2010年04月
2010年04月30日
香川西高校女子バレー部

昨晩は、地元の私立高校香川西高校教諭で女子バレー部の吉野監督に会いました。3年前に西高のバレー部復活のため、高松のクラブチームである四国Eighty 8 Queenから来られた方です。
西高は野球やサッカー、ゴルフが強いので有名ですが、昨年経営難で、民事再生となりました。一時はどうなることかと思いましたが、現在では善通寺の四国学院大学がスポンサーとなり継続しています。学校のウェブサイトも手作り感あふれています。
民事再生になったときは、正直なところ、潰れてもいいのに、と思っていました。少子化の中で学校数が減るのは自然ですし、その中で、地方の私立高校の経営環境は厳しいです。よほどの特徴がなければ再生が難しい、と言うのがひとつの理由。
もうひとつの理由は、西高の学生の質がよくなく、駅前でたむろしているだらしない学生を見ていると、「どうせ勉強もしてないし、こんな学校を税金で支えるのはどうなのか」と思っていたからです。(再生に関係なく、国から私立高校にも助成金が支払われている。その額は学生一人当たり年間数十万円だったと思う)
そんな考えも、吉野監督の熱心な話を聴いていると、「地元にこんな学校があってもいい」と思えてきました。次回は、学校に寄ってみます。
2010年04月29日
二ノ宮ふる里まつり

今日は、地元高瀬で19回目になる二ノ宮ふる里まつりの日。
この地域はお茶の栽培が盛んで、そのPRを兼ねて、と言う催し。茶摘体験や筍堀り体験ができる。
私が子供の頃までは筍や栗栽培が盛んで、春は筍堀、秋は栗拾いを手伝った。農家ならどこでも竹やぶと栗の山を持っていて、どこの子もやっていたと思う。
それが、今では、子供がお金を払って「体験」する時代になった。何れも国際物流の発達と中国の開放政策で、安い中国産が国産を駆逐してしまった。本場の産地でなければ生き残れない。
「高瀬茶」もブランド確立しないと。
2010年04月28日
水曜会

朝、雨の中羽田に向かう。
昼前に高松着。高松は快晴。
夜、地元で長く続いている「水曜会」出席。政治経済勉強会+親睦会で、今晩の講師は1月に大倉工業の社長に就任した矍世気鵝9眄ツ出身で上場企業のトップを勤めるのは一人だけではないか。ひょっとすると、東証始まって以来かも。
いわゆる「ガラパゴス現象」のなかでの、日本企業の競争力の問題に関するお話あり。薄型TV技術は韓国メーカーに技術流出し、今ではサムソンが世界一に。中国も、液晶パネルは韓国・台湾メーカーから買っているものの、安値でシェアを伸ばしている。多機能ではあるものの高価な日本製品は、経済発展著しいBRICs諸国では苦戦している。
風邪気味だったので、早く切り上げ、実家へ戻る。
2010年04月27日
CR-Z

午前中の六本木での会議から、青山でのランチに向かう。
約束の時間まで10分ほど時間があったので、ホンダ本社ショールームへ。
目当ては新発売のCR-Z。
カッコイイ。1989年5月、英国留学を決めて旅立つ前のゴールデンウィーク、北海道に転勤した同級生を訪ねて一緒に北海道を回ったのはCR-Xだった。あれもよかったけど、時は経ち、さらによくなっている。
一応4人乗りだけど、実質2人乗り。
これだと家族では乗れないな、などと思う。
が、金持ちになる人はそんな「制約」など考えないものだそうだ。
「一人で飛ばすには、デートするにはCR-Zはいいな。仕事にはベンツのセダン。友達が遊びに来て、家族も一緒に移動するにはGolf Touranも欲しい。サーキット走行用にPorscheも。
・・・と延々と続く人がたまに居て、こういう人は成功する」と言われる。
私も仕事で、底知れぬ経営者の欲望を垣間見るので、これには納得。ただ、その欲望が物欲で終わらず、ある時点から、もっと大きな社会的目標を持つようになると、さらに会社が発展する。欲望の向かう先が大事なのだ。
2010年04月26日
2010年04月25日
高額所得者に大きな課税をしても景気は良くならない
nikkei BPnetに大前研一さんのコラムがあったので、紹介。
結局、こんなトンデモ政策が出てくるのも、選挙民が自分のことだけ、目先のことだけしか考えずに投票してきたから。もっと、全体のこと、先々の影響まで考えないとダメですね。手遅れか・・・
2010年04月24日
JAZZ

