2009年04月
2009年04月30日
清華大学MBA
清華大学と言えば中国の最高学府として世界で有名。ところが、なぜか日本では知名度が低い。
おそらく、日本では東大が一位。韓国ならソウル国立大学がトップと、日本人感覚では首都の名前を冠した大学がトップと言う先入観があるからかもしれない。
今晩はこちらのMBA学生が初の日本ツアーで来日。それを企画したのが三菱商事からこちらに留学中の方で、私は昨年やはり商事から派遣で卒業した方のお誘いでLBSを代表して？参加。
聞いてみると、清華大学MBAは一学年100人らしい。中国人学生と留学生が半々。授業は全て英語。留学生50人のうち20人が米国人。20人が韓国人で残りがその他各国で日本人学生は三菱商事から留学している一人だけ!
この点、日本の内向き指向が現れていると言えよう。米国人と韓国人がこれだけ来ているのに日本の最大貿易国の中国に留学生が一人だけ。
日本のMBA活用度は相変わらず低いが、中国でのMBA活用は急速に進んでいる印象。別にMBAが万能だとは言わないが、国際ビジネスをするには少なくとも役立つだろう。
いまさら鎖国するわけにもいかないのに・・・
2009年04月29日
新宿で写真撮影
学校の同窓会誌で特集されることになり、そのための写真撮影を行った。
欧米の大学は同窓会誌にビックリするくらい力を入れている。うちの学校の場合もちょっとした雑誌並みの体裁と中身のものが季刊で届く。中身は大きく分けて、同窓生の特集記事(今回の私)と、教授陣の研究内容に関する記事、そして世界中の同窓生からの近況報告。結婚した、子供が生まれた、転職した等。
カメラマンは学校が委託しているデザイン会社から指定されたフランス人のEric RECHSTEINERさん。昼間は光が強すぎる、ということで午後4時からの撮影となった。
最初は、近所のお寺と神社で。その後、新宿に移動。雑踏の中に羽織袴で直立不動。
「ひょっとして有名人？」
という顔で覗き込む人も居てチョット恥ずかしい。
東口と南口で撮影して午後6時終了。
2009年04月28日
AIT(9381)
Mothers上場の独立系国際フォワーダー（大阪）。
港から港、あるいは空港から空港へ船や飛行機で運ぶのを「実輸送」といい、ドアツードアや、ドアから港・空港まで運ぶのを「利用輸送」というらしい。
この辺の定義については素人には？なのだけど、中国から日本へ輸入される年間180万本のコンテナの内、5%にあたる9万本を扱う最大手がこの会社。当初アパレルが圧倒的に多かったが、現在は雑貨が増えているとか。
矢倉社長に月曜日夜のIRミーティングでお会いした。地盤沈下激しい大阪経済ですが、こうした新興企業もあるんですね。
スキャンダルで一派ひとからげに見られてこのところ人気のない新興市場ですが、日本のぜい弱な経済構造（特定の輸出産業におんぶに抱っこ）を変えるには、こうしたベンチャーが大企業に育つことが必要。
2009年04月27日
金融庁
金融庁で働く二人の後輩と霞ヶ関ランチ。大幅にリニューアルされた霞ヶ関ビルのほっこりで。ネギトロは美味しかったけど、うどんはボロ。腰もなければツヤもなし。
各国の金融当局との調整役の彼、毎月のように海外出張しているようです。同じ職場に入ってきたのが昨年卒業の女性。ま、金融庁は毎年LBSに留学させてますからね。
同窓会にも時々顔を出してくれるといいんですけど。霞ヶ関は未だ(一部だけかもしれませんが)長時間勤務のようです。
2009年04月26日
ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち
昨日の雨も上がり、最高の天気。
体調も昨日一日ゆっくりしたのでほぼ回復。
朝から出かけたのは国立新美術館で開催されている表記展。（朝日新聞130周年、TV朝日開局50周年記念とのこと）
毎週ポスター人気ランキングというのをやっていて、先週の第1位のレノルズ「マスター・ヘア」（写真)
フランシス・ジョージ・ヘア(イギリス)による子供の肖像画(1788)。
「可愛い女の子!」
と思うところだが、実は、これ男の子。
当時貴族では男子を女装させて育てる習慣があったとか。
この習慣、かなり長く続いていたらしく、日本でも少年時代の昭和天皇はフランス人形のようなドレスを着ていたのもその影響と思われるし、マッカーサー元帥も12歳まで母親に女装させられていたらしい。
展示ではその理由について触れられていなかったが、「小さいとき、女子のほうが男子より生命力が強いので、健康祈願」と聞いたことがある。OKWaveに良い説明を見つけた。
2009年04月25日
歴史序説
歴史序説 (1) (岩波文庫)
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引き続き体調不良。えらいことになってしまった。年を取るほど回復が長引くので、初期対応が肝心。
