2009年10月
2009年10月31日
皇室の名宝

東京国立博物館で行われている、「皇室の名宝」を見に行くことにする。展示は1期と2期に分かれていて、展示作品が全部変わる。1期は11月3日まで。
展示内容は流石。
狩野栄徳による「唐獅子図屏風」(安土桃山時代)、横山大観の「朝陽霊峰」(昭和2年)、伊藤若冲の「動植綵絵」などなど。動植綵絵は30幅も揃っていて圧巻

休日の今日はとても混んでいて、入場制限で20分待ち。出来れば平日の空いているときにもう一度ゆっくりみたい。尤も、来ているのは年金生活者と思しき方々中心で、余り変わらない?
2009年10月30日
売上は全てを先送りする

講演終了後のQ&Aで、「企業成長の無い中で、キャリアパスはどう変わるか?」という質問が出た。
これまでの日本(大)企業では、人事制度も会社の成長を前提としていた。成長しなくなれば、ポストが足らなくなるし、退職まで給与の上がる年功序列型賃金も維持できなくなるのは明らか。
もっとも、これについては、バブル崩壊以降、殆どの業種で成長が止まってしまい、それに伴う対策は実施済みだろう。年功部分は小さくなり、能力・実績に応じた逆転人事も普通になった。
経済全体が成長しなくなっても、個々の企業は競争しなければならないし、競争に負けた企業に退場を促し、社会全体の資産である経営資源を、より有効に使える他の企業に与える自動メカニズムが資本主義の最大の利点。
その意味で、民主党政権の、郵政の再国営化論や、JALに対して前原国土交通相が早々に「破綻させない」と宣言してしまったことには疑問。民事再生処理で何がいけないのか? 民事再生したって、飛行機は飛ぶ。
亀井金融・郵政担当相のモラトリアム発言に至っては、「世紀の暴言」というべきだろう。民間企業同士の契約を国が反故にすれば信用不安が起こるに決まっている。経済成長が止まっているのだから、銀行が金を貸せる先が少なくなるのは自然で、それを強制すれば必ずそれ以上の弊害が起こる。
・・・横道にそれてしまった。

「売上は全てを癒す」とは、ダイエー創業者の故中内オーナーの名言。しかし、これも経済成長が前提の話だろう。
「売上は(問題の)全てを先送りする」
と誰かが、相澤さんに言ったそうで、これこそ低成長時代の名言?
2009年10月29日
成長を前提とした資本主義社会
1985年から2007年に掛け、人口は5.5%しか増えてないにもかかわらず、小売業の売り場面積は58%増えているそうです。そして、2005年をピークに人口は減少している・・・。急速に進む高齢化。
その中で、経済成長期のままの、専門店化、大型化、郊外型が続けられるわけがない。
人口減の中でも、一人当たり生産性をそれ以上に上げられれば経済成長は可能なわけで、それが構造改革。ところが、今回の選挙結果を見てもそれを政治的に選択をする気は日本国民に無いように見受けられる。(私見)
経済成長しない中で、大半の会社は売上が伸びないわけですから、会社経営も変わらざるをえないでしょう。それを今まで通り、「対前年比XX%増収」を前提に経営するのは無理です。
「では、どうすればいいか?その答えは、自分で考えて。」
ということで講演は終わりました。
・利益重視、無用な戦いを避ける
・投資を厳選する(金を使わずに、知恵を出す)
・過剰な資本は株主に還元
ということかと私は考えました。
2009年10月28日
企業再生の五重苦
LBS同総会、肝心の講師は、am/pm前社長の相澤さんにお願いした。
相澤さんは、アクセンチュアのパートナーを経て、ダイエーの再建に取締役として参加。その経歴を買われて、レックス(牛角)がam/pmを買収した後、スカウトされて代表取締役に就任。
話は、企業再生の「五重苦」から始まった。
1.状況
そもそも再生が必要とされる会社なので経営状況は悪い。
2.株主からの高いリターン期待
買収した会社は高いIRR(投資利回り)を求めている。通常20-30%(年利)。期間は3-5年。
3.実業に疎い株主
日本での企業再生の経験は10年程度。株主は実業を知らないので理不尽な要求をすることも。
4.落下傘型経営者
外からいきなりトップで入るので、社員からしてみれば面白くない。
5.競争力・ポジショニングが弱い
業界内での競争力、ポジショニングが弱い。
こんな状態から、如何に社内外の信頼を勝ち得て改革を進めるか?それには、実績を上げていくしかない。
それは、これまでの小売業の常識を否定することから始めた、という。
2009年10月27日
2009年10月26日
アメリカ一極集中の時代は終わらない!?

モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本
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昨日、「シリコンバレーは米国の金のなる木」と書いたところ、丁度、面白い記事を読んだ。常々尊敬する野口悠紀雄教授によるダイヤモンドオンラインへの寄稿。
米国発の金融危機のはずが、株価も実体経済も一番落ち込んだのは日本。そして、回復も一番遅い。
これは、元々日本経済が抱えていた構造問題を解決出来ないまま、外的なショックに襲われた、ということだろう。
米国では、かってから著者が「21世紀型企業」としてあげるgoogleやAmazon.com、Appleなどが最高益を更新中。
日本に残された時間は少ない。
2009年10月25日
Small One Hundred

「大変に複雑な内燃機関から、電気自動車に変わることで、巨大メーカーが支配した時代から、世界に100の自動車メーカーが新たに誕生する」というのが趣旨。
自動車メーカーは新エンジンを開発するのに、数百億円かける、と言われている。エンジンの部品点数は多く、構造は複雑。低回転ではトルクが無いから、常に高回転にしてギアでスピードを調整しなければならない。
これに対し、電気自動車はバッテリーとモーターがあれば動く。低回転からトルクがあるので、ギアも不要。後退も電流を逆に流せばいいだけなので、バックギアも不要。
いってみれば、昔走らせたラジコンカー。世界中で、電池メーカーから、IT企業まで参入しているようだ。
興味深いのは、ここでも大きな役割を果たしている米VC。番組で出てきたVCは、元々インターネット通販で財を成した個人が創業した、と言う。日本で言えば、楽天の三木谷さんが「もうネットはいいや」と会社を売って、そのカネでClean Techに投資するVCを始めたみたいなもの。
シリコンバレーはホント「金のなる木」ですね。
2009年10月24日
Breakfast at Tiffany's
ティファニーで朝食を [DVD]
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娘がDVDを借りてきていて、朝から見てしまう。1961年アカデミー賞(音楽賞)受賞作品。いわずと知れた、オードリー・ヘップバーン主演映画。
見始めてから、後悔した。朝から子供と見る映画ではない。
まず、主人公が娼婦。悪びれるところ無く、好き放題。よく言えば、天衣無縫なんだろうが、周囲を翻弄していることは間違いない。
四六時中タバコをすう。そして、そこら中にポイ捨て。スリルを楽しむために万引きする。図書館で大声で話して迷惑をかける。
最後、お金持ちでなく、彼女を本当に好きになった貧乏小説家と結ばれる、ということで救われるんだけど、結婚はやはり無理かも。一緒に暮らし始めたら、直ぐ、「アンタに縛られるのはイヤ」と飛び出すだろう。
ハリウッド映画では、「プリティウーマン」も娼婦が主人公の映画。どちらも明るく描かれていて、ハッピーエンド。「世界最古の職業」と言われるくらいで、絶対なくならないだろうが、こうあけっぴろげに描くのはどうか?敷居を下げたろうな。
やはり、「ローマの休日」のほうがいい。
2009年10月23日
2009年10月22日
丸亀高校

馬場校長とは、夏の東京丸高会でご挨拶しているので、受付で校長を指名。幸い在席中で、「見たいところを案内しますよ」とのありがたいお申し出。
時間も十分ではないので、記念館を案内していただくことにする。ここは、旧制丸亀中学の本館で、国の文化財に指定されている戦前からの建物。私が在校中には既に記念館となっており、丸亀中学、丸亀高等女子学校、そして丸亀高校になってからの歴史的資料を保存・展示している。
アルプス電気創業者の片岡勝太郎先輩や、猪熊弦一郎画伯など著名卒業生に関する展示を見て、「ありがたい」気分になる。
2009年10月21日
山下うどん


最初のアポまで時間あったので、ホテルから港まで散歩しました。
高松港の再開発で出来たのが、サンポート高松。小豆島はじめ、各島へのフェリーターミナルと防波堤、ホテルにオフィスビルが、広場を囲んでいます。
隣には玉藻公園(高松城)。ここの堀には海水が入っているので、鯛が泳いでいたりします。
午後からのアポは丸亀。
途中の坂出で、「山下うどん」へ。映画UDONのロケでも使われた店です。
うちの実家からは遠く、仕事の中心の高松からも外れているので、来たことがなかったのですが、ここはよかった!