ロンドン大学会でお目にかかるImperial College出身の山田さんのお誘いでジャズを聴きに行く。数年前まで会社勤めされていた山田さんの趣味はジャズ演奏。ドラムの担当だ。
場所は下谷。この駅で降りたのは、多分初めてだと思う。小雨の降る中、駅から10分ほど歩いたところにあるFour & More。地図を持っていたのに、店の前を通り過ごしてしまった。そんな、仲間内だけで集まる、という感じの店。
昨晩は、
Vocal 石川早苗http://www.geocities.jp/sanny_the_juicy_voice/index.html
Piano 加藤国夫http://www.kunikuni3.com/
bassist 大森哲也
drums 山田豊
我が山田さんを除く3人はプロ。でも、山田さんの演奏も上手かった。
石川さんのダイナミックな飾らない歌い方がご機嫌でした。
2010年04月23日
歯の定期クリーニング

「ほとんどの人は自分の歯を正しく磨けてない」と昨日教えてもらった。
では、どうするか?
毎日のキチンと集中して磨けばいいのだけど、いい加減にやる癖になっている大多数の人にはそれも難しいかも。
そこでお勧めなのは、「3ヶ月に一回、歯のクリーニングをやってもらう」ことなのだという。自分で自分の歯を、それも、自分で見えない歯の裏側まで磨くのは至難の業。
歯垢が石化して歯石になるには3ヶ月くらいかかるので、3ヶ月毎に歯医者でクリーニングをしてもらえば、歯周病の原因となる歯石が形成されることは無い。
気合を入れて悪い癖を直すか、諦めて定期的に自ら歯医者に出向くか。私は、今までも半年に一回、歯医者から定期健診の案内が来ると素直にアポを取り、検診とクリーニングをしてもらっているのですが、驚いたことに、歯の定期健診を受けているのは人口の1.8%だそうです!
それ程、皆さん、歯医者が嫌いなんですかね?
2010年04月22日
奇跡の歯ブラシ

「奇跡の歯ブラシ」というのを見せてもらった。通販で今、大ヒットしているらしい。
電動歯ブラシでもなければ、超音波歯ブラシでもない。毛が山形にカットしてあるのが実用新案。
9割の人は、毎朝、毎晩歯を磨いていると思うが、「キチンと磨いているか?」というと、逆に9割の人は磨けてないらしい。
私もたまに歯医者で、昔小学校でやったような「磨き残しチェック」を受けると、私の場合、一番奥の親知らずを中心に磨けていない事がわかる。ここを自分で磨くのは相当難しい。
よく、「歯ブラシの毛が一月経たずに開いてしまうのは磨き方が悪い」と言われる。こうなるのは、歯の表面をゴシゴシと磨いているからで、これでは最も食べ残しが溜まる「歯と歯の間」が磨けない。ブラシの角を歯間や、歯と歯ぐきの間に当て、力を入れず(力が入ると毛先が開いてしまって間に入らない)磨くのが正しい。
この位の事は、小学校や歯医者さんで何度か教えてもらっているはずなのに、人間の習慣とは恐ろしいもの。最初に良い癖を身につけていないと、命に関る問題ではないだけに、変えるのは難しい。
そこで、この歯ブラシ。
悪い癖を持っている人が良くやるように、歯に横に当ててゴシゴシやっても、ブラシそのものが山形になっているので、普通の歯ブラシの角で磨くのと同じ効果が得られる。
「なるほど!」と思ったのだが、発明して5年間は全く売れなかったのだという。最初は大手の歯ブラシメーカー全てに持ち込み、全て断られる。
「うちでは何百人もの専門化が開発している。それを素人に出来るわけない。」
仕方なく、自社で海外に製造委託。それを、TV通販に持ち込むが即座に断られる。「実績が無く、単価が安い。」
最後に、知り合いの会社の伝手で持ち込んだTV通販専用チャネルで「試しに」やってみることが出来、今ではヒット商品に。
「素人」は業界人の常識にとらわれない発想で、素晴らしいものができることがある。素人をバカにしてはいけない。
2010年04月21日
メルコスール