「食べたくないときは絶対食べない」
今回の教訓とします。
そんなことで、予定していた早稲田での公開シンポジウム「四国八十八ヵ所遍路道から世界へ」への出席も諦め、自宅で療養。
先週1,2巻を読んだイブン・ハルドゥーン(1332-1406)の『歴史序説』3,4巻に取り掛かる。14世紀当時、ヨーロッパより遥かに優れた学問体系をもったイスラム世界の学者が「歴史学を学ぶとはどういうことか」を論じた名著（の序説）。大著『歴史』の序説だけで厚い文庫本4冊。
・王朝の三世代論
・野蛮な民族ほど世界を征服する可能性が高い（アラブ人、モンゴル人など）
・被征服民は物腰・服装・考え方などあらゆる風俗習慣について、征服民の様子を熱心に模倣しようとする
などなど興味深い考察が満載。トインビー曰く、「視野の広さと深さ、透徹した知的能力において・・・アラブの天才」。
良い本なんですが、軽く読める本ではないので、やはり体調の良いときじゃないと厳しいです。
「歴史を勉強するということは過去の事実を盲目的に並べることではなく、そこから真実を選び出し法則を見出すことにある」Ibn Khaldun
2009年04月24日
2009年04月23日
2009年04月21日
2009年04月20日
NOBU TOKYO健在
高校の先輩にオンラインゲーム会社を紹介。その後近くでランチ。
御馳走になったのがこちら。懐かしい。1998年に南青山にオープンした時はずいぶん話題になった。車がないと不便な場所だったので、車のある友人と1999-2000頃何度か行ったきり。 いつの間にか（2006年）虎ノ門に移っていた。
昨晩の焼肉といい、この間のArmaniといい、高級店は苦戦しているところが多い中、少なくともNOBUのランチは賑わっているようだった。
単品で3000円前後なので善戦しているといえるだろう。デザートに飲みものも頼んで、4000-5000円という感じ。
2009年04月19日
国立近代美術館
先週行った国立公文書館の隣は国立近代美術館。恥ずかしながら、こちらも初めての訪問。
娘のボーイスカウト活動が終わってから行ったので、まずは2階のクイーン・アリス「アクア」で食事。「フレンチの鉄人」石鍋裕シェフのプロデュース、ということらしく、日差しがあふれる店内にモダンアートが点在している。「国立」なのでテナント料も安いのか、値段もパスタ単品が700円から。ミニスープとデザートのセットが追加で+500円。
席は空いているのに、店の奥で順番待ちの人が10人。店長らしき人が席振りとレジを兼ねている。ピーク時は席振りを分けたほうがいいだろう。
｢近代美術館」というから、前衛的な展示などを想像していたが、それも一部あるけど、明治大正期の日本画･洋画のコレクションが良かった。
川合玉堂の《行く春》(1916年) 重要文化財
菊池芳文《小雨ふる吉野》（1914年） 写真
萬鉄五郎《裸体美人》1912年
岸田劉生《道路と土手と塀（切通之写生）》1915年
など。
420円の入館料を払った後で気が付いたが、年間1000円の「パスポート｣あり。年に5回常設展は入れ替わるらしいので、これはお得。
2009年04月18日
瞽女（ごぜ）うた
平成娘巡礼記―四国八十八カ所歩きへんろ (文春新書)
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早稲田で、公開シンポジウム「四国八十八ヵ所遍路道から世界へ」なるものが25日（土）にあり出席予定。
さらに、シンポジウムに先立ち、今日午後、月岡祐紀子さん（ごぜうた・民謡・三味線弾き語り）をスペシャルゲストに迎えた四国お遍路トークイベントがあり、「ごぜうた」って何?と思い、先ほど出席。
「江戸時代から昭和の初めごろまで、三味線を手に有縁の村々を流し歩く目の不自由な女性たちが全国のいたるところで見られました。瞽女と呼ばれる、芸を支えに生きた人々です。現代のように福祉制度がままならず、医療も未発達であった時代、眼病を患った女性たちが自活する道は極めて限られていました。そんな彼女たちの多くが三味線と唄を習い覚え、米などの農産物と引き換えに身を削るような芸を披露していったのです。」 ということで彼女たちが唄ったのが「ごぜうた」。
ごぜが盛んだったのは長く雪に閉ざされる新潟。しかし、映画やラジオなど手軽な娯楽の普及と、ごぜに宿を提供していた地主の農地改革による没落で昭和になると廃れていく。高田瞽女の杉本キクエら3人が最後の旅回りを終え、越後瞽女の歴史が終わったのは昭和39年だったという。
月岡さんは、ごぜ三味線の数少ない継承者ということだ。
2009年04月17日
パップ剤生産世界一
四国のGDPは日本のたったの2.7%（12兆円）しかないのだけど、それでも特定分野で世界一の会社が数社ある。
そのうちの1社が帝國製薬。江戸時代から161年の歴史を誇る会社で、戦後はパップ剤（貼り薬）で成長。 製品開発と生産を行うが、OEMなので一般消費者にはあまり知られてない。業界No1はさすがに強く、高い収益力を誇る。