こだわらない店の雰囲気といい、壁にベタベタと張りつくされた有名人の色紙(「讃岐うどんはDEEPだ」と言った村上春樹も)といい、そして使い古されたブラウン管TVからたれ流しのどうでもいいTV番組といい、これぞ昔ながらの讃岐のうどん屋。
目の前の大きな釜で茹で上げられるうどん。ナント薪

イメージ通りのセルフ型讃岐うどんに求められているものを全て備えている山下うどんでした

2009年10月20日
イタリアン・ビストロ ヒライ

地元大学の先生や、役所の方たちと、会食。
場所は、久しぶりのイタリアン・ビストロ ヒライ。
古民家を改装した店で、とても趣がある。木造日本家屋でイタリアン、というのがまたイイ。
遅れて、平井社長も合流。政治・経済・経営とアツイ議論を交わしました。
2009年10月19日
今治タオル

ここは全国一のタオル産地。
しかし、中国産に押され、タオルメーカーは150社にまで減っている。それも、企画と販売だけ行い、生産は中国に委託しているところも多い。
最近では、Japan Brandプロジェクトの一環で、国産タオルの復権を目指して「今治タオルプロジェクト」が進行中。
なぜここが日本一のタオル産地になったか?
今日会った一タオル会社の社長の説明では、
1.瀬戸内海気候で雨が少なく乾燥している。(ここまでは香川も同じ)
2.なおかつ、四国山地からの伏流水が豊富で江戸時代から綿花栽培が盛んだった。
(香川は水不足で綿花栽培も限界あり)
3.綿花を加工して、綿布生産が盛んになった。
4.明治になってタオルが西欧からもたらされ、今治でもタオル生産が始まった。
ということだった。
タオルの発祥については定かではないが、1811年フランスにおいてその原理が考案されたのが最初ではないか、ということだ。(四国タオル工業組合)
2009年10月18日
詫間電波高専、改め、香川高専詫間キャンパス

今日の香川は気持ちのいい秋晴れ。
近くに住む中学校の同級生に「暇か?」と連絡してみたところ、午後「ロボコン」に行くという。面白そうなので、合流することに。
会場は、国立香川高専詫間キャンパス。つい先月までは、詫間電波高専と呼ばれていたが、10月1日、同じ香川にあるもう一つの高専「高松高専」と合併し、香川高専ということになった。
詫間は、高専ロボコンの強豪。昨年まで6回連続で四国地区大会で優勝し、全国大会に進んでいる。3年前には全国優勝している。
四国には5校の高専があり(香川、高知、阿南、新居浜、弓削)、香川はこれまで二校だったこともあり高松キャンパスと詫間キャンパスそれぞれで参加。各校2チームで全12チーム
今日の試合で決勝を戦ったのは、詫間(電波)同士の2チーム。さすがの強さだった。
2009年10月17日
パラサイトの教え
パラサイトの教え (新潮文庫)
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葬儀出席のため、予定を変更し、急遽高松へ。先日、講演を聴いて感銘を受けた、藤田紘一郎先生の本を持参した。
先日の講演では、日本人の健康問題「清潔が行き過ぎて、免疫能力低下による、アレルギー障害」がメインテーマ。この本では、健康問題を超えた、社会問題がテーマになっている。
キレル日本人が多くなったのは皆が認識しているところ。この根本原因は、日本人が本来持っていたおっとりした「アジアン思想」を忘れてしまったところにあると解く。
人間だけが偉い、とする西洋思想を無批判に受け入れ、さらに徹底してしまったのが日本。
その先にあるのは、「異物の排除」であり、陰湿な集団イジメとして現れている。食品業界では、「カビが生えていた」というだけで、あるいは「ハエが入っていた」というだけでメーカーが何十万個もの製品を回収する騒ぎになる。カビが生えないような食品は安全か?
マスコミが集団ヒステリーをあおる。社長の謝罪を要求する。エライ人を屈服させることで溜飲を下げる。こんな報道を見れば、これまでそんなことが問題ではない、と思っていた人まで、「これは全国ニュースで放映されるほどの問題だったのか」と次からは、メーカーに些細な問題でクレームをつけるだろう。
ゴキブリは悪さをしないのに、「不快だから」と徹底的に殺す。この発想だと、「人でも不快だったら殺してもよい」となる。
これは「ファシズムだ」というのは至言。
「生きているもの皆、意味がある」
というアジア的考えを取り戻したい。
2009年10月16日
2009年10月15日
勇気と気合と根性と笑顔

