2004年11月
2004年11月30日
Barrister
Y君は、日本の大学を1年目に退学し、イギリスの大学に入学。私と同じロンドン大学の別のカレッジだった縁で、知り合った。
その後、イギリス人にも超難関とされるイギリスの法廷弁護士試験に合格。実際に、ロンドンで(被告としてではなく!)法廷に立っていた唯一の日本人である。
昨晩の講演では、主にイギリスの法制度の歴史について話してもらった。どうやら、1066のNorman Conquestに端を発しているらしい。フランスのノルマンディー地方に住んでいたノルマン人がイングランドを征服したことにより、それまでのローマ時代から徐々に発展してきた慣習法に、征服者ノルマン人の考えが乗っかり、新たな慣習法として成立したらしい。そういう意味で、御成敗式目(1232)に内容も時代も近いという解説も。
ノルマン人は中央集権制度をひき、王の絶対権力を背景に、紛争を最終的に王様が解決することにした。ただ、王様自身が直接判断を下すわけに行かないので、王様の命を受けた人が王様から授かった椅子に座り、王の代理として紛争解決に当たった。これがKing's Benchといわれる。
こうして開かれた法廷のBar(棒)のところで、依頼人を代理し、弁護に当たるようになったのがBarristerというわけだ。
The legal profession in England and Wales is made up of two separate and distinct groups, i.e., barristers and solicitors. Each have a distinct and defined roll. The barrister is a lawyer who has been admitted to "plead at the bar." That means that he or she has been called to the bar by the "benchers" of one of the four Inns of Court (Middle Temple, Inner Temple, Gray’s Inn and Lincoln's Inn) and is allowed to appear in court to argue a client's case. After graduation from university law school (e.g., Oxford, Cambridge, etc.,) the prospective barrister must attend the Inns of Court School of Law, and pass the "bar final" exams, thus qualifying him or her to be taken on by a practicing barrister for a one-year pupillage.
写真は全く関係ないんですが、沖縄の海岸のゴミ
2004年11月28日
決定的瞬間
10年以上ツンドクになっていた本を、沖縄に持っていって読んだ。
カバーが付いてないので、古本屋で買ったか、あるいは貰った本だと思う。古いことで経緯は忘れてしまった。
ノンフェクションで、昭和57年2月から12月にかけ(ちょうど私が四国を出て東京に進学したとき)「中央公論」に連載されたときは、リアルタイムで進む連載だったらしい。
著者は、有名なアメリカ人報道写真家の第二次大戦写真集を見ていてある写真が目に留まる。戦争末期のフィリピンで捕虜になった日本軍士官が、あろうことか自発的にアメリカ海兵隊爆撃機隊を誘導して、ジャングル深くの日本軍の司令部や戦友たちを攻撃している写真であった。
いったいこれは真実なのか。真実だとしたら、どうしてそんなことが出来たのか。それはどんな人物なのか。そこから、著者の1年に渡る執念の調査が始まる。
記録に当たり、当時の軍関係者を訪ね歩き、一歩、一歩と真実に迫っていく。
その過程で、当時の日本軍の置かれたフィリピンでの地獄絵が生々しく証言される。これが書かれたのは戦後36年経った頃だが、多くの生き残りは「こんな話は女房にもしたことがありません。戦時中のことを話すのは初めてです。」と話す。
人は忘れやすい。中でも日本人は歴史観が希薄で、物忘れの天才とも言われる。たまにはこんな本も読み、つい60年前、我々の祖父母がこんな体験をしていたことを思い出すことは平和ボケの薬にいいだろう。

決定的瞬間
カバーが付いてないので、古本屋で買ったか、あるいは貰った本だと思う。古いことで経緯は忘れてしまった。
ノンフェクションで、昭和57年2月から12月にかけ(ちょうど私が四国を出て東京に進学したとき)「中央公論」に連載されたときは、リアルタイムで進む連載だったらしい。
著者は、有名なアメリカ人報道写真家の第二次大戦写真集を見ていてある写真が目に留まる。戦争末期のフィリピンで捕虜になった日本軍士官が、あろうことか自発的にアメリカ海兵隊爆撃機隊を誘導して、ジャングル深くの日本軍の司令部や戦友たちを攻撃している写真であった。
いったいこれは真実なのか。真実だとしたら、どうしてそんなことが出来たのか。それはどんな人物なのか。そこから、著者の1年に渡る執念の調査が始まる。
記録に当たり、当時の軍関係者を訪ね歩き、一歩、一歩と真実に迫っていく。
その過程で、当時の日本軍の置かれたフィリピンでの地獄絵が生々しく証言される。これが書かれたのは戦後36年経った頃だが、多くの生き残りは「こんな話は女房にもしたことがありません。戦時中のことを話すのは初めてです。」と話す。
人は忘れやすい。中でも日本人は歴史観が希薄で、物忘れの天才とも言われる。たまにはこんな本も読み、つい60年前、我々の祖父母がこんな体験をしていたことを思い出すことは平和ボケの薬にいいだろう。

決定的瞬間
2004年11月27日
非常識な人達 その弐 (一部の)釣り人
沖縄といえば海!