旧友と会食。その友人が連れてきたのが「メルコスール観光局」の方。
メルコスール??
私もはじめて知ったが、南米4カ国の共同市場ということ。
メルコスールとは、1991年3月26日、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの4カ国で合意されたアスンシオン条約によって誕生した、財、サービス、生産要素の自由な流通を目指す共同市場(南米南部共同市場:メルコスール:Mercado Comun del Sur / Mercado Comun do Sul) (HPより)
その方は、一昨年まで10年間アルゼンチンで観光の現地オペレーターとして暮らした、ということ。
2010年04月20日
2010年04月19日
日本的経営はいつ、どのように「形成」されたのか?
先週の勉強会のテーマ。講師は、高崎経済大学の加藤健太先生。
この辺りは私の関心分野でもあり、本も何冊か読んだので、予備知識は持っていた。端的に言うと、野口悠紀夫先生いうところの「1940年体制」が「日本的経営」の出発点だ。
つまり、戦時体制下で、「資本家・経営者・労働者が対立していたのでは戦争に勝つなど望むべくもない。戦争のため、挙国一致体制を産業界も取るべきだ。」と政府が法律改正したのが、戦後定着して「日本的経営」となった。
その特徴が、
・終身雇用
・企業別労働組合
・年功序列賃金
であることはいうまでもない。
この「挙国一致体制」はむしろ戦後のキャッチアップの中では上手く機能したが、高度成長の終わった1970年代から齟齬をきたしだし、バブル崩壊後の1990年代以降は完全に日本経済のおかれた環境に合わなくなった、というべきだろう。
2010年04月18日
組織は戦略に従う
新年度だし、古典を読んでみた。2004年に新訳で出版された。翻訳したのは有賀裕子さん。LBSでは1年後輩になる。今ではビジネス本の翻訳で有名人に。
組織論の古典Alfred D. ChandlerのStrategy and Structure(原題)。MBA学生のとき、Organisational Behaviourの授業で一部を読んで以来。
扱われている内容は、1920年代の事業部制組織の成立過程で、Dupont, GM, Standard Oil NJ, Sears and Roubeckの4社の事例が詳しく書かれている。それぞれの事例がケーススタディほどの分量があり、経営者の置かれた環境、迷い、判断が克明に描かれる。
読者は、「自分ならどうするか」を問うといい。そうやって、「資本主義の士官学校」の生徒は鍛えられる。
2010年04月17日
HOBGOBLIN

LDK(=ロンドン大学会)では、毎月第三金曜日にDrop-in Partyを実施。場所と時間はあらかじめ決まっていて、年間を通して実施する、というもの。
10年前に目黒のパブで始まり、その後、日比谷のTown Cryerに移動。昨年からは六本木のHOBGOBLINに移っている。
この店、今回はじめて行ったが、イギリスのパブの雰囲気にとても近い。金曜日の夜ということで、寒い雨の日にも関らず、店内は満席+立ち飲み客で一杯。顧客は2/3が外人で、酔ってくるとふと日本に居ることを忘れてしまう。
ビールが高いのと(店名にもなっているHOBGOBLINが4/3Pintで800円!)、食事が充実しているのが本場と違うところ。イギリス人、全然食事せずに、ビールをちびちびやりながら何時間でもおしゃべりしますからね。
2010年04月16日
鳩山首相が「最大の敗者」「不運で愚か」

