2009年07月
2009年07月31日
Julia来日
昨日からJuliaというドイツ人高校生がホームステイ中です。昨年、うちの長女がお世話になったBerlinの家庭の子供。小山台高校父兄の作る財団法人小山台が費用を支援して毎年夏に行う国際交流です。
来て直ぐに問題となったのが国際電話。
私が帰宅前、「ドイツに無事着いたと連絡したい」ということで掛けようとしたらしいのですが、うちでは毎日のようにメールでは海外とやり取りがあるものの、電話なんて何年もしたことが無い。(昨日も私宛ロンドンからアドバイスを求める電話連絡はあったんですが)
イロイロやってみたけど、繋がらない、ということで仕事中の私に何度も連絡があったのです。そういえば、IP電話にしたとき、海外通話を無効に設定したままにしていたような気がします。
ともかく、「着いた連絡くらいメールでできるし、一月も居ないのだから、日本で居る間は日本でしかできないことに集中したほうがいい」と返しておきました。
家に帰ってみると、案の定、電話の件に限らず、お客様扱いして、「ああしたほうがいいのではないか」｢こうしたいと思っているのではないか」などと推察してはあれこれこちらから聞いている。
ホームステイの目的は何なのか、プログラムに関る全員が確認したほうが良いと思います。目的が曖昧なまま経済力に物を言わせて至れり尽くせりにしている。
私の思うホームステイ、さらに留学の目的は、
・言葉や習慣の違う異文化の中で、いかに相互に意思疎通し、折り合いをつけていくか。同質的集団の中ではそれは容易だけど、困難な環境で挑戦することに意味があり成長がある。
・母国や家族を振り返り、そのありがたさを認識する。
ことかと思う。
なので、こちらから聞くのではなく、向こうから「こうしたい」と言ってもらい、それに対して対応すべきことはすればいいし、対応すべきことでないことは｢出来ない」と断るべきだ。
その結果、ドイツの自宅に帰ったとき、ご両親に「一月居ない間にしっかりとした」と思ってもらえれば、それがホストとしての役割を果たしたと言うことだろう。
2009年07月30日
胃カメラ飲みました
先日の健康診断で｢びらん性胃炎」と判断され、精密検査のため、数十年ぶりで胃カメラ飲みました。
細くなって飲みやすくなった、とか、喉を局所麻酔する、とか聞いていたので、｢多少楽になったのかな」と期待していたんですが、やはり大変。
飲んでいる間は、よだれは垂れっぱなし、涙を流しながら吐き気に耐える始末。看護婦さん(この場合、看護師さんではダメだろう）に背中をさすられたのがせめてもの慰み。
その結果が、
「荒れていますが、特にどうと言う事はないですね。」
え、それだけ？(＠_＠;)
「どうしたらいいんですか？」
と食い下がると、
「ストレスを溜めないようにしてください」
ということでした。
仕事を終え帰宅し、領収書を渡したところ、
「4200円で済んだの？安い!」
と言う反応のみで、未だに結果は聞かれていません。(笑)
2009年07月29日
有効求人倍率全国No.1？
昨日空路で高松へ。
夜は県庁に勤める先輩らとリーガ裏の「ひら井」で会食。経営者の平井社長も遅れて参加。
ナント、香川県の有効求人倍率は現在全国一なのだという。本当??と言う感じなのだが、他の都道府県が急落する中、横ばいだった結果0.71でトップになった。
この点、四国支店が高松に多い関係で営業や事務職が多く、また彼らを当てにしたサービス業など、元々内需型の経済構造になっていることが功を奏しているようだ。
ここ「ひら井」もこうした｢支店族」の利用が多い店で、半分以上が香川県人ではないのだと言う。
2009年07月28日
百社あれば百通りの経営があっていい
創造のちから―「不思議な企業」林原の発想
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昨晩のカンブリア宮殿は、林原グループの林原社長。もう20年前から有名な開発型ベンチャーで、10年前には牧野昇さんの本も出た。
