2004年10月

2004年10月31日

イノベーションへの解


イノベーションへの解―利益ある成長に向けて

やっと風邪もほぼ治った。丸々1週間。多大な損失だった。自営業者の私としては、今月働かなかったら来月は仕事がないという気持ちで働いている。

というか、本当に無いと思う。そういう意味ではドカチンと変わらない。仕組みを作らねば、と思うこの頃だ。

さて、風邪も治ったので久しぶりに「重い」本に挑戦。衝撃的だった『イノベーションのジレンマ』から3年、HBSクリステンセン教授の二作目(英語ではもっと出ているかもしれないけど)。

前作では、「顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業が、その優れた経営のために失敗を招く」という事が何故起こるかというメカニズムに焦点を当てた。

既存市場により良い製品を導入するという持続的戦略では圧倒的に業界トップ企業が強く、新規参入業者に勝ち目はない。

従って、新規参入を図る企業はまず、無消費に抵抗する新市場型破壊を目指すべきだという。つまり、既存商品とは違った性能、切り口で、まだその商品・サービスを利用していない消費者への浸透を図る。既存企業は自分の市場が侵食されないので脅威とみなさないわけだ。

新市場型破壊が困難な場合は、ローエンド型破壊を目指す。これは、性能の向上によって「過保護にされた」顧客を低コストで攻略するというものである。



shikoku88 at 21:57|PermalinkComments(0) | 仕事

2004年10月29日

香川漆器

e748a700.jpg今晩は香川県デザイン協会の招待で、東京さぬき倶楽部で開かれた漆器生活展のレセプションに行って来た。http://www.sanuki-club.com/

かなり値の張るのが欠点だが、永く大切に使えば十分に納得のいく値段である。ウェッジウッドだロイヤルコペンハーゲンだと買い揃えるより余程いいと思う。

国際化すればするほど、人は自分のアイデンティティを求め、結局は生まれたところの文化に行き着く。そういう意味で21世紀は伝統文化見直しの時代になるだろう。
http://www.chuokai-kagawa.or.jp/sikki/Default.htm
shikoku88 at 22:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)四国 

2004年10月25日

Professor Prabhu Guptara5

またやってしまった。 風邪をこじらせ3日間ダウン

風邪の場合、引き始めにどう対応できるかですが、ちょうどその日、私が幹事のイベントでどうしても休めませんでした。しかし、その後の懇親会に最後まで出たのはバカだった。

 さて、そこまでして行ったイベントはUBSのシンクタンクWolfsbergのOrganisational DevelopmentのExecutive DirectorであるProfessor Prabhu GuptaraをLBS同窓会に呼んだことでした。

このグプタラ先生、実は会ったことがなかったのですが、1年ほど前からなぜか「今こんな研究をしている」とかいうメールをくれるようになりました。私も「いったい何者」と最初気味が悪かったんですが、内容を見るといたってまともなので読むようになりました。

そうしたら、2週間ほど前「経団連のセミナー出席のため、日本に行くので再会しよう」というメールが。「そりゃいいけど、我々は会ったことないと思うよ」と返事。「そういえば、そうだ。LBSで時々講義もしているので、その関係かな?」「まあいい。どうせなら、LBS同窓生を集めるから講演してもらえないか。只だけど飯は奢る。」と依頼。「了解」ということになった。

果たしてグプタラ先生は実在するのかも半信半疑のまま台風一過の東京プリンスに迎えに行った。良かった、居た! 講演内容は "The Five Major Approaches to Business: Materialist, Buddhist, Confucian, Hindu &Semitic (Jewish/ Christian/ Muslim)" という非常に凝った内容。

宗教に関心の低い日本人が理解できるのか不安でしたが、こういうテーマで講演できる人はまず居ないだろう、ということでいくつかの選択肢の中からお願いしました。

私自身、宗教知識の少ない中で十分理解できたと言い難いのですが(こういうときレジメがあれば助かるが・・・)、印象に残った点を幾つかあげると。

・米国ケネディ大統領は在任中に「貧困を米国だけからでなく、世界中から無くする」と宣言したが、貧困は無くならなかっただけでなく、レーガン大統領以降増加している。世界で最も豊かな国で今も餓死者すら出ている現実をどう考えるか?

