2009年05月
2009年05月31日
明治神宮
昨日は講演終了後、参加者でお茶の交流。その後、明治神宮のガイドツアーがあった。
これまで明治神宮には何度か行っているが、ガイド付きツアーは初めて。それどころか、海外に行けば、ガイドブック片手に回るが、明治神宮の歴史や概要をこれまで知らなかった。
設立は意外と新しい。明治天皇、そして昭憲皇太后の崩御後、お二人を祭って設立されたのが大正9年(1920)。当時、何も無い畑や荒地だった場所に、全国から365種、10万本の木が寄付され植えられる。現在では17万本に増えたが、植生上衰退した木もあり、種類は250種ほどに減っているそうだ。
敷地面積70万平方キロ。大東亜戦争中に（神社なのでそういう呼称)1300発の焼夷弾が敷地内に落ち全焼。現在の建物は昭和33年の再建である。年間700万人の参拝客は日本一。
花菖蒲が見ごろで綺麗だった。
2009年05月30日
Beyond Diplomacy
ロンドン大学ＳＯＡＳ 日本近代史専攻助教授／日本研究所所長Dr. Anugus Lockyerによる講演、「Beyond Diplomacy 外交を越えて―１９世紀の日英同盟―」が明治神宮であった。駐日大使のDavid Warren氏も出席。
講演は江戸時代の話から始まる。当時、日本は勿論鎖国。オランダ、清国、李氏朝鮮、琉球王国以外との貿易はみとめられていなかったが、日本の陶磁器、漆器は中国やオランダ経由で英国に入っていく。その品質の高さとデザイン性で瞬く間に人気となり、当時のイギリス貴族の調度品としてなくてはならないものになっていく。
今日の講演では、当時、有田をまねて作られたイギリス製の絵皿の写真など見せていただく。どちらが日本性か分からないほどのできばえ！
その後、正式に外交関係が結ばれたのは、1858年の日英修交通商条約。この年最初に結ばれた日米修好通商条約に続いて、当時5カ国と同様の条約が結ばれている。(他国は、ロシア、フランス、オランダ）
開国を経て、日本からの輸出はさらに増える。当時の輸出品に包装紙として使われていたのが、当時誰も見向きもしなくなった浮世絵。ゴッホはじめ、当時のヨーロッパの画家はそれに衝撃を受け、盛んに模写したりする。(写真)
アンガス・ロッキャー博士の意見では、「日本美術との接触でヨーロッパに近代美術が生まれた」ということだ。
2009年05月29日
まんぷく苑
会社の女性が婚約!
社員でお祝いしようと言うことになり、女性陣の希望で焼肉に。普段、余り肉を食べない私にとってはチョット厳しいが、仕方ない。
勝どきの老舗焼肉屋「まんぷく苑」へ。ネギタン塩が有名。
確かに、これはウマイ！
でも、肉ばかり次々というのはどうも・・・。
最後、冷麺を食べて〆。
2009年05月28日
品川グランドセントラル
4月に3社合併で新たに誕生したクレジットカード・信販大手セディナに訪問。
ここは品川グランドセントラルにある。案内には「駅から徒歩3分」とあるが、実際に行ってみると、3分というのは港南口を出てからの話で、改札からだと優に10分かかった。さらに、ビルに入るのにセキュリティ受付、受付フロアに上がってさらに会社受付で思わず時間がかかる。
面談終了後、こちらで働いている同窓生とビルのレストランでランチ。「アロマクラシコ」というイタリアン。ランチ2900円〜と高級店。気持ちのいい店でした。
夜も友人との会食が重なり、こちらはこの間からランチに2度行ったPaul BOCUSE（フレンチ）。但し、今回は、大丸店。
ご馳走重なり胃が疲れ気味。
2009年05月27日
シモジマ
今日は東証一部上場シモジマに面談。
ショッピングバッグとか包装資材の大手。｢付加価値が低く儲からないのでは?」と思われがちだが、売上481億円(前期)に対して、営業利益が35億円（7%)と意外と高い。
その秘密は、独自の企画力で自社ブランド製品を直営店やFCなど独自販売ルートで売っているからなのだと言う。
そうはいっても、顧客である小売業は全体として伸びていない。人口が減り、GDPも減っているから当たり前なのだが、その中でシモジマはじめ力のある大手はじわじわとシェアを伸ばしている。
最近伸びているのは、イベント用だとか。季節の行事、冠婚葬祭などイベントに絡んだ包装資材だとか、販促用品だとか、の小売店を展開し始めた。
綺麗なラッピングは日本独自のもの。ある意味過剰なので日本でこれ以上伸びることは無いと思うのだが、日本的な包装が海外でも特別な機会には受けそうな気がする。今後の海外展開にも期待。
2009年05月26日
Love me
PR会社の時代―メディア活用のプロフェッショナル
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JASDAQ上場PR会社の創業者にお話を伺う。
日本ではPRと広告が良く混同されているが、本来全くの別物、というところから話が始まった。
簡単に言うと、
PR(Public Relations) : Love me
広告(Advertisement)：Buy me
