2006年09月
2006年09月29日
2006年09月28日
AIM

先日、米国人弁護士とスコットランド人のコンビがロンドン証券取引所の新興市場であるAIM(Alternative Investment Market)の紹介にやってきた。彼らは海外企業がAIMに上場するのを助け、コンサル料をもらうビジネスである。
1995年の設立以来2400社が上場。現在は1600社が上場しており、近年は毎年500社くらいが新規上場して大変活発なマーケットになっている。平均のIPO調達額は20億円であり、資金調達市場としての役割をしっかり果たしているといえる。
面白いのは、上場企業の2割ほどが外国企業であること。東証が外国企業の上場に殆ど成功していないのと対照的である。
なぜAIMが成功したのか? 私なりに理解したのは次のことであった。
1.Nominated Advisorの存在
Nomadsと略されるアドバイザーと契約し上場するが、従来の引受証券会社と違い、上場後も会社に関する投資家への責任を全て負う。その代わり、上場審査や資金調達の書類が簡素化されている。
2.機関投資家中心の市場
東証マザーズが個人投資家中心の市場であるのに対し、AIMは機関投資家中心の市場である。いわば「プロ投資家向けの市場」とはっきり性格づけることにより規制の簡素化に繋げている。マザーズは個人投資家が株価下落の損害をこうむったことで規制強化が進み、市場としての魅力を失う可能性がある。
3.Market Maker制度による流動性の確保
NASDAQと同じくMarket Maker制度を取り入れており、流動性の確保がなされている。
4.SOX法によるタナボタ効果
米国がSOX法により上場企業の規制を強化したことによりNASDAQ上場のコストが高くなり、米国企業もAIMを目指すようになっている。日本も2008年に日本版SOXが導入されることから、海外展開を重視する日本企業もAIM上場するところが出そうだ。(既に今年第一号でセキュアデザインが公開)
勿論、書類等、全て英文で作成する必要があるので普通の日本企業にとっては馬鹿にならない負担になるだろう。しかし、ヨーロッパを中心に世界展開を目指す企業にとっては有力な選択肢となりそうだ。
2006年09月26日
2006年09月25日
西伊豆

先週から引き続き東京です。
週末こちらで過ごすことになったので、沼津に友人のヨットに乗りに行きました。土曜日の朝から向かったのですが、生憎、台風の影響で風波ともに強く出航を諦めました。
そこで、急遽、沼津の先、西伊豆をドライブすることに。この辺は初めてです。リアス式海岸の急傾斜にへばりつくように道路がとおっています。
あちこちで道路拡張工事中。オフシーズンの間に、ということなのでしょうが、相も変わらず全国で繰り広げられている道路工事を見ると「本当に財政危機なの?」と疑ってしまいます。
「シーズン中混むから」ということなら有料化してしまえばいいと思うんですけどね。道路は既に十分すぎるほどあるので、需要側をコントロールする方が有効です。
写真:恋人岬から戸田を見下ろす
2006年09月21日
PC壊れる

朝PCを立ち上げたら見慣れない画面。何年かに一度必ず起こることが今朝起こった。
今回は東京に置いてあるノートPC。5-6年前はこれをメインで使っていたのだが、ブロードバンド環境になり、webメール等でかなりのことが出来るようになったのでそれ以降デスクトップをメインで使っている。
今年になり、東京と香川半々という生活で、東京にもPCが必要となりしばらく使っていなかったのを持ってきた。
PCを使い始めて20年近くになるが、今回の壊れ方は初めて。ログインしてみたら、PCを買っていたときのような画面になっている。「お気に入り」も「履歴」も無い。メールのアカウントも無い。焦りまくり。
こういうことがあると、気になって他のことが手につかない。会社に持ち込んで(一応IT企業である)PC担当者に見てもらう。あれこれ調べてもらうが、結局復旧できず。
DELLのサイトなどで次はどのPCを買うかオンラインショッピング。問題は、納品までに10日間掛かること。今回の出張中PC無しか!それとも、ショップで買うか?
2006年09月19日
半休

今日はアポも無く、明日からの10日間の出張に備え、仕事以外の個人的用事をコマゴマと。
保険やら、投資やら、仕事のせいにして決断を遅らせてきたものがイロイロ。
その間を縫って、末娘の幼稚園の迎え、テニススクールへの送迎など。
このテニススクール、首都圏で展開しているジュノエスクべーグルと同じトキワグループが経営している。
その他にもティッシュ製造とか、タクシーとか、鉄鋼とか。脈絡なし。でも、高松の名門企業らしい。
実は幼稚園もやっていて、うちの末娘は引っ越した当初ここに通っていたのだが、その上品さ?に馴染めず一月で転園した経緯がある。テニスのほうは好きなようだ。
2006年09月17日
役所で講演