慶応大学在学中に父の死去に伴い、19歳の若さで社長就任。父が死ななければ、天文学者になりたかったそうだ。会社を継いだものの、会社は遺産相続争いと、主力の水あめが代替品である蔗糖の貿易自由化で価格が大暴落。いつ潰れてもおかしくない状態だったという。
そんな中で、水あめ事業からデンプン化学事業への転換を宣言。会社財産の全てをつぎ込んで研究開発に当たり、その後、インターフェロンやトレハロースなど画期的な商品化に成功。今ではグループ年商720億円を超える高収益会社となった。
・・・という成功物語なのだけど、ここからは私の考察。
第一段階：大きな賭けをしてそれが当たった
会社が元々潰れそうだったので、「どうせなら自分の手で潰そう」と思い切れた。それはオーナー社長だったから出来た、とも言える。ただし、まるっきり勝算が無かったわけではなく、でんぷん研究の世界的研究者から「この分野の研究をしている会社が世界にどこにも無い」という情報を得ていたため、でんぷん応用製品分野でNo.1になれるかもしれない、という下地があった。
第二段階：会社の建て直しに成功し、資金を研究開発にさらにつぎ込んだ
ここでホッとして、本社を建替えたり、家を新築したりせず、さらに事業につぎ込んだ。これは、オーナー社長かどうかは関係ないといえば関係ないが、オーナー社長のほうが長期的視点に立ちやすい、と言う点では有利。特に林原が明治時代から続く老舗企業の3代目であることも影響しているだろう。
第三段階：ダントツ化に成功し、余裕資金を他社が出来ないような長期的、基礎的研究につぎ込めるようになった
今では研究費の2-3割を、10年以上掛かるような、またどういう商品になるかはっきりしないような基礎研究に費やしているそうです。
教訓：
・人間追い込まれたときほど大胆な決断が出来る。失うものがないのだから。だから、どん底でも前向きに考えたほうがいい。
・チョット儲かったからと言って、直ぐに車を買ってみたり、家を買ったりと「消費」しない。上手くいき始めたのだから、事業に再投資すれば何倍にもなって返ってくる。
・余裕のある経営を心がけ、経営資源の2-3割は長期的な視野で使うべき。これがあなたの会社をダントツにする！
番組では、司会の村上龍が「普通の会社は4半期決算で追われて、長期的な経営が出来ない」という発言が繰り返しあったが、そんなの全国270万社ある株式会社のうち上場している4000社弱だけ。殆どの会社はオーナー企業なので、覚悟を決めて、運がよければ(笑)、出来ます！
2009年07月27日
台湾と韓国 その２
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悲情城市 [DVD]
出演：トニー・レオン
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発売日：2003-04-25
おすすめ度：
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先日この話題でblogを書いたせいだろう、東京大学名誉教授・平川祐弘氏の書いた記事が目に留まった。
この記事に寄れば、
「国民党は台湾支配の最初の５００日間に５０年間の日本統治よりも多い台湾人を処刑した」
ということで、これは凄まじい。それでも、毛沢東の｢大躍進」政策による餓死者は3600万人と言われているので、流石、中国はスケールが違う。
何れにせよ、
「問題は日本が台湾統治に成功したことだ。実はそれが朝鮮における失敗となった。化外（けがい）の地の台湾と違って、朝鮮は一つの文明の国である。その朝鮮全体を奪うことは朝鮮民族の誇りをも奪うことになったからである。」
ということなので、私の仮説は外れては無いようだ。
2009年07月26日
台湾のかき氷
台湾で嬉しいのは食事があうこと。欧米でも勿論、美味しいものはあるけど、脂っこかったり、味付けが単調だったりするので、何日かすると飽きる。
台湾はその点、やはり文化圏が近いので美味しいし、安い。大体、日本の半額くらいの感覚か。
今回ヒットだったのが、かき氷。九分で食べたタロイモの団子が乗ったかき氷も、台北の冰館 Ice Monsterで食べたマンゴーかき氷も最高！