・・・というのが、アニコム損害保険。VC他の支援を受け、業務拡大中。それでもって、会社標語は標記の通り。名刺にまで入っている。

小森社長の話は面白かった。保険と言うのは常に「モラルリスク」との戦いなのだという。つまり、数多くの企業がペット保険事業に参入したが、ほとんどが撤退。その原因の一つは、病院からの不正請求。医療の現場をリアルタイムに確認できない以上、また医療という専門性の壁に阻まれ、「この治療は必要だった」と言われれば、容易に反論はできない。
アニコムがモラルリスクを抑えられたのは、独自開発のレセプトシステムが動物病院のに受け入れられたから。これを使わないと診療費請求ができず、そのためには治療の詳細を入力する必要がある。
東京海上時代に経済企画庁に出向経験のある小森社長。そこで見たのは、一部の悪人が制度を食い物にし、その費用を真面目な国民が負担する構造だったという。
例えば、年々増大する医療費も、日本は保険料を払っていなくても窓口でそれを確認する仕組みになっていないため、保険料を払わない人でも受診し放題になっている。差額を負担しているのは税金だ。
日本の制度は余りにナイーブな制度が多い。「性善説が基本」はいいのだが、世には悪人が居る、という現実を軽視、あるいは無視している。また、その「悪人」に、制度が許せば、誰でもなる可能性がある、ということだ。
制度が悪用されないように予防策を講じるとともに、強い罰則を設ける必要がある。そうしなければ、せっかくの善意の仕組みが成り立たなくなる。
2009年10月14日
空海の風景

空海の風景〈上巻〉
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この連休、司馬遼太郎『空海の風景』を読破。
私の生家から峠を越えたところが善通寺。空海生誕の地である。
昔から地元では「お大師さん」と呼ばれていて、それは文脈によって空海本人の事を指すこともあれば、善通寺のお寺の事を指すこともあった。
空海が中国で学んだ密教はインドで生まれるが、空海が遣唐使で唐に渡った804-806年には既に衰えてしまっていたらしい。中国でもその後衰えて、残っているのはチベットと日本だけ。
どこかで、「日本はアジア文化の吹きだまり」という意味のことを読んで、ナルホド!、と思ったが、密教の点でもそうなんでしょうね。その後、西欧文化も取り入れて、「東西古今の文化の潮 一つに渦巻く大島国の・・・」と早稲田大学校歌で歌われているのも正にそれ。
本家本元では、時代の移り変わりと共に、前の文化は衰え、次の文化に根こそぎ変わっていくのに対し、日本ではなぜか完全に廃れることなく、細々とでも続いていく。
そもそも人も南の島から流れてきたり、朝鮮半島から来た渡来人であったり、シベリアからやってきたモンゴル系であったりと「人種の吹きだまり」だからなのか。
全てを受け入れながら、独自に発展させていく日本という国が、それを持って「価値がある」と世界から認められるか?それが日本のアイデンティティのような気がする。
2009年10月13日
柴又

とはいえ、四国から来た人間にとって、葛飾は遠い。東は上野までが許せる範囲。上京して以来、都合20年以上住んでいるわけだけど、行ったことがなかった。
秋晴れの昨日、小さな決心をして(笑)、どこに何のためにいくのか理解できてないベルギー人Sebastianを連れて柴又に向かった。
五反田から1時間弱。映画で幾度と無く見た柴又駅を降りると、そこには寅さんの銅像。老若男女を問わず写真取りまくり。ファン層が広い。
帝釈天の参道に入ると、「くるまや」のモデルになったと言われる団子やさんが並ぶ。他にも、手焼きの煎餅やさんに、飴屋さん。飴を包丁で切っているところははじめて見た。松屋の飴の飴切りの音は「日本の音 百選」に選ばれているそうだ。
帝釈天は伽藍の彫刻が立派。境内で猿回しの芸をやっていて、これが上手!感動して1000円札の祝儀をはずむ人が続出。
その後、昭和初期の和洋折衷造りが良く保存されている山本亭、そして勿論、寅さん記念館を見て、帰りはこれまた映画のシーンに毎回出てくる江戸川の土手沿いを歩いて金町から乗車。
盛り沢山の一日だった。
2009年10月12日
原発解体〜世界の現場は警告する〜