鳩山首相が「最大の敗者」「不運で愚か」とワシントン・ポスト紙が酷評したことが日本でむしろ話題になっているようです。
ま、私も本blogでも度々書いている通り、呆れかえっているので、「そりゃ、そうだろう」と思っただけです。
ただ原文を読むと、この伝え方はどうかな?と思う点はあります。
まず第一に、これはのAl Kamen氏の署名コラムであり、社説ではありませんので、「WP紙が酷評」という書き方はどうなんでしょう?
第二に、タイトルからして、
Among leaders at summit, Hu's first
と、Who's first(誰が一番だったか?)と、胡主席のHuを掛け合わせて「胡主席が一番」とするなど、しゃれっ気があり、大真面目に書いた記事ではないことが分かります。論文などでは、こういう書き方はしません。
それでも、記事の意図するところは明らかで、むしろ、「これを大真面目に書いて外交問題になったら困る」ということで、こういう書き方をしたんだと思います。
A rich man's son, Hatoyama has impressed Obama administration officials with his unreliability on a major issue dividing Japan and the United States.
ですからね。
2010年04月15日
赤シャツ隊

タイで会社経営している方にお話を伺う。
デモが話題になり、ついには日本人カメラマンが銃で撃たれて死亡する事態に。タクシン派は赤シャツがシンボルで、「赤シャツ隊」と呼ばれている。
タクシン支持層は地方に多いが、今回のデモの主体はお金で雇われたバンコック市民なのだという。一人一日当たり2000バーツ(=約6000円)らしい。
これまで幾度と無く起こった政変は、最終的に国王が仲裁して終結していた。しかし、そのプミポン国王もご高齢で体調は思わしくない。国王の仲裁が無いと、とことんまで行く可能性がある。
それでも、タイ経済は2月に訪問して確認したとおり絶好調。例え、今回、政局の不安定で株価が下落してもここは買い時なのかも知れない。
2010年04月14日
ライフネット生命

74年ぶりに免許を与えられた独立系生命保険会社がライフネット生命。日本生命出身のベテラン出口社長と、コンサル・投資会社出身の若手岩瀬副社長のコンビで経営している。主要株主はMONEX、7&i、三井物産、リクルート+VC。
岩瀬さんに今週LBS同総会で講演いただくことになり、その縁でランチ。岩瀬さんは東大在学中に司法試験合格、その後、HBSで日本人4人目となるBaker Scholar(上位5%の卒業生に与えられる)になった秀才。
日本の生命保険料は非常に高い。その理由は、保険料の大半が、保険そのものではなく、保険会社を維持するための経費になっているから。特に、営業に掛るコストはべらぼうで、保険の種類にもよるが、払っている保険料の半分が営業マンの歩合給や代理店の手数料だったりする。
これを、シンプルな保険をネットでのみ提供することにより、価格を安くしたのがライフネット生命。30歳男性の10年定期保険保証30Mのモデルケースでは大手損保が年間約8万円の保険料に対して、ライフネットは半額になる。
FPなどプロの評価も高く、口コミで広がってきたが、最近、地方TV局でのCMも始めたという。
今後に期待。
2010年04月13日
すられない方法
Lisaの財布、未だにすられたのか、単に落としてしまったのか分かりませんが、「すりの防止策」をググってみました。
出てきた対策は、
・(海外は危ないから)常に周囲に気を配り、注意する
・背中で目の届かないバックパックには貴重品を入れない
・貴重品はショルダーバックなどに入れ、体の前になるようにする
などでした。
不思議だったのは、私が海外でいつも実践している方法が意外と出てないこと。
これは・・・
・財布を持たない!
です。
日本では普通に、財布に現金、クレジットカード、ポイントカード、運転免許証などを入れ、それをスーツの内ポケットに入れています。
でも、海外で街中を歩くときは、ズボンの前ポケットに必要なだけの現金と、必要ならクレジットカードを一枚だけ入れます。ズボンの前ポケットから取られて気付かない人はいないでしょう。
他に持ち歩くもの、ガイドブックとか、仕事なら書類とかはバッグに。ガイドブックだけなら手持ちでもいいし。
日本でしか使わないものを海外で持ち歩いても無意味ですし、万一無くしたら、帰国してから不便です。
2010年04月12日
すり被害?

