2005年11月
2005年11月30日
会社OB

昨日の夕方は監査役をやっている会社の株主総会。集まった株主は、全て、創業時から、あるいは創業間もないときからのOBである。
80歳になる方も数名出席された。当然、戦争体験がある。株主総会後の懇親会で隣に座った方は偶然早稲田の先輩であった。学徒出陣して昭和20年、川崎の扇島にあった高射砲連隊に配属。ある日の空襲で、並んで配列してあった6つの陣地のうち、4つが被弾。そこに居た戦友らは全員即死。それ以来、「自分は運がいい。あの体験に比べればこんなことなんでもない。」と生きてきたそうである。
まもなく終戦。復学して卒業後、入社したのが創業したばかりのこの会社。社長の自宅応接間が事務所。その会社は日本経済の発展とともに一時は売上100億円を超える会社となる。
現役のときの話をするとき、皆さん生き生きとしている。「もう年だし、会食に誘われる機会もなくなって、普段全く飲まない。」という人が4杯、5杯とおいしそうに(それでシャキンと)飲んでいる。
また、その話はダイナミックであり、やはり、今の多くの会社に欠けているものがある気がした。それだけ、日本経済、社会が豊かになり成熟したということなのだろうが。
2005年11月28日
手帳ビジネス
そろそろ気になるのが来年の手帳。
今年は手帳ビジネスの当たり年になりそうだ。
わたしの知っているだけでも、
夢を絶対に実現させる方法! (DVD付)
一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
「3日坊主」でも使いこなせる手帳術 計画ナシ!で夢が実現するシンプルな方法
佐々木かをりの手帳術
夢に日付を! ~夢実現の手帳術~
が出ている。
上の3冊は読んだのだが、共通点は、本の価格は抑えて宣伝にし、手帳販売で儲ける仕組み!
それぞれ、
「夢を絶対に実現させる手帳」 15000円(システム手帳付) 日経BP
「夢手帳・熊谷式行動手帳パック 2006年版」 5250円(リフィルのみ) 日本能率協会
「モチベーションシート」 15000円(A4バインダー付) フォレスト出版
が出ている。
手帳としたら高いが、効果が出れば安い!
今年は手帳ビジネスの当たり年になりそうだ。
わたしの知っているだけでも、





が出ている。
上の3冊は読んだのだが、共通点は、本の価格は抑えて宣伝にし、手帳販売で儲ける仕組み!
それぞれ、
「夢を絶対に実現させる手帳」 15000円(システム手帳付) 日経BP
「夢手帳・熊谷式行動手帳パック 2006年版」 5250円(リフィルのみ) 日本能率協会
「モチベーションシート」 15000円(A4バインダー付) フォレスト出版
が出ている。
手帳としたら高いが、効果が出れば安い!
2005年11月27日
下がり続ける時代の不動産の鉄則

2003年に出版され好評を博した本の文庫版。最新のデータが盛り込まれ、加筆されている。
主張されていることは今となっては目新しいことではない。
「人口が減るのだから、全体としての不動産価格は今後必ず下がりますよ。ただし、二極化が進み、一部地域は上がりますけどね。」ということだ。
問題はどこが上がるのか?ということ。
ここでも、都心の一部と地方中核都市への集中という至極一般的な認識である。
著者に聞いてみたいのは、東京で大地震が起こったときの影響。よく知られているように、東京は世界の都市の中でダントツに地震のリスクが高い。
東京都心部の地価を上げてきた外資ファンドはその時どういう行動をとるのだろうか?それとも、既に日本人投資家に売り渡し利益の回収に入っているのか?
それにしても、今、耐震データ偽造問題で新築したばかりのホテルが営業停止になったり、マンションから引っ越したりと大騒ぎだが、考えてみれば、全国の多くの建物は現在の耐震基準が1981年に出来る前に出来た建物だから、震度5以上に耐える設計には元々なっていない。
一日も早く引っ越さなければならない、ということであれば、古い建物に住んでいる人はどうなっちゃうんでしょう?強度が低くてもそれなりの価値はあるので建て直す必要はないと思うんですが。
2005年11月25日
広島日帰り