金曜夜は地元の役所の勉強会に呼ばれベンチャー事情について講演しました。「役所に出来ること」を聞かれましたが、余り無いですね。余計なことをしないで財政を立て直してくれるのが一番と思います。
「出す方が痛みを伴わない=出しっぱなしで、モニタリングもしない」補助金は百害あって一理無し。補助金を貰って成功したベンチャーもあるかもしれませんが、そんな企業は努力さえすれば民間の資金も得られたはず。「補助金があったから成功した」とは言えないのでは。
驚いたのは、名刺のデザインがバラバラなんですね。聞いたら、「PCで各自自由に作っている」とのこと。エー、と思う私のほうが頭が固いんでしょうか?
土曜日は投資先からの相談があり、松山まで日帰りしてきました。2時間の会議のため片道3時間。一日仕事となりました。
2006年09月14日
藤巻健史氏講演に出席
直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法
夕方地元で行われた藤巻健史氏の講演に出席。呼んだのは一橋大で藤巻氏のゼミ後輩という地元の会計士さん。経済界での一橋人脈は強い。人数が少ないだけに結束が固い。慶応と双璧だろう。
さて内容だが、あちこちで藤巻さんが触れ回っているとおり、「資産インフレになってバブル再来」という話であった。
ロジックとしては、
1.日本政府の借金がとてつもなく多い
2.インフレにして借金を実質的に減らすしかない
3.インフレに勝てる可能性があるのは株と不動産
という単純明快さであった。
逆に下落すると予想するのが、債券と円。つまり今の異常な低金利は是正され、金利が高くなる(普通になる)という話である。
景気回復とデフレ脱却で公共投資の大盤振る舞いをし、財政悪化に拍車がかかってからズーッとあちこちで言われ続けていた話ではあるが、現実はそうはならなかった。
しかし、自分で考えても政治的にはこれしかないと思うので、ここ数年、一貫して「藤巻ポジション」でやって(泣いて)いる。
2006年09月13日
2006年09月12日
2006年09月10日
実家で一泊

昨日は昼前の電車で実家に向かう。
地元のI社長とうどん。一旦、実家に戻った後、再び出かけ、元高校教師で現在は大阪で会社勤務しているH先生とお茶。
隣町(今は市町村合併で同じ三豊市に)の喫茶店に場所を移し、T市議会議員から最近の地元の状況など聞く。
ここで帰るつもりが、I社長から夕食のお誘い。私の高校・大学の(大)先輩であるO社長も参加することになり、3人で鮨。考えてみれば、地元の店で鮨を食べるのは初めてかもしれない。高校までしか居なかったから。
というわけで遅くなってしまい、今年正月以来で実家に泊まることに。
昨晩はすごい落雷で、今朝は雨です。
写真:地元で「高瀬富士」と言われていた爺神山。今では土石採集で崩れてしまった。高度成長期の名残とはいえ、嘆かわしいことだ。
2006年09月07日
上田社長来高

昨日は今春マザーズに上場した上田社長が高松支店開設準備のため東京から日帰りで来ました。
生憎の雨の中、お昼は丸川製麺でうどん。
地元リース会社、証券会社、それに新聞社に紹介。開設日が決定すれば記事になるはずです。
2006年09月05日
JR四国に騙される

昨日は大阪に日帰り出張。今日は松山にやはり日帰り出張。2週間の出張から帰ってきたばかりだが、出張が続く。おかげで、机の上にはまだ5cmの書類。これでも週末半分にしたのだが。
松山にJRで行くのは久しぶり。松山まで高速道路が出来てからバスの方が早くて安いのだ。しかし、今朝はアポの時間の関係から万一道路が混んで遅れてはいけないとJR特急で朝早く出かけた。
高松駅には出発10分前に到着。自転車を駅地下の自転車置き場に置き、券売機に到着したのは出発5分前。
上にずらっと行き先を書いたボタン。その下にもボタンの列があり「Sキップ」とある。「Sキップって一体ナンダ?」と思うが、近くに質問できる駅員もいないので上のボタンで片道キップを買う。駅に自転車を置いた以上、帰りもJRなので往復を買いたかったのだが、そういうボタンは無し。
乗車後、今日一緒に行く銀行の人に聞いてみた所、Sキップというのが実は往復割引切符だと判明。そこで検札に来た車掌に、「Sキップに代えてくれ」と頼んだが、「乗車後は出来ない」との回答。
夜、高松駅到着後、清算所に苦情を言う。券売機に何故「往復割引キップ」と書かないのか?高松の人は漢字が読めないのか?それとも、一応割り引きキップを設定してはいるがなるべく売りたくないのではっきり書かないのか?
当初の窓口の人は1分で退散し、駅助役が来るが、埒開かず。
A1:「聞いてもらえば良かったんですが」
券売機に聞いたらしゃべるというのか?
Q2:何故日本語で分かるように書かないのか?
A2:「書くスペースが無いもので」
ウソ。改札を出てからもう一度確かめたが「Sキップは4日間有効です」とデカデカと書いて券売機に張ってある。
なお、説明によれば、Sキップは、JRでいう「往復割引キップ」ではないらしい。しかし、そんなことはどうでもいい。往復で買えば安くなるんだから、利用者から見れば「往復割引キップ」以外の何者でもない。利用者の視点で考えれば分かることだ。
それで、どれだけ違うのかというと、片道5500円x2=11000円に対し、Sキップは往復で7200円。その差3800円!これは大きい。
JR四国に詐欺にあわされた気分である。JR四国松田社長には是非これを読んで返事を貰いたいものだ。
最後に、諦めて窓口を立ち去ろうとした私に助役は「これを読んでください」と『トクトクきっぷガイド』というのを渡した。見れば、あれやこれやと何十種類もの割引キップがある。これを読まないと賢いJR利用者にはなれない、ということらしい。
アホかJR四国利用者はまだ減りそうだ。
2006年09月03日
藤田憲一氏講演拝聴
末期ガンになったIT社長からの手紙
昨日は県民ホールで行われた藤田憲一氏の講演に出席。主催Dream Gate。
今年1月に末期ガンで余命3ヶ月を宣告されたテキストマイニングを専門とするIT企業の社長である。最近発売された本も好調のようだ。
藤田氏は松山の生まれ。小学校は高松だったらしい。
肝心の講演の内容は・・・正直言って、今ひとつ言いたいことが分からなかった。本やblogの写真より明らかに病状が進んでおり(抗がん剤の影響かもしれない)、痛々しさだけが印象に残った。
後は本を読もう。