ほぼ期待通りのきれいな海だった。そこまではいい。
だが、日本の海どこでもそうなのだが、沖縄の海にもゴミ、ゴミ、ゴミ。以前見たTV番組では、従来の日本のゴミに加え、このところのアジアの経済発展に伴い、黒潮に乗って日本に流れ着く東南アジア諸国のゴミも急速に増えているらしい。
私は子供の頃からどうもゴミが落ちているのが気になって仕方なく、しかし、いいことをしているのになぜか恥ずかしく、どこへ行ってもコソコソ空き缶やゴミを拾っていた。新婚のとき、やはり海に行き、ついに我慢できなくなって海岸のゴミを拾い出したら妻に「汚い」と呆れられた。^_^;
今回も写真の通り。様々な生活品に混じって多いのが釣り人の残したゴミ。餌を入れていた容器や浮きにテングスなど。テングスは透明で非常に強いため、鳥などの足に絡むと取れないため、それで死んでしまう鳥も多いらしい。海に漂うビニール袋は、海がめの好物のクラゲに見えるため、飲み込んでしまったウミガメが胃に詰まらせて死んでいるらしい。一説によればこれが最近のウミガメの最大要因とも。
釣り人が、その遊び場である海(そして川・湖も)を汚していくのはとんでもないことだ。やらずぶったくりもいいところ。
一つの提案:
昔、韓国に交換留学で行っていた時、休日に誘われて山に登った。韓国は当時山登りが盛んで、大勢の人が登っていた。当然ゴミもでる。多くの人は自分で出したゴミを自分で持って下山するのだが、中には、不心得者が居てやはり捨てていってしまう。
そこで、この山では、入山料を取って管理費に当てると共に、下山者が自分で出した以上のゴミを拾って下山する場合には入山料を返還していた。
モラルアップをうたって捨てなくなるような人は最初から捨てていない。ルールが守れない人への罰則と共に、ルール遵守を促す経済的仕組みが必要だ。
その意味で、昔から不思議なのだが、空き缶・ペットボトルのデポジット制が何故出来ないのかと思う。日本の清涼飲料自動販売機産業は世界最大で、その売上は3兆円にも上る。
これだけの規模なので、ごく一部の人がポイ捨てしても、その絶対数は膨大になる。日本中空き缶で溢れるはずである。清涼飲料水業界には、その社会責任を認識してもらい、早期のデポジット制実施を望みたい。
ほぼ期待通りのきれいな海だった。そこまではいい。
だが、日本の海どこでもそうなのだが、沖縄の海にもゴミ、ゴミ、ゴミ。以前見たTV番組では、従来の日本のゴミに加え、このところのアジアの経済発展に伴い、黒潮に乗って日本に流れ着く東南アジア諸国のゴミも急速に増えているらしい。
私は子供の頃からどうもゴミが落ちているのが気になって仕方なく、しかし、いいことをしているのになぜか恥ずかしく、どこへ行ってもコソコソ空き缶やゴミを拾っていた。新婚のとき、やはり海に行き、ついに我慢できなくなって海岸のゴミを拾い出したら妻に「汚い」と呆れられた。^_^;
今回も写真の通り。様々な生活品に混じって多いのが釣り人の残したゴミ。餌を入れていた容器や浮きにテングスなど。テングスは透明で非常に強いため、鳥などの足に絡むと取れないため、それで死んでしまう鳥も多いらしい。海に漂うビニール袋は、海がめの好物のクラゲに見えるため、飲み込んでしまったウミガメが胃に詰まらせて死んでいるらしい。一説によればこれが最近のウミガメの最大要因とも。
