2009年02月
2009年02月28日
$70円で収益が上がる国際的に開かれた国に
世界経済危機 日本の罪と罰
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私が「エコノミスト」と称される人の中で最も信頼を置いているのがこの方。一橋・東大を定年後とはいえ、早稲田に来てくれたのは嬉しい。
野口氏は、円安で輸出企業が飛ぶ取り落とす勢いだったときにも、「これは『円安バブル』 脱工業化しなければならないときに、これで構造変換が遅れるのが心配」と警鐘を鳴らし続けていた。
今回の不況は「21世紀型企業」を未だ生み出していない日本にとって最も厳しいものになると予想、「未曾有の大不況」としている。
この主張には全面的に賛成。
この30年、世界は大きく変わったのに、日本の産業構造は何も変わっていない、と言える。相変わらず、国際競争力のあるのは自動車・電機位で、新しい産業が育っていない。いくつか成功したベンチャーは出てきたが国内ではそこそこ大きくなるものの、かってのソニー・ホンダのように世界の暮らしを変えたところがあるか?
輸出立国モデルは当の昔に崩壊しているのに、一時の円安でまた「日本の製造業復活」とうかれてしまった。
製造業が強いのはいいことだが、輸出競争力を保つために円安にしなければならないのだとしたら、それは国益を損じる。自国の通貨が下がって喜ぶのは日本くらいだ。
「$70円で収益が上がる国際的に開かれた国」にするために、キチンとカネの運用ができる人材と会社が必要。そうでないと、輸出で稼いだ金はまたアメリカに貢ぐことになる。
2009年02月27日
What Got You Here Won't Get You There
コーチングの神様が教える「できる人」の法則
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金曜日は天気も悪く、いつもより早く帰宅。金曜夜ということでくつろいだらblog更新を忘れた。今後付でやってます。
この本は、先週図書館で借りてパラパラっと読み、よさそうだったのでさらに読んでみることにしたもの。
タイトルは原題で、こちらのほうがメッセージがストレートに出てます。そう、同じことをやっていては「上」にはいけない!
読んでみると、大企業の管理職クラスが取締役になれるかどうか、位の想定かと思います。著者はかの名経営者Jack Welchのコーチングをしたらしいです。確かに、日経の「私の履歴書」を読んだ感じでは、「この人、若い頃は鼻持ちなら無い典型的アメリカ人エリートだったんだろうな」と思いましたが、名経営者になったのにはコーチングの成果もあったのかもしれません。
個人も会社も「何をやめるべきかを知る」ことが大切で、「不利な取引を回避することは、大きな案件を成約させることよりもはるかに会社の業績に大きな影響を与える」というのは忘れがちですが、肝に銘じないといけないですね。
謝罪の際には、
・説明しない
・複雑にしない
・限定しない
というのも良いアドバイスですね。
「口に含んだだけでゴックンしてない」と言われてもね・・・。
2009年02月26日
市場は正しく動いている
東京21c倶楽部で開かれた日経ヴェリタス主催のセミナー「東京が世界の金融センターとなり得るか」に出席。
メインの講師は国際協力銀行・資源ファイナンス部長の前田氏だったが、存在感が大きかったのはゲストの斉藤惇社長(東京証券取引所グループ)。パネル終了後の質問も斉藤氏に集中した。
斉藤社長は1970年代に10年間野村證券の社員としてNYに駐在。その頃からの米国投資銀行の変遷などいろいろ面白い話があったけど、一番印象に残ったのはコレ。
「市場は正しく動いている」
つまり、今回の暴落は市場がおかしくなったからではなく、市場が正しく働いているからこそ行き過ぎを訂正すべく暴落した。これを「市場至上主義の誤り」と考えるのは180度間違っている、というもの。
かの世界一の投資家といわれるバフェットは、株式市場のことを"Mr Market"と呼び、「Mr Marketは躁うつ病で、急に機嫌が良くなったかと思えば、明日には塞ぎ込んでいる。そのおかげで、投資家は価値ある会社の株を思わぬ安値で買えたり、高く売ることができる。」と言っている。