タロイモ団子は40元、マンゴーの方は台北でも最も人気店ということもあってか160元、つまり560円で、台湾でのちゃんとした食事と変わらない値段でした。
帰ってから調べてみると、他にも美味しそうなのがイロイロあります。これ、日本でやっても流行ると思うんだけどな。
2009年07月25日
国立近代美術館「工芸館」
国立近代美術館の常設展が「夏」に変わったので、見学に。ここは四季毎に展示を変える。展示品は、流石、国立だけあって粒よりだし、それでいて観覧料は大人420円と格安! しかも、高校生以下は無料なので家族連れには嬉しい。
今回は、ここから徒歩5分のところにある工芸館にも行ってみる。こちらに行くのは初めて。
行ってみたら、建物がスゴイ。こじんまりしているのだけど、風格のある明治の西洋建築。案内を読むと、
「工芸館の建物は、旧近衛師団司令部庁舎を保存活用したものです。この建物は、明治４３（１９１０）年３月、陸軍技師田村鎮（やすし）の設計により、近衛師団司令部庁舎として建築されました。２階建煉瓦造で、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物です。丸の内や霞ヶ関の明治洋風煉瓦造の建物が急速に消滅していくなかで、官庁建築の旧規をよく残しており、日本人技術者が設計した現存する数少ない遺構として重要な文化財です。」
ということだった。
こちらの展示も面白く、また、夏休み中は子供向け企画をやっています。
2009年07月24日
Alumninewsの表紙に
LBSでは季刊で同窓会誌Alumninewsが全世界2.5万人の卒業生に配られるんですが、今回ナント私が表紙に!
昨年夏に最初のインタビューをロンドンで受けて以来、「そのうち載せる」という話だったんですがその際は学校で写真を撮るアレンジが間に合わず、その後、今年5月に東京在住のフランス人写真家に委託して近所の神社や新宿の雑踏の中で着物を着て撮影しました。
原稿のやり取りを一月ほど何度か繰り返し、そこは写真も含め、欧米人から見たexoticな感覚でまとめたいロンドン側と、「それはチョット違うじゃ」と引き気味の私との綱引きがあったんですが、最後は「仕事じゃないんだから、同窓生に喜んでもらえれば」とexoticよりで決着しております。
なので、製本されて送られてきたAlumninewsを見ると、かなり恥ずかしい・・・。でも、日本人としてこうやって表紙になったのは学校始まって以来初めての事ですので、余分にもらった部をお世話になった方に配る予定です。
2009年07月23日
台湾と韓国の違い
台湾から午後の便で帰国。荷物を降ろし、風呂に入り、やっと落ち着いた。
台北の桃園飛行場で飛行機を待つ間、台湾人のお爺さんから日本語で話しかけられた。
「私は毎年大阪の○○学校の同窓会に出席しています。戦争にも行きました。毎年靖国神社にもお参りしています。」
以前から台湾に行くと、戦前日本語教育を受けた世代の方から話しかけられた、という話は聞いていたが私も旅の最後に体験できた。
「ラバウルに居て、今もその時に負傷した傷がお尻に残っています。一度は、頭を砲弾の破片がかすって、髪が無くなったことがあります。あと1cmずれていたら死んでましたね。」
「山本元帥の息子さんにも、毎年会いますよ。」
ということだった。
台湾が世界で最も親日的、とはよく言われることだが、同じように植民地経営した朝鮮、つまり現在の韓国･北朝鮮の反日感情の強さとの違いはどうしてなのか？
仮説1：統治政策に違いがあった？
仮説2：統治政策は同じだったが、住民の受け取り方に違いがあった?
私の知る限り、統治政策に違いは無かったため、「２」なのか。朝鮮は国として長い歴史を持ち、数千年にわたり東アジアの文明の中心であった中国に接し、朝貢関係にあったことは良く知られているところ。
これに対し、台湾は、中国から見れば離れ小島に過ぎず、清の時代になるまで原住民が暮らしているだけだったようだ。
従って、一方は日本化政策に反発し、もう一方は比較的素直に受けられた、というのは正しいだろうか?