釣り人が、その遊び場である海(そして川・湖も)を汚していくのはとんでもないことだ。やらずぶったくりもいいところ。
一つの提案:
昔、韓国に交換留学で行っていた時、休日に誘われて山に登った。韓国は当時山登りが盛んで、大勢の人が登っていた。当然ゴミもでる。多くの人は自分で出したゴミを自分で持って下山するのだが、中には、不心得者が居てやはり捨てていってしまう。
そこで、この山では、入山料を取って管理費に当てると共に、下山者が自分で出した以上のゴミを拾って下山する場合には入山料を返還していた。
モラルアップをうたって捨てなくなるような人は最初から捨てていない。ルールが守れない人への罰則と共に、ルール遵守を促す経済的仕組みが必要だ。
その意味で、昔から不思議なのだが、空き缶・ペットボトルのデポジット制が何故出来ないのかと思う。日本の清涼飲料自動販売機産業は世界最大で、その売上は3兆円にも上る。
これだけの規模なので、ごく一部の人がポイ捨てしても、その絶対数は膨大になる。日本中空き缶で溢れるはずである。清涼飲料水業界には、その社会責任を認識してもらい、早期のデポジット制実施を望みたい。
2004年11月24日
レンタカー大国沖縄
家族で行った沖縄。リゾート宿泊のため、当然レンタカー。
3泊4日で1万円と激安。南十字星という名の1店舗だけの店でしたが。
宿泊先のホテルではレンタカーがズラーッと数十台。同じマーチが色違いで3台並んでいたりと他では見られない光景が展開。
感心したのは、運転マナーのよさ。いつもの調子で速めに走っていると、どんどん道を譲ってくれる。本土(といっていいか)だと、気づかないか気づかないふりをして悠々と走られるか、抜かされまいとしてスピードを上げるかが多いけど、沖縄ではすんなり道を譲ってくれる。
単に、本土のろくに道も知らないのにゆっくり走るのは損とばかり飛ばすキチガイを先に行かそうとしているだけかも知れないけど。
3泊4日で1万円と激安。南十字星という名の1店舗だけの店でしたが。
宿泊先のホテルではレンタカーがズラーッと数十台。同じマーチが色違いで3台並んでいたりと他では見られない光景が展開。
感心したのは、運転マナーのよさ。いつもの調子で速めに走っていると、どんどん道を譲ってくれる。本土(といっていいか)だと、気づかないか気づかないふりをして悠々と走られるか、抜かされまいとしてスピードを上げるかが多いけど、沖縄ではすんなり道を譲ってくれる。
単に、本土のろくに道も知らないのにゆっくり走るのは損とばかり飛ばすキチガイを先に行かそうとしているだけかも知れないけど。
2004年11月22日
美ら海水族館

今日は、以前からうわさに聞いていた海洋博記念公園にある美ら海水族館へ。ちなみに、沖縄海洋博には関連事業費込みで1800億円が使われたらしい。
それだけの価値があるのかどうか、決算を見てないのでなんとも言えませんが、世界最高水準の水族館であることは間違いないでしょう。
ここの水槽を作ったのは香川の日プラという会社。これくらい大きな水槽をアクリル板を張り合わせてゆがみ無く作れるのはここしかないらしいです。
世界最大の水槽で悠々と泳ぐジンベイザメやマンタが見られます。水族館は入場料大人1800円と高いのですが、実は、別の建物になっているイルカショーやウミガメ、マナティーは無料で見れます。(この落差!)