そう、限定的な事件に過剰反応して、市場の持つ本来の機能を失わせるようなことになってはいけない。
2009年02月25日
REED EXIBITION JAPAN
ビッグサイトで開かれている第2回PV EXPO(国際太陽電池展)へ。
おそらく、他の展示会は苦戦しているのではないかと思うが、世界的にGreen New Dealや自然エネルギー発電電力の買上制度で、大変な賑わい。
展示会の主催者を良く見ていると、殆どがリード エグジビション ジャパンという会社。日本最大の国際見本市主催会社らしい。
売上だけwebで公開されているけど、長期にわたり安定した成長です。
2009年02月24日
乃村工藝社
優良上場企業のイメージを持つことは、VC投資にとっても大事。会社の現状はどうであれ、「この社長が上場企業の社長になったところをイメージできるか?」はかなり重要。これを誤ると、上場後問題を起こす企業が出てくる。
そんな訳もあり、定期的に上場企業のIRミーティングにも参加している。
今日会ったのは百貨店やブランドショップ、レストランの内装、博物館や資料館の展示、そしてモーターショーやゲームショーのブースなど、ディスプレイ業界最大手の乃村工藝社の渡辺社長。創業家以外から初の社長ということ。
売上は約1000億円で、国内2位の丹青社の倍。世界的にも、この規模の同業者は無いという。施設の企画から、設計、制作、運営まで全てを1社で手がけているのも特徴。
聞けば、1892年(明治25年)3月香川県高松で乃村泰資が芝居の大道具業を創業下のが始まりということで、香川に縁のある会社であった。創業当初は、舞台装置の制作、菊人形の制作等を行っていたようだ。東京に進出したブランドショップからその企画のよさと施工品質の高さが認められ、今ではアジア各地の出店も任されることが多いという。
「日本の宝物会社」というと、製造業ばかりがクローズアップされるが、日本的職人芸が光るココもリストに加えるべきだろう。
2009年02月23日
IR
朝から雨。冬の雨は出社意欲をそぐが、仕方ない。こんな時は自営業時代が懐かしくなる。
ところで、今日のランチは大手IR企業で働く友人と。この会社、昨年末に派遣、契約社員を中心とした大リストラで社員数は1/3となり、残った社員への負担が凄いのだという。
VCも含め、証券・投資関係はどこも厳しいと思うが、IRもか。株価を上げなくてはならずIRに力を入れてもよさそうだが、個人向けにはネットが主役となり、会社で工夫してやれるところはやるし、諦めてホッタラカシかどちらかのようだ。
この10年間、機関投資家の買いの主力は外人投資家だったので、特に外人投資家向けのIRは専門IR会社に依頼することは多かったと思う。私もかってある東証一部上場IT企業のロードショーに同行したことがある。一週間でロンドンから米国東海岸、西海岸経由で世界一周、という感じでクタクタになった。
こういったサービスも、金融危機で「それどころではない」ということになり、外人投資家は昨年後半から売り一色となった。なにしろ、日本株は下がっても、日本円は上がったので、外貨ベースで見ると日本株は昨年比較的パフォーマンスの良かった市場だったのだ。
2009年02月22日
Never Let Me Go
年のせいか、週末の二日のうち一日はゴロゴロしてしまう。「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と家でPCに向かうのだが、いつのまにかウトウト。
目が覚めて手に取ったのが、『私を離さないで』。著者は日本生まれのイギリス人、カズオ・イシグロ。5歳でイギリスに渡り、そのままイギリスで教育を受けたため作品は全て英語で書かれており、この作品も翻訳本である。
イシグロを知ったのは留学時代。同級生のアメリカ人女性から教えられた。その年(1989)、後に映画化された『日の名残り』でイシグロはイギリス文学の最高峰ブッカー賞を取ったのだ。
最初に読んだのは、彼女から貸してもらった『浮世の画家』。当然英文で、それもビジネス英語とは違い、高度。ストーリーは追えるものの、ニュアンスはよく分からなかった、というのが正直なところ。
