2008年04月
2008年04月30日
2008年04月28日
2008年04月27日
ソフトバンク

金曜、土曜とビジネススクール関係の行事が続いた。金曜日は早稲田でETP学生たちとの特別講義+交流会。元ソフトバンクの三木雄信に講演していただく。
ソフトバンクというと有名なのが「タイムマシン経営」。アメリカで成功したビジネスを日本に持ってくる。誰でも出来そうだけど、ソフトバンク程短期間でこの規模まで急成長した会社は他にない。
是非聞きたかったのが、
・幾つかの大成功と、それ以上の失敗があったと思うが、どうリスクをコントロールしたか?誰がしたのか?いけいけドンドンの起業家は多いが、多くは撤退で失敗する。
・なぜソフトバンクは人材を集められたのか?野村證券の北尾氏始め今回話していただいた三木さんなど多くの有能な人材がソフトバンクには集まった。これが他のベンチャー企業との最大の違いだと思う。
だったけど、時間オーバーで質問できず。
今度あって質問してみよう。
2008年04月24日
七色の虹を求めて! 高瀬町から見た、三豊市誕生の軌跡

3日間の四国出張から先ほど帰宅。今日は徳島から飛行機。
帰ったら、表記の小冊子が届いていた。送り主は知人の経営者なのだが、「前川さんに渡すよう頼まれました」とある。前川さんとは、市町村合併前の私の郷里「高瀬町」の最後の町長。今の形に合併をまとめた方である。
故郷とはいえ転出してから早26年。住んでないので市町村合併には全く無関心に過ごしてきた。
これを読んで、初めて合併に8年の歳月がかかり、その間、どこが入り、どこが入らないか、と紆余曲折があったことが分かった。一番大きな合併案では、観音寺市も含めた1市9町による合併だったようだが、結果的には7町合併による「三豊市」となった。
交通が便利になり、自動車で出かけるようになったので日頃の行動範囲が広がった。その分、CO2排出量が増えているので喜んでいいのかどうかわからないが、これも行政の最小単位としての市町村の規模に関係しているだろう。
市町村が合併で大きくなる一方、中途半端に感じるのは「県」の単位だ。明治時代から変わらず、日々の生活の場としての市町村と、圧倒的な立法権を持つ国との間で無力、無意味に感じる。
2008年04月23日
金庫の中で会食
昨晩は高松市内で、元銀行を改造して作った店で会食。
予約したのは、元金庫室の個室。今回のテーマにふさわしい場所。
運営しているのは平井料理システムで、様々な形態の飲食店を高松市内で経営しており、それぞれに成功させている。現在県外にも進出中とか。今後の発展に注目。
2008年04月21日
ルオーとマティス

流石、松下の企業美術館だけあって、値段の割には大変充実してました。アレなら満足。
ルオーの絵というと、後期の油絵の具たっぷりの輪郭がハッキリした絵が有名ですが、その前の時期、墨で輪郭を書いて油絵の具を薄く溶かして彩色した絵があったんですね。あれも味がありますね。
2008年04月20日
2008年04月19日
イノベーション・マネジメント・サイエンス

働く部署は、産官学連携センター内のイノベーション・マネジメント・サイエンス部門。そんなの初めて聞いたが、「ベンチャー育成開発ノウハウの研究・蓄積と人材育成」を研究するらしい。日本ベンチャーキャピタル株式会社による寄附講座。
遅れているといわれる日本のベンチャー育成ノウハウ。個々人あるいは個々のVCで蓄積されても、業界として横断的に研究されることは少なかったと思う。成果を期待したい。
2008年04月17日
井脇ノブ子