何れにせよ、上水道にしろ、鉄道にしろ、産業開発にしろ、日本は官民上げて投資をし、アジアで日本に次ぐ近代化を現地で短期間に達成したことは、現地で今でも使われている様々な設備や建物、学校などを見る限り間違いないようだ。
写真：ラバウルで撮られた山本五十六最後の写真
2009年07月22日
2009年07月21日
2009年07月20日
National Palace Museum
Second day in Taiwan.
Naturally we went to the National Palace Museum, one of the best museums in the world.
It is huge. It will take weeks if you want to look at all exibits. We spent only half a day and couldn't even cover the ones that are explained by the audio guide that we rented.
I shall come back...
2009年07月19日
Taipei 101
I left Narita this afternoon and I am in Taiwan for the first time!
In the evening, Jessica, who stayed with us in Tokyo up until a year ago, took us first to a Chinese restaurant in Mitsukoshi(!) and then to the world's tallest building, Taipei 101.
Taipei 101 is 509 meter high and has 101 stories above ground and 5 underground. It has its status of the world's tallest building since its opening in 2005 until, supposed to be the completion of The Burj Dubai, which is expected in September this year.
I think it kinds of represents Taiwan - it was constructed by Taiwanese, Japanese, Korean JV, managed by an American company, its world's fastest lift that runs over 60km/h at its peak was made by Toshiba. They shop around the world for the best value!
2009年07月18日
American Conglomerates at its Best
GE Global Learningの田口マネージャーから「GEの人事・人材開発とリーダー育成」というお話を聞く。
田口さんは、社会経済生産性本部で17年間企業研修に携わった後、一橋でMBA、その後NTTデータ、GEと人材開発に一貫して関ってきた方。MBA後、イロイロとお誘いもあったが、待遇面で必ずしも良くない（悪くも無いけど外資では普通水準)GEを選んだのは、人事・人材開発ではGEは世界のトップであり、外資系人事マンにとっては憧れの存在なのだと言う。
そこには様々な工夫があるわけだけど、一番の違いは、
「選ばれた最優秀な人間に最高の(社内)教育を受けさせる」
ということ。1000万円の教育予算があれば、それを100人の社員に10万円の教育を「平等に」受けさせるのが日本企業で、GEならトップの10人に100万円の教育か、あるいは5人に200万円の教育を受けさせる、と言っていた。
これなら成果が出て当たり前、だと思う。ところが、こんな｢当たり前」のこともなかなか出来ない日本企業がいかに多いことか。
悪平等は組織にとって不幸だし、長い目で見れば、本人にとっても良くないだろう。
2009年07月17日