ウミガメのところに切実な展示。見物客が水槽に落としてしまった、スーパーボールやビニール袋、果ては、ドナルドダックのぬいぐるみまで、海がめが食べてしまったとか。幸い、排出されたらしいですが・・・
これだけの人を集める施設なのだから、是非、海の環境保全も喚起して欲しいものです。
2004年11月17日
2004年11月16日
2004年11月09日
2004年11月07日
MONEX FOF
今日は私の誕生日。
そんな日に何をしていたかというと・・・
MONEXが募集している、多分日本初の小口投資家向けファンド・オブ・ファンズの説明会に行ってきました。一口100万円からです。
ファンド・オブ・ファンズとは、複数のファンドに投資するファンドのことで、リスク分散が一層図れる一方、経費が二重に掛かるという不利益があります。
今回注目したのは、再生ファンドやVCファンド、ヘッジファンドなど通常1億円以上の単位でないと投資できないファンドに投資できるからです。
MONEXとしては、将来の公募型ファンド・オブ・ファンズに向けての「パイロット・ファンド」と位置づけ、今回は匿名組合の私募形式でやっています。
15-20億円を予定しているファンド総額のうち、既に15億円分は大口の個人投資家で目処をつけており、残りを実験として、小口から募るということです。
従来、オールタナティブといわれる代替投資は、かなり詐欺が多く(特に海外ファンドの場合)、投資家も十分に資産があって、且つ投資経験も豊富な、リスク許容度の高い投資家に限られていました。
MONEXの試みは、従来、機関投資家や大口の個人投資家向けだったこういったファンドをMONEXが優良ファンドを選別した上で、小口で個人投資家に提供する、というものです。
実は、単独のVCファンドや再生ファンドでは、そのファンドに投資する子ファンドを作って小口募集をした例は過去にかなりあるんですが、私の経験+聞いているところでは、上手く行っていないケースが多いです。
結局、有力なファンドは大口からだけで集めきれるので、小口からも集めないと投資資金が集まらないファンドは、実力がないケースが多いからです。
今回のMONEXの試みが成功するかどうか?MONEXであれば、知名度・信用力抜群ですから、上手くやれば、将来、小口をまとめて、ファンドが喜ぶくらいの投資資金を供給することは可能でしょう。
面白い試みだと思うので、勉強も兼ねて、少し乗ってみようと思います。(こうやって、投資した小口ファンドの数も今や片手ほどに。それぞれ特徴があるので、運用報告を読むのが楽しみですが、運用成績はマイナスのところが多いですね。^_^;)
そんな日に何をしていたかというと・・・
MONEXが募集している、多分日本初の小口投資家向けファンド・オブ・ファンズの説明会に行ってきました。一口100万円からです。
ファンド・オブ・ファンズとは、複数のファンドに投資するファンドのことで、リスク分散が一層図れる一方、経費が二重に掛かるという不利益があります。
今回注目したのは、再生ファンドやVCファンド、ヘッジファンドなど通常1億円以上の単位でないと投資できないファンドに投資できるからです。
MONEXとしては、将来の公募型ファンド・オブ・ファンズに向けての「パイロット・ファンド」と位置づけ、今回は匿名組合の私募形式でやっています。
15-20億円を予定しているファンド総額のうち、既に15億円分は大口の個人投資家で目処をつけており、残りを実験として、小口から募るということです。
従来、オールタナティブといわれる代替投資は、かなり詐欺が多く(特に海外ファンドの場合)、投資家も十分に資産があって、且つ投資経験も豊富な、リスク許容度の高い投資家に限られていました。
MONEXの試みは、従来、機関投資家や大口の個人投資家向けだったこういったファンドをMONEXが優良ファンドを選別した上で、小口で個人投資家に提供する、というものです。
実は、単独のVCファンドや再生ファンドでは、そのファンドに投資する子ファンドを作って小口募集をした例は過去にかなりあるんですが、私の経験+聞いているところでは、上手く行っていないケースが多いです。
結局、有力なファンドは大口からだけで集めきれるので、小口からも集めないと投資資金が集まらないファンドは、実力がないケースが多いからです。
今回のMONEXの試みが成功するかどうか?MONEXであれば、知名度・信用力抜群ですから、上手くやれば、将来、小口をまとめて、ファンドが喜ぶくらいの投資資金を供給することは可能でしょう。
面白い試みだと思うので、勉強も兼ねて、少し乗ってみようと思います。(こうやって、投資した小口ファンドの数も今や片手ほどに。それぞれ特徴があるので、運用報告を読むのが楽しみですが、運用成績はマイナスのところが多いですね。^_^;)
2004年11月05日
BACS Cafe
Blogで報告の通り、どうも年のせいか(厄年だし)夏以降体調が思わしくないので、飲み会は最小限にしています。それでも週2回は行くことになるんですが。
飲み会のあと、近くにド派手なカフェを発見。オートバックスがやっている店で、レースカーなどが展示してある。レースクイーン風のコスチュームのお姉さんも居る。お茶を飲むことにして店内へ。
グランツーリスモ4 “プロローグ” 版が置いてあった。しかも無料!早速挑戦。イタリア市街地というコースを選んだら、市街地の道で先が見えないので、苦戦。replayを見るとレースというより、街を流している感じですね。時々ぶつけながら!