今回の作品もそうだが、イシグロ作品は、抑制された文章で登場人物により過去が回想される、という形式が取られている。
「こういう文体は日本人だから出来るの?」と彼女から聞かれ困ったっけ。
2009年02月21日
ワンマン経営者への対処法
月に一回の法政大学での「日本の企業家史 戦後編」。今日はアサヒビールを大躍進させた樋口廣太郎と、そごうを潰した水島廣雄の二人。
樋口社長は住友銀行からアサヒの再建に送り込まれた経営者だが、水島は複雑に入り組んだそごう百貨店グループの要となる千葉そごう株式の過半数を持つオーナー経営者だった。
各店ごとに別会社になっていて、株式の持合、債務の保証が複雑に入り組んでいて、外部からも分かりにくかったし、破綻後の調査では、どうやら水島社長自身も正確に把握できてなかったのではないか、と言われている。
そごうは水島社長の下で成長した会社で、それだけに求心力も強く、こういうカリスマ経営者が引退を誤った時は必ずといっていいほど会社も本人も惨めになっている。
1991年10月『日経流通新聞』に「後継者問題をどう考えるか」と聞かれた水島社長は、「生涯現役のつもりで、やれるだけやりたい」と答えている。驚く無かれ、当時既に79歳である。
どうやったらトップの暴走が防げるか?会社法ではそれは他の取締役の責任となる。コンプライアンスであれば特に監査役。ところが、日本の殆どの会社では取締役を任命しているのは社長なので、社長に遠慮しがちだ。
まして、それがオーナー経営者で、大株主であればなおさらで、少数株主からの圧力、銀行からの借り入れが多い場合は銀行からの意見を期待するしかない。 そごうのケースでは、1985に開店した日本一の売り場面積を誇る横浜そごうが、銀行の予想に反し、大成功したことで銀行まで遠慮するようになった。そして時代はバブル期に突入し、銀行の審査はますます甘くなり、メインバンクの長銀と興銀は出店費用をドンドン貸し付ける。
結末として、1998年長銀は破綻し、2000年にそごうも破綻。興銀は第一勧業銀行、富士銀行と経営統合し生き残りを図る。
そごうが潰れたことで株主は株券が無価値になることで責任を取った。銀行には多大な貸し倒れが発生し、金融システムを守るため、公的資金が注入された。銀行支援のため低金利が続き預金者には利息が殆ど入らなくなった。
このように、放漫経営を放置して問題を大きくした場合の最大にツケを回されるのは国民となる。こうなる前に、取締役が、幹部社員が、株主が、銀行が声を上げなくてはならない。
社内の人間が言いたいことを言えるためには、まずは指摘が正しくなければならないので、そのために勉強すること。発言力を増すためにそれだけの仕事の実績を挙げておくこと。
2009年02月20日
話し方教室
昨晩の同窓会での挨拶もそうだけど、人前で話す機会もそこそこあるので、そういう時にコンパクトに、要点を押さえて、印象に残るスピーチができればいいな、と常々思っていた。
オバマ大統領の演説は欧米人から見ても抜群にうまいが、欧米の平均水準は明らかに高い。これは、やはり、文化的にスピーチを重視していて子供の頃から練習させるからだと思う。
などと思っていたら、丁度昨日、友人からここの紹介があり、体験に行ってみることにする。
お話を聞くと、依頼者の8割は「上がり症」の方なのだとか。スピーチの訓練無く大人になってしまい、会社で発表しなければならなくて悩んだり、あるいは恋愛で思いを伝えられなくて困っている人が多いらしい。
本人も言っていましたが、カウンセリングに近い内容でした。
2009年02月19日
MBO Reunion
今年最初のLBS同窓会のテーマはMBO。
ファイナンス分野で働く卒業生が多いせいか今回大変関心が高く、同窓生だけで50人を超える会になった。会場はメインの講師をAMTの十市弁護士にお願いした関係で、AMT会議室を使わせていただく。泉ガーデンの39階にあるすばらしい場所。十市さんは弁護士でありながらLBSでMSc in Financeを取ったM&A分野では有数の専門家。
講師に加わってもらったのが、アドバイザーの立場からGCA Savvianの高田さんと、ファンドの立場からAI Capitalの香月さん。お二人はLBSの同級生。