長寿企業に学ぶ
三代、100年潰れない会社のルール
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光産業創生大学院大学の後藤俊夫教授の講演を聞く。
創業100年以上存続している企業を｢老舗企業」、同200年以上の企業を｢長寿企業」と定義し、どちらも日本は世界一多いらしい。
長寿企業：3113社
老舗企業：推定5万社
だとか。
ギネスブックにも載っている「世界最古の企業」と言われる金剛組は578年の創業。創業したのは聖徳太子に招かれた3人の百済人工匠で、以来今に至るまで社寺建築を行っている。
世界最古の宿泊施設とやはりギネス認定されているのは、石川県の旅館である「法師」。こちらは718年の創業。
なぜ日本に長寿企業が多いのかについて、
1.各種マネジメントシステム
・人事・教育
・財務・会計
・リスク管理
2.経済の持続的成長
・江戸時代に安定した低成長経済であった（年平均0.1%）
3.家業を継続・継承する意思
・心学の影響
をあげている。
2009年07月16日
高田牧舎
VeriSign古市さんを迎え、ETPと合同イベント＠早稲田。講演終了後の懇親会は高田牧舎で。戦前からある洋食屋さんで、学生にとってはチョット贅沢な｢特別な店」。といっても今考えるとランチ1000円くらいの普通の店なのですが。
創業明治３８年（1905年）。当時は本当に牛の放牧場があり、最初はこの地にミルクホールの看板を掲げたということ。大隈邸に毎朝ヨークシヤ産の輸入乳牛のしぼりたてをお届けしていたらしい。
私が学生の頃は、蔦の絡まるいかにも歴史を感じさせる家屋だったが、数年前に建て替えとなり、現在はビルになっている。ビルでもいいから、蔦をまた這わせてほしい、と思うのは私だけだろうか。
2009年07月15日
慶應義塾大学医学部
今年は珍しく、医師でMBAに入る人がいて、しかもその人が慶応大学病院の現役の医師。LBS関係では、私の知る限り一人だけ医師免許を持つ同窓生がいて、その方も慶応医学部出身。
そんなわけで、そこにさらにもう一人、慶応医学部出身でINSEAD MBAの友人を加え、4人で三田倶楽部でランチ。（多数決）
慶應大学病院も医師不足らしく、休職しての留学を認めてもらうには大変だったらしいが、日本もこういう選択をする人は増えてくるのでしょうね。
医師の育成に投入している税金を考えると困る点もあるけど、MBAで国際的、経営的視野を広げ、もっと大きな観点から、例えば医療行政などの改革をしてもらえれば社会に与える影響は大きいし。
（1917年に設立された医学部の初代学部長は北里柴三郎博士）
2009年07月14日
タクシー王子
タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
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「タクシー王子」として少し有名になったタクシー業界最大手、日本交通の川鍋社長の講演を聞いた。
前職は、かのマッキンゼー。鳴り物入りで登場した三代目だったが、「最初に行った新規事業「日交マイケル」は3年間で4.5億円の赤字を出し、みじめな失敗。
ここで反省し、地道に、「短期で成果が出て」「周囲にも成果が分かりやすい」プロジェクトで「小さな成功」を積み重ね、徐々に信頼を獲得していく。
この辺は乗り込んでいく時重要ですね。「早く実績を」という焦りから、十分に分かってないうえ、組織の協力も無いまま大きなことから手を付けると大抵失敗します。オーナーだから再起できたけど、雇われだったら、ここで終わりですね。
2009年07月13日
伝説の時計屋さん
今日のカンブリア宮殿に登場したのは、広島県呉市の大崎下島にある小さな時計屋さん。他では直らなかったような時計も直してしまう「神の手を持つ時計屋さん」として口コミでうわさが広がっているそうだ。
驚いたのは、この「新光時計店」、1858年（安政5年）に創業していて日本で最古の時計屋らしい。東京でも、横浜でも無く?? しかも、その時計屋があるのは、瀬戸内海の小さな島！二重にビックリである。
呉には少なからず縁があり、以前は時々行っていたのだけど、これは知らなかったなー。地図で見てみると、車（かバイクか自転車?）がないと行くのは厳しそうな場所。