なんだとか。
これは言いえて妙。
しかしながら、その効果を正確に測定することは難しく、米国に比べて広告業界全体に占める割合は1/3しかないにも関らず、なかなか市場が伸びないらしい。
結局、分かりやすいのは、プレスリリースがどれだけ記事になったか、それを広告費に換算して費用対効果を出すことになる。メディア・コミュニケーションが主眼になるのはPR本筋からは不本意か。
持ち上げるだけ持ち上げておいて、手のひらを返したように叩くのが日本のマスコミの常。おかげでベンチャー企業も｢なるべく目立たないように」ということが身に染み付いてしまった。
メディア・リタラシーは是非社会人として身に着けておきたい。
2009年05月25日
流通の神様
今晩のカンブリア宮殿のゲストは7&iホールディングスの鈴木会長。いわずと知れた、7-ELEVENの｢創業者」と言っていい人。
私なりに成功要因をまとめると、
��素人の視点
常に第三者の視点を持っているようだ。「専門家はダメ」という発言もあったが、正しくは、「専門バカ」がダメなのであって、仕事をする以上、専門家である必要はある。その上で、素人の目を持てることが大事。
��意地
最初の就職も、学生運動をやっていて他に採ってくれそうなところがなかったから。ヨーカ堂への転職も思い違いで。普通なら、それを理由に腐ってしまうところなのに、｢目の前の仕事を片付けずに逃げ出すのは卑怯」という意地でそれぞれの会社で活躍。あれが、長野県人の粘りか。
��全て自分でやる
回り全員が反対した7-ELEVENを始めたが、苦難の連続。米国本部から取り入れられるものは殆ど無く、ほぼ全てが日本側で考えたオリジナル。会社の立ち上げ時の苦労は、そのままその会社の社風になる。セブンには｢全て自前でやりきる」強さがある。
面白かったのは村上龍のコメント。
「(そこまで便利にしちゃって)消費者を甘やかしすぎではないですか?」
確かに、コンビニに象徴される日本社会の便利さは世界一。これでは、｢海外出でても疲れるだけだし、日本がいい」という人が増えるのも無理は無い。
2009年05月24日
Slumdog $ Millionaire
JCOMの株主優待で映画を見に行く。
本年度最多アカデミー賞受賞のスラムドッグ＄ミリオネア。
感動
インド(に限らないが)スラムの厳しい現実。その中から這い上がろうともがく兄弟二人と、やはり両親のいない少女。
ここ数年で4回インドに行きましたが、不思議な国です。その多様性、抱える矛盾、潜在力、何れも桁違い。貧困の問題にしても、日本ならここまでの格差は同じ日本人として耐えられないと思うんですけどね。
さらに、丁度今晩NHKで｢インドの衝撃」シリーズ。今回は「膨張する軍事パワー」。
インド軍の人員は�｜羚顱↓∧胴顱△砲弔い農こ�三位の170万人なのだとか。それでも、装備が旧式で（例えば、400機ある戦闘機のうち40%が50年前設計のMIG21!)本土防衛に徹してきた。
それが、このところの経済発展を背景に積極的に軍備を拡張。軍事予算は10年間で3倍。軍人には平均給与の4倍に当たる月4万円を支給の上、住宅や交通費など各種補助。日本で言えば、月100万円の給与の感覚か。これなら優秀な学生も集まるだろう。
現在、1兆円の予算で世界最新鋭の戦闘機126機（だったかな）を買うべく、世界の軍用機メーカーと交渉中とか。有力なのは、ロシアの最新MIGと米Lockeed MartinのF-16らしいです。
2009年05月23日
Darden MBA
昨晩は、Darden MBAの友人に誘われ、Darden同窓会のCold Call Nightsなるイベントに参加。他校の同窓会活動の様子も見て、良いところを取り入れたり合同イベントを企画するのも会長の仕事である。
Cold CallというからにはMBAのクラス並みに発言が求められるのかとチョット緊張したが、普通の勉強会だった。講師は野村AMに勤務されているファンドマネージャーの鈴木一郎さん。
内容は、"Understanding Financial Markets through History of Bubbles and Storms"ということで、大変流暢な英語で講演されていました。積極的に発言していたのは帰国子女と思われる同校Alumniの面々。
University of Virginia, Dardenは知名度と言う点では今ひとつで、各種MBA Rankingでは全米10-20位くらいにランクされることが多いですが、Financial Analysisでは有名で、卒業生は金融業会で活躍しているようです。今年LBSが世界一になったFT Global MBA Rankings 2009では世界29位でした。
2009年05月22日
古木坊
今回の高松出張では、古木坊で会食。
番町と言う古くは武家屋敷街を発祥とする住宅街にある。オーナーの自宅を改装してオープンしたと言うことで、確かに通りかかっただけではレストランとは分からないだろう。
コースはお任せのみで5000-15000円。高松では最高級クラス?
