を生んだ」という仮説。人類の始まりはアフリカ大陸の黒人だとされる。では、どうして白人が生まれたか? 白人は黒人社会で生まれた「白子」であり、それが故、差別されてヨーロッパに追い出されたのだと。そうでなければ、気候が良くて狩の対象となる動物も豊富なアフリカを捨てて、寒冷で不毛なヨーロッパに渡るわけが無い、と。
先輩が言うとおり、これが旧約聖書にある「楽園追放」だと考えると、確かに合致する。さらに、紀元前3000年、人類最初の大帝国をエジプトに築いたのは黒人であり（これは定説らしい）、そこで白人奴隷として使われていた一派が、紀元前13世紀、モーセに連れられてエジプトを脱出する（旧約聖書「出エジプト」）。カナンの地に定住した一族はユダヤ教を起こす。
ユダヤ教の中で異端とされたのがキリスト教。同じユダヤ人から差別され、同じようにローマ帝国の中で差別されていた下層民に広がっていき、ついには4世紀にローマ帝国の国教となる。
ローマに征服されていた国々では、キリスト教を積極的に受け入れた地域と、しぶしぶ表面上受け入れた地域があり、前者は後にフランスやスペインなどのカトリック教国となり、後者はローマ教皇に歯向かう、ドイツや北欧のプロテスタント国となる。
プロテスタントの中でさらに異端とされたのが「ピューリタン」で、これは皆歴史で習っている通り、信仰の自由を求め、新大陸へと渡る。
現在までに至る米国人の「気に入らない他民族を攻撃し虐殺」する傾向は、こうした、「四重の被差別」の歴史（黒人→白人→ユダヤ人→キリスト教→ピューリタン）のせいであり、米大陸での先住民虐殺は最初の報復であった、と推定する。
厚めの本だが、本文の大半は、『黒いアテナ』論争に割かれているので、それに興味の無い人は読み飛ばして大丈夫。エッセンスは第一章と、「あとがき」にある。
「ヨーロッパ製世界史を、ヨーロッパ人(とアメリカ人)のコマーシャルだと見ると、何だか腑に落ちなかった世界史がはっきりとよくわかるようになった。」（あとがき）
「勝てば官軍」、歴史の客観的記述など無いのだ。未だ日本の世界史の教科書は「ヨーロッパ製世界史」を踏襲しており、これは見直したほうがよい。
2010年06月19日
さいた堂
風邪で寝込んでしまった昨日。夜、近所の居酒屋に出かける。
一日寝ていれば治るかと思ったのと、他の二人は初対面で、私が紹介する必要があったため。
家の近所で飲むことはまずないので、店を知らないが、偶然指定されたのが「さいた堂」。誘っていただいた高橋さんの観一の先輩が経営されている、ということ。高田馬場が一号店で、五反田は二号店。
オーナーは昨晩いなかったが、「さいた」といえば、財田町の出身であることは間違いない。2006年に7つの町が合併し三豊市となり、今では高瀬町と同じ市に。
郷土料理が食べられるか、と期待したが、それがテーマの店ではないらしく、それらしきものは余り無い。唯一ともいえるのが、『骨付きもも肉のがぶり焼』（写真）。
鶏のもも肉を骨付きで焼いたもの。元々は、卵を産まなくなった廃鶏を食べるのに、肉が硬いのを軟らかくして食べようと工夫したもの、と子供の頃聞いた。
香川県で、骨付鳥で一番有名な店は「一鶴」。横浜にも店があって、盛況だと聞いている。
2010年06月18日
財政赤字は問題ない?