日本は他にもパップ剤メーカーがあり、価格競争が激しい。漢方にはその原型が多少あるようだけど、現在の日本のようなパップ剤は世界に類を見ない。
飲み薬と違い、効果が穏やかに長時間続く特徴がある。 欧米で薬としての認可が始まったのは最近のこと。今後は欧米で伸びそうだ。
2009年04月16日
3月末で退任したDFですが、「何か記念に」という気持ちもあって、使っていた会社のPC「Thinkpad」を買い取ることにしました。2009年04月15日
Synergy!
The Independents企業研究会の第二段が開かれた。
今回の講師は、國本さんがJAFCO大阪時代に投資したシナジーマーケティングの谷井社長。
正確に言うと、JAFCOが最初に投資したのは、1997年に合資会社として創業された無料MLの会社で、こちらは2000年に楽天に売却している。売却と同時に、2社目の会社として創業されたのが現在のシナジーマーケティング。
「SaaS（ASP）型の国産CRMシステムとしてシェアNo.1を誇る「
(長いな･･･)ということです。
2009年04月14日
根の津
四国からめりけんやの成房常務が上京。
前回とはまた別のうどん屋へご案内する。 といっても、私もここに行くのは初めて。以前より噂に聞いていたのだけど、帰宅方向が逆なので行く機会がなかった。
その店は根津神社の近くにある。店主は「さか田」で修業したらしい。（残念ながら、さか田ではオーナーが打たなくなり味が落ちていることは以前書いた）
「予約は受けてない」ということで張り切って1830に到着したが、既に満席。狭い店内に4テーブル。全18席しかないので先に行って席を確保するのは無理。
諦めて近所の焼き鳥屋へ。飲んでから、閉店間際に再挑戦することにする。9時がラストオーダーと聞いたので、2045に7人で店へ。丁度、そこへ遅れてきた二人も含め、9人で目出度く全員入れた。
店の売りは、ぶっかけ。冷たいのと温かいの（讃岐弁では「ぬくいの」）有。
こ、これはウマイ
間違いなく、トップレベル。今年、香川で食べたのも含めて一番の出来。値段が600円と香川の倍のレベルなのは、ま、仕方なかろう。
「東京メリケン会」より、「東京さぬきうどんA級」に認定します。
（他には、丸香が認定済み）
2009年04月13日
シチリアを征服したクマ王国の物語
シチリアを征服したクマ王国の物語 (福音館文庫 S 54)
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昨日、末娘に薦められて読んだのがこれ。
著者は、『タタール人の砂漠』でイタリアのカフカと賞賛されたブッツァーティ。こういう大作家が童話を書くというのがいい。
「とおいむかし、厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねたクマたちは、すみかの暗い洞穴から出て、山をおりることにした。行く手に待ち受けるのは、残忍な大公に、ばけ猫、人食い鬼。ゆうれいもいれば、魔法使いもいる。さてはてクマたちの運命やいかに。おもしろく、やがて悲しい、クマ王国の物語。」
大人が読んでも面白い。挿絵が秀逸。
2009年04月12日
旗本御家人−江戸を彩った異才たち−
国立公文書館で開催中の「旗本御家人」展へ。公文書館はナント無料！
展示は、資料がガラスケースに入れられているだけだけど、それぞれが本物で、資料の質は流石国立。音声ガイドも無料なので借りたほうがいい。
展示資料の人物には、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公になった長谷川平蔵や、｢遠山の金さん」として有名な遠山景元、江戸無血開城を実現した勝海舟など。
日本人なら見ておくべき。
2009年04月11日
格安レンタカー
車を持ってない私は時々レンタカーを借りる。駐車場代に月何万円も掛かる都内ではこれが圧倒的にお得！
どころか、冷静に計算すると、例え駐車場が掛からなくても年間数千kmも走らないのなら絶対タクシーとレンタカーを使い分けたほうが得なはずである。
最近のレンタカー業界の話題は、｢格安レンタカー」。中古車を用い、ガソリンスタンドに併設することで初期投資を最小限に抑えている。これを料金に反映させることで、価格は大手の半額〜3割引。
GSにとっても、売上の増加につながり、ガソリンは必ず自店で入れることになるのでメリットがある。
ゴールデンウィークにも3日間借りる予定なので、こういう店が近くにあるといいのだけど。(調べてみたら、まだ近くには無いようです)
2009年04月10日
波奈
LBSミニ同窓会。
一次会を外国人記者クラブで。二次会を和食 波奈 丸の内東京で。
この店、友人の紹介ではじめていったけど、あの場所で、あの雰囲気で、この値段は安い!