1950-1960年代に作られた原発が寿命を向かえ、次々と解体されているが、そもそも壊す事を考えて設計、施工されていないため、膨大な時間と費用が発生している、と言うこと。
およそ形あるものはいつか解体せねばならず、使い続けるとしても、解体修理が必要となってくる。それを、「解体の事を全く考えて設計されなかった」というのも俄かには信じがたい話。
それだけ、新技術を安全に利用することが優先され、先のことは考えてなかった、ということなのだろう。
このことは、20年前にビジネススクールの経済学の教授が話していた。「コストを考えるとき、どこまで考慮されているかをしっかりと見極めなくてはならない。『原子力発電の発電コストは安い』と言われるが、そのコスト計算には解体コストが入っていない。核廃棄物処分場のコストも入っていない。それらのコストがどれほどになるものなのか、膨大なものになることが予想され、そのコストも入れると発電コストは決して安くないはずだ。」
番組内で出ていたドイツの原子力発電所の例では、7年800億円くらい掛かると思われていた解体費用が、倍くらいになりそうだと言う。処分場の費用も厄介であり、これらを正確に反映させると本当のコストはどうなるんだろう?
それと、番組では触れられていなかったが、この反省を踏まえ、CO2削減で何十年かぶりのブームになっている新規の原子力発電所建設で、解体のことがどこまで設計に考慮されているのか、それによりどれだけの「ライフサイクルコスト」になっているのか、興味を持った。
2009年10月11日
フレフレ少女
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以前撮っておいたビデオを子供たちと見る。
「ガッキー、カワイイ!」「ガッキー、カッコいい!」とうるさい。
でも、私も同じ感想でした。

これが新垣結衣というのは初めて知った。

青春っていいよね・・・と思うと共に、改めて「縦」の関係も必要だと。
2009年10月10日
よしもとプリンスシアター

以前から言われていることだけど、ビデオ撮影も程々にしたほうがいいんじゃないかな。トラックをズラリと囲むカムコーダーの列。ビデオ撮っている人は延々自分の子供だけを追っていて、全体の進行にはお構いなし。せっかく来ているんだから、全体の応援しましょうよ。
さて、終了後、帰宅したばかりの末娘を急がせて、自転車で品川のよしもとプリンスシアターへ。末娘は我が家で一番のお笑い好きなのである。愛読書は落語集。
ナマで漫才を見るのは実は初めて。ビミョーなのから、大笑いしたのまでイロイロ。
今日は、
[ネタ]ショウショウ/桂三歩/バッドボーイズ/ダイノジ/麒麟/少年少女
[吉本新喜劇]川畑泰史 /他
という構成でした。私はダイノジが良かったな。娘は少年少女がお気に入りだったようです。
2009年10月09日
2009年10月08日
アークヒルズクラブ

東京では心配したほどの台風被害は無かった。それでも、丁度出社の時間に雨脚が強かったので、午前中は家で仕事することにした。結果的には、この判断が正しく、駅まで行っても、直後に山手線が停まったので、最悪、電車か駅で延々と待ったかもしれなかった。(8時から11:30まで運休と言う年に一度あるかないかの事態)
運行が再開した内回りの山手線に乗って、新橋経由で溜池山王へ。目指すはビジネスランチを約束したアークヒルズクラブ。1998年に出来たプライベートクラブで、私は会員ではないので、行くのはこれが2回目。
台風一過で外は目の覚めるような青空!写真を撮っておくんだった・・・。
アークヒルズは六本木ヒルズが出来るまでは、お洒落なオフィスの筆頭だった。GSも、今は無きLehmanもここに入っていた。ホテルに、商業施設や文化施設も充実したビルとしてははしりだったと思う。今では新しいビル街がたくさんでき、1.5流という感じか。
それでも、アークヒルズクラブはお洒落な感じでした。
2009年10月07日
キャパシタ