風邪でダウン。昨日休みたかったのだけど、重要アポのため外出。悪化させてしまった。
やはり初動が大事。
午前中は休んだが、午後は投資先の株主総会。こちらはチョット懸念があり出席することに。駅までの道。体がダルイ。
本blogで検索してみると、今年は3月に一度風邪で休んでいる。その前は年末。やはり、年に2,3回ひいているようだ。これは多いのか、少ないのか？
さて、昨日のアポで渋谷駅に行ったら、ある新興宗教系政党の街宣車が。誰だか知らないが、屋根に乗っかり演説している。
「日本国債は日本国民が持っているのだから、負債ではなく、資産だ」
そりゃ、債権者から見たら資産であることは間違いない。しかし、借りている国から見たら負債であることも間違いなく、そんな当たり前のことを言ってどうするのか？と思っていたら、次が凄かった。
「だから、国債残高が幾らになろうが全く心配ありません」
えー
よく例えに出されるのが、「日本の場合は大半の国債が国内消化されるから、夫婦間で貸し借りしているようなもの。家計全体で見れば相殺されるから大丈夫。」という考え。これも一面正しい。では、収入461万円（昨年の税収は46.1兆円）のお父さんが1025万円の支出をしていて（補正予算も含めて歳出総額102．5兆円）、既に借入残高が1億円を超えていたら（政府債務残高1106兆円）、それ以上お母さんが貸しますか?ということだろう。普通離婚でしょう。
ギリシャ危機の先に見える日本の危ない姿（大前研一）
2010年06月17日
sbarro拡大中
午後、スバーロの投資説明会で渋谷へ。"sbarro"は以前紹介した、NY発のItalian Quick Service Restaurant。
簡単に言うと、イタリアン･ファスト･フードなのだけど、ファスト･フードというと、「工場（セントラル･キッチン）で作ったものを暖めるだけ」というイメージがあるため、「早いけど、手抜きではない」という意味でクイック･サービスを名乗っている。「早い･安い･うまい」イタリアンの吉野家、といったところか。
実際、パスタは乾麺からゆでているし、ピザにいたっては粉から各店でダウを作り焼いている。それでいて、どうやって注文から90秒で出しているのかというと、パスタは95%まで茹でてオリーブオイルを絡ませたものを冷やして保存。注文を受けて、仕上げの5%を再度茹でる、というやりかた。ピザも同様で、暖めなおしている。
味のほうは・・・
パスタ：70点 麺好きの日本人にはいまひとつ。茹で直し方式の限界か。早く茹でられる乾麺もあるので、それで注文を受けて茹でる方がやはり美味しい。
ピザ：90点 日本1号店の吉祥寺オープンセレモニーでは普通のピザを試食したので、今回は、ストロンボリといわれるピザを巻いたものを食べてみた。表面はピザ生地がカリカリと香ばしく、中はとろけたチーズに具のイタリアンソーセージ（もしくはハム）。これはsbarroのオリジナルということ。
試食があるのを忘れて、昼食を食べてから行ったので2点の試食が限界。判断のためには各種試してみるべきだが。
2010年06月16日
AQUSHがInfinity Venture Summitで2位！
以前、本ブログで紹介したソーシャル・レンディングのAQUSHが先週札幌で開催されたInfinity Venture Summitで2位になりましたInfinity Venture Summitは世界中の都市を巡って開催される世界的なベンチャーコンテストです。
私はサービス開始前から見守っていますが、完成度の高いシステムになっていると思います。後の課題は、ブランド構築で顧客ベースを広げることですね。
2010年06月15日
「食生活の影響」と「引きこもり」との関係
心の病と低血糖症―危ない!砂糖のとりすぎと米ばなれ
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Diamond Onlineで不規則な食事が「心の闇」を生む？という記事を読みましたが、これは言えそうですね。
「砂糖を摂り過ぎると、急激に血糖を上げるため、インスリンというホルモンが出て、血糖を急激に下げてしまうんです。すると、再び回復しようとして、攻撃ホルモンであるアドレナリンが出る。これで、家庭内での暴力に走ったり、意識が朦朧として眠気を催したりするんです」というメカニズムらしい。
「日本では、80年代に入ると、1世帯あたりの米類と菓子類の購入金額は逆転した。」ということだが、2000年に入ってからの「スイーツ」ブームで、この傾向が強まっていることは間違いなさそう。
人間も動物なので、「心の状態は体の状態に左右される」という当たり前のことを軽視してはいけないでしょう。
そういえば、三島由紀夫が太宰治を評して、
「太宰のもっていた性格的欠陥は、少なくともその半分が、冷水摩擦や器械体操や規則的な生活で治されるはずだった。」『小説家の休暇』
と書いていますが、これも正しそうな気がします。
2010年06月14日
フラットタックス
先週はハンガリーに振り回されたが、ニュースを読んでいて面白い点があった。
現在GDPの7%ある財政赤字（勿論、日本よりは低い）を3.8%以内にするため、財政削減をしたり、銀行への一時的追加課税などが並ぶ中で、税収を上げるための方策が、�）／予蠧誓埜裟任鉢�個人所得税の16%一律課税（フラットタックス）導入だった。
なぜ、所得税を下げると税収が上がるのか?