帰宅してメールをチェックしたところ、Lisaからメールが来ていた。
「あれ、今日帰国したはずなのに、さては、香港で乗り換えの際にでもThank you!メールしてくれたのかな。」
と思いながら開くと、
「今朝、池袋から成田Expに乗ってすぐに財布が無いことに気付いた」
とかで、次の新宿で降りて、駅員に届けたらしい。
「池袋駅で乗る前に飲み物を買ったときにはあった」ということなので、それから乗るまでの間に落としたか、すられたか。
せっかく日本での休暇を楽しんだ後なので、最後に取られた、ということであって欲しくはない。出てくると、「やっぱり日本はスゴイ!」ということになるんですが。
可哀そうな彼女、パスポートも一緒だったので、出国ができなくなり、ホテルに延泊することに。パスポートはフランス大使館から臨時のが明日出るらしいのですが、香港→ロンドンの飛行機が満席とかで、いつ戻れるか分かりません。
ちなみに、すり被害は10年前の年間25千件レベルから、現在は10千件レベルにまで減っているという。検挙率は一貫して低く、20%程度。自分で守るしかない。
2010年04月11日
成田太鼓祭

週末最高の天気。休暇で来日中のLBS職員Lisaと成田山で開催される太鼓祭へ。今まで全く知らなかったが、今年で22回になるというから、平成元年からか。
2日間に渡って開催されるらしいが、今回見学したのは初日の夜舞台だけ。午後5時から始まり、夕日の中、やがて日が落ちてかがり火に照らされる中で、各団体が熱演を繰り広げる。
いつも、成田空港に行くたびに通り過ぎるが、成田駅で降りるのは初めて。航空会社のパイロットやCAは当然ながら、この辺に泊まる。そのためか、成田さんへの参道は日本の伝統のなかに、ところどころ多国籍が入り混じったなかなかいい雰囲気。
「まだまだ関東には知らないところがあるな」と感じた一日でした。
2010年04月10日
HIPHOPダンス
キッズのためのヒップホップダンス (SJセレクトムック No. 70)
クチコミを見る
早めに帰宅して、末娘が「お稽古」に行くのを送っていく。
それが、先週から行き始めた、HIPHOPダンス。
正直、「なんで日本人がアメリカ黒人の真似をしなきゃいけないんだ」と思っていたが、送って行ったついでに、すみの方で見よう見まねで体を動かしているとなかなか気持ちいい。
ま、単に、運動不足ということかもしれないが、末娘も日頃TVゲームや本に夢中なので、体を使うのはいいこと。踊れるほうが絶対楽しいしね。
2010年04月09日
Masters in Management

2年前にMBAコースのMarketing & Admittion担当だったLisaが休暇でやってきた。
フランスのニースで育った彼女、小さい頃、日本のアニメを見て育ったとかで、伝統的な日本も、"crazy kookiness"(異常)な日本も大好きだという。前回来た時写した写真を製本してお土産にくれ、見てみると、宮島から築地、ギャルファッションから原宿のロッカーまで「コントラスト」がキーワードだったようです。
さて、彼女は昨年始まったLBSの最新のプログラムであるMasters in ManagementのAdmittion担当。初年度のクラスの応募はそこそこ。アジアからは中国や韓国から沢山応募があったのに、「日本からはゼロ」と嘆いていました。1年間のコースで、現在106人が在籍、その国籍は38カ国に渡り、留学生比率(英国人以外)は90%です。
このプログラムは、LBSで初めて学士卒業後すぐの人を対象にしています。例えば、学部では文学を勉強したけど、普通に会社に就職するので、その前にビジネスのことを一通り勉強して差別化したい、といった学生たちです。「就職氷河期なので、ビジネスの勉強をしつつ1年待とう」という人も居るでしょう。
さて、気になる授業料は£22550なので、約325万円。これ以外に、東京より物価の高いロンドンでの生活費がかかるので、500万円くらい見ておかないといけません。
本プログラムが成功かどうかは、この夏卒業する卒業生の就職と、その後の産業界及び卒業生自身の評価にかかってきます。
ちなみに、FT Global MBA rankings 2010で世界一にランクされたMBAプログラムのほうは応募が殺到。MBAのスタッフだけでは捌ききれず、他のプログラムのAdmittionまで動員された上、週末まで働いてこなしたそうです。
授業料は安いけど世界的には全く評価されていない日本の大学と、授業料は高いけど、それだけの価値があると認められて世界中から応募が殺到する英米の大学と、どっちがいいんでしょうか?
2010年04月08日
45%が「授業中に居眠り」
4月から公立高校の授業料が無料になった。うちの子も都立なので恩恵を受ける。
月に1万円位の負担がなくなるので、それはそれで嬉しいのだけど、政策的にはどうなのか?と思う。
1.国民が本当の負担を理解しているのか?
そもそも高校生一人当たりに掛る公費負担は年間100万円近くになる。そのことを一体どれだけの人が認識しているか?
2.高校生の半分はほとんど勉強してない
今日の新聞報道では、日本の高校生の45%が「授業中に居眠り」しているらしい。塾疲れで居眠りしている人もいるのかもしれないけど、これだけ費用を掛けている教育が無駄になっている、という意味では同じ。
頑張っている学生も、無為に過ごしている学生も、同様に無償というのは悪平等ではないか? 元々、生活保護家庭は授業料を免除されているし、「それでも」というなら、審査のある奨学金を充実させるほうがいいと思うが。
2010年04月07日
iPadに使われた日本製部品はゼロ