筑波にある独立行政法人産業技術総合研究所で「分散型エネルギー技術」を開発している技術者のお話を聞いた。
その中で興味を持ったのがキャパシタ。既にご存知の方も多いと思うが、
1879年にドイツの学者ヘルムホルツ(Helmholtz)によって発見された「電気二重層」現象の原理が応用された蓄電池のことである。電気を電気のまま(エネルギーの化学反応なしに)充放電することが可能で、原理的には半永久的に使用することができる、理想的な逐電装置と言われている。(IT用語辞典)
「充放電」というと、電池のことを思い浮かべるが、電池は、
電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄え、必要に応じて電気エネルギーに還元することによって電気エネルギーとして使用できる。(〃)
ということで、充放電が圧倒的に早い、と言う特徴がある。逆に、容量が少ないのが欠点。
知らないうちに身近で使われているようで、例えば、最近、ビデオデッキなどが電源を外しても内蔵時計が(しばらくは)止まらないのは、キャパシタが入っているからだそうだ。(ボタン電池が入っているものと思っていた・・・汗)
キャパシタを使った試作車を既に東大生産技術研究所の堀洋一教授が作っている。ナント、たった20秒の充電で30分走行できる。(150Aで充電)
車の使われ方の殆どは1回30分以内なので、少なくとも、都市ではこれで十分。
実は、上海では既に路線バスとして実用化されていて、キャパシタバスが走り回っているらしい。こちらは、バス停に着くと屋根からパンタグラフが伸びて架線から充電する仕組み。バスは大きいので数十秒というわけには行かないが、それでも2分でOKらしい。
中国では「電動バイク」も年間2000万台!生産されていて、上海はじめいくつかの大都市では電動しかバイクは新たに登録できないと言うし、遅れて工業化した中国が新技術では(特に実用化で)先に行く可能性がある。
2009年10月06日
本当の「顧客第一主義」

昨晩の続き。
この会では、後半、ゲストスピーカーが講演する。今回は、会員でもあるダイワハイテックス常務取締役大阪支店長の嶋田様。
この会社、コミック本のフィルム包装機市場を創出したベンチャー企業で、市場シェア90%だとか。ニッチ市場でこれだけのシェアを持つと、新規参入は困難。
それでも、市場シェアが固まるまで、幾多の競合が参入し、撤退していったらしい。
ダントツに成れたのは、「顧客第一主義」を徹底したからだと言う。伸びている市場ではないだけに、顧客満足を高めて継続購入(リピーター)を増やすことが極めて大事。
その例としてあげていたのが、
・保証期間満了のお知らせ
保証期間が切れる一月前に、「後一月で切れますよ」とハガキで教えてくれる。機械の調子が少しでも悪ければ、「今のうちに見てもらおう」となる。うっかり保証が切れたとたんに故障したら悔しい思いをする。
・先回り訪問点検
サービスマンの時間が空いているときは、呼ばれなくても、ドンドン点検に行く。お客さんにとっては、「使いたいときに故障で使えない」ということが一番の問題なので、故障しないように先回りして点検する。
どちらも顧客に良い印象を与えるのは間違いない。しかも、コストは殆ど掛からない。ハガキに印刷して出すだけなら1枚50円ほどだし、先回り点検も、サービスマンの人件費は固定費なので追加的に発生するのは交通費程度。実際のところ、社員を手持ち無沙汰にしていると確実に生産性が落ちていくので、コストはゼロと言っていいだろう。
どちらもコスト対効果は絶大。これが「知恵を出している」ということであって、政治・行政も見習って欲しい。
2009年10月05日
責任は与えるものではなく、勝手に取る