9時ギリギリで出社。こちらもメールが100通近く。処理したいところだが、社員とも三日ぶりなので話を聞くのを優先。
10時、殆どメール処理できないまま広島出張へ。投資業務の関係でベンチャーフェアを見に行く。
12時会場到着。広島までドアツードアで2時間!瀬戸大橋が出来るまでは考えられないスピードである。
まずは腹ごしらえ。やはり、広島風お好み焼きにする。
目星をつけた2社を重点にヒアリング。追って、事業計画書を頂くことにする。
3時に会場を出て、5時過ぎ高松に戻る。メール処理をしていたら、あっという間に8時。今日は夜間クラスの懇親会。といっても飲み会ではなく、教室で行うお茶会である。
教室で先生、生徒らと歓談。クラスによって雰囲気は大きく違う。やはり先生の人柄が大きい。今日は楽しい雰囲気。(^.^)
8:30事務所に戻り、メール処理の続き。ちょっとやそっとでは終わらない。
9:30。諦めて明日やることにして帰宅。
10:00。チン、という音で、「さあ、食べよう」と台所へ。そこにあったのは広島焼きだった。うちの家人は広島出身なのであった・・・。
今日2枚目を平らげ、blogを書く。
2005年11月24日
British Council Business Networking Party

香川に引っこして以来、やはり寂しいのは、イベント、セミナー、パーティー類に縁遠くなること。メールでは相変わらず毎日のようにイベント・セミナー情報が入るのに、99%東京。東京の時は週一回はこういったイベントやセミナーに出ていたのに残念です。
東京で自分が主催していたときは毎回会っていた懐かしい同窓生に10人ほど会えました。
1. Welcome: Lesley Hayman, Deputy Director, British Council Japan
2. Key note Speech: Jon Harding, General Manager-Japan, Virgin Atlantic Airways Ltd.
3. Sponsors: Nikkei Biz Career and Michael Page International
4. Kanpai: Ian de Stains, OBE, Executive Director, The British Chamber of Commerce in Japan
5. Networking
MC by TV Tokyo
2005年11月21日
「運・鈍・根」

一昨日の稲門会で「商売の秘訣」の話になった。
私が最近気に入っているのが、「運・鈍・根」。昔からある言葉みたいだけど、最近、伊藤 雅俊=セブン&アイ・ホールディングス名誉会長が日経ビジネスで書いていたことから知った。
特に気になるのが「鈍」。
頭が良い人が、なんにでも手を出すが、結局は大成しないのを私もVCあるいはコンサルタントとして沢山見てきた。
大成しているのは、一見、「鈍」いようだが「俺にはこれしかない」とわき目もふらず、「根」気よくやるタイプだ。そんな人にこそ「運」がついてくる。
ま、それぞれ人間には「分」というものがあるから、「敏」な人が、急に「鈍」になれといわれても難しいですね。それぞれの個性を生かした役割を果たして幸せを見つけるしかないようです。
2005年11月19日
丸亀 稲門会

今晩、学生の時以来、確か20年ぶりに丸亀稲門会に出席しました。
ざっと名刺交換したところ、半分が公務員!早稲田の在野スピリットはどうなったのか?でも、公務員として改革を進めてくれればいいんです。ちなみに、現在製作中の映画「県庁の星」は香川県庁でロケしています。(^^)
面白かったのは、県議会議員が二人、市議会議員が一人いたこと。このあたり、政治に強い早稲田の面目を一応果たしています。
そんなわけで、おそらく、20年ぶりで校歌を歌いました。一番は良かったんですが、二番が出てこず。(笑)
♪東西古今の文化の潮・・・でしたね。
やはり、苦労に苦労して卒業したビジネススクールのほうが思い入れがありますね。早稲田も純血主義の馴れ合いから決別し、締めるところは締めるキチッとした学校であって欲しいと思います。そうなるためだったら寄付する気はあります。
2005年11月18日
下流社会

「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)
巷に言われる「二極化」の裏づけと、グルーピングが興味深い。「あ、これはXXだ!」とか確かに当てはまるし、階層別の増減傾向も自分の感じている感覚にあう。
調査方法に問題があろうが、著者の思想に相容れない部分があろうが、これが世の中に起こっている「現実」という気がする。
この流れを無視して経営は出来ないと思う。巻末に出ている「二極化防止策」には賛同しかねますけど。
2005年11月15日
ダメな奴でも「たたいて」使え!