一つには、減税による景気刺激効果で結果的に、絶対所得額が税率が下がる以上に上がること。もう一つは、脱税・節税がその手間に合わなくなり、正直に納税する人が増えることだ。
さらには、ハンガリーの現状を知らないが、様々な所得控除の廃止とフラットタックス導入をあわせ、課税ベースを広げるのかもしれない。所得税率は高くても、（日本のように）様々な所得控除があると実際に所得税を払う人は少なくなる。以前聞いた話では、日本の給与所得者の1/3は課税所得が小さく所得税を払っていない。法人所得税にいたっては、2/3の事業所が「赤字」として払ってないので、これは異常事態だろう。
主要国で最初にフラットタックスを導入したのはロシアのプーチン前大統領。それまでの累進課税を16%のフラットタックスにすることで税収が大幅に増えたという。
徴税システムが十分に機能してない東欧諸国でロシアに習いフラットタックスを導入する国が多いようだ。
日本も、検討の価値はあると思う。法人税も所得税も消費税も、全て20%でどうだろう？
2010年06月13日
情報社会のこれから
昨日は毎年恒例の、丸高東京同窓会。今年の幹事は昭和55年卒。毎年、2年後輩が受付の手伝いをすることになっており、開始の90分前に会場到着。
受付をしていて、明治大学教授の大黒岳彦先輩の講演を聞けなかったのは残念。この先輩とは在学中親交はなかったが、弟さん（京大准教授）とは何度か話したことがある。
東大の博士課程を中途退学し、NHKでドキュメンタリーのディレクターをしていた大黒教授。インターネットがTV、大学、情報社会に与える影響の話だったようだ。
謎としての“現代”―情報社会時代の哲学入門
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2010年06月12日
開化亭
昨晩は南青山の開化亭で北村夫妻+辻さんと10年越しのプロジェクトの完了を祝って食事。北村さんの依頼で珍しく家内も参加。
「開化」の名前の通り、店内は明治から昭和初期のアンティーク調。本物のアンティークが所狭しと並べられている。テーマは「昔のシナ料理」でどれも美味しい。
有名人の利用が多いことでも有名。昨晩は、関口宏さんがスタッフを連れて来てました。サザンの桑田夫妻からの「内祝」の水引も置いてあったり。どうやら、近所に住んでいてよく来るそうです。
五目おこげが絶品。
2010年06月11日
亀井大臣辞任！
今朝流れた｢亀井大臣辞任」のニュース
亀井大臣が、昨年の政変以来、「日本にとって最大の脅威」と思っていたので、辞任はうれしい。
あれだけの議論をし、ほぼそれだけの争点で国会解散までして改革の緒に就いた日本郵政。それを元に戻すどころか、さらに受け入れ限度枠まで増やそうという郵政改革法案がおかしいことは言うまでもない。（亀井氏の「天敵」といわれる竹中平蔵氏のコラム）
先日も、日本で働くインド人から、「亀井氏は元警察官僚だから、有力政治家のスキャンダルを持っているのか?そうでなければ、あんなバカな発言を繰り返している人が大臣で居られないだろう。」と質問を受けたくらい。
日本新党として政権離脱はしないようだが、なぜ社民、国民新党をここまで言いたい放題させたのか？しばらく泳がせておいて、いかに社民･国民新党がおかしいか国民に見せ付けるための民主（小沢氏？）の高等戦術なのか？
2010年06月10日
CHOCOROOMS
「米アマゾンで絶賛 ニッポンの味」という記事があったので、読んでみた。
「日本の絶妙な味付けの菓子や何にでも合う調味料に、病みつきになるリピーターが続出している」ということ。
人気なのは、
・キューピーマヨネーズ
・ブルドッグソース「とんかつソース」
・S&B「七味唐辛子」
・明治製菓「きのこの山」
など。
「きのこの山」は3年前に、それまでの日本語そのままのパッケージから、CHOCOROOMSに変えたら売上が10倍
になったそうだ。