・現在、米国では最も富んだ1%の人が95%の資産を保有する。このまま二極化が進むとどうなるのか?

・社会をまとめているのは長い間、伝統的地域社会と宗教であった。欧州では宗教の影響力が低下したが、地域社会はまだ機能しており、人口の大規模移動は起きていない。米国は移民社会で地域社会は無いが、宗教心は強い。日本はその何れも急速に無くしており、meaning vacuum(「生きる意味の真空状態」と訳したらいいだろうか)に陥っている

・ビジネススクール教育の問題点は、こういった社会的、人間的問題に全く時間を割いてないことである。 何れも簡単に答えが出る問題ではないが、確かに、こういった問題に余りに無関心に、売上拡大、利益拡大、企業価値の拡大を目指した先に何があるのか?

これだけではいけない、と認識を新たにした一晩でした。 グプタラ先生の米国PBS番組でのビデオ http://speakingoffaith.publicradio.org/programs/2004/09/02_godsofbusiness/


shikoku88 at 17:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)LBS同窓会 

2004年10月19日

アド・ミュージアム東京5

yoshida今日は電通の人とランチの約束が会ったので、汐留の電通本社に向かいました。 ちょっと早めに行き、以前から気になっていたアド・ミュージアム東京(要するに、「広告博物館」ですね。)を見学してきました。

運営しているのは吉田秀雄記念事業財団。そう、あの「鬼十則」で有名な電通の4代目社長を記念した財団です。先日も、訪問した神戸の会社にこれが掛けてありました。売店で直筆レプリカを300円で売っています。これは買得かも。

さて、展示ですが、さすがは電通。広告に興味のない人も、江戸時代以来の歴史を広告を通して見れるので勉強になります。単に、子供の頃の広告を見て「こんなのあった、あった!」と騒げるのでデートにも使えそうです。

これが無料とは・・・。太っ腹。でも、ありがたみがなくなるので、かえって、500円くらい取った方がいい気がしました。


2004年10月17日

Highland Games

b3e60465.JPG今日は真ん中と下の子を連れ(上の子は家内と受験勉強)、Highland Gamesなるものを見に埼玉まで行ってきました。

Highland Gamesとは、スコットランドの伝統行事で、夏に行う運動会みたいなものです。力自慢の男たちが砲丸投げや棒投げ(というのかな、巨大な棒をどれだけ飛ばせるか競う)をやっていたり、ダンスやバグパイプのコンテストがあったりと競技+お祭り気分です。

私は初めてでしたが、もう22回になるそうです。
http://www2.gol.com/users/highlandgames/index.html
shikoku88 at 16:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)イベント 

2004年10月16日

空港整備

68cd1584.jpg昨日は、朝香川を出、広島に向かった。瀬戸大橋を渡り、岡山で新幹線に乗り換え。約2時間の旅である。

かなり面白い会社に訪問でき気分良く帰路へ。

いつものことなのだが、広島は空港が遠いのだ。広島駅からバスで50分もかかる。品川区の私の家から羽田まで30分。それより遠い。100万人都市である広島はコンパクトで、市内の交通は路面電車もあるし便利なので尚更不便に感じる。

新空港になるまでは市内から30分以内にあり(現在も広島西空港としてコミューター便に使われている)、とても便利だった。

それが、現在の広島空港は広島と広島県第二の都市の福山との中間の山の中に作られ、どちらからも不便になっている。

同じようなことは全国で繰り返されているが、本当によく考えて空港整備をしているのかと疑う例もある。

他の地域はよくわからないので、四国の例でいうと、当然のごとく4県ともジェット機の飛ぶ飛行場がある。松山、徳島、高知は海岸近くにあり、それぞれ過去20年の間に拡張された。

香川の高松空港の場合は、既に周辺の市街地化がすすみ拡張が困難だったため、高松から40分かかる山の中に450億円をかけて新設された。

それぞれの空港が単体として儲かっているのかどうか知らないが、四国全体として考えると、並行して進められた高速道路の整備とあわせ、現在の四国中央市(市町村合併でできたすごい名前だが・・・)辺りにジャンボジェット機が飛べる2500mは一つあればよかったように思う。あるいは、2500mを4つ作るなら、国際便も余裕の3000mを余裕で一つ作れたろう。