本店は、元々、館山のすし屋さん。そのせいで、千葉の新鮮な魚介類が豊富。イカの刺身は旨かった。
2009年04月09日
社長、｢小さな会社」のままじゃダメなんです!
社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!
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完全に春の陽気。今年は前半花冷えだったので、長持ちしているのが嬉しい。
今日は先週読んだ本の紹介。最近はまっている石原明さんの本。
「経営とはお金を使うこと」と喝破。
勿論、「リターンがあるところに」という前提ですが。
投資の順番＝会社の組織化のステップ
�“梁�
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�６軌�
�ご超�整備
�ゥ轡好謄�
先日の講演では、「不況になって、『やはり俺が居ないとダメか』と嬉々として現場に入って社員と一緒の仕事をやっている社長が居る。これだからいつまでたっても零細企業なんです！」と言ってました。
組織化は、社長が自分の得意技を封じることから始まります。
2009年04月08日
世界経済の今後の見通し
@niftyファイナンス主催のセミナー。講師は東大教授の伊藤元重氏。TVでは時々見かけるけど、ナマで見るのは初めて。
ウマイ。まずは、その滑らかな口調に驚き。ニコニコしながら、メモに殆ど目を落とすこともなくツラツラと話す。これは凄い！
で、肝心の中身だけど、
・大恐慌では震源地の米国より、日独のほうが政策の失敗もあってひどい経済状況になった。これで大戦への道を歩み始めた。
・今回も米国発ではあるが、日本のほうがひどくなる可能性がある。
・米国で痛んだのは家計で米国企業は金融機関を別にしてITなど相変わらず強い。日本で痛んだのは家計ではなく輸出企業。日米で逆。
・米国の人口は移民を中心に年間300万人(=1%)増えることを忘れてはいけない。ノーベル賞を日本人が4人受賞したと喜んでいたが、２人は既に米国籍。相変わらず世界から優秀な人を惹きつけている。米国経済はCIA（Chinese and Indian American)つまり、中国系とインド系米国人に支えられている。彼らは米国で就職して何を買うか? やはり車と家を買う。
・現状最も頼りになるのは中国。55兆円の景気対策といっているがこれは中央政府での話で、これ以外に地方政府が100兆円規模の景気対策を行う。
・中国共産党にとっての最大の関心事は一党独裁体制を続けることで、そのためには社会不安を起こさないことが肝心。輸出産業で沿岸部だけが栄える産業構造から、内陸部も発展する資本集約的産業への転換が必要。
・注目分野は環境、食料、水、医療。縮小する国内市場ではなく、高い日本の水準を生かして拡大するアジア市場に展開するべき。
・水ビジネスでは日本は高い要素技術を持っているが、大きなビジネスは水そのものの供給にあり、こちらはWater Baronと呼ばれる数社の欧州企業が寡占。
水ビジネスについてはそのとおり。ここでも高い要素技術を持ちながら、なかなか大きなサービスに発展できない日本企業の典型が見られる。イギリスで水道局を民営化したのはサッチャー政権後半。
日本の鉄道など、車両技術だけでなく、メンテナンス、運営ノウハウ全てにおいて世界最高水準だ。たまに車両を輸出するだけでなく、海外で鉄道運営事業を行えばいいと思うのだが、政治力不足か。
2009年04月07日
国立産業技術史博物館
日経ビジネスオンライン(NBO)で楽しみにしている伊東乾東大助教授の最新のコラムタイトルは「なぜ日本はテポドンで右往左往するのか？」
「読売新聞の報道によると「国立産業技術史博物館」の構想はバブル期に暖められたものとのことです。しかしバブル崩壊後に計画は頓挫、同博物館に展示するべく集められた、膨大な「産業資料」は、日の目を見ることなく万博公園内の旧万博パビリオン「鉄鋼館」の中に保存されていました。ところがその「鉄鋼館」が万博資料館「EXPO'70パビリオン」として改修されることとなり、資料の保管場所がなくなったというのです。
財政難に苦しむ大阪府では、新たにかかる保管費用を賄うことができないと判断、大阪府、大阪市、大阪商工会議所、日本産業技術史学会で作る「国立産業技術史博物館」誘致促進協議会が3月6日に会合を開いて資料の「廃棄処分」を決定しました。また、1986年に設立されながら97年以後休眠状態にあった同協議会も3月末で解散が決まりました。 」
