2005年03月

2005年03月30日

吉寅(よしとら)

b1112588.jpg引越し準備(明日引越し!)と期末でバタバタした日が続く。

月曜日は大阪に出張した。大昔在籍した会社の後輩を訪ねる。

直ぐ隣の、備後町の店でうなぎをご馳走になった。後輩に奢ってもらってもいいのか?と一瞬(だけ)迷ったが、私が居た頃は未公開ベンチャーであった会社も、今では堂々の東証一部上場。ま、いっか。(笑)

この店、木造2階の風情のある佇まいで、文字通り、ビルの谷間にある。『恐るべきさぬきうどん』の田尾さん風に言えば、「何というシチュエーション!」の店だ。うなぎだけは関東に限る、と思っていたが、うなぎも美味しかったです。

木下君、ご馳走様!
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2005年03月26日

宇都宮

1ee2b1bc.jpg今日は快晴。(^_^)v

気分爽快(ちょっと肌寒いが)で、宇都宮で実施している帯セミナーの見学に出かけた。

9人参加と、参加率はいいようだ。うちはちゃんと出席してくれるかな?

講師の方は組合から派遣されたベテランの方。さすが流暢で、場を和ませながら、帯の講義を進める。私も一通りのことは知っておいた方がいいので、メモを取りながら生徒さんたちと一緒に勉強。

考えてみれば、服を着るのに教室に行く、と言うのも変な話。しかも、それが何十万円もするとすれば。

目標:5年後に高松を歩く女性の1割をきものにする!?
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2005年03月23日

組合総会

昨日は組合総会。「組合」と言っても労働組合でも農協でもなく、投資事業組合=ベンチャーキャピタルファンドのことである。

業務執行組合員である我々から投資先の状況について報告。

出資者の要請としては「もっと地元に」であった。これは良いのだけど、その後がいけなかった。「地元貢献として出していますから、株式公開できなくても構わない。」と言うのだ。

実際のところVCファンド全体として歴史的に投資先が公開を果たすのは、3社に1社。投資している側も、されている側も公開を目指そうと全力を挙げても結果はこうである。

しかし、最初から公開も目指さない会社に「地元貢献」として出すのは、ろくに融資審査もせず不良債権の山を築いた愚挙を繰り返すことに等しい。あるいは、書類さえ整っていれば貰える補助金に等しい。

こんなことならベンチャーキャピタリストは要らないし、VCファンドという仕組みを作る意味もない。しかも、後に続く会社のロールモデルにもならないような会社に出資したのでは、「地元貢献」という目的さえ達成できない。

未だ理解されてないナー、と感じた一日だった。
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2005年03月21日

中村修二

1db57f72.jpg週末、時間があると気分転換を兼ねて近くの図書館に行く。日頃読んでない雑誌などに目を通す。

昨日読んだ中に、中村修二・カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部教授のインタビュー記事があった。言わずと知れた、青色発光ダイオード(LED)の発明者として、さらに、その特許の対価支払いを求める裁判で有名になった人である。

先日東京高等裁判所での二審の判決の結果、一審での日亜化学による200億円支払いを覆し、両者は8億4000万円支払いで和解した。

中村氏は、愛媛の生まれで、徳島大学工学部卒。同じ四国ということで、日亜化学在籍中「青色LED発明者」としてヒーロー扱いされていた頃、「凄い技術者が四国にも居た」と嬉しく思っていた。

その後、日亜を退職し、カリフォルニア大学教授になった頃から、立場が自由になったからだろう、発言がおかしくなった。

私が気になった氏の主張:
1.今回の判決で技術者は「やはり報われないんだ」とやる気をなくす。
2.その結果、日本での技術革新が進まなくなる。
3.米国では技術者は優遇されている。
4.米国のベンチャーキャピタル(VC)は日本と違い技術者上がりなので、技術に対する理解がある。