その方が国際便も安定して飛ばせることが出来ただろう。高松や松山にはかろうじて定期国際便があるが、赤字なのでいろいろ補助を出して何とか航空会社に留まってもらっている状況ときいている。

また、ジャンボ、ジャンボとジャンボジェットに1969年の初飛行以来45年も経つ旧時代の飛行機に固執するのも古い。国内線でジャンボを飛ばしているのは世界広といえども日本だけだ。本来、大陸間路線用に作られたジャンボは短距離では効率が悪い。東京・大阪間など、高度1万メートルの巡航高度に達したとたん高度を下げ始める。

交通の問題も、環境の問題も、県が単独でやるには大きすぎ、また効果的でない。逆に、実際に住んでいるコミュニティとしては大きすぎ、現実味がない。こう考えると、県という行政単位は時代遅れになったように思う。

写真:エアバスが開発した世界最大の旅客機 A380
   747-400ジャンボの412席に対し555席(約35%増)なのに、
   離陸に必要な滑走距離はジャンボの3500mに対し3000mで済む。
   技術は進んでいる!
shikoku88 at 20:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)提言 

2004年10月15日

ネット自殺

日本は昔から自殺に寛容な国だった。

芥川龍之介、川端康成、太宰治など(ありゃ、みんな作家だ)有名人も結構自殺しているし、キリスト教のように宗教的な制約も余りない。

人それぞれ他人には知れない苦悩があるだろうから、私もそれについてあれこれ言わないようにしてきた。

でも、今流行の「ネット自殺」、あれはおかしいと思う。一人で死ねないから、他人を誘って死のう、というのはおかしいでしょう。

人の死という究極に私的なことを、仲間を募ってやる。そこに強烈な違和感を感じる。

あれは規制必要です。

2004年10月13日

近代科学資料館

aca87771.jpg今日はBritish Councilとの打ち合わせに飯田橋に行ってきた。

ランチは隣のアグネスホテルで。外堀通りからちょっと入ったところにひっそりと佇むお洒落なホテル。ロケーション的には山の上ホテルを思い出させる。最も、アグネスは近年出来た近代的なホテルだが。

オーナーの千賀社長にご挨拶。どうしてアグネスという名前になったか?社長がアグネス・チャンのファンだった?答えは・・・社長の名前SENGAをよーく考えてみてください。(笑) ランチはとても美味。中山さんご馳走様でした! http://www.agneshotel.com/

さて、ランチの後、前々から気になっていた東京理科大学近代科学資料館に寄ってみる。 http://www.tus.ac.jp/info/sutinfo/museumj.html

木造二階建ての古風な建物。それもそのはず、外観は明治39年に神楽坂に建築された東京理科大学の前身、東京物理学校の木造2階建校舎を当時の写真から復元したらしい。

午後1時に入場(無料)したが、私は今日3人目の来場者。職員の方から声を掛けていただき、そのまま約1時間付きっ切りで解説していただいた。なんと言う贅沢!

私が興味を引かれたのは古今東西の計算機の数々。世界最初の機械式計算機といわれるパスカリーヌ(そう、あのパスカルが1939に発明。ところが全然売れないまま生産中止。但し、複製品。)や、戦時中に微分積分計算に用いられたという巨大な機械式計算機、あるいはProject Xでも感動を呼んだ日本最初のコンピュータFACOM 201 computer( NTT - 1960 こちらは本物)が無造作に?置いてある。 http://www.wizforest.com/gear/pascal/

この資料館は二村冨久さんという卒業生の寄付で出来たんだそうです。その他にも、モリテックス(東証一部)創業者の森戸氏が20億円寄付して創られた体育館など。日亜化学に関しても書きましたが、こういうのはいいですね。税金で取られて何に使われるか分からないより、余程いい

面白い資料館だと思います。思いがけぬ掘り出し物で得した気分です。お勧め。
http://www.tus.ac.jp/info/sutinfo/museumj.html