すごい人に会った。
昨晩の勉強会の講師は井脇 ノブ子代議士。小学校6年の時に差別で一家心中寸前にまで追い込まれた経験から、将来政治家になることを志し25歳になると同時に立候補。以来7回落選し続け、8回目にようやく「小泉チルドレン」として縁もゆかりもない枚方で当選したという方。
大分の漁師の9人兄姉の末娘として生れ、小学校の時から毎朝毎晩海に潜りアワビや海苔を取って家計を助けたこと。8歳の時、出稼ぎに出ていた兄が殺人犯と間違われ服役。真犯人が自首するまで5年間「人殺しの家族」ということで家族全員が差別を受け、また、弁護士費用で財産をすべて失ってしまう。
ピンク色の男物のスーツに、髪はオールバック。実は28歳までは普通にしていたが、婚約者が出来、結婚しようと母親に相談したところ、「お前は小学校の時に『将来は差別のない社会を作るために大臣になる』と約束したじゃないか。」と反対され、一生結婚はしない、と決断。その決意を曲げないため、翌日から男が近寄ってきそうにない今のスタイルにしたという。
これだけの苦労をした人が、「あのつらい経験があったから今がある」と心から言う。感涙に咽ぶ参加者続出。
これだけの苦労、今はしようと思ってもなかなかできない。至れり尽くせりの世の中で、社会のルールも守らず、権利だけは主張する人多し。教育で疑似体験くらいはさせた方がいい。
2008年04月16日
新聞社は不動産業、貸しビル業

日経ビジネスonlineの「タケシくん 虫日記」、今回は出色。
「私が中国には行かない理由 ムシが採れない文明、新聞が衰退するわけ」というタイトルは、ちょっとミスリーディングかと思うけど、納得の内容。
どうでもいいことを、延々と「問題」にするマスコミ。TVならまだしも新聞までがそうなりつつある。
昔は新聞が網羅性と即時性で唯一の情報源だった。今は情報を集めるだけならネットがある。その多くが無料で、「さらに深く調べたい」と思えば、それが可能。
新聞が今後生き残ろうとすれば、単なる情報でなく「分析」「解釈」を加えた「ためになる」情報提供が必要。ところが、これを突き詰めれば、それぞれの分野の専門家にかなわない。彼らが直接書けばいいことになる。メディアも新聞である必要はない。
2008年04月15日
2008年04月13日
10分の1税

先日、保護者会が運動場を買った話を書いたが、今日読んだ本の中に「10分の1税」という話があった。
もとは旧約聖書にある教えで「収入の10分の1を神へ返す」というものらしいが、現代では「寄付しましょう」という話。
社会に出て以来、毎年何がしかの寄付はしている。とくに、ここ数年は大学同窓会の理事をやったこともあって、模範を見せるという立場上、寄付の額も増やした。それでも1割にはなってないね。「貸し倒れ」も入れると越えているかもしれないけど。(笑)
貸してもその人の根本的問題解決に役立った例は少ないし、今後は、個人に貸すことはやめて、その分寄付を増やすことにしよう。
2008年04月12日
占領を背負った男