これらの主張は、会社の従業員としての立場と、独立したベンチャー企業の役員としての立場を完全に混同している。

従業員として会社から給与を貰いながら、会社の設備を使って発明すれば、発明が会社に帰属するのは当たり前だ。米国であろうが日本であろうがそうである。先日見たTV番組「億万のこころ」に、3MでPost Itを発明した元従業員が出演していたが、この世界的大ヒット商品に対する対価は「ボーナスを100万円くらい貰ったかな?」だった。

研究開発時点で、その研究が最終的に製品として成功して、会社に利益をもたらすかどうかは誰にもわからない。会社はそのリスクをとって、研究開発費を使い、研究者・技術者に給与を払っている。

つまり、リスクをとっているのは、会社であり、その会社の株主である。従業員がリスクを取っているわけではない。成功報酬を求めるなら、失敗したときにはどう責任を取るのか?中村氏は開発に失敗していたら、開発費を会社に返すつもりだったのか?少なくとも、会社を辞める覚悟だったのか?

私もかって米国メーカーで働いたが、会社の命令に背いたら即クビである。この点、曖昧さが残る日本企業より厳しい。中村氏は、「会社の開発中止命令に背いて、勝手に開発したので自分の発明」としているが、もし中村氏が日亜でなく、(氏がいいという)米企業勤務なら、その時点で業務命令違反でクビになって、開発は続けられなかっただろう。

そういった場合、アメリカ人の技術者ならどうするか? その時こそ、中村氏が言うように、VCを訪ね、飽きるほどプレゼンテーションを繰り返し、必死の思いで売り込んで資金を調達するのである。

調達した資金で会社を作り、研究開発を続ける。成功すれば、持ち株とストックオプションで億万長者、失敗すれば、会社は解散する。独立した会社なので、誰が発明したか?という曖昧さはない。

ただ、VCの投資を受け入れれば、経営権はVCが握る。経営経験のない中村氏が経営者に据えられる可能性はゼロで、VCがプロの経営者を連れてくることになる。

従業員としてリスクをとらずに、給与を貰いながら、会社経費で開発しておきながら、「儲かったんだから200億円よこせ」とは余りに虫が良い話だ。それほど自信があるなら、独立して自らのリスクで開発を続ければよかっただけの話。

そうやって有力なベンチャーが出てくるわけで、これは大歓迎だ。リスクをとる技術者が報われるべきで、それが嫌なら、ボーナスと昇給で満足するしかない。

この資本主義の原則?が分かってない一審の東京地裁の裁判官はスットコドッコイだと思う。おまけに、青色LEDのもたらす将来の収益まで入れて、発明の対価を600億円とした。将来の収益がどうやって分かるのか?明日にだって、対抗する技術が出てきて、日亜の製品は売れなくなってしまうかもしれないのだ。そうなった時、アナタが払うの?

研究開発が成功したときは発明者である従業員に巨額の報酬を支払わなければならないとしたら、日本で研究開発する企業がなくなってしまう。何十もある研究開発の中から出てくる一つの成功で、他の失敗プロジェクトの経費をまかなっているのが企業である。

山崎行太郎氏のコラム
http://yamazakikoutarou.gooside.com/nichia-nakamura.html

中村氏の主張
http://www.ne.jp/asahi/kt/bizan/naka-mst/naka-mst.htm


青色発光ダイオード―日亜化学と若い技術者たちが創った

負けてたまるか! -青色発光ダイオード発明者の言い分
shikoku88 at 09:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)提言 

2005年03月17日

バイオベンチャー

またしてもバイオベンチャーへの投資案件が来てしまった。

遺伝子治療にタンパク質製剤、アンタゴニストにモノクローナル・・・。その度にあちこちで調査し、恐ろしく時間が掛かる。そして、またしても悲惨な動物実験の写真!