修理代金は、「新品の1割が目安」という。これは驚異的に安い。司会の村上龍が「儲かるんですか?」と聞いたところ、即座に「儲かりません」と答えていたが、そうでしょう。
これはこれで、職人気質で、お客様に喜んでもらえれば、ということで美談なのだけど、これでは後継者がいなくなるのでは? 番組を見る限り、従業員もおらず、店主が一人でやっているらしく、人ごとながら心配してしまう。素晴らしい店が続いていくためには、適正な利益も必要だ。
2009年07月12日
争点の無い選挙
職業としての政治 (岩波文庫)
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今日は都議選の投票日。まだ行ってない。
チラシやネットで多少主張など調べたのだけど、ピッタリのところがない。
実は、最初に調べたのは、「財源をどう確保するか」をシッカリ考えているかどうか。これが驚くべきことにどの候補もなおざり。
簡単に言うと、どの候補も、「こんなことに税金を使います」と書いてあり、また異口同音に「税金の無駄遣いをさせません」と言っているのだけど、無駄遣いを無くすだけで財政再建ができるわけが無い。
全ての政策には財源を明記すべきで、それなしにどうしても政策を実施したいと言うなら、私財を用いてやってもらいたい。でなければ、予算の掛からない知恵で勝負してもらいたい。
京大大学の佐伯啓思教授が「今回の選挙においては、大きな争点が全く存在しない」と言っている。「本来、存在はするはずなのに、それを争点にできないのが今回の選挙」だと分析している。
「その結果、ほとんど唯一の争点は、政権交代の是非そのものになってしまった。政策が争点となった結果として政権交代が生じるのではなく、政権交代そのものが争点になってしまっている。」
自民党も変わるか、と思ったら、変わりきれず、民主党は昔の自民党のようだ。この選択は難しい。
佐伯先生が心配しているように、大衆の支持を唯一の養分にして急成長する即席のカリスマ指導者「デマゴーグ」が登場しなければいいが。
2009年07月11日
社長の器
企業価値向上論講義 社長の器
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「日本のM&A界の第一人者で、一橋大学国際企業戦略研究科(MBA)教授も務める佐山展生氏がコーディネートし、MBAの履修生やOBまでもが毎年聴講に殺到する人気講座「企業価値向上論」を単行本化。気鋭の経営者や、企業再生・M&Aの世界で佐山氏が「これぞ」と見込んだプロたちが、実体験や持論に基づき、企業価値向上・再生の秘訣を開陳していく。」(Amazonの紹介から)
個人的には、経営共創基盤(元産業再生機構COO) 冨山和彦氏の言葉が突き刺さった。
・日本では、非効率な会社が淘汰されにくい
・社外役員としてガバナンスができるかどうか
＝いざとなったら自分で社長を代行できるか
・欧米＝学歴社会 ｢答えの無い課題」に対峙
日本＝｢合格歴」社会 入試＝答えのあるテスト
「合格歴」社会は言いえて妙。
大前研一氏がMITに留学したときの体験を書いているのを思い出した。PhDの指導教授から、ある難問について考えるようにいわれ、その足で図書館に行って調べようとしたところ、「ダメだ、自分の頭で考えろ。MITに居るお前が解決できなければ、世界中の誰にもできない、と思って考えてみろ。」と言われたらしい。
あの大前さんでさえ、留学当初は日本風に、「答えを探す」癖がついていて、米国流に｢自分で考える」ことができず困ったとか。
経営も答えの無い問題に対峙しなければならないことが多く、日本の｢経営者不足」は明らか。金融バブル崩壊を見て溜飲を下げている場合ではない。
2009年07月10日
グランティアラ新御徒町アジールコート
先日IRで知り合ったURBANETの新築マンションを見学。
都営大江戸線 新御徒町 3分。JR御徒町までは13分。このあたりに来たのは初めて。
13階建て全53戸中、40戸が1Kで、13戸が1LDK。今回はURBANETが直接販売する1LDKのみを見学。
1Kは25�屬紡个掘�1LDKは39-41�屐�この位あれば、1人なら余裕だし、2人でも住めそう。