5日間で45万台が売れたというiPad。世界では年間で500万台の売上が期待され、iPhoneに次ぐ大ヒット間違いなしだ。
iPadを分解して調べてみると、主要14部品には日本製部品がゼロだったらしい。まず、最も高い部品である9.7”の液晶パネルは韓国LG製。その他、韓国と中国製部品のオンパレードで、中国製ながら日本に関係あったのは、TDKが買収した香港Amperex Technologies製のLi-ion電池のみ。
3年前にiPhoneが発売されたときは、「中身はほとんどが日本製。なぜ、日本企業にこの製品と、ビジネスモデルが出来ないのか?」という言われ方がして、かってのSONYウォークマンと対比されたものだ。
3年経って世の中は激変した。
かって、魅力ある商品で世界を席巻した日本製電気製品は、今やブランド力でも韓国製品に押され、ビジネスモデルでは米国企業に勝てないで居る。さらに、最も競争力があるといわれた電子部品でも競争力がなくなっているのが現状だ。
経済価値を創造する主役である企業の国際競争力を強めなければ、福祉も教育もあったものではない。国民に現実を見せずに、「無駄をなくせば財源なんてすぐ出来る」と選挙前に言っていたのはどこの誰か?
ローマ帝国も、大衆迎合政治で崩壊した。
2010年04月06日
プレジデントファミリー

久しぶりで、プレジデント社を訪問。お土産に、大人気の『プレジデントファミリー』最新号を頂いた。
「お受験雑誌」とも言われるプレジデントファミリー。折りしも、「難関中学に合格した親子の顔」特集があり、何気なく見ていたら・・・
私の大学の同級生親子が
載ってました。
実は、昨日、大学の先輩と出先でバッタリ会い、その後お茶をして、
「Mのところは灘と開成、両方受かったみたいよ」
と聞いてたのですが、お受験に全く関心の無い私は、
「ふーん。でも、何で、千葉に住んでいて、関西と関東両方受けているんだろう?」
位にしか思ってなかったのです。
こういうのを、シンクロニシティ、って言うのでしょうか?
今日プレジデント社に寄ることにしたのも、近くに行く用ができ、「それなら」と連絡してみたから。
少なくとも、「行動すれば、次の現実」ですね。
2010年04月05日
アフリカンドリーム 第1回 “悲劇の国”が奇跡を起こす