というわけで、今回は講師陣も豪華。これほど関心が高いなら、いつもより開始を早くして時間を十分取ればよかった、と反省。フレキシブルに行かないとね。
終了後、一階のPaulを貸切で懇親会。
2009年02月18日
野らぼーでミニ同窓会
高校の先輩に誘われ、内神田の野らぼーでミニ同窓会。
野らぼーは以前にも書いたけど、東京でのうどんや経営上の欠点=夜の売上が上がらない=高い家賃が払えない、を夜居酒屋にすることで解決した「うどん居酒屋」のはしりです。現在9店舗を都内で展開。社長は、私はまだ会ったことが無いが、善通寺の出身らしい。
今回初めて会う東大の教授二人(四国の田舎の高校の同級生が揃って東大教授うというのも珍しいのでは?)の面白い話が聞けました。
2009年02月17日
倒産は経営の失敗だが、人生の失敗ではない
昨晩のカンブリア宮殿は八起会の野口会長。録画したのを今日見る。 淡々と話されるが、話は決してよどむことなく、大変な説得力があった。
名言の数々あり。今日のタイトルにしたのもそうだが、他にも、「お人よし=無責任」など。 これを若者が見ると、ますます「気楽なサラリーマンがいいや」となりそうだが。
日本人の完璧主義なのか、失敗を必要以上に罪悪視する。子供に失敗をさせないため過保護になる。結果、挫折を経験しないまま大人になる。挫折を克服した経験が無いので逆境に弱い。これでは世界で戦えない!
失敗から学んでいる限り、それは失敗でない。加えていえば、最悪の事態でも自分で始末がつけられる範囲で勝負することも大事。このリスクコントロールができていれば他人に金銭で迷惑をかけることも無い。
例えば、小中学校から落第もありにして、小さい頃から「人生、失敗もある。でも、それで人生終わりじゃない。」ということを認識させることは大事だと思う。
2009年02月16日
売れているものにはVALUEがある
昨日借りた車はホンダFIT。2008年に一番売れた車である。
実は今回、FITを指定した。というのも、午前中大きな荷物を運ばなければならなかったので、同じクラスで一番積めそうな車を選んだ。 後部座席はセパレートで、かつ、ワンタッチで倒れ、フルフラットになる。とても便利。問題なく、リサイクルショップで買った家具などを運ぶことができた。
フロントマスクは、「stichに似ている!」と子供達にも好評。丁度借りたのが青だったしね。
今回の総走行距離は215km。使用ガソリンは11L。ほぼ20km/L!カタログ値で24km/Lなので、この値は立派!FITにはリアルタイムの燃費計が付いていて、自然と意識しながら走れる。時間的には、高速2時間、市街地1時間、渋滞1時間という割合でした。
ユニクロといえ、FITといえ、やはり「売れているものにはVALUEがある」と再認識。
2009年02月15日
南総里見八犬伝
午前中ワンダハウスの荷物移動。移動用にレンタカーを借りたついでに、午後ドライブすることにする。
行き先は、友人が居て今までも何度か高速バスで行った木更津。待ち合せは金谷の「地元漁港直送の新鮮な魚介類を、存分に堪能頂けるお店」というかなや。以前も一緒に行ったけど、ここは種類が豊富でどれも美味しい。日曜日の今日、1330という遅めの時間にもかかわらず30分待ち。
その後館山城へ。ここは、南総里見八犬伝の舞台となった里見氏の居城らしい。城内に市立博物館があり、八犬伝に関する資料を展示している。 南総里見八犬伝の作者が曲亭(滝沢)馬琴ということはなんとなく覚えていたが、これが馬琴が47歳から74歳まで28年もの歳月をかけた、全106冊という日本で最も長い小説だとは知らなかった。
2009年02月14日
魔法にかけられて
魔法にかけられて 2-Disc・スペシャル・エディション [DVD]
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バレンタインデーの今日、娘が借りてきたDVDはこれ。 「子供向け」と思い前半見てなかったのだけど、聞こえてくる歌のすばらしさに惹かれ、結局一緒に見ることに。
アニメで始まり、途中大半は実写で、最後にまたアニメ。ミュージカルの要素も入り飽きさせない。 Disney Magic!