今回は控えめに5000円のコースで。これに飲み物代を入れて一人約7000円でした。
2009年05月21日
御所のたらいうどん
昨日訪問した三本松は、香川県の東の端。ここから15分も車で走ると徳島県に入る。
ここから山に向けて道を登り、峠を越えたところにあるのが、「御所」地区。なぜ御所というかというと、その昔、権力争いに敗れた天皇が土佐の守、そして阿波の守、となり、この地で亡くなられたのだとか。
渓谷沿いにうどんやが約１０軒。全てが「たらいうどん」を謳っている。たらいうどんは香川でも屋島の｢わらや」などあるが少数。うどんを茹でた後、通常水洗いをして麺を〆るが、これをせず(｢釜揚げ」）、茹で汁ごとたらいに入れて多人数で食べる。
うどんの違いはそれほどないが、だしが讃岐うどんとずいぶん違う。讃岐うどんはイリコ出しだが、ここでは渓流で取れるハゼを入れているのだという。イリコとはまた違う、野趣のある魚臭さ。
山の中に、地元徳島ナンバーと京阪神ナンバーの車が平日だというのに、かなり入っている。皆、お約束のように、鳥を焼いて食べ、その後たらいうどん。
2009年05月20日
2009年05月19日
2009年05月18日
2009年05月17日
早朝会議革命
早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営
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今日の東京は雨後曇り。ボーイスカウトから戻った末娘を誘って図書館へ。
売上100億円、万年赤字の下着会社を、売上500億円高収益の会社にしたトリンプの吉越社長。その原動力は、毎朝830から開催されるこの早朝会議だという。
・議事進行はトップダウンだが、オープンでフラットな関係は維持
・タスクを:細かいパーツに落として、ひとつひとつにデッドラインを引く（殆どは翌日、最大1週間）
・目標設定して継続フォロー 
入り口は厳しすぎるくらいなのに、一旦始まると、ホッタラカシにしがちな日本企業の逆。即断即決でドンドン決めていくが、継続してフォローし軌道修正を随時図る。締め切りが翌日だと、自分でタスク細分する必要がないので、ある意味親切。会議は社員教育の場でもあるので、継続が大事。
2009年05月15日
The London School of Hygiene & Tropical Medicine
今日夜、ロンドン大学会幹事会。
毎年この時期、7月初めに開かれる合同パーティの打ち合わせを、各カレッジの幹事が集まって行う。
おりしも世の中は豚インフルエンザで話題なので、The London School of Hygiene & Tropical Medicine(LSHTM)幹事のお医者さんと話が盛り上がる。
LSHTMは世界初の公衆衛生専門の大学院。その名のとおり、大英帝国の世界征服に伴い、アジアやアフリカでの風土病と公衆衛生研究のため設立された。
現在は政府系の研究機関に所属される幹事の方の話では、思ったとおり、日本だけが異常に「盛り上がっている」状態だと言う。
大阪の高校生が初の日本人感染者となったが、その際に、カナダでマスクをつけなかったことが問題視されている。引率の教員の話では、「現地で誰も着けておらず、違和感があったため」としているが、これはその通り。
欧米でマスクをつけている姿は見たことがなく、着けていれば、おそらく誰も寄ってこないと思う。寄ってこないので、確かに予防と言う点ではいいのかもしれないが。
「でも、WHOがLevel5にしているではないか」と言う人が居るが、公衆衛生の点では日本は世界一。昨日書いたように、ある意味、神経質すぎるくらい。WHOでは世界の標準衛生レベルを基準に対策を発表しているので、本当は各国の実情に合わせて対策を考えるべきなのだ。
合同パーティ打ち合わせの後、そんな話で盛り上がった。
2009年05月14日
消臭マニア
健康食品や化粧品の販売企画をしている会社を訪問。
｢何が売れそうか」「どのルートでどう売るか」を見極めて、メーカーに発注。それぞれの商品特性に合った販売ルートで売る。
今年のヒットは脇の消臭クリームとシートなのだとか。当然買っているのは女性、と思いきや男性にも人気らしい。
日本人は毎日風呂に入るので、今まで匂いが気になる人になど会ったことがない。むしろ、思わずドキッとするのは、汗の匂いだったりする。肉体の存在を感じるので。香水には必ずこういった官能を刺激する成分が入っているそうだ。