ChocolateとMushroomsを掛け合わせた「チョコルームス」。名前を変えるだけで売上が10倍になるというのが、マーケティングの妙味。新たに開発費を掛けるわけでないので、売上増はそのまま利益に
まだまだ工夫次第で、海外で売れるものはありそうです。
2010年06月09日
四国味遍路 88屋
昨晩は六本木の四国味遍路 88屋で、四国にゆかりのある方々と会食。元々、同郷の経営者岸上さんと飲む予定だったのが、ドンドン増えて最終10人に。にぎやかな会になった。
ここのオーナーは、高松の水谷さん。昨日は高松でお会いできなかったのは残念。
｢四つの国」というくらいで、文化も食生活もかなり違う四国四県。それを一つにくくった店はこれまで無かったと思う。四国人からすれば｢ありえない」ことだが、東京の人から見たら十把一絡なんですよね。
だから、お店としては十分「あり」のコンセプトで、実際、カツオのたたき（高知）を肴に始めて、その後、阿波尾鶏（徳島）、ジャコ天ならぬジャコカツ（愛媛・・・これは初めて食べた）ときて、最後に「うどんもんじゃ」（これも初めて、香川には絶対無い!）と、四国四県の物をいっぺんに食べたのは初めて。
この点が、東京の人には受けているようです。
2010年06月08日
菅内閣が発足
菅内閣が発足。どうしたって最悪だった鳩山内閣より悪くなりようがないので、喜ばしい。
私の知る限りだけど、東京工業大学の卒業生で総理大臣になったのは初めてではないか? 大学HPによれば、菅首相は1970年の安保紛争最中の卒業で、
「多くの学生は大学粉砕といいながらも卒業証書は有り難くもらっていくという状態でありました。その中でも、彼は、紛争が収まったあとに、卒業研究をやらなかったのでちゃんと卒業研究をしたいと言って留年をしたため、5年間の在学となりました。」（当時の指導教員である早川宗八郎名誉教授の談話）
とのこと。
もう一つは、都立小山台高校卒業生としても初めてだろう。在学中の長女に、学校で話題になっているか聞いてみたが、それほどでもないようだ。体育祭とか合唱コンクールとかイロイロ行事で盛り上がるアツイ高校なので、横断幕が出てもよさそうなものだが・・・。
それだけ首相の価値が落ち、「大騒ぎしても、1年もたたずに辞めたら恥ずかしい」ということなのかもしれない。
鳩山さんの代わりに、最初から菅首相であれば、前経団連会長の御手洗さんと政財界で小山台コンビを組めて、面白かったかもしれない。
2010年06月07日
SEC強制調査の前日FTに載ったFOI
先月、VC・IPO関係者を震撼させたFOI事件ですが、ナント、証券等取引委員会(SEC)に強制捜査を受ける前日、Financial Timesに記事が載っていました。2週間前、このことに気付き、以来みんなに送ってます。凄いタイミングです。
例えば、「リーマンショック前にGrowth Capital Asiaのアドバイスで、予定していなかった資金調達40億円を実施して助かった」なんて書いていますが、結果的にはその分、被害者を増やした、ということです。
2010年06月06日
駒場リサーチキャンパス公開
恒例の「東京大学 駒場リサーチキャンパス公開2010」へ。｢末来の科学者のための」と銘打ち、小中学生から、高校生まで積極的に来場を呼びかけている。
東大駒場キャンパスから徒歩5分のこの場所にあるのは、先端科学技術研究センターと生産技術研究所の理系大学院。レアメタル研究で有名になった岡部先生と、先生がMITでポスドクをやっていたときBostonで知り合いになった縁でいつもご案内いただいている。
今回は、末娘が最近写真に興味を持っていて、デジカメ教室に事前に申し込んだ。私の古い携帯電話を与えたら、親が知らなかった機能を次から次へと発見して、写真を加工したり、ムービーを撮ったりと使いこなしている。｢デジタル･ネイティブ」とはこのことか、と感心している。
デジカメ教室は、生産技術研究所に寄附講座を設けているニコンでカメラ教室の講師をしている米岡先生によって行われた。いつもは大人対象に教えているので、急遽、資料を子供向けに作り直したそうだ。