と始まり、実はその｢保管費用」というのが年間たったの1000万円と言うことが明かされる。勿論、博物館を作るなら何十億円と掛かるだろうが。
集められていたのは「かつて実際に使われていた日本最初の発電所のタービン、江戸時代の鋳物工場で使われていた木製人力クレーン、あるいは大阪砲兵工廠で使用されていた日本の軍需製造機械など」2万数千点。実物だから、一度廃棄されれば永遠に失われてしまう。
これでは作曲家・指揮者の伊東氏ならずとも「いったい、日本の技術教育はどうなっているのか」と嘆かざるを得ない。
｢ものづくり大国」「技術立国」といっておきながら、技術の系譜を大事にしない。先人の努力、工夫、成果を見て感動して、次の世代の技術者が生まれる。先人の技術遺産を保存する1000万円も出せないのを見れば、技術者を目指す人はますます減るだろう。
技術者ではない私だけど、博物館の中でも産業博物館は最も好きで、世界中で見て回った。有名な米国のスミソニアン博物館はじめ、各国とも「自国の技術は輝かしい歴史を持ち、世界に貢献している」と力の入った展示をしている。
伊東氏が指摘しているとおりで、日本の博物館はまるでバラエティ番組のように子供に媚びた展示で、技術の系譜がまるで感じられない。子供たちは遊園地に来たのと変わらない。大人には退屈。
その点、唯一と言っていいくらいスゴイのはトヨタ産業技術記念館。トヨタの発祥である佐吉の自動織機から始まり、現物が展示してある。しかも、その多くが稼動できる状態に保たれていて、実物の大型プレスが動いたりする。流石トヨタ。ものづくりへの執念を感じさせる。
収集された2万点、もう捨てられてしまったのだろうか？
2009年04月06日
Partying like it’s 1931
良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)
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プリンストン大学教授で、先のノーベル経済学賞受賞のクルーグマンが書いたNY Timesで書いているブログが話題になっている。
「あたかも1931年のように浮かれている」 ということで、ここ4週間の株価上昇に警告を発している。（日経平均では3月10日の安値から先週末までに24%上昇。DJIでは3月9日から22%上昇。）
読者の反応は分かれており、「その通り！」というひとと、「大恐慌の時と今では政府の対応が違うので、今回はそこまで株価も落ちない」という人と。
10年前のアジア通貨危機も、今回の新興国バブルもほぼ正しく予測していたクルーグマン教授、今回はどうか?
2009年04月05日
2009年04月04日
安達峰一郎
NHKで「プロジェクトJAPAN プロローグ 戦争と平和の150年」という番組を見た。
今年は横浜開港150年。250年間続いた鎖国から、米国からの恐喝でいやおうなしに開国してから150年の日本の歴史を振り返る番組。
NY市立大学にはペリー提督の書簡が保存されているらしく、そこには「アジアの植民地化を進める欧州諸国に対抗して、米国も早くアジアに拠点を持たないといけない。日本をその際の補給基地として確保することは重要。」と書かれている。
その位置づけは太平洋戦争後は「アジアの米国にとっての砦」（マッカーサー元帥)と未だに変わってないのかもしれない。
さて、番組の中で一番興味を持ったのが、第一次大戦後「世界の良心」と言われ、オランダ･ハーグに設立された常設国際司法裁判所の初代所長となった安達峰一郎。こんな人が居たとは知らなかった。
その安達が、戦争回避のために最も力を入れたのが「応訴義務」。つまり、他の国から訴えられたら、国際司法裁判所でそれに応じて裁判する義務。
当時、第一次大戦のそれまでの戦争とは比較にならない被害の大きさにおののいた欧米諸国はこれに署名したが、欧米諸国に遅れて近隣諸国の植民地化を進めていた日本は署名しなかった。
第二次大戦後、南太平洋での水爆実験をニュージーランドに訴えられたフランスは応訴義務を撤回。米国もレーガン大統領時代に撤回。現在では、国連加盟国中、1/3しか認めてないと言うことである。
2009年04月03日
ARMANI RISTORANTE GINZA TOWER
ある出版社に勤める友人が取締役に就任。まだ40代前半での快挙!