それで理解できるかというと、やはり理解できない。同様の研究はないか、もっと進んでいるところがあるのではないか?サービス業なら国内だけ考えていればいいが、この分野は最初から世界で考えないといけない。

この分野は専門性が高いので、これだけに特化してやらないと殆ど理解不能だ。売上ゼロで何十億円という価値が付いたりする。その分、リスクは高い。
shikoku88 at 23:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)仕事 

2005年03月13日

Selection Conference

78e5afef.JPG昨日は毎年恒例の入学候補者を集めた面接試験。

今年日本からは過去最高の応募があった。それに伴い面接人数も過去最高。ボランティアの同窓生が手分けして面接するのだが、例年一人当たり4人なのに対して、昨日は6人。一日がかりの面接となった。

一生懸命な候補者に接するのは、自分の初心を思い出させてくれるようで、毎年なるべく協力するようにしている。TOEFL、GMAT、小論文で足きりをした後の最終面接を卒業生に任せているというのもLBSのいいところだと思っている。

ただ、一日がかりとなると卒業生の負担は大きい。候補者が練りに練った小論文を事前に読んで的確な質問をしなくてはならない。どの学校に入るかでその後の収入など直接的な影響は日本の学校の比ではなく、候補者も必死である。

負担が理解のある一部の卒業生に偏ってしまうのも問題だ。毎年ほぼ同じメンバーが面接していて余り顔ぶれに変化がない。卒業後5年以内に一度は面接してもらうなど何らかのルールが必要な時期に来ているような気がする。

写真:先日のUK訪問で泊まった同級生の家にあった戦前のスタインウェイ
shikoku88 at 07:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)LBS同窓会 

2005年03月09日

春だ!

3cf04ed7.jpg今日の高松はポカポカ陽気。うっかりコートを着て外出したら汗ばむほどです。

ブログの壁紙が似合わなくなったので変えました。

午前中、全日空ホテルクレメントへ9月開催予定の終了式の打ち合わせに出向く。心配していたコストの方は予算内でいけそう。ホッとする。

21階のスカイバンケットが良いけど、人数が入るか?多数参加して欲しいが、多すぎるとこの会場では入らない。
shikoku88 at 14:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)四国 

2005年03月08日

うどんや巡り

ef296d6d.jpg前後してしまうが、先週末、東京から友人3人がうどんを食べにやってきた。

讃岐人の感覚からすれば、「飛行機に乗ってまでうどんを食べに来る」というのが理解しがたいが、それも、いつでも何処でもうまいうどんが食べれる事が香川では当たり前だからだろう。

何はともあれ、やってきた女性2+男1は、週末の2日間で4軒ずつ、計8食うどんを食べて帰った。私も2日目のお昼、車で3人を案内、一緒に食べた。一日でうどんを三食も食べたのは初めて!

写真:瀬戸大橋が出来てもどっこい残った高松港の宇高国道フェリー
shikoku88 at 12:34|PermalinkComments(0)TrackBack(1)四国 

2005年03月07日

祝 開講!

本日、日本和装高松教室を開講しました。
忙しいので、報告のみ。
www.wasou.com
shikoku88 at 23:56|PermalinkComments(2)TrackBack(0)仕事 

2005年03月06日

ロンドン不動産事情

08afe3e1.jpgロンドンの物価が高いのは先日書いたが、特に不動産価格高騰について帰国してから、同窓の不動産コンサルタントに質問してみた。

その回答によれば、
1.10年続いた好景気
特に、ヨーロッパの金融の中心として発展を続けたシティに勤める人たちの資金が入った。
2.先日も指摘した外人資金
ロンドンが世界の金持ちたちに好まれる場所である。先日、ロンドン市内の邸宅が史上最高の140億円でインドの鉄鋼王に買われたのは記憶に新しい。
3.開発の制限
ロンドンは景観保護などのため、開発に厳しい制限がついており、需要があるからといって簡単に供給が増えない。

私の同級生で1991年の卒業後シティで勤め、結婚を機に退職、家族で暮らすため市内に家を買った友人がいた。1993年(不況の終わり)に競売で約2000万円で落札。リフォームし10年住んだ後、田舎に引っ越した。売却価格は4億円!

現在は田舎の名門私立学校に通う娘二人の世話をする「主夫」である。

写真:インドの鉄鋼王Mittalが買った大邸宅
shikoku88 at 08:38|PermalinkComments(1)TrackBack(0)その他 
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