会社関係者のモチベーションアップに悩んでいたので、この本をピックアップ。
著者は水商売・風俗店・飲食業で成功してきた経営者らしい。これらの業界でハード面での決定的な差別化は難しい。他業界以上に「人」のサービスに依存している。しかも、最初から憧れて入ってくるような人はまずおらず、「仕方なく」流れ着いたところがこの業界だった、という人が多いからモラルが低い。
こういった人たちでも、他にいないから、何とかして使わなくてはいけない。現場での悪戦苦闘から生まれてきたのが本書、というわけだ。
参考になった点は二点。
一つは、「人間はアウトプットでしか変わらない」というメッセージ。インプット=教えること、では変わらない。とにかく「たたいて」でも行動させ、それにより結果が出ることを見せること、つまり成功体験によってしか人は変わらない、という。
もう一点は、女性と男性では関心事が違うので、違ったマネージメントが必要、という点。LOVE & RESPECTだという。女性には「愛」が必要で、男性には「尊敬」をもって当たれというわけだ。
これら以外の部分は、風俗業界での、どちらかというとどうでもいいような話が多く、中身が薄い印象。
2005年11月13日
小豆島
紅葉を見に小豆島に行ってみることにした。高松から船に乗って1時間。小豆島に渡るのは小さいとき家族旅行で行って以来で30年以上になる。
港からバスで寒霞渓へ。瀬戸内海国立公園を眼下に望む小豆島屈指の景勝地である。紅葉はふもとではゼロ。1時間弱かけて登っていくうち、段々と色づいているのが見える。頂上では60-70%というところか。まだちょっと早かったですね。
おにぎりを食べて下山。今度はマルキン醤油に行ってみる。以前にも書いたが、会社見学、工場見学、博物館の類は大好きである。
ここにはマルキン記念館という醤油作りの企業博物館があり、醤油の製造工程、歴史的変遷が分かるようになっている。
記念館は大正初期に建てられた、合掌木造作りの圧搾工場を利用しており、周辺にはもろみの甘酸っぱい匂いが漂う。
展示はコンパクトだがなかなか。昔のマルキン醤油の宣伝看板、広告なども興味深かったです。
記念館を出てふと駐車場を見ると・・・スゴイのを見つけました!
観光バスの一台にいっぱいサインがしてある。しかもはがれない様シールで保護してある。窓を見ると白地に赤の十字のイングランド旗。そう、このバス、2002年のFIFAワールドカップの際、淡路島でキャンプをしたイングランドチームの送迎に使われた淡路交通のバスで、サインはイングランド代表メンバーのものだったのです!
これはツイテました。そのまま走らせている、というのも面白い。
2005年11月11日
カーネギー自伝

「新入生のための101冊」読書第一弾はこれにした。
100年近く前(1914)に書かれた本だが、「今」の生活に直接つながる教訓に満ちている。
度々出てくるのが「幸運の女神には前髪しかない」という諺。成功に至る過程でのキーワードとなっている。
カーネギーは13歳で糸巻手として工場で働き始めたときから、目の前の仕事に全力を尽くす上に常にチャンスを窺う。上司やお客様が困っている時がチャンスで、ここぞと言うときに日頃から蓄えておいた力を発揮し、認められていく。
二十歳そこそこのとき、上司からよい未公開株の斡旋を受けたときは、家族を説得して家を担保にいれ、借金をして株を買う。金の工面に走ったのは母親だから、母親も立派。こうしてカーネギーは「金の卵を産むガチョウ」を手に入れることになる。
面白いのは、一般的に英語圏で言われる諺「全ての卵をひとつの籠に入れるな」を否定していること。
「よい卵をみんな一つの籠に入れて、その籠から眼を離さない」のが正しいという。
投資をマネーゲームとしてではなく、「事業」と捉えていたカーネギーならではの言葉だろう。
家族に愛され、友に愛され、従業員に愛され、そして莫大な財産を寄付により社会に還元した生き方をもっと多くの成功者の手本にしてもらいたい。
2005年11月09日
ココイチ