いわゆるデザイナーズマンションで、概観はシンプルでかっこいい。周辺には古いビルやマンションが多く、目立つ。
URBANETの内装の特徴として、収納が豊富なことと、足を伸ばせる風呂がある。このユニットバス、特注品で、URBANET施工のマンションにしか入ってないと言うことでした。
想定賃料：158K
管理料： 15K
販売価格：30-32M
2009年07月09日
ベリサイン
来週、ETPと合同で、早稲田で同窓会を開く。講師は日本ベリサイン社長の古市さん。丁度1年前にスカウトされ、社外からCOOに就任。現在CEO。今日は内容の打ち合わせのため、早稲田のETP担当者を紹介。
時々利用している波奈でランチ。個室を予約するのは初めてだったのだけど、ゆったりした和室でした。その部屋だけなのかどうか分かりませんが、襖と床の間が金箔（もどき？）。ピカピカで丁度「天地人」でやっている秀吉の黄金の茶室を思い出しました。
2009年07月08日
くらコーポレーション
その出で立ちは、普通の大阪のオッサン。スーツこそ来ているものの、髪はボサボサ、ネクタイはねじれていて、腰にはウエストバッグ。（左の写真は、2年前に「カンブリア宮殿」出演時のもの。ADさんが直したんでしょうね。）
しかし、話しだしてすぐ、タダものでないことは明確に分かる。様々な先人経営者や、参考になった本の話が次から次へと出てきて、半端な勉強家ではない。しかも、その話が具体的でよどみなく、すごい記憶力。
くら寿司は、タッチパネルによるオーダーシステムや、QRコードを使った古くなった寿司の自動廃棄システム、食べ終わった皿を回収して同時に会計をしてしまうシステムなど、自動化・IT化の先駆者。
＜懸命＞
常日頃から、「寝ても覚めても」考え続け、そこにヒントになることが飛び込んできて閃くのだという。ラブホとパチンコは参考になることが多いので、一人で（と強調していた）定期的に見て回るのだという。
＜人を知る＞
よく知られているのは、回転寿司で初めて直線型のベルトを導入したこと。それまでは、ベルトがカウンターを取り囲んで「回転」するのが当たり前だった。
ところが、これには二つ問題があったという。
・女性は食べているところを他人に見られるのを嫌がる。
「女性の時代」なのだから、女性に支持されなければ店は成功しない。
・職場環境
従業員は客から隠れるところがなく、常に見られている。
ストレスが溜まるし、夜など酔客に絡まれてトラブルになることも多い。
これを解決したのが、直線型のベルトの両脇にボックス席を配置するレイアウト。現在では、同業他社ほとんどがこのタイプになったという。
その他、「覚えにくい店名、何屋か一目で分からない外観、分かりずらい入口」など、「顧客の目線で考えればすぐ分かることなのに」ということでした。
2009年07月07日
sekaimon
ネットプライスの創業メンバーで、現在子会社のShop Airlineの社長をされている伊藤さんとランチ。
sekaimonというサイトを運営されていて、これは世界最大のネットオークション会社eBayの公式日本語サイト。商品情報は日本語に自動翻訳されており、日本語で検索・落札できる。
落札した商品はL.A.のセカイモン倉庫に送られ、そこで検品を受けたのち、混載して日本に送られる。送料は重さによって異なるが、2000〜3000円程度で、商品価格の15％の手数料が別途必要。1〜2週間で届くという。
ネットオークション世界最大手のeBayを利用する日本のユーザーは多く、服飾品では1分間に680以上、楽器・音楽関連では1分間に1つの商品が日本から購入されているらしい。
2009年07月06日
川勝先生が静岡県知事に！
早稲田での恩師、川勝平太先生が静岡県知事に決まった。前にもこのblogで著書を紹介したことがあるが、それから5年。まさか、県知事になるとは思わなかった
先生は、28年前、純血主義の悪い面が多く出ていた頃の早稲田で数少ない｢熱くて、丁寧な」講義を行う真面目な先生だった。博士課程で研究指導を行う傍ら、一般教養で担当されていたのが経済学原書講読。
あの授業が無ければ、ひょっとすると、後の私の英国留学も無かったかもしれない。
そんなわけで、川勝先生の素晴らしい人柄と研修者としての優秀さ、そして、後に著書を通しての政策提言能力と実行力は知っている。（早稲田教授の頃、「田園都市生活」を提案して、自らさっさと軽井沢に引っ越してしまった