2009年02月13日
カーシェアリング
高校の先輩・後輩とカーシェアリングの話。 スーパーカー世代でそこそこ車好きなのだけど、長年山手線の駅から徒歩3分のところに住む私には、どう考えても月4万円の駐車場代に車の維持費を正当化することはできなかった。 「今月はタクシー使いすぎたなー」と思っても、せいぜい1万円。駐車場を探す手間も無く、目的地のまん前まで行ける。車を運転するのは、田舎に帰ったときとレンタカーを借りてドライブする時のみ。
そんな私だけど、カーシェアリングには興味を持っている。前日までに予約しないといけないレンタカーと違い、思いついたときにパソコンや携帯電話から24時間いつでも予約できて利用できるのは魅力。 料金は、先行しているORIXの場合だと、・登録料 5250円(3月末までキャンペーンで半額) ・ICカード発行手数料 1480円・月額基本使用料 2980円か1050円・通常料金(15分当り) 190円か310円(小型車の場合) ということらしい。
例えば、週に一回3時間使うとすると、初期費用を別にして、月の利用料は、 2980円+190円x12x4週=12100円もしくは、 1050円+310円x12x4週=15930円となる。
このパターンだと、同じORIXのレンタカーなら 5250円x4回=21000円。しかも、燃料は短距離でも毎回入れなくてはならない。確かに、チョコチョコ乗るには割安だ。
でも、一番の決め手は、やはり、「近くにあるかどうか」でしょうね。残念ながら、うちから一番近いのは徒歩5分のレンタカー屋さんです。
2009年02月12日
香川東京ブランチネットワーク

香川の会社の東京支店で働く方が中心だが、中には、これに合わせて東京出張してくる方もいる。今晩の参加者は30名くらいか。
それはいいのだけど、冒頭に30分ほど話した講師はひどかった。あの方、絶対自分で経営したことは無いと思う。今までの経験から、行政が呼ぶ講師はレベルが低いことが多い。おそらく、「講師を呼んで勉強会をした」という事実をつくれば後は誰からもお咎めないので、「出席者に満足して帰ってもらう」という視点が欠けているんだろう。
お約束どおり、最後に讃岐うどんを食べて中締め。
2009年02月11日
アニーよ、銃をとれ
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アニーよ銃をとれ 特別版 [DVD]
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今週から、朝のワンダ散歩を住人の一人がやってくれている。何年も朝散歩しているのでどうも調子が出ない。 建国記念日の今日、長女が高校から借りてきたDVD「アニーよ、銃をとれ」を見る。1950年MGM黄金期のミュージカル。 見ていて思い出したのが美空ひばり。あの力をこめた歌い方、振り付け、お転婆な少女の成功物語というストーリー。おそらくアメリカ文化が最高の憧れだった当時、美空ひばりのほうが真似たんだろうな。 Native Americanの扱いが不当な点も「時代」を現している。
2009年02月10日
2009年02月09日
高収益トップ3%倶楽部

ネコの手が戦力に変わるとき―一人も無駄にしない全員戦力化経営
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先日セミナーで出会い、最新刊『うちの社長は、なぜ「ああ」なのか』も週末に読んでますますハマってしまった石原社長の会員制勉強会に招待していただく。
前半、石原社長の最近の話題。今日のテーマは「顧客作り」。
「販売できた=顧客ではない!」ということである。リピート客となり、ついにはファンとなってこそ顧客。特に人口が減少している日本で新規顧客ばかり狙うのは無理がある。
後半はゲストの方のお話。コラボ・ジャパンの鬼塚社長。コラボ・ジャパンは福岡に本社を置く人材派遣会社ということだが、最近、石原社長のプロデュースで本を出したということ。それが『ネコの手が戦力に変わるとき』。
本のほうはまだ読んでないのだけど、講演も大変魅力的だった。派遣業界が激動しているときだが、「そんな派遣会社があったのか!」という感じ。
特徴としては、普通の派遣会社が事前に登録してもらっている中から派遣先のニーズに応じて派遣するのに対し、ここは派遣先のニーズを聞いてから募集広告して集めていく。この方が派遣先のニーズにピッタリの人が集まりやすいのだという。