一昨日弱気なことを書いたものだから、何人かの友人から励ましのメールを貰った。中には「引き際が肝心」とのありがたいアドバイスも。(笑)
悩んでいたところ、今日届いた日経ビジネスExpressに出ていたカレーハウスCoCo壱番屋のインタビュー記事を読んだ。(日経ビジネス誌にも連載中)
ココイチの名前を聞いたのは10年前だった。名古屋から入った新入社員が、まるで智恵子抄みたいに「東京にはココイチが無い」と言って嘆くのである。
それから数年のうちに東京にもドンドン店が出来、カレーハウスチェーンとして初の上場も果たす。
創業者である宗次夫妻が創業物語を語る中で出てきたのが冒頭の言葉だ。
これを読んでもう一人の経営者を思い出した。スーパー銭湯で唯一の上場を果たした自然堂の喜多尾(元)社長。
私が知り合ったのは私がVCの新入社員だった20年前で、当時、喜多尾さんはビデオレンタルチェーンTSUTAYAを運営するCCCの専務だった。喜多尾さんが商売に足を踏み込んだきっかけを聞かしてくれたのだが、それは、夫婦で始めたほっかほっか弁当のFCだった。
ほっかほっか弁当として初めての大阪進出。ところが、本部が売上予測を間違え、赤字が続く。売れ残った弁当を食べて食いつなぐ毎日。貯金が底をつき、「これでダメだったら店を閉めよう」と苦肉の策で始めたのが弁当の宅配だったという。待っていても客が来ないので、仕方なく近所の事務所や工場を回り注文をとり、弁当を配達し始めたのだ。
これが当たり売上は急速に上向く。次の店を出す資金が出来、次々とほっかほっか弁当の店を広げていく。店をマネージャーに任せられるようになって新業態として始めたのが当時出始めたばかりのビデオレンタル屋。私が会った時は、やはり同時期大阪でビデオレンタルを始めた増田社長と会社を合併して多店舗展開を始めた頃だった。
「だから、今の私があるのは、最初の店でホカ弁本部が売上予想を間違えてくれたお陰なんです。」と喜多尾さんは言うのだ。
後年、ほっかほっか弁当創業者の田淵社長に同郷の会で会う機会があり、この話をしたところ「ありがたい話だ」と涙をこぼさんばかりに喜んでいただいた。商売とは不思議なものである。
というわけで、ココイチとホカ弁を教訓に知恵を汗を出し、もう少し頑張ってみることにします。しかし、両方とも夫婦だから乗り切れた、というのはあるね。
2005年11月07日
誕生日
週末帯セミナーを連続でこなした後、昨晩はセミナー後の打ち上。帰宅が深夜だったのでもう少し寝たかったが、6時前に家人がかけていた目覚ましで起きた。
7時一人で朝食を食べ、7:30家を後にする。
セミナーも終わったので、いつもより早く会社を出る。7時に帰宅。家には誰もいず、鍵がかかっている。
8時にやっと家人が帰宅。塾の手伝いに行っていたらしい。その後食事。
子供たちは9:30に塾から帰宅。私は「勉強は学校だけで沢山」と思っていたので、ついに塾に行くことがなかったが、子供たちは好きみたいだ。
子供たちが食事を済ましてからケーキを囲んだのは午後10時となっていた。
今日最後にやった作業は、保険証書を担保にした借り入れ手続き。事業から給与がまったく取れてないので、生活資金を借りることにした。
起業家の苦労を体感する誕生日となった。
7時一人で朝食を食べ、7:30家を後にする。
セミナーも終わったので、いつもより早く会社を出る。7時に帰宅。家には誰もいず、鍵がかかっている。
8時にやっと家人が帰宅。塾の手伝いに行っていたらしい。その後食事。
子供たちは9:30に塾から帰宅。私は「勉強は学校だけで沢山」と思っていたので、ついに塾に行くことがなかったが、子供たちは好きみたいだ。
子供たちが食事を済ましてからケーキを囲んだのは午後10時となっていた。
今日最後にやった作業は、保険証書を担保にした借り入れ手続き。事業から給与がまったく取れてないので、生活資金を借りることにした。
起業家の苦労を体感する誕生日となった。
2005年11月05日
銀行の窓口サービス