)
こんな先生も、政治家は初めて。きっと静岡にも教え子は居ると思うので、支えて欲しいものだ。
2009年07月05日
ピラミッドの造り方
今晩のNHKスペシャルは、エジプト発掘 第1集「ピラミッド 隠された回廊の謎」。
ピラミッドって、小学校のときの図鑑でも、その後の歴史の教科書でも、斜めの道を作って、そこから石を引き上げて造ったという説が有望とされてきた。
そこに疑問を持ったのがフランス人建築家ジャン・ピエール・ウーダン氏。彼はピラミッドの観察と、｢自分だったら(当時の技術で)どう造るか」から、ある考えにたどり着く。
それは、、「内部トンネルを使って建設した」というもの。この仮説にしたがって、調査を進めたところ、次々とそれを支持する発見がある。こうして、4000年の長きにわたり人類を悩ませ続けていた疑問が解決されようとしている。
疑問を持ち続けること、って大切なんだな、と思う。
2009年07月04日
六月の海を泳いで
六月の海を泳いで
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朝からインターネットが繋がらない。何度かモデムやPCを再起動するがダメ。ま、たまの土曜日、ゆっくりするのもいいや、と思い、図書館から借りている本の中から一冊を取り出す。
先月の丸高同窓会で知り、｢試しに」と借りた広谷先輩の本。恋愛小説です。それも不倫。(笑)
内容（「BOOK」データベースより）死で別たれた四年間の不倫の恋。自分の知らない達彦を探しに、倫子は彼の妻ひとみさんに会いに出かけた。許されぬ恋人たちの「愛と別れ」を描いた苛烈なる恋愛小説。
主人公は東京生まれだが、お母さんが宇和島の出身で、東京の映画会社から松山に転勤で来ていたお父さんと松山で知り合う。不倫相手の達彦の奥さんも松山出身、と愛媛があちこちに出てくる。これが香川だと、私小説？と思われてはいけないので、微妙にずらしたんだろうな。
そして、二人が働くのは渋谷の放送局。これを読むと「まじめに働け!｣と受信料不払いが増えそうな。(笑)
講演のときのメッセージも、「もっと恋愛を」だったので、ま、そういうことなんでしょうね。
2009年07月03日
竜馬が如く
先月お会いしたヘラクレス上場の飲食店運営会社、ダイヤモンドダイニングの店で宴会。
幹事は10年前に当時居たIT企業に投資していただいたOVCの担当Tさん。5年ほど前に投資先であったMothers上場企業に転職。2年前にO社本体に復帰。OVCを辞められてからは余りあってなくて今年初めて。
Tさんの同僚の方、OVC時代の投資先の関係者など20人以上が参加。「どうしてここで？」と思ったら、ナント、DDに最初に上場の話を持って行ったのはTさんで、投資先だったのだという。
竜馬が如くは松村社長の郷里高知にちなんだ｢土佐十景」シリーズの第一弾。この後「土佐ジロー」が出て、最新の「わらやき屋」が六本木でOPENしたのが先月末。ちなみに、竜馬が如くと土佐ジローは新橋の同じビルにあって、厨房と人材の合理化を狙ってます。
初めて分かったのは、Tさん「女性は無料」という古風な考えで、5000円ですむと思っていたら、男性は倍に・・・。男女平等は(特に金融では)とうの昔に定着したと思うんですけどね。
2009年07月02日
2009年07月01日
英国大使館
年に一回のロンドン大学会主催の合同Partyが今年も英国大使館公使公邸で開かれた。
昨年までは会場費は掛からずケータリングの実費のみだったが、今年から会場費が掛かることになった。これも金融危機対策による財政危機の影響か。
これまでおそらく10回くらい行っている英国大使館、いわずと知れた半蔵門の一等地、住所も「千代田区一番町1 」である。
江戸時代には南から（桜田門）、南部丹波守上屋敷、永井信濃守、水野兵部、前田丹後守上屋敷と武家屋敷４軒あった広大な土地が明治政府から英国に永久貸与されたのが1872年。地代は3万5000平方メートルで年間3500万円らしい。
最初の赤レンガの大使公邸は1923年の関東大震災で倒壊し、現在の大使公邸他の建物が立てられたのは1929年。今年は丁度80年目。
いつ行っても抜群の環境です。