大体言っていることはいつも同じなのだけど(笑)、経営の原理原則を教える場所なので、それでいい。同じ事を、出来るようになるまで、繰り返し繰り返しいうのが経営者の仕事である。
冒頭、TVショッピングの話が出て、TVショッピングでも7回同じ話を聞くと、購買率が上がるのだとか。これを見る人は、目的を持ってみる人ではなく(だって何が今日売られるか分からない)、寂しくて見る人。それが同じ話を何度も聞いているうちにその気になってしまうらしい。
今日、「いいな」と思ったのは、表記の言葉。「責任を感じろ」と言ってもダメで、責任を(勝手に)感じた人がリーダーなんですね。その意味で、組織の長以外の人が実はリーダーであるケースもあるとのこと。
「実は本当に決めているのは・・・」というヤツですね。
2009年10月04日
2009年10月03日
国立博物館
今日は国立博物館が「留学生の日」ということで、留学生とその同行者が無料。
先月からホームステイ中のベルギー人Sebastianと出かける。国立博物館に行くのは何年ぶりか。
改めて、「流石、国立博物館!」と思い知らされる。国宝がゴロゴロ、展示スペースも贅沢。これで600円なのだから、日本国民として行かない手は無い。
昔は「ショーケースがプア」だと感じたが、その点は改善されたようである。レイアウトはセキュリティの点から、細部の詰めが甘い。監視員から死角になる場所にソファがあったりする。
そのソファでバリバリと音を立ててお菓子を食べている人が居た。監視員からは見えない場所だが、かなりの音がしているのになぜ?と思ったら、椅子に座ってしっかり居眠りしてました。あんなところに国宝を置いておいて大丈夫か?
公務員はこういう点、緩んでますね。首にならないからなんでしょうが。民間だと、社員の質は大体揃っていて、質の悪い会社はそのうち潰れます。公務員は、この点、バラバラですね。
2009年10月02日
バカと無気力をどう使うか
徳島にナイトライド・セミコンダクターという紫外線発光ダイオード(LED)を作っている会社がある。
従来、「不可能」と言われていた波長370nm以下の製品化に世界で初めて成功。さらに、「理論的に不可能」と言われた高効率(50%+)375nm製品化に成功している。ここにたどり着くまで10年近くかかっており、その間に10億円以上を費やした。
創業時から若くして社長を務めている村本氏の、10年社長業をやっての結論が標記の言葉。
これだけ聞くと「ナニ」と目くじら立てられそうだが、経営者ならだれでも共感できるだろう。優秀な人間は結果が見えてしまうので、無駄な努力をしない。ベンチャー企業ではそもそも経営資源の少ないなかで難易度の高い仕事に挑戦しているので、頭のいい人間は「そんなことしても・・・」と無気力になりがち。
そこで頼れるのは、むしろ高学歴でない社員たち。高学歴でなくても「地頭のいい」社員を見つけ出し、彼らを中心にガムシャラにやれるチームを作る。こうして、当初、徳島大学工学部博士号を持つ社員がどうしてもできなかった製品開発に、阿南高専卒の社員が成功した。
高学歴が尊ばれる海外の影響か、それとも、単なるモラトリアムなのか、進学率、特に理系のそれは高まるばかりで、今や修士課程に行くのは当たり前になっている。でも、それでどれだけの成果が出たのか?
大学院教育を否定するものではないが、せめて一度社会に出てから考えたほうが良くないか。
2009年10月01日
カイチュウ先生

清潔はビョーキだ (朝日文庫)
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昨晩は、回虫博士、あるいは、寄生虫博士として有名な藤田紘一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)のお話を50人位で聞いた。
「現代日本社会の超清潔志向がアレルギーをまねき、日本人が身体的にも精神的にも世界一衰弱した民族になっている」という。例えば、10歳以下の子供では約40%がアトピー性皮膚炎と言われる。これは35年前には無かった病気。
皮膚には常在菌が居て、これが肌を乾燥から守っている。ところが、石鹸で手を洗うと90%が死んでしまうらしい。といっても、10%残って居れば、半日もすれば元に戻るからいいのだが、一日に何度も手を洗うと菌が死滅してしまう。消毒液で洗ったらなおさらだ。
ちなみに、作家の五木寛之さんは藤田先生の友人で、風呂は10日に1回、シャンプーに至っては年に数回しかしないのだとか。本当か?と思って、今日イロイロ検索してみたところ、雑誌のインタビューなどでそう話しているので、本当のよう。
これは髪を洗わない、ということではなく、汚れを落とすための水洗いはしている。確かに、シャンプーをすると頭皮に必要な油分を取ってしまうので、髪のためによくない、という話は他で聞いたことがある。それが証拠に、ホームレスには禿が少ないのだとか。「インディアンに禿は居ない」という説もあるが、これもシャンプーしなかったから?
確かに汚れを取るには水洗いで十分なはずで、「髪はシャンプーで洗わなければいけない」というのは洗剤メーカーの陰謀なのかもしれない。メーカーとしては、石鹸や洗剤を売っているだけでなく、髪用にシャンプーを作り、頭皮の潤いを取っておいて、さらに「髪に潤いを」とリンスを売れば売上倍増だ。
それと同じで、この所、洗浄便座の普及でビデ使用が増え、これがまた膣炎を増やしているのだとか。膣の中には、デーデルライン桿菌という善玉菌が住んでいるらしく、この菌が作り出す乳酸によって膣内が酸性に保たれ、雑菌の繁殖を防いでいるということ。洗いすぎるとこの乳酸菌が死んでしまう。
結局、なんでも環境との調和が大事。人間だけが偉いとか、清潔でないといけない、というのは傲慢で、結局わが身を滅ぼす、ということ。