新生銀行などいい例だろう。いわずと知れた元長銀で、日本政府から瑕疵担保条件付で底値で買った挙句、上場させて大儲けしたことにのみ注目が集まったが、個人向けオンラインバンキング「パワーダイレクト」のサービスは秀逸だ。PCからどこでも残高確認、振込みが出来る。振込みは月5件まで無料。webでのオンラインショッピング、オークションを利用することが多い私にとっては大変使いやすい。都銀・郵便局両方で手数料無しで引出ができるのも便利だ。サービスが始まった5年前、都銀に勤める友人たちもこぞって使っていた。(笑)
さて、昨日銀行でちょっとした事件があった。
朝銀行に寄った事は昨日書いた。2階にある窓口に着いたのは9:05だった。誰も待っている人は居なかったが「整理券を取ってお待ちください」といわれる。窓口に呼ばれたのは9:08。「何故、誰も居ないのに待たされるのか?」といぶかりつつも、要件を告げ、株券を渡す。
新聞を手に取り待つこと10分。M社長に会うのに9:30までには行きたい。「約束があるので、もう直ぐ出たい。まだ出来ないのか?」と、フロア係に尋ねる。「もう少々お待ち下さい」との定番の答え。
さらに待つこと5分。もう限界。「約束があるので、もう待てない。後で株券の預り証を会社まで持ってきて。」と言い残し、銀行を出たのが9:25であった。
昼前に連絡があり、フロアサービス担当者が預り証と石鹸を持って事務所にやってきた。
私が言ったのは、
1.3分以上掛かるなら、最初に「お手続きにXX分掛かりますが宜しいでしょうか」と問うべき。
こちらは株券を預けに来て、その預り証を貰うだけに20分以上掛かると思っていない。最初に言ってもらえれば、出直していた。
2.銀行は9時から開いているのに、何故窓口の準備が出来ていないのか?
9時開店といえば、9時キッカリからサービスが始められる状態をこちらは期待している。
3.後何分掛かるかが知りたい。
「もう少々お待ち下さい」では待つべきか、出直すべきか判断が出来ない。「後X分掛かりますが、お待ちいただいて宜しいでしょうか?」と聞いて欲しい。
ということだった。
そう、銀行のサービスってこんなレベルなのである。石鹸やティッシュ配る前にやるべき事があるだろう。
2005年11月04日
2005年11月02日
大学新入生に薦める101冊の本

日本の大学を卒業後、イギリスの大学院に留学して感じたのが、自らの教養の無さ。本はよく読んだほうだが、それでも、欧米の大学生の学習量と比べたら雲泥の差だろう。
その辺の「知的土台」の差が、イギリス人の世の中を見る的確な判断力、外交力の差になって現れているように感じる。1990年のバブル経済真っ只中、日本の衰退を予言した本『日はまた沈む』を著わしたのはイギリスの経済誌The Economist編集長のビル・エモット氏だったし、日本経済新聞アナリスト・ランキングで5年連続1位を獲得したのはやはりイギリス人のピーター・タスカ氏だったりする。
本書に紹介されている101冊を学生の間に読んでいたら随分違っていたと思う。既に40を過ぎ、遅ればせながら、今から読んでみることにする。10代、20代でしか身に付かないこともあるだろうが(悔しい

なお一点だけ間違いの指摘を。後書きで、旧安田海上火災がゴッホのひまわりをオークションで落札、「自分が死んだら棺桶に入れて一緒に燃やしてくれ」と言ったという話が出てきますが、これは大昭和製紙の斉藤会長ですね。
ゴッホのひまわりを落札したのは確かに安田海上ですが、勿論、オーナー会社でないので、サラリーマン社長あるいは会長が(買う決断は出来ても)勝手なことは出来ません。ちなみに、斉藤会長が買ったのは「医師ガシェの肖像」で、斉藤氏の死後、借金のかたに銀行に押えられてしまったようです。
こんな本を編集する人でも間違いはあるのだなと。(余談でした)
2005年11月01日
まぐまぐ大川社長

大川さんの話を聞くのは2年振りである。前回は松山。その時は小規模な会だったこともあり、講演後の懇親会で立ち話をすることができた。
家に戻ってから検索してみると、かなり地方で講演活動をしている。メルマガは日本発の独特のもので、その意味からも注目されているのだろう。
さて、今日の講演で分かったのは、大川さんはエンジニアなんだということ。延登録者2500万人、推定ユーザー800万人を誇るまぐまぐ。これをマーケッティングに使えば大儲けなのでは?とは誰もが考えること。でも、大川さんに言わせれば(アマゾンのレコメンデーションエンジンみたいに)「推測であれこれ薦めるのはイヤだし」、「ツールを作っているほうが面白い」んだそうである。
秀逸だったのは、いまひとつノリが悪かった講演後の質疑応答。ある自治体関係者が「地域活性化のためにアドバイスを」ということだったが、答えは「地域活性化によって何をしたいかをまず明らかにしないとダメ。」
「税収を増やしたいのか?住民を増やしたいのか?観光客を増やしたいのか?数値化できる目標により方策も異なる。」
地域活性化はお題目として余りに安易に使われている。全員賛成だが、実際そのために何をするか誰もわかっていない。誰かが何とかしてくれるだろう、と我関せず。
行動に結びつかない目標ではダメなんだと、改めて気づかせてくれた。