以前、自著の『プリンシプルのない日本』も読み良かったので、今度は伝記を読む。著者の北康利さんは、本業が銀行員というのが面白い。
白洲次郎は元々ビジネスマンだったが、吉田茂にその才覚とケンブリッジ大学卒の語学力を買われGHQとの折衝役を引き受ける。敗戦で卑屈になった日本人の多い中、プリンシプル(原理原則)を大事にして、米軍占領下の日本で絶対的存在であったGHQ相手に一歩もひかなかったという。
教育とは「物事の原則を教え、後は自分で考えさせる」という重要性を再認識。残念ながら、その機会は今でも日本では少ないと思う。だから、留学はぜひするほうがいい。遊び半分の語学研修程度では殆ど意味はないので、学位を取るべきだ。
欧州大陸は経験がないのでわからないが、少なくとも英米でのトップクラスの大学の学位は日本のそれとは比べ物にならない価値がある。
2008年04月10日
Reporting the World
パネラーは、
・BBC 東京特派員のChris Hogg氏で、
Jason James, Director, British Councilが司会役。
「たまにはイギリス英語を聞こう」くらいのノリで行ったのだけど予想以上に面白かった。会場はいかにも「イギリス大好き、ジャーナリストに憧れてます」風の日本女性で一杯。
私も、私の周りでも「TVを見る時間が減っている」という人が多い。特にニュースなど、自分の生活に関係ないよ、というような話題を延々と流されたりするので、ほとんど見ない。紙媒体やwebなら何を読むかは「自分で選択」できるが、TVはこちらの事情など何も知らないTV局が何を見るかを押し付けてくる。これが根本的にダメ。
この辺りをどう考え、どう対応しているのかを質問しようと思っていたら、幸い本編で発言があった。
Chris:自分で言うのもなんだが、TVはショービジネスだからニュースでも面白い話題、「見せる」話題が優先になる。BBCの場合は、取材したネタをTV、ラジオ、webとすべてのメディアで使っており、自分のお勧めはweb。
この点、NHKはweb対応が遅れている。また、BBCはイギリス国民の「オーナーシップ」意識が強く、毎日たくさんの批判も含めたフィードバックがあるそうだ。NHKも同様に「受信料」で成り立っている組織だが、気に食わないことがあれば不払い者が増えるだけでオーナーシップ意識があるとは思えない。
さっさと、BBCのように不払いに対する罰則規定をつくるか(しかも支払証明がないとTVが買えない!)、もしくはスクランブルをかけて有料放送化してほしい。現在のように不払者が3割も恒常的に居るのは異常である。その異常事態に対して、何ら有効な手が打てないというのは政治も同じか。世界から無視されるわけだ。
2008年04月09日
学校の基金

昨日は大雨の中入学式。
長女はめでたく第一志望の都立に進学してくれたので、これで教育費は大分助かった。もっとも、私立に行けば塾に行かなくていいので結局は変わらない、という説もあるが。
この都立校、夏休みに語学留学に行ける制度があって補助金が出る。在校生だけでなく、卒業生まで対象になる、というのが面白い。この補助金の原資は運動場の売却資金なのだという。
どういうことかというと、戦後間もない昭和21-22年にかけ約1000坪を運動場として「保護者会」が買収。これは戦後の混乱期、都の予算を待ってもいつになるか分からない、ということで保護者会が買って、学校に無償貸与したということだ。
さらには昭和30年代に体育館、プールまでPTA(保護者会から改称)で造り、後に学校に寄付している。
長年無償で貸与されていた土地は、この変則状態がずっと続くのもまずかろう、ということで平成2年に都が買収。通常通り、敷地も建物も都のモノとなった。
行政を当てにせず、子供たちの教育で出来ることは自分たちでやる、という姿勢は素晴らしいと思う。
それにしても昭和21年に買って、平成2年に売る、というのはスゴイ相場観である。(笑)これによる基金総額60億円!とか。
2008年04月08日
2008年04月06日
宇都宮大学

円安効果に加え(昨年から大分戻りましたが、ユーロなどに対し、まだまだ円安です)「世界遺産」効果でしょうか、外人観光客が目立ちました。目の肥えた外人にドンドン意見を出してもらって、観光地の改善を図れればいいですね。日光など良いほうだと思いますが、せっかくの風光明媚な場所を台無しにしている観光地の多いこと!
さて、最終日の今日は、朝日光を出て宇都宮へ車で戻り、県立中央公園へ。これが思った以上に広々していて、気持ちがいい。同所にある県立博物館も見学。
お昼は宇都宮大学へ。工学部で高瀬中学校の同級生が先生をやっている。聞いたら、キャンパスが花見の名所ということで、ここで花見を実施。ここも広々、且つ、立派な桜並木でした。車の運転があり飲めなかったのが残念!やはり、お茶にお弁当では盛り上がらず。
それにしても、なぜ、栃木は国立「栃木大学」ではなく「宇都宮」大学なのか?全国的に大体、県名=国立大学。調べたところ、他に、青森県の弘前大学、神奈川県の横浜国立大学、愛知県の名古屋大学、兵庫県の神戸大学の例があるようですが、やはり、少ないですよね。