それで、昨晩は銀座のARMANI RISTORANTEでお祝いしてあげることに。
最初に空けたイタリア産のスパークリングワイン。これが濃厚。元祖シャンパンの軽さ、華やかさとまた違う味わい。（支払い時に値段を確かめたら1万円・・・でした。(^_^;)）
名前が･･･思い出せない。というのも、これ1本に続き、白ワインも1本頼んだのだけど、一人車を運転していたので、他の3人で飲んだ。私は元来酒に弱い上、特にワインには弱い傾向があるのだけど、目出度さも手伝い、ついつい調子に乗って飲んでしまった。
結果、車で来ていた友人に自宅まで送ってもらい、帰宅と共に撃沈。
久しぶりに、blog更新を一日空けてしまい、後付けで書いてます。
2009年04月02日
BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee
リヨンから友人が一時帰国。Lyonにちなみ、ランチを国立新美術館のブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼで。
「1965年以来、三ツ星を維持し続ける『レストラン ボキューズ』。ポール・ボキューズ氏の伝統のブラッスリーの味を受け継いだ、正統なフランス料理をお手ごろな価格でお楽しみいただけます。ボキューズ氏のブラッスリーとしては、初の海外進出となります。」
と言う触れ込み。
まずは国立新美術館の建物の美しさに目を奪われる。開放感にあふれ気持ちのいい建物。つい、「先進国最悪の国家財政でこんなもの建てていいのか」と余計な心配も知てしまうが。
ランチセットは1500円。Pre Fixは2,680円。その他アラカルト。迷わずランチに。(笑) 直ぐに顔に出るのでいつもは飲まないのだけど、｢フランス流」ということで、グラスワインを注文。460円〜。
2品付いたかなり立派なデザートがセットだけど、コーヒーは別料金。結局、一人2500円くらいになった。
肝心のお味は・・・実はランチセットのメインは鳥のもも肉のマスタード風味で、いつもは避けるメニューなんだけど、残さず食べたほど美味しかった。
ビジネスランチにもいい感じだけど、難点は予約が取れないのと、いつもご婦人中心に混雑していること。12時前に入らないと確実に並ばないといけない。
ちなみに、ブラッスリー ポール・ボキューズの日本での運営は��ひらまつがやっていて、ここも入れて全部で6店舗あるようだ。
2009年04月01日
一橋大学大学院 国際企業戦略研究科
と言う長い名前の学校が、一橋大学の名前の由来となった建学の地一ツ橋にある。
長いので略称ICS。Graduate School of International Corporate Strategies
ここは英語で本格的にMBAプログラムを実施している数少ない国内の大学。他には(多分)新潟の国際大学だけ。国立と言うことで信じられない授業料の安さ。 年間4-500万円近く掛かる欧米トップクラスのMBAに対し、ほぼ1/10！しかも、1学年50人しか居なくて、学生:教職員=3:1という贅沢さである。
これからMBAを取りたい、と言う人には、最有力な選択肢だろう。少なくとも、授業料の安さと品質、そして国内で受けられることから、コストパフォーマンスは最高だと思う。
ここにはDBAプログラム、つまり博士課程もある。やはり英語でやっていて、年に数名しか募集してない。
先月、ふと思いつき、問い合わせてみた。学校からの答えはありきたりだったので、学生を紹介してもらい、やっと今日会えた。「社会人歓迎」となっているが、やはり、学業との両立は難しく、社会人学生はなかなか論文執筆が追いつかないらしい。
働きながらやるとすれば、当然、他の活動は最小限になってしまうだろう。家族、友人との時間、旅行などなど。最低3年間。さて、どうする。