それが、ここまで消臭にこだわる、というのはチョット病的な気がする。
人類は自然をコントロールしようとして、ここまで環境を破壊したが、今後は肉体のコントロール？
2009年05月13日
2009年05月11日
出光興産
今晩のカンブリア宮殿は出光興産の天坊社長。この番組に登場するのはオーナー社長が多い中で珍しい。
2002年に社長就任して、2006年に創業96年にして株式公開。昔から上場しない御三家といえば、「竹中工務店、サントリーに出光興産（大塚製薬のケースもあり）」と言われてきた。これらの会社は、業績も知名度も申し分ないのに出光興産を除き今も公開していない。
出光も、番組を見ていると、財務内容の悪化から上場の道を選んだようで、それがなければ未だ上場していなかったのかもしれない。
そこには創業者・出光佐三の「人間尊重」「大家族主義」の経営理念があった。これらの信念を曲げないために、外部からの圧力がかかりやすくなる上場の道を選ばなかった。
すばらしい経営理念も、年月が経てば、従業員もそれが「当たり前」になり、そこに甘さが出る。それを変えるには、逆に、外部からの圧力も必要という場合もある。
人も会社も「何を変えず、何を変えるか」が大事。
2009年05月10日
ワクワクで行こう♪
昨晩、潜在意識のセミナーに参加。学生時代に『マーフィーの法則』を読んで以来、継続して関心の高いテーマです。
結局、「人は自分の思っているとおりの自分になっている」ということなんですが、この｢思っている」というのは潜在意識レベルでの、という注釈がつきます。
つまり、顕在意識では「ああしたい」「こうなりたい」とか思っていても、潜在意識が納得してなければそうはならない、ということですね。
では、どうしたら潜在意識が納得するか？
潜在意識は、善悪じゃなくて、｢快･不快」という感情で判断するので、そうすることが｢快」だと潜在意識が思えば、自然とそうなる、ということですね。
ポイントは、良いセルフイメージを持つこと（目標は高く)と、それを潜在意識に定着させるには、「そうすることが快だ」という自然な感情を持つことのようです。
2009年05月09日
au温泉に浸かる
そうそう、八ヶ岳での後半、携帯電話が温泉に入った。
雨降る5日の昼過ぎ、家族は道の駅で買い物。私は施設内にある足湯でのんびり。
15分ほど浸かり、さて出よう、と足を拭いていたとき。
ポチャン・・・
実は自分の携帯が落ちたとは思わなかったのだが、向かいの人から、「携帯が落ちましたよ!｣と教えてもらった。
早速引き上げたものの、どうしていいかわからず呆然としていたところ、やはり向かいの方が親切にも、「バッテリー外したほうがいいですよ」と教えてくれた。
「そうか！」と早速外す。取り上げたときはまだ点いていた液晶は消えている。
そうして、宿に帰り、「乾かすことだ｣と思い、暖房機の上に置く。数時間してバッテリーを入れて試してみるが、一瞬液晶が光ったものの起動できず。
翌朝、再度やってみたところ、復活
以来3日間、今のところ問題なく使えてます。
帰宅後、今後の参考にと思い、正しい処置を調べてみたのですが、こういうことのようです。
私の場合は、幸運にも、一晩で直ってしまいましたが、内部に水が残っているうちに電源を入れるとショートして修理不能になる可能性がありますから、安全のためには2,3日完全に乾かすのが良いようです。
2009年05月08日
2009年05月07日
本質を見抜く力
本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)
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環境・食料・エネルギーに関して、養老孟司と竹村公太郎(敬称略)、それに農業問題に関して『日本の食と農』の神門善久（明治学院大学教授）が対談したもの。
一番面白かったのは農業政策の部分で、神門先生のしっかりした調査と分析に基づく話には説得力がある。
耕作放棄地が増えているのは報道されているとおり。マスコミでは「高齢で耕せなくなったから」とか「作っても儲からないから」とか、「悪いのは農政で農家は被害者」的に報道されている。