カメラの構造と使い方を学んだ後、持参したレモンをテーマに、各人が撮影。参加した18人の中では、一番良い出来だったと思うのは親バカか。
2010年06月05日
フットマーク
先週末のピクニックでお会いしたのがこの会社。
社名は2002年に倒産してオーストラリア企業に買収された運送会社の「フットワーク」に良く似ているが、勿論、別の会社。そして、商標はHANGTENに似ているが、1946年に創業したフットマークのほうが1960年にサーファーブランドとして創業したHANGTENよりずっと古い。商標が似たのは偶然のようだ。
学校で使うスイミングキャップのシェアは50%というガリバー。スイミング用品以外にも、介護用品に強いらしい。ちなみに、「介護」という言葉を作ったのは当社で、1984年に商標登録している。
今日モニターに頂いたのは、新製品の掛け布。形状に工夫があり、前でボタンで留めて肩掛けにも、そのままひざ掛けにもなり、強撥水加工がしてあるので調味料などこぼしてもシミにならない、ということ。この辺、介護用品開発の経験が生かされている。
勿論、今回のような肌寒い日のピクニックにもいい訳で、今後イロイロ利用してみたいと思う。
今日の歩行数：7530歩、だが、自転車に30分乗ったので多分OK
2010年06月04日
XEX代官山
Y's Table経営のXEX代官山で同窓生とランチ。
初めていくこの店、イタリアンのSalvatore Cuomo Bros.、鮨とあぶり焼きのAn、それにBarの複合店舗。通常のSalvatore Cuomo店より高級。
ビルの最上階にあり、天気が良かったので、テラス席へ。隣は駐車場だし、周りには高層ビルは無く、見晴らしがきく。緑も比較的多くてご機嫌。
前菜盛り合わせに続き、PizzaとPastaを取り分けで。メインは豚ロースにした。デザート盛り合わせとコーヒー付きのコース。昼間から贅沢な気分。
Kさん、ご馳走様でした。
今日の歩行数：13500! 恵比寿から代官山まで歩いたのでらくらく達成。フルコースのランチも完全消化。（昨日はリセットボタンを誤って押したようで計測できず）
2010年06月03日
サムスン証券がKOSDAQ上場セミナー
新日本監査法人、サムスン証券、韓国取引所（KRX)主催で、KOSDAQ上場セミナー。昨日は、大宇証券が帝国ホテルで同セミナーをしたばかり。新橋第一ホテルに用意された200人の会場はほぼ満席。
話によれば、現在9社の日本企業がKOSDAQ上場準備中だそうだ。クリック証券が近日中にデビュー予定。KOSDAQに上場する外国企業は現在14社で、中国企業12、日本企業１、米国企業１。年内10社増える計画ということで、外国企業の上場が減る一方の東証とは違います。
実際、時価総額は、市場全体では、東証$3306Bに対して韓国$834Bと経済規模に応じた違いがあるものの、新興市場だけ比べると、日本（4市場合計）の$110Bに対して、KOSDAQ$74Bとぐっと近づく。さらに、売買高に至っては、日本の$80Bに対して、韓国$418Bと完全に逆転している。流動性の高い市場と言える。
上場する会社にとって一番大切な資金調達額も、2009年日本は$525M（約500億円）と低迷したのに対し、KOSDAQでは$2476Mと日本の5倍近くある。
2010年06月02日
2010年06月01日
慶大、１１季ぶり３２度目の優勝…六大学野球
優勝をかけ、１勝１敗のタイで迎えた早慶戦の３回戦。慶大が競り合いを制して１１季ぶり３２度目の優勝。
歴史を振り返れば、過去８度ある勝ち点を挙げた方が優勝の早慶戦は、すべて先勝したチームが優勝しているんですよね。これで、この記録は9度に更新。
慶大の江藤省三監督はまだ就任１季目。やはり、プロ野球でのプレー及びコーチの経験は大きかったように思います。
久しぶりに、ちょうちん行列を見たかったのですが・・・
祝慶應優勝