さらにそこからが凄い。派遣先企業がどんな仕事をしている会社で、どんな強み弱みがあり、競合先はどこで・・・と派遣前の研修で教えていく。普通、派遣社員など、派遣されてから隣の正社員に「これやって」と見よう見まねで教わるだけだ。そこには、使われている感しかなく、モチベーションは必然的に低くなる。
後は本を読んでみることにする。
2009年02月08日
うちの社長は、はなぜ「ああ」なのか

うちの社長は、なぜ「ああ」なのか
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先日お会いした石原さんから最新刊をいただいたので、読んでみる。
「大企業病」と同様、いつまでたっても会社が大きくならない「中小企業病」もある。中小企業の業績は社長で決まるので、社長が変わらなければ会社は変わらない。
症状に応じた対処法がユニーク!
1.「他者不信型」社長→愛に目覚める
2.「振り回され型」社長→格闘家に
3.「目先没頭方」社長→仕事を忘れる
4.「振り回し型」社長→部下にマネジメントしてもらう
5.「リスク回避型」社長→お金を使う
2009年02月07日
シリコンバレーは元気

今週、シリコンバレーでVCファンドを運営している先輩ともランチをご一緒させていただいた。日本のVCは壊滅的状況だが、米国は「少なくとも大手は、殆ど影響を受けてない」という。
統計で見ると2008年の米国VC投資は前年対比8%ダウンだった。環境技術への投資は逆に40%増えている。
レバレッジを用いるわけでもなく、短期のトレーディングでもなく、5年単位で流動性の低い未公開株に投資し育成するVCは本来経済変動の影響を受けにくいはずだ。
ところが、日本での投資額は約1000億円と前年比半減している。近年としては多かった2006年に比べれば1/3の水準。
過去を振り返れば、株式市場が低迷しているときは、未公開株にも安く投資できる傾向があり、投資のチャンスと言える。
それでも、ここまで投資額が落ちてしまったのは、
1.上場株があまりに安く、同じ株を買うなら上場株を買ったほうがいい、という逆転現象
2.そのためVCファンドに投資資金が回ってこない
3.上場コストが倍増した一方、スキャンダルの連続で上場企業としてのステータスが落ち、上場メリットが減少(特に新興市場)
という背景があると私は分析している。
こんな状況でも、昨年末のGREEは文句のつけようの無い業績で上場し、その日に時価総額1000億円を超え、Mothers1位となった。投資していたGlobisも大儲け。社員が3人、売上が殆ど無いときに投資し、しかも当初の事業はSNS。BMを転換し、5年でここまで持ってきた経営陣と株主に脱帽。
日本のVCの真価が問われている。
2009年02月06日
The world's local bank

月例の朝食会。
今朝の講師はHSBCグループ香港上海銀行 在日副代表 兼 副CEOの山田晴信氏。元々は、東大から通産省(当時)に入省。Harvard MBA留学後にMorgan Stanley NYに転職したという方。
1980年代初頭、Morgan Stanleyの社員数は世界で1800人ほどだったという。「有名な割には意外と小所帯なんですね」と思わず言ったら、「これでも増えた方で、数年前までは350人だったんだよ」と言われたそうだ。1970年代までのMSは、引受業務と他の金融機関への卸売り部門しかなく、あくまで事業会社への金融サービスが本業であった。
1980年代になり急拡大したのは、規制緩和の下で、自ら金融商品を創るようになったため。その企画部門と販売部門が出来た。
1990年代に入ると、金融工学革命がおこり、投資商品は複雑になり、また自己勘定による投資部門が飛躍的に拡大する。例えば、M&Aのアドバイザーを務める案件に自ら資金を投じポジションを取るようになる。そこにレバレッジが加わればより大きなバクチが張れる。LB破綻時の財務レバレッジは30倍であった。
こうして投資銀行は拡大に次ぐ拡大を遂げ、それがついに昨年終焉を迎えたのは報道されている通り。何しろ、バクチに勝てば何億円というボーナスが保障され、負けても最悪でクビになるだけだから、これは最高の賭場だろう。
HSBCは母体が銀行なので、ここまで極端なことはやっておらず、傷みも少なく済んでいる。結果として、現在、時価総額世界最大の金融グループとなった。
慶応ビジネススクールで10年間金融を教えられていたというだけあって、投資銀行の歴史、機能を短い時間で大変分かりやすくまとめられた勉強会だった。
2009年02月05日
World's #1MBA!!