神門先生によれば、生産性が低くある意味放棄されるのが中山間地域だけでなく、平場の優良農地の耕作放棄が急増していることが問題だという。耕作放棄地は2000センサスで3%。これが5年後の2005には6%と倍増。センサスでは漏れも多く実際は8-9%あるのではないかという。
その主原因は、都会に出て行った元農家の子が親の農地を相続して、そのまま耕作放棄していること。農地法では、他人が農地を買うときには営農意欲や営農能力の審査があるが、相続の場合にはフリーパス。結果、農業をやる気が全く無い子が相続して耕作放棄地が毎年増えている。
農地法も、他の多くの法律同様、農家保護のため「良かれ」と思って始まったのだと思う。ところが何十年も経つうちに世の中は変わり、保護は既得権化し、農地法といいながら保護されているのは農家では無くなった。
農地だけでなく、土地は生産活動にかけがいの無いものだから、農地だけを税制面で優遇するからこういうことになる。例外をなくし、全ての土地をその評価に基づいて一律に固定資産税をかけたほうが全体として有効利用につながるだろう。公正な評価のための取引額データベース整備も必要。
2009年05月06日
13年間で初めての違反切符
今朝３日ぶりに八ヶ岳から戻ってきました。
今回はETC割引の影響でかってないほど渋滞する、といううわさ。渋滞予測に基づき慎重に日程を検討し、3日1500東京発、6日830現地出発。
結果、行きも帰りも全く渋滞なし。 「渋滞予想を皆が見てれば予測が変わってしまう」とも思ったのですが、これだけ渋滞が予想されていても見てない人が多い、と言うことですね。ある意味不思議。
全く渋滞しなかったので、2時間で自宅に到着し、荷物を降ろし片付け。まだレンタカーを返すまで時間があるので、お茶を一杯。
その間約30分。
降りたら駐車禁止のステッカー。これを張られたのは初めてで、最初、｢警告かな?」と思っていた。「直ぐ動かしてください」とか書いてあるし。
その後、レンタカーを返しに行ったら、「まず警察で罰金支払いの手続きをしないと返却手続きが出来ません」と言われる。ナント、警察からレンタカー会社に連絡が行っている！
ここで初めて、本当に違反だったんだ、と認識し、近くの交番へ。日ごろ車に乗らないので気に留めてなかったが、数年前に道路交通法が改正され、駐車違反取締りが民間に委託されたのと同時に、｢駐車違反」の解釈が変わったらしい。以前は30分間同じ場所に停めていなければ違反になることはなかった。今は、一瞬でも車を離れるとダメらしい。
今回も無事故で、平均燃費も18km/l（ホンダFIT）とご機嫌だったのが、最後に15000円の思わぬ出費。
ま、日本の警察も良く頑張っていると思っているので、先月新装オープンした大崎警察署のご祝儀だと思うことにします。何かと批判を受けることの多い警察ですが、世界水準から言えばトップクラスであることは間違いありません。国民が褒めてあげればもっと頑張ってくれるでしょう。
強いて言えば、拾った財布を届けたり（2年間で3個：早朝犬の散歩をしていると良く拾う）、ゴミを拾ったりと良き市民を心がけてますので、そういうポイントで罰金に割引があるといいと思うんですが・・・。何しろ、3回届けて一度も落とした人からお礼の連絡すらもらったことないですから。そちらのほうが問題かと。
2009年05月05日
経営の末来
今回旅先に持って行ったのはこの本。
2年前の夏、ロンドンで卒業以来始めて恩師の一人であるGary Hamelの講演を聴いた。全く衰えない迫力。元々早口なのが、「限られた時間で少しでも多く伝えたい」と興奮しながら語ったのが当時出版されたばかりのこの本の内容。
20年前「コアコンピタンス」で有名になったハメル先生だけど、今回の本は本当に斬新。何しろ、この100年間ずっと正しいとされてきた現代的経営管理手法を根本から見直そう、というのである。
「世の中は大きく変化しているのに、経営手法そのものは100年間基本的に変わっていない。情報がコモディティ化した今、製品やサービスの物まねはたやすく、戦略さえも以前に比べて差別化が難しくなっている。新しい時代に新しい経営手法が必要。そのヒントは自立した小グループに。」
経営者必読の本。
（私はその時もらった原書で読みましたが、日経から訳本が『経営の末来』として出版されてます)
2009年05月04日
いい会社をつくりましょう
いい会社をつくりましょう。