2004年10月10日

泉州糸あやつり人形劇

530584f0.JPG飯田橋の日中友好会館で泉州糸あやつり人形劇を見てきました。泉州は福建省の都市みたいです。

中国らしくダイナミックな動きで、楽しめました。あの銅鑼のジャーンという派手な囃子もいいですね。

明日明後日もありますので都合の付く方は見てみてはいかがでしょう。無料です。

http://www.jcfc.or.jp/contents/saiji/3.html
shikoku88 at 18:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)イベント 

2004年10月08日

アイドリング

今日(久しぶりに今日の話題!)ニューオータニの前で面白い光景に遭遇。

前からきた外人がしきりに指をひねっている。一体何事かと、外人の視線の先を見ると道端に止めてあるトラック。この運転手を指差し、「エンジンを止めろ」とやっていたのである。運転手は「外人じゃしょうがない」とでも言う風にエンジンを止めた。

私もしばしばこういいたい衝動に駆られる。夏などひどいものだ。清水谷公園の前はいつもハイヤーが並んでいるのだが、平均排気量3Lのただでさえ暑苦しい黒塗りの車がもうもうと排気ガスを撒き散らしている。運転手はクーラーを効かせて中でスポーツ紙を読んだり、TVを見ている。

夏は迷惑だとはいえ、暑いのだから待っている運転手も大変だろうと一応理解できる。不可解なのは、気候のいい春や秋。エアコンを使う必要がない時でも2台に1台は窓を閉め、あるいはひどいのになると窓を開けた上でやはりエンジンを掛けっぱなしにしている

こういう光景はヨーロッパ人からは信じられないだろう。英国で住み始めた時、ドイツ人の車(ベンツ)に乗せてもらった。驚いたのは、信号で止まるたびエンジンを切るのである!「だって、一文の得にもならないし、環境に悪いからね」と説明。

ドイツ人の合理性と環境意識は凄いと思ったが、流石に、ここまでやるドイツ人は少ないことをその後ドイツに何度か足を運び知った。

実は、東京都では、平成13年4月から施行した「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」で、アイドリングは禁止されている。ところが一向に守られる気配がないのは、他の多くの条例と同じく罰則が甘いのと、取締りを殆どやってないからである。ちなみに、アイドリング違反者の罰則は「氏名を公表」だけである。どこに公表されているのかも知らないが、そんなの誰も見てないって!

そこで提案。数が絶対的に少なく、やる気も余りなさそうに見える自動車公害監察員(自動車Gメン)よりも、日頃アイドリング天国の日本を苦々しく思っている外人にボランティアを頼んだらどうだろう。やるき満々の人結構いると思いますよ。

メリット:
1.都職員を増やさなくて済み、都の財政を悪化させない。
2.外人だと今日の運転手のように「しょうがないな。話しても通じそうにないし。」となる。
3.何より、やる気がある。

日本語のしゃべれない外人であっても、ナンバーは見れば分かるから従わない車の記録は取れる。デジカメで証拠写真をとればいい。

どうでしょう。いいアイデアだと思うんだけどな。石原さんこれを見て採用しないかな。
shikoku88 at 22:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)提言 

2004年10月07日

自営業

d6e7a8e0.JPG先日の「キャリアマネジメント」の出席者からのフィードバックが主催者からあって、何と「四国88みたいなライフスタイルがいい」という人も結構いたみたいです。私自身は大経営者への道を歩んでいる他のパネラーの方に惹かれたんですが!

そこで、「人に使われない、使わない」自営業者の良い点を整理してみると、
1.社内調整が要らない
  これで1/3位の時間を使っている勤め人は多いはずです。
  でも、逆に、全て自分でやらないといけないので、雑用の時間は増えます。
2.時間が自由になる
  もっとも、自営業だから自動的に自由になるわけじゃなくて、自営業でもお店をやっていたり、クライアントに追い掛け回されたりで自由にならない人も居ます。
3.儲けたら100%自分のもの
  損したら100%自分で被らなければいけないことの裏返しですが。

昨日は時間が自由になる利点を発揮し、雨天で三日間も順延が続いた小学校の運動会に行ってきました。秋晴れの良い天気でした。

2004年10月06日

MBA流キャリアマネジメント?