昨晩見たNスペ。
16年前の大虐殺で日本でも有名になったルワンダが、ナント、驚異的な復興をとげ「アフリカの奇跡」と呼ばれているらしい。この5年間の平均GDP成長率は8%だとか!
その原動力は「ディアスポラ(離散者)」といわれる帰国者たち。半世紀前の独立前後から迫害を逃れて世界各地に散らばったルワンダ人(ツチ族)はおよそ200万人!という。彼らが、今「祖国を復興させたい」とルワンダに巨額の投資を行うとともに、次々と帰還を始めているらしい。
登場した「ルワンダの不動産王」といわれる男性は、20代に大阪でアフリカ向けの中古車の輸出を始め、最期は米国で食品加工業で大成功したそうだ。今はその資産をルワンダでの不動産開発に投資している。
そこで働いていた技術者は中国人だった。価格面と、世界中「どこへでも行く」という点で、中国政府の資源確保政策とあいまって、アフリカで大活躍。日本企業はせめてアジアでは頑張らないと。
2010年04月04日
行動すれば次の現実
「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント
クチコミを見る
「行動すれば次の現実」(商標:石原明)
これも、いいですね。
「ページをめくるように」とりあえずやってみる。そこから新たな展開が開かれることもある。
この辺は、営業から社会に入った人間は得意です。
「犬も歩けば棒に当たる」
とどう違うか?は聞き忘れました。
*本の新装版が出たようです
2010年04月03日
知識は勇気を補完する

今日教わった言葉。
「知識は勇気を補完する」(商標:石原明)
例えば、初めて営業に行くとき。人は断られるのが怖いので、恐怖心が先にたちます。これをカラ元気でごまかすより、しっかりとした商品知識、業界知識、顧客心理、営業プロセスなどを身につけていけば、恐怖心は和らぎます。
稀に、「どんなに断れても平気」という人が居ますが、こういう人は数をこなせるので、一定の確率で最初から成績が上がりますが、本人がそれに安住すると、スキルが上がらないので、伸び悩みます。
私の身の回りに居るトップセールスといわれる人たちも、元々人見知りだったりで、最初成績が上がらず悩んだ人が多い。悩んで、キチンと準備して、正しいセールス理論を身に着けて成功した人が多い。こういう人は、自分が売れないセールスから売れるセールスにどうやって変わったか分かっているので、管理者として指導も出来る。
所謂、「セールスの天才」には、自分が自分でどうして売れるか分からないので、人には教えられないんですよね。
2010年04月02日
中国M&A

旧友+中国を専門にしている後輩とで中国ビジネス会議。場所は、関係ないけど、新橋のイタリアンCon Brio。
これまで中国企業相手のクロスボーダー案件は難しいといわれてきた。これまでは日本企業が成長の足がかりに中国企業を買収するin-outパターンが多かったが、この殆どが失敗と言われている。会社をたたむことすら難しいらしい。
M&Aでは「売るほうが簡単」だ。売るほうは現金化できて「一丁あがり」だが、買ったほうは、そもそもプレミアを払って買うケースが多いので、100のところを70から始めて、130に出来てやっと一息、みたいなもの。
対中国企業についても、売りから入って経験を積むほうが言いというもの。まして、今や中国企業のほうがお金持ちで、勢いもある。技術流出の危険性はあるものの、どんな策を講じようが何れは広まっていく。
「買収されて、技術だけとられて、後は閉鎖」では困るが、日本に事業が残って、雇用がある程度維持され、税金が払われるのであれば、資本がどこであれ余り関係ない。
Ford傘下のvolvoも中国の新興自動車メーカーに買収されることになった。今年は、対中国out-in元年となるか?
2010年04月01日
全てにおいて少しずついい

今週松山で訪問したあるベンチャー企業。
社長がこんなことを云っていました。
「これまでは一点突破で来たけど、これからは『全てにおいて少しずついい』を目指す。」
創業時は経営資源が不足しているので、「とんがっている会社」を目指す。特徴が分かりやすい。それで顧客が付く。
これが成功して地域では大手になる。外から見て、「なぜ成功しているか」が分かりやすいので、真似るところが出てくる。特徴がなくなる。
「そうなる前に、『全てにおいて少しずついい』を実現する。」
この会社は、「成長」ということが分かっているな、と思いました。「全てにおいて少しずついい」は組織的な仕組みがないと実現不可能です。ある程度の規模になった会社しかとれない戦略です。
戦略は会社の発展ステージによって変わっていかなければいけません。「過去これで成功したから」と、成功体験に頼っていると、負けます。