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「いい会社」とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまく総ての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社のことです。「いい会社」は自分たちを含め、総ての人々をハッピーにします。そこに、「いい会社」をつくる真の意味があるのです。（「社是カード」より）
「かんてんぱぱ」ブランドで知られる伊那食品工業株式会社代表取締役社長・塚越寛氏による著。創業以来48年間、連続増収増益･増員らしい。
てっきり2代目のオーナー社長か創業社長だと思っていたら、ナント、結核で高校を中退。19歳で地元の木材会社に「拾って」もらい「働ける、それだけでありがたい」と一生懸命働いていたところ、｢関連会社の建て直しをやって来い」と21歳で送り込まれたのが伊那食品工業だということ。
21歳で「社長代行」という｢妙な｣肩書きだった、というから、よほど見込まれたのか、あるいは、イチカバチだったのか。
何はともあれ、それまでの放漫経営で倒産寸前だった会社をこんな優良企業にしたのだからスゴイ。この本にはその苦労の中から出てきた智慧が分かりやすい言葉で語られている。それはあたかも社員に向かって話しているようだ。
日本の将来像に触れている箇所がある。
�．魯ぅ謄�技術の開発と発信
��高級かつ上質な生活の場の創出
�Ｈ�しい国の醸成
「美しい国」・・・安部総理を思い出します。個人的には、スローガンとしては好きです。具体策があれば･･･。
2009年05月03日
西堀流新製品開発
西堀流新製品開発―忍術でもええで
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今日から八ヶ岳に行ってきます。高速道路はかってないほどの混雑のようで・・・心配ですが。
その前に3冊読書。
この本は、「二次世界大戦の終戦直後、連合国最高司令官総司令部(GHQ)からクオリティ・コントロール(QC)を学び、わが国に品質管理を普及させた創始者的な存在であり、真空管技術、第一次南極越冬対隊長、日本山岳会会長、原子力の研究・開発と多方面にわたり大きな功績を残した西堀栄三郎。本書は、その生誕100年記念事業の一環として、わが国の「ものづくり」の発展に大きく貢献した著者の著書を、装いを新たにして、(1979年刊を）復刊したものである。 」
1979年と言えば、第２次石油危機の時代。洗剤やトイレットペーパーを買いに主婦がスーパーに列を成したときだ。
おそらく、企業としても、その存続をかけてそれまでの「物まねで安く作る」から「高付加価値」に大きく舵を切ったときだろう。
この本を読むと、そういった時代背景のためか、新製品開発に掛かる意気込み、時代の息吹が感じられる。巻末に西堀門下生が多数先生の思い出を寄稿されていてそれがまた興味深い。
「アイデアが実現するには、育てる心を持った大物の支援が必要」として、｢大物を探せ」とチャンと書いてあるところが、ただの発明家ではない企業人らしいところ。
2009年05月02日
大前流 心理経済学
見事な五月晴れだったけど、明日からの遠出に備えて、借りてあった本を読んでおくことにする。
学生の頃から読んでいる大前研一氏の本。著者のここ10年来の日本経済に関する主張の集大成となっており、その分析の鋭さ、理論展開に圧倒される。
ここに書いてあることの数分の一でも実施できていれば、どれだけ日本は住みやすく活気のある国になっていたことだろう。
実際は、経済が低迷する中で既得権者がその権益を放そうとせず、分け前が減った庶民は庶民で、国の仕組みを変えるとか正しい方向への政治努力もせず、目先の小銭欲しさにモラルが低下している。
民主主義と言っておきながら、国民の多数の幸福に結びつく政策が実施されていない。経済効果の大きい成田空港も東京外環自動車道も何十年経っても完成しない始末。一方、永遠にモトが取れない東京湾横断道路(アクアライン)や瀬戸大橋には巨額の事業費が投入される。
いったい誰がこれらの政策を決めているのか? 特定の利害関係者を代表する政治家が特定の企業、特定の官僚と結びつき実施されているように思う。「国民の声」を大義名分としながら、実際は｢一部の（声の大きい）国民」の声でしかない。
全国いっせいに変えるのは無理なので、道州制で分けるしかないと思う。