世界のビジネススクールを対象に毎年調査され発表されるランキングで最も信頼されているこのFinancial Times Global MBA RnakingsでLBSが世界一になったのは1965年の学校創立以来初めてのことです。
昨年秋に発表された最新のFT Executive MBA Rankingsでも既に世界一にランクされており、これでダブルタイトル!となりました。
ランクに負けないよう、同窓会活動もレベルアップしないと。
2009年02月04日
ランチミーティング
いつもランチからどんどん入れていく私。ランチだとダラダラせずに、かつ単に打ち合わせだけよりリラックスして親しくなれる。
今日は、PCCP2階のOLD MAN'S UNで今月末に開かれる次回同窓会の打ち合わせ。2500円のランチを予約すると個室が予約できるということ。
今回MBOがテーマで、この分野で日本有数の弁護士、独立系アドバイザリー最大手の幹部、それに元PEファンド役員で現在ゲートキーパーをやっている3人の同窓生が講師という豪華メンバー。これは面白くなりそうだ、と企画した我ながら楽しみ。
2009年02月03日
2009年02月02日
どっこい死なない投資家

今晩のNスペは世界自動車危機。
「危機」というけど、次に来るべき自動車産業の未来を見越し着々と手を打っている人も出演。
その人、Wilbur Ross氏。底値で買う「ハゲタカ投資家」あるいは「再生王」として有名。2000年に大阪で幸福銀行(2004年に関西銀行と合併し現在「関西アーバン銀行」)、2001年には大和SMBCとの合弁でやはり破綻した日興電機工業を買収しており日本でも活発に活動。
自動車業界に対する現在の戦略は、電気自動車になっても需要が変わらないと思われる内装材とバンパーなどの部品メーカーを世界中で買収することらしい。これまで部品メーカーは完成車メーカーの系列が多く、安定した受注がある代わり、大きく儲けさせてくれることも無かった。
今回の経済危機で、完成車メーカーには系列部品メーカーを支える余裕がなくなっており、保有株式を手放すケースも続出するだろう。これを、世界規模で買って同じグループにすれば、交渉力も強まり、独自の開発、製造コスト低減にも有利。単純だけど、有効な戦略だ。
普通ならここで電気自動車実用化のカギといわれる蓄電池メーカー(Panasonic、NEC、日立)などに注目するのだろうが、これらは専門メーカーでもないし、誰でも注目するものは安くは買えない。しかも技術開発に今後も投資が必要とされる。
これにたいし、既に「枯れた」技術の内装品などのメーカーを安く買い集める。今回登場したのは2006年に三ツ星ベルトから買収した三ツ星化成。
流石、大物投資家。
2009年02月01日
高村薫
晴子情歌 上
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やはり出張の疲れがあったのか、朝寝坊。
この出張中、移動時間には珍しく小説を読んだ。きっかけは高村薫のインタビュー。その中で表紙の絵(青木繁「海の幸」)に惹かれこれから読んでみることにした。
親子三代にわたる重厚な抒情詩。それは激動の時代であった大正・昭和史でもある。