昨晩は、日経BizGTFの依頼で、「MBA流キャリアマネジメント」という交流会でのパネラーを務めてきた。

他のパネラーは立派な会社を創業した経営者が多く、私みたいな自営業者が出ていいの?という感じだったが、主催者から「四国88さんみたいなMBAホルダーが居るのも面白いから」ということで、この間ランチもご馳走になったことであるし(笑)、引き受けた。

パネラー5人のうち、2人がハーバードBS。オーストラリアのMBAが1人、他の米大MBAが1人に、ロンドン大MBAの私という構成だ。

偶然かもしれないが、HBSの出身者二人(ともう1人の米大出身者)が会社創業者で、オーストラリアの方は勤め人というのは、HBSの特異性を現しているような気がした。

日本のMBAホルダーは、私が出たLBSもそうだが、圧倒的に勤め人が多い。英語がしゃべれて、最新の経営知識を身につけ、世界的ネットワークもある世界トップ10のビジネススクール卒業生は就職先に困ることはない。

LBS卒業生の初任給は1000万円を超える。実績を上げれば、年収数千万円という世界が待っており、これを何年かやり、家族でも出来れば、外資間を転職はしても起業しようという人は少ない。私のようにフリーランスでやっているだけでも珍しい、ということになる。

この点HBS卒業生は、元々志向の違う人が入っているのか、学校がそういう雰囲気なのか、日本人卒業生にグロービスの堀さんやゴルフダイジェストオンラインの石坂さんであったり、起業して成功したロールモデルがいるせいなのか、おそらくその全てが影響しているのだろうが、起業する人がかなりいる。

人それぞれの役割があるのでなんともいえないが、社会に与えるインパクトという点では起業の意味は大きい。

LBSから成功した企業家を出すことが日本同窓会長としての一つの目標である。
shikoku88 at 06:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)仕事 | LBS同窓会

2004年10月02日

東京ヴェルディ1969 vs. ヴィッセル神戸

d2674ba1.JPG無料券をゲット!下の子供たち二人を連れ、夏のような陽気の中見てきました。

場所ははじめて行く調布の味の素スタジアム。今日の入場者は24000人と、キャパの5万人に対して約半分。

試合は2-0で神戸の勝ち。このチーム、今野球で話題の楽天がオーナーなんですよね。

写真:今日はデジカメを持参しなかったので、昨年行った国立競技場での試合
shikoku88 at 19:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)イベント 

2004年10月01日

広瀬隆

昨晩は広瀬隆氏の『日本のゆくえアジアのゆくえ』刊行記念講演会に行ってきた。

あくなき探究心で次々と問題作を発表する広瀬氏。筋金入りのジャーナリストといえよう。

昨晩の講演内容は、
・イラク、中東情勢
・アメリカ政治勢力模様
・廃棄物問題
・原発問題
・燃料電池の展望
など多岐にわたった。何れもかねてから氏が追ってきた問題である。

最大の主張は「今のアメリカは信用できない・おかしい」という事だったと思う。氏の青春時代の憧れはアメリカで、当時(ケネディ政権の頃)は良かったが、クリントンもブッシュもダメだという話である。

ケネディ政権が良かったかどうかは良く知らない。ただ、アメリカが自国の国益に忠実に行動する国であることは当然だろう。ヨーロッパも似たようなものだと思う。違いがあるとすれば、ヨーロッパは歴史があるだけ、老練に立ち回ることが多いというだけではないか。

かっては、米西戦争のきっかけとなったキューバでのメイン号爆破事件があるし、ベトナム戦争拡大の発端となったトンキン湾事件など、国家目的のため戦争を仕掛けることも辞さないのはアメリカの伝統ともいえる。

サダム・フセイン政権を樹立したのは、イランを牽制したかったアメリカであるし、事実、その後イラン・イラク戦争を起こしている。用済みになったサダム・フセインを排除したのもアメリカでは、石油利権獲得のために戦争を起こしたといわれても仕方ないだろう。

だとしたら、こうした世界体制の中で我々はどうすべきか?個人としてはどうなのか?国家としては?・・・その答えは講演の中にはなかった。


日本のゆくえアジアのゆくえ
shikoku88 at 16:